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【3年A】春季区民大会 決勝トーナメント
コーチの吉野です。
3年生Aチーム、春季区民大会決勝トーナメントの総括です。
07/15(土)渋谷区スポーツセンター。
真夏日が続く三連休の初日、15時18分kickoff。

参加選手:アツト・アサユキ・カノト・キョウイチ・ケイ・ソウタ・タイチ・トウマ・トモカズ

予選リーグを1位通過しシードで臨む決勝トーナメント。
大事な初戦、終了のホイッスルが吹かれると、前回の秋季大会とは全く違った光景が広がっていました。グラウンドには膝をつく選手・悔しさで涙を流す選手・頭を抱える選手。
大会前、前回よりも良い成績を残そうと練習に励んでいただけに、この敗戦は、より胸にくるものがあったのだと思います。
でも、一番悔しがっているのは君たちを勝たせてあげられなかったコーチです。
優秀な選手を数多く抱えながらもこのような結果になってしまった責任を感じています。
ただ、多くの課題を再確認できたのは収穫です。また、言葉で伝えてもいまいち理解してもらえなかった「自分等に足りなかったもの」が、鮮明に見えたことと思います。
秋の大会では一つでも順位をあげられる様、ポジショニングの理解を深め、勝つための戦術を確立させていきましょう。


○第1試合 vs美竹
試合結果 0-1

勝ち上がってくる相手の試合を研究するため急遽集合時間を早めたにも関わらず全員が「勝つため」の努力として集まってくれました。また試合前、選手等は作戦ボードに書かれた三村コーチからの熱い激励コメントを発見し、一気にボルテージを高めました。
が、チーム全体が共通認識を持ち組織的にプレーしてくる相手に、攻め込むものの中々得点が奪えず、次第に焦りからドリブル突破で無理やり攻撃するプレーが目立ち始めるように。
前がかりになりすぎDFがアサユキ一人になるシーンが多くなると、その裏へパスを通され先制点を奪われる展開に。その後一点を取り返しに猛攻撃を続けるもゴールまでが遠く、冒頭に書いたような悔しい結果を経験しました。
メンバーの技術・フィジカル面で決して見劣りするものではありませんでした。
その差は、「ポジショニング」「攻撃パターン」等、様々な決まり事を選手等が共通して理解できているかどうか、チームとして戦えているかどうかだと思います。
これまで富ヶ谷は個の力で無理やり難局を打開してきた展開が多かったです。が、FC早稲田さんとの2回の練習試合を通して、「8人制において個の力だけでは、なかなか通用しない」ことを経験しました。そこで予選リーグ後、パスとポジショニングの重要性を選手等に体で理解してもらえるよう練習メニューを組んできたつもりですが、今一つ選手には浸透していなかったということがわかりました。今後、ポジションをある程度固定するなど「8人制で勝つ」ための対策を練っていこうと思います。


○第2試合 vs千駄ヶ谷
試合結果 0-3

1試合目終了後のミーティングで戦術ボードを使い、先程のポジショニングや攻撃パターンの説明をしました。その際、選手から「勝つためには俺がGKした方がいい」(トモカズ)「俺は攻めてみたい」(タイチ)等、彼らなりに挑戦したいことがあったようなので、それらの意見を反映した上、試合に臨むことに。結果、一試合目同様ポジショニング等修正できず、3失点で敗北を喫しました。この二戦は試合中にベンチから声かけをするのを控えました。ピッチ上で悔しさを体験することで「勝つためにはどうすれば良いか」を自分たちで考えて欲しかったからです。

○第3試合 vs猿楽
試合結果 4-0

最終戦は明確なミッションを与えました。
「自分のポジションを守ること」「早めにパスを回すこと」です。
これらを徹底し「8人制サッカーで勝つためのスタイル」を確立させることが狙いでした。
相手チームは前の2チームと見劣りしない実力だったと思いますが、試合展開は全く変わったものになりました。
まずはキョウイチのスルーパスをフリーで受け取ったアツトがフィニッシュ。
この日のファーストゴール!続く2点目もキョウイチのパスから生み出されたものでした。
その後、パスを回すことで自分の相手マークを外し、効果的にドリブルでボールを運べる様になったキョウイチがペナルティーエリア内で倒されPKも奪取。
トモカズが豪快に蹴り込み3点目。
後半に入っても攻撃の手は緩まず、カノトとトモカズがゴール前で奮闘し、こぼれ球をアツトが見事なハーフボレーで蹴り込み4点目。
本来の彼ららしい超攻撃的な試合展開を望める形が垣間見れた試合だったと思います。このスタイルをいち早く確立させ秋季大会に臨んでいこうと思います。

得点者:アツト・トモカズ・トモカズ(PK)・アツト


BチームからAチーム入りを目指し頑張っている選手も多くいるので、今回でAチームは解散し、次回秋季大会は新生Aチームで臨もうと思います。技術面・目指すチームスタイルに適応するかはもちろん、練習態度も考慮して選考しようと思います。Bチームに回ってもらう選手も出てくると思いますが、まだ大会まで時間はあります。暑い夏でどれだけ頑張れるかが勝負ですので、熱中症に気をつけながらサッカーをしてください!



○選手評
アツト :
予選に続き、チームキャプテンを立派に務めてくれました。ピッチ上でも攻守の要として奮闘し、効果的・決定的なパスを数多く演出。多くの試合を観戦しているからか、サッカー脳も大分鍛えられてきています。
課題としては、フィジカル面の強化でしょうか。暑さと疲れからか試合中ボールを奪われた時のファーストディフェンスが遅れる場面が何度か見られました。とはいえ急に身体的な成長を促すことは難しいので、試合でのペース配分を考えるなどで対応するのが良いと思います。

アサユキ:
抜かれたら失点につながる大事な場面でも体を投げ打ってディフェンスを頑張ってくれました。また、以前より最終ラインでの声かけを積極的に行える様に。ただ、周囲の選手のポジショニングの意識が十分でなかったため声が届かず、一試合目は最終ラインを一人で守る展開が多く見られました。個性が強く攻めたがりな選手が多い中、手綱を取るのは難しいと思いますが、この難題を打開してくれると期待しています。

カノト :
個人技、キック力ともに磨きがかかってきています。ボールを受けたときにロストする機会が格段に少なかったです。チーム練習以外での練習量の多さが垣間見えます。その足技を生かして、個人的にはアツトと共にミッドをして欲しいと思っています。一方で足元に自信がついた分、球離れが遅くなってしまった印象を受けました。またオフザボールのポジショニングが他選手とかぶったりする場面が多かったです。首振りで位置確認をする、逆方向へ行くフェイントを入れる等、汗をかくプレーが加われば、より個人技を生かせると思います。あとコーチの話の時には、まず静かに聞くように。

キョウイチ:
大きくなったコートでも変わらずピッチを駆け回れる無尽蔵の体力は圧巻。FWにも関わらずゴール前のシュートブロックにも顔を出し数点分失点を防ぐ活躍でした。一方課題としては、ポジショニングの意識と、永遠の課題のようになってきたパス。自身の経験で気づいてもらうのが一番だと思い、最終試合はドリブルは禁止・まず「パス」を選択することを厳命しました。結果、数多くの得点機会をアシストできたり、自身のドリブルスペースが生まれたことに気づけてもらえたら幸いです。あとコーチの話の時には、まず静かに聞くように。

ケイ:
ケイ・ソウタ・トウマには比較的難しいミッションを課しています。攻守のバランスを見極め、そこをフォローする役割です。ハードワークが要求されますが、ケイはよく状況を見極めて走れていたと思います。実際に相手からボールを奪い何度も前線に跳ね返してくれました。ただ、次のステージに向かうためには、このボールをやみくもに蹴るのではなく、味方・もしくは空いているスペースに向けて蹴り出せるようになること。これはボールに詰め寄る前に周囲の状況を確認し、奪った後の展開を数パターン用意しておくといった準備が必要です。目線を常に上にあげる状態をつくることで解消されることが多いので、足下の技術アップを目指していきましょう。

ソウタ :
ゲーム状況を見極め、バランサーとして活躍してくれました。特別足が早いわけでも、大柄な体格でもありませんが、サッカー脳が優れているのでしょう。味方の守備の弱い部分を見つけ、敵の動きを予測し相手の嫌がる場所に顔を出せていました。危なそうな場面になると常にソウタがいてくれ木村コーチも感心していました。あとはアツト同様、フィジカル面を鍛え上げていければ頭と体がよりシンクロできると思います。

タイチ :
特に最終戦はフィールドもできるGKとして恐れずに高い位置をとり、相手の前線へのフィードボールをことごとく跳ね返す姿はメチャクチャ格好良かったです。また、声かけも以前より多くできていました。課題としてはキック。最近の練習の成果でパントキックも落ち着いて蹴れる様になりミスが激減してます。引き続き練習して高く、遠くへ飛ばせるゴールキックを目指しましょう。

トウマ :
今回も控えが多かったですが、ピッチの上では全力を尽くしてくれました。前回より相手へのフィジカルコンタクトも増え、ゴール前では体を投げうってドリブル突破を防いでくれました。課題としてはハイボールを怖がらずに対応すること。先に触れるかどうかで局面が大きく変わってしまうので、まずはハイボールへの恐れをなくせるよう練習でも挑戦してみましょう。

トモカズ:
最終戦、彼のあるプレーで、富ヶ谷の得点パターンとなりえるだろうスタイルを見つけられた気がします。やはり富ヶ谷の得点源となる選手だと再確認しました。またキーパーとしてもPKを止めるなど大活躍。課題としては、カノト同様オフザボールの動きが少ないのがもったいないです。もう一工夫することで、ボールを受ける回数も増えるし、相手のマークを外してプレーができる様になると思います。あとコーチの話の時には、まず静かに聞くように。



富ヶ谷最終戦の裏でトリプvs東部の決勝戦が行われていたので、チラチラ様子を伺っていましたが、まず、コーチの話をちゃんと聞き、集合も早く立派な印象でした。やはり強いチームは時間を無駄にしない選手が多い様です。ピッチ上ではトラップはコントロールできる範囲・進みたい位置にピタッと止めるし、パスの展開も早く、キックも強力。グラウンドを大きく使ったサッカーをしていました。予選リーグからの時間で、大きく成長をしたのだと容易に分かりました。これから先、どんどん彼らを始め他チームも戦術的にも技術的にもステップアップさせてきます。勝利の喜びを一つでも多く味わうためにも、引き続き練習を頑張っていきましょう!

【5年生B】春季区民大会 順位決定トーナメント
悔しい1日でした。念願の勝利まであと一歩まで迫りながら、わずかに手が届かず。チームを勝たせてあげられなかったこと、コーチとしては反省しきり、選手達のがんばりには大きな感謝です。
大会終了後、くおん に感想を聞くと「ハッピー」と答えてくれました。誰もが楽しくサッカーをすること、結果だけじゃなくサッカーをプレーする喜びを大切にする富ヶ谷SCのコーチとしてはこの日の悔しさと反省を、この一言におおきく助けられたと思います。

2点を先行されながら、すずれお のハットトリックで一時は1点差まで迫った東部B戦。後半、待望の先制点から終盤に追いつかれてPKで敗れたセントラルAとの試合。美竹戦では追いかける展開の中、試合終盤もう少しで同点!という場面も作りました。

応援してくれている保護者のかたには、なかなか勝利を届けられなくて申し訳ないですが、もうしばらくこのチームの成長を見守っていただければと思います。
大差で敗れた試合でも「(負けたけど)選手達ががんばっていた」「(負けても)熱いプレーがよかった」「(勝てなかったけど)面白かった」とポジティブ?な感想をいただけることもあり、どんな試合でも熱く面白い試合ができることは、このチームの誇れるところです。

いつか勝利の喜びを爆発させるその時まで辛抱強くお付き合いいただければ幸いです。



vs 東部B (3−5)
得点 すずれお 3

小柄ながらテクニックのある選手の多い東部Bとの対戦。フォーメーションは4−2−1、左サイドバック すずれお の攻撃参加で得点を狙う作戦ですが、試合序盤に2点を先制される苦しい立ち上がりになりました。4バックの両サイドに攻撃意識の高い選手を置いてしまったコーチの判断が悪かったと反省しています。
給水タイムを利用してセンターバックでプレーしていた けんた を右サイドに移動すると守備が安定し、すずれお が本領発揮。ハットトリックの活躍で一時は1点差まで迫る健闘をみせました。



vs セントラルA (1−1 PK3−4)
得点 ぜん

実力はほぼ互角、両チーム決定機は作れず、前半を0−0で折り返えします。後半、フォワードに入った しんのすけ と右サイド えいく が積極的に前からの守備をしてチームに勢いが出ます。
しんのすけのボールキープから ぜん にパスが出ると丁寧なトラップから右足のシュートで待望の先制点。なんとか守り切りたかったのですが、疲れた選手の交代が遅れてしまい終了間際に追いつかれてしまいました。
PK戦のすえ、トーナメントとしては敗戦となりましたが、正式な試合結果としては引き分けが記録されます。小さいけれど今後の勝利に向けた大事な結果となりました。

vs 美竹 (0−1)

立ち上がりは富ヶ谷ペース。狭いスペースを巧みに抜け出す、賢い動きで たくや がシュートを放ちますが、わずかに枠外。押し込みながら相手のカウンターを受けると、富ヶ谷ディフェンスも必死に戻りましたが、止めきれずに先制点を奪われます。
ビッグチャンスは後半、すずれお が左サイドを抜け出す得意のかたち。ゴール前にもしっかり富ヶ谷の選手がつめていきます。いつものように強引なシュートを狙うかと思いましたが、すずれお の選択は右足アウトサイドキックでのセンタリング。相手選手のクリアが間に合い、同点にはできませんでしたが、面白い攻撃でした。

出場選手

けんた
おもに右サイドバックでプレー。東部B戦ではタイミングのよいオーバーラップから すずれおのセンタリングを強烈なシュートも惜しくも枠外。守備の戻りも早くなりました。
キャプテンに名乗りを挙げてPKも一人目を志願。過去最高に強く蹴れた右足のインステップキックは、強すぎてゴールの上に。ゴールにはなりませんでしたが、5年生になってから全員が目標としていた「高いキックを蹴る」はクリアすることができました。

てゅん
中央右のセンターバック。対人に強く、安定感のあるディフェンスで3試合フル出場。得点など目に見える結果を残せるポジションではないですが、チームの柱になる選手で影のMVPだと思います。
1点を追いかける場面では高めのポジションをとってロングシュートを狙うクレバーさも見せてくれました。

すずれお
守備時は左サイドバックの位置に隠れておいて、カウンターで左サイドを突破する役割をお願いしました。スピードとトリッキーなテクニックを発揮して3得点。意外性のあるドリブルはインターネットの動画を見て真似をしているとのこと。

りゅうた
試合前、パントキックの練習ではスポーツセンターの金網を超えて外に飛び出す特大のキックを披露。いつの間にやら体つきも大きくなり、相手チームのコーチからも「キック飛ぶから気をつけろー」の声がかかっていました。予選リーグでは相手に奪われていたゴールキックもサイド、中と丁寧に蹴り分けて安心して見ていられました。
ミッドフィルダーとして出場した第3戦では ぜん が動いたスペースに飛び出す、得点につながりそうな良いフリーランニングができていました。

くおん
1戦目、前半に走り回って、少しバテ気味でしたが涼しくなった3戦目に本領発揮。相手陣内での素早いプレスでチャンスを作りました。ゴール前、ボールを持てた時にもう少し早くシュートまで行ければ得点も取れると思います。

えいく
東部戦、けんたのスルーパスに右サイドをスピードで突破した場面は素晴らしかったです。しっかりとドリブルして相手ゴール前に入っていき後はシュートだけ!という場面も作れました。試合の中の動き方で少し迷ってしまうところがあるようですが、試合に出ていれば自然に身につくと思思うので心配なく。まずはリフティングなどでキックの練習をしていきましょう!

たくや
中央のミッドフィルダー。相手のボールを奪うこと、パスをサイドに展開することを意識してもらいました。パスの成功本数はチームで一番多かったと思います。シュートにつながるいいランニングもみせていました。
味方足元におくるパスに加えて相手ディフェンス裏のスペースへのパスを意識できると大きくレベルアップすると思います。

ぜん
トップの選手として中央で相手を引きつけて、サイドの選手の走るスペースを空ける役割をしかっりとつとめてくれました。セントラル戦の先制点はチームと会場を大きく盛り上げました。4年生補強メンバーは ぜん だけでなく、みんなショートパスの意識と前からの守備がよく、Bチームの奮闘に貢献してくれています。

こういちろう
2戦目、リードした後に こういちろう をピッチに入れる判断が遅れました。コーチのこの日の最大の反省です。チームが苦しい時に懸命に頑張れる選手で、彼がいれば最後の失点は防げたかもと今でも思っています。得点の欲しい時間が多い中、出場時間が減ってしまってごめん!

そう
てゅん とのセンターバックコンビは安定感抜群。残る時、奪いにいく時の判断がよく、天性の守備センスを感じます。攻撃時ディフェンスラインを押し上げる動きもできてきました。1戦目前半の給水タイム以降はフル出場でチームのピンチを何度も救ってくれました。

しんのすけ
遅れてチームに合流し、2戦目後半から出場。ゴールキーパーりゅうた がいいプレーを見せていたのでフォワードに起用すると体の強さを活かしたボールキープで先制点をアシスト。後半から彼のような特徴のある選手を起用できると、相手チームからするととても厄介。今後も5年チームの補強にきてくれると嬉しいです!

本庄
【5年生A】春季区民大会順位決定トーナメント 総括
7月9日、5年生春大会順位決定トーナメントが行われました。 この日のAチームは3試合での勝利を目指しつつ、今後強いチームに勝つためのチャレンジをしました。はっきり変更した点はゴールキックのつなぎ方です。キーパーからのショートパスを今まではバック3人で受けていましたがサイドの1人(主にこうたろう)が高めに位置を取り、後ろの2人+キーパーで展開します。りく、かずきのパス回しが安定してきたことで次の段階に進むことにしました。やってはいけないミスが何本かありハラハラしたシーンはありましたが、試合の中でたくさんミスをして経験することが次につながります。キーパーりくと、さくれおのセービングに助けられ失点にはならなかったものの、今後の課題がたくさん見つかったことが良かったと思います。対策としてはパスが来る前に敵味方の状況を見ておくこと、その上で適切なポジションを取ることなどいい準備をすることをトレーニングしていきましょう。
その変更により、ボールを前に運びやすくなりました。春から取り組んできた「右からのパスは左に、左からのパスは右に」を合言葉に、パスをつないで逆サイドに展開できるようになったことでチームに余裕が生まれました。
故オシム監督の言う「ボールは汗をかかない。ボールを走らせろ。」の最初の1歩を踏み出せたように思います。実際、つなげないことで走りまわらなければならなかった時より無駄なスプリントが減り、左サイドのわくたろうが余力を残して縦に突破しアシストする機会が何度もありました。ふうかを起点にサイドからワンツーで崩すシーンが左だけでなく右のだんぺいとも見られました。少しポゼッションが出来ることで落ちつく時間が生まれたことは大きな成長です。全体的に3試合を終えても体力的に余裕が感じられました。
もう一つの良かった点、3試合で1失点だった理由として守備の連携が上がったことがあります。ワントップのゆうき、しのたがどちらも前線で相手のパスコースを切ることができていたので次の守備の予測がたてやすくなりました。さらに基本的な陣形を崩すことなく、戻って守備(プレスバック)をする意識を全員が持ったことで相手にとってはボールを保持しにくくなっています。相手ボールホルダーに対して後ろからのチャージが増えたので、ファウル数も増えましたがこれくらいガツガツ行く守備は強い相手に勝つ為には必要だと思います。
繰り返しになりますが、試合間のミーティングでもっといいサッカーをする為には、次に何が起こりそうなのかを予測して準備することが大事だと伝えました。例えば、左サイドからセンターバックに横パスがあった瞬間に右サイドの選手はライン側に開いてポジションをとり前方にトラップすることを考えます。いい準備ができると余裕を持ってプレイができて周りを見渡せるのでよりいい判断ができたり、いいキックやドリブルが出来るようになります。これは生活面からトレーニングできます。ふだんから次のことを予測して行動ができれば「やろうと思ってたのにー」とお家の方に言う機会もへるでしょう。サッカーもうまくなって一石二鳥なのでぜひ取り組んでみてください。
個人的にこのチームの戦術を考えることがとても楽しいです。ゴールキックのつなぎ方の変更を伝えたのは前日の練習の時です。それでもすぐに対応できるようになったのは、選手それぞれが話を聞く力とサッカーを理解する力がついてきたからだと思います。体力、体格が劣っていても、サッカー脳(サッカーIQ)が高いと戦えるのがこのスポーツの面白いところです。そんな魅力をこの選手たちにもたくさん感じて欲しいと願っています。

vs セントラルA 5-0(ゆうき2、だんぺい、ふうか2)

vs 東部B 0-1

vs セントラルD 5-0(ふうか3、だんぺい1、りく1)

ふうか 中央でパスを受けて右左に散らそうと言う意識がたくさん見られました。
ゆうき いい形で強いシュートを打てる体勢になるまで粘れるのが素晴らしいです。
しのた 3試合目でポストプレーから何度もチャンスが生まれました。あれを繰り返すとシュートチャンスが必ず来ます。
だんぺい 前より周りを使う意識が見られました。こうたろうとの連携ができるともっと面白そうです。
わくたろう 課題だった縦突破でアシストもできました。次はシュートを打てるようにカットインもしてみよう。
こうたろう 準備ができていれば、というシーンが何度かありました。体の強さを生かした守備はすばらしいです。
りく ディフェンスの中心として頼りになりました。パスの出しどころをいくつか見つけられるとさらに良くなりそうです。
かずき パスを受ける位置がよかったです。課題だったオーバーラップも何度かあり可能性を感じました。
りくと 守備機会は少なかったですが集中していました。パントキックの精度は素晴らしいので、あとはロングキックお願いします。
さくれお 久しぶりの面々とのサッカーは楽しかったでしょうか。一発で前線のスペースに出せるので次はチーム戦術に取り入れます。
(三村)

【6年生A(テペU-11)】春季区民大会予選リーグ 総括
6月17日(土)6年生春季大会、富ヶ谷Aの予選リーグが行われました。
今大会はBチームをオール6年生で登録したので、AチームはU-11のテペ・ノヴォーレとして5年生8人と4年生2人でエントリーしました。選考基準は、
「体格差のある相手にも守備をしっかりできること」と「チームの為に走れること」を重視しました。

5年
りく、ゆうき、ふうか、だんぺい、わくたろう、かずき、こうたろう、りくと
4年
たくや、ヒューゴ

テペのメンバー選考に関して、自分がなぜ選ばれないのか、と思うことがあったら遠慮なくコーチに聞いてみるよう選手に促していただければと思います。私ではなく学年のコーチにでも構いません。客観的な視点から自分の良いところや伸ばすべきところを知ることは上達するヒントになるはずです。


この日のチームの目標は2点。
「失点しても絶対に下を向かない。何点取られても1点を取りに行く」
今の5年生は失点に気持ちが切れて足が止まり実力差以上の大量失点を経験したことがあります。それを繰り返さないことは大きなテーマでした。落ち込む姿を相手に見せず最後まで気持ちを切らない、何点取られてもあきらめず1点を取りに行く、と言葉にするのは簡単なんですが実際には難しいことです。この日はキャプテンに指名したりくを中心に声をかけ合い、たくましい成長が見てとれました。結果、見事に初戦に勝ち、実力的には難しいだろうと思っていたトリプCからも1点を取ることができました。このチームの雰囲気は4年生の2人にもきっといい影響があったものと思います。

「まずは守備を固める意識を持つ」
パワーと技術のある相手に押し込まれる展開を想定して、まずはペナルティ幅の中央スペースの守備を固めることを確認しました。1対1にならないようボールを持った相手には2人以上で対応すること、そのためにMF・FWの選手にも積極的なプレスバック(※)を求めました。1試合目では相手がコートを広く使う攻撃をしてこなかったのでこの戦術がハマりました。中央に密集することで出来た相手コートのスペースをスピードのあるゆうきがドリブルで抜け出し得たFKをりくが直接ゴール。同じくドリブルで突破したふうかが受けたファウルで得たFKを自らシュート、GKが弾いた混戦からゆうきが押し込み2点目をあげました。前半に1点を返されたものの、後半も粘り強く走り回り2−1で守り切りました。

相手1人に対して2人以上で対応するということは当然ながら全員にいつも以上の運動量が求められます。フル出場したりく、ゆうき、ふうか、かずきはもちろん、たくや、ヒューゴ、だんぺい、わくたろう、こうたろう、選手みんながよく走りました。試合後、担当してくださったレフェリーに「富ヶ谷よく走るね!お見事!!」と誉められたほどです。キーパーのりくとも後ろからよく声が出ていたし、強いシュートにもしっかり対応できていました。まとまりのあるいいチームだったと思います。


それぞれの試合での良かった点です。
1試合目 vs セントラルA(2-1)
・後ろでパスを回せたので安定感と余裕があった
・守備の意識が強く後ろに戻るのが早かった
・とにかくよく走った
・最後まで集中しリードを守り切って勝ちきった

2試合目 vs トリプレッタC(1-11)
・前半ゆうきがGKに名乗り出て3失点に抑えた
・失点を繰り返しても気持ちを切らさなかった
・声を出して励まし合っていた
・チームメイトのミスを誰も責めることがなかった

今後より強い相手に勝つ為には、相手のミスを期待するのではなくチームとして意図を持った攻撃で得点したいです。その為にトリプC戦で得点につながったこうたろうのプレーがヒントになりそうです。DF3人の内の1人がMFを追い越し攻撃参加することで、相手のマークが曖昧になりポジションに乱れが生まれます。少し強引に見えるこうたろうのドリブルでしたが、相手2人を引きつれることになり得たファウルがゴールにつながりました。こんな積極的なプレーがもっともっと出てくるようにしたいです。

一つ一つ前進あるのみ。次もがんばりましょう。
(三村)

※ 自分よりも自陣ゴールに近い位置にいる相手ボールホルダーに対し、自陣へ戻りながらプレッシャーをかけること
【3年生B】春季区民大会 順位決定トーナメント 総括
コーチの吉野です。
予選リーグ以降に加入した新戦力を含めた10人で臨んだ
3年生Bチーム春季区民大会順位決定リーグの総括です。
(体調不良により残念ながらカンタは欠場。)
06/04(日)渋谷区スポーツセンター 14時28分kickoff。

参加選手:アラタ・グエン・ケイシ・シン・ナナセ(新加入)・ニア(新加入)・
フミヒト・ムネヒサ・レンタロウ・ユウヤ

予選リーグでベンチに入っていただいた内藤監督に大会以降の練習も
引き続き指導してもらい、選手達はポジション・フォーメーションの重要性を
理解し始めてくれたことと思います。
大会毎に試合前、選手達に意気込みを聞いておりますが、「ハットトリックしたい!」
「全勝したい!」「とにかく攻めていきたい」という声が多かったので
この日は、明確な役割を個々が行うという前回コンセプトを踏襲しつつ、
得点を狙うことに、より重きをおいて挑みました。


○第1試合 vs本町B
試合結果 1-5

新加入の2名には公式戦の雰囲気を肌で感じてもらうため、そして試合の全体の流れを
客観的に見てもらうためベンチスタートとしました。
グラウンドの8人は予選での雪辱を晴らすべく開始直後からハードワークを展開。
自分のポジションの範囲を守ろうとする選手、首を振り状況把握を自主的にする選手も
チラホラ見受けられ、団子サッカーから少しずつ脱却できているかなと感じました。
そんな彼らに、いきなり最大のチャンスが!
相手のバックパスがずれたところに、高いポジションを取り続けていたシンが飛び出し
俊足を生かし相手DFより早くボールに追いつくと、見事ゴールネットに突き刺しました。
まさに予選リーグから意識してきた狙いが実現できた瞬間でした。
見事、本日の目標を前半でクリアし波に乗るかと思いましたが、追いつかれ後半へ。
更なる目標、勝利を目指しましたが、ゴールキックを奪われて失点する展開が続き
惜しくも敗戦を喫すことに。

得点者:シン


○第2試合 vs千駄ヶ谷B
試合結果 0-3

ミーティングにてゴールキック対策と、前線へのボールの供給を増やすことを再確認し
臨んだ2戦目。
1試合目より戦術理解度が高い相手でしたので、ポゼッションがどうしても低くなり、
なかなか相手陣内へ攻め上がることができませんでした。
が、チームの成長も見られました。
これまで、このような相手との対戦時は確実に団子サッカーになっていたところ、
自分のポジション・役割を守ろうとする選手が出てきたことです。
また、グラウンド内で声を掛け合うという”コーチング”で仲間と連携する選手が
増えてきたことも大きな前進だと思います。



○第3試合 vsセントラルC
試合結果 0-4

試合前、「もう1点とりたい」「最後くらい勝ちたい」と話していた選手達。
その言葉通り、ひたむきに得点を狙う彼らに、何度も観客席から大きな声援が送られました。
この日、一番ゴールに近づく回数が多かった試合ですが、あと一歩及ばず。
結果、この日全敗となりましたが、ベンチを離れグラウンドを去る際、
「まだまだ試合したい」「次は絶対に勝ちたい」「ゴールキーパーに挑戦してみたい」
等、顔を上気させポジティブな言葉を発していた選手が多かったのが印象的でした。


○選手評
アラタ:
広くなったグラウンドでも相手に走り負けない走力・体力は素晴らしかったです。また、ミーティング時におしゃべりをする仲間に注意喚起できたり、練習メニューを黙々とこなすようになったりと、精神的にも大きく成長しているように感じます。そのフィジカルと精神面をさらに磨き上げ中盤を支配できる選手を目指して欲しいです。

グエン:
常に自陣最終ラインを意識し、相手のカウンターや仲間が抜かれた際のカバーをしてくれました。失点の匂いがしても「またグエンがいてくれた!」という場面がとても多く、10点くらいは防いでくれたのではないでしょうか。試合中、木村コーチと「超攻撃的なAチームに、このタイプのプレーヤーがいたら安心ですね。」と、話すほどでした。キックやパスの精度を磨けば、Aチーム入りに最も近い選手だと思います。

ケイシ:
本日ゲームキャプテンを務めてもらいました。練習への取り組みとAチーム入りを目指す意欲は非常に高く、常に全力で努力しています。その結果、フィールドからキーパーまで前ポジションをこなせる選手に成長しています。様々なポジションを経験することは必ず結果に現れるので、これからもチャレンジして欲しいです。また、キャプテンとしての自覚からか、本人はフィールドで出たがっていた時も、GKをする人がいないとわかると、「俺がやる!」と名乗りを上げてくれました。


シン:
ミーティング時、以前はふざけてしまうことが多かったと記憶していますが、この日は僕の目を真剣な眼差しで見つめ、じっと話を聞いていました。仲間への声かけもポジティブなものが多く、随分と頼もしくなったなと感心してました。そんな成長をお祝いするかのような1試合目のゴール。相手のバックパスへの反応は見事でした。負けん気の強さと闘志に精神力も加わったシンは仲間からも熱い信頼を寄せられていました。

ナナセ:
チームに加入後、間もない公式戦出場でしたが、堂々と相手と渡り合っていたと思います。その大きな体格、タフな精神力で相手攻撃を物ともせず跳ね返していました。練習機会が少ないので仕方のないことですが、頭の中でイメージするプレーを体現できないギャップにもどかしさを感じていると思います。家の中でボールを触る等の自主練から始めて足元の技術をつけていけば、イメージを体現できるようになり、きっと大きな成長につながると思います。

ニア:
同じくチームに加入して間もない新人選手でしたが、試合におけるパフォーマンスは注目に値するものでした。試合中、転んでしまう自分に自信をなくしてしまい、「出たくない」と話す瞬間もありましたが、いざ出場すると笑顔で走りまわっていた姿が印象的でした。基礎的なプレーにおいては今後の練習にて磨き上げていく必要がありますが、今持てる武器(手を使い相手をブロックする、強いキックで相手陣内へ蹴り込む)など、現時点での最善のパフォーマンスを見せてくれました。

フミヒト:
最初はFWとして前線に残ることが多かったですが、試合状況を見てDFに下がるなど状況判断が素晴らしかったです。オフザボール時に首振りをして周囲を確認することを忘れなかった成果だと思います。その後、DFをする機会が多かったですが、ゴールを目指す気迫とひたむきさは素晴らしいものでした。チャンスが訪れるたびに果敢に攻め上がり、相手ゴールを目指す姿勢が明確に感じられました。最終戦後半、グエンとのDFラインはとても安心してみられました。

ムネヒサ:
試合においても走り負けせず、自身の能力を最大限に活かすための努力を惜しまない姿勢は称賛に値します。FWを任せた時も、ゲーム内容から自分で判断しDF・MFに下がったりするなど、フミヒト同様、状況判断が素晴らしかったです。着実に自主練の成果が合わられていると思います。是非、今後も励んでください!

レンタロウ:
シンと共にFWを任せましたが、なかなか前線までボールが届かないので足の早いシンをFWとして残し、キープ力があるレンタロウには DFからのクリアボールをシンに繋げる中継役をお願いしました。その意識を常に持ち続けてくれたおかげで、2試合目以降、前線へボールが出る機会を増やしてくれました。キック力・パスの精度を磨いて、チームの司令塔を目指すのも良いかと思いました。


ユウヤ:
守備に、攻撃に積極的に顔を出せていたと思います。守備時は相手選手に対する寄せも早く、攻撃の芽をつめていました。またカウンター時は相手陣内の深いところまで攻め込むことが数度できていました。堅実でミスの少ないプレーは。きちんと練習を重ねてきた証だと思います。

カンタ:
直前まで体調を回復しようと努力していたと聞きます。「チームの皆と闘いたい、そのためには何をすれば良いか」を、きちんと考え行動に移せたことは非常に立派だと思います。今回は残念でしたが、次回に向けしっかりと練習をして皆で良い結果をつかみとりましょう。


大会を振り返り、Bチームのメンバーは走力・体つき・運動神経・戦術理解度等では決して劣っていない、むしろ相手を凌駕している部分もある選手が多いと思いました。
では、なぜ勝ちきれなかったかというと、「ボールを止めて蹴る」という基礎的な部分が
足りず、頭で分かっていてもプレーで表現しきれなかったからだと思います。
チーム練習でも基礎練習は取り入れていますが、時間的制限等でどうしても十分な時間をさくことができないのが現状です。
次回、「勝利の喜び」を味わうためにも、是非ご自宅・外遊びで、ボールと触れ合う時間を増やしていただければと思います。

【6年生B】春季区民大会 予選リーグ 総括
コーチの岩崎です。

5月28日(日)に6年生春季大会の予選がありました。
富ヶ谷Bチームですが、メンバーは6年生全員のうち当日参加できた以下の10名です。
参加メンバー:けい、ゆうき、てとら、あおい、はるた、かろ、そう、せいた、れい、りょう

本来であれば6年生はAチームになるところですが、Bチームの方が予選リーグを上位で突破できる可能性が高いグループであったことや、塾等でなかなか参加率が低い学年ですが、この日に10名が揃うこともあり、今大会は6年生全員をBチームでの出場にしました。

さて、予選リーグの対戦相手は「本町」「猿楽」の2チームです。
上位突破できる可能性が高いグループと前述しましたが、実力が拮抗した相手ということで全く気の抜けない2試合です。結果は以下の通り。
第1試合 vs 本町 1-1 引き分け 得点者:てとら
第2試合 vs 猿楽 2-1 勝ち   得点者:そう、けい
※本町が猿楽に2-1で勝利したため、勝ち点、得失点、総得点で富ヶ谷Bチームと並びました。本町と富ヶ谷の順位は後日コイントスで決定することになります。

気の抜けない2試合ですが、やはり1試合目がとても重要です。
1試合目の入り方が課題であるチームですが、徐々に選手自身がそれを認識して行動できるようになってきましたので、いつも通りのプレーが出来る後押しになるよう、この日のテーマを「ミスを恐れず積極的にボールに絡むこと」「ミスをした仲間に対してポジティブな声掛けをすること」にしました。

さすが6年生になってきたこともあり、この2つのテーマをしっかり意識して終始プレーできていたと思います。特に印象に残ったシーンとしてはやはり「せいたのイエローカード」でしょうか。せいたはとても心優しい選手です。そのため相手選手へのディフェンスも優しくなりがちでしたので、彼の課題は相手を恐れず積極的なディフェンスをすることでした。猿楽戦の前半終了間際、ドリブルで突破してきた相手をせいたがペナルティエリア外ギリギリでしっかりブロックしてくれました。コーチとして彼を見てきましたが、試合に集中してとにかく相手を止めるのだと必死になれていたからこそのプレーに感じました。結果、相手に与えたFKによって失点してしまいましたし、本人はイエローカードを受けたことにショックを受けていました。が、チーム内で選手を責める人は誰もいませんでしたし、むしろ私はよく勇気を持って止めたと彼を褒めました。せいたが勇気を出して必死にプレーできるようになったこと、必死のプレーによって相手のチャンスになってしまったとしても、誰もそれを責めることなくドンマイと言えた他のチームメイト、6年生の精神的な面での成長を感じるシーンでした。

精神的な成長を感じる一方で、試合中に審判のジャッジに感情的になってしまう選手が何人かいました。審判は人間です。むしろ渋谷区の区民大会で審判をするような方は、大半はおそらく普段ただのおじさんです。神様でなければVAR機能が付いているわけでもないです。選手がミスをするのと同様に、審判もミスジャッジをしてしまうことはあります。コーチから見てもオフサイドの見逃し、FK時の審判の立ち位置などレベル的に不満が無いと言えば嘘になります。
選手たちには試合後に言いましたが、今後の教訓として「審判のレベルの高低も含めて試合をする必要がある」ということを頭に入れてもらいたいです。一度審判のジャッジにクレームをつけてしまうと、審判も神様でもVARでもないただのおじさんなので、感情的になられてジャッジが自分たちに不利になってしまう可能性があります。なので、選手は試合中に審判のジャッジにはクレームを付けないように感情をコントロールしてもらいたいと思います。あからさまにおかしなジャッジがあった時には、ベンチにいるコーチがクレームを言いますので。

次にテクニカルな部分で言うと、ここは今年3月に出場した当時の6年生大会の際に書いた課題と変わっていませんので、継続して「止めて・蹴るという基本」と「連動する動きの徹底」のレベルアップが必要です。
止めて・蹴るについては、まだ止める前に次のプレーをイメージできていないために「どこに止める」が全くできていません。それが出来ていないので、ボールを持ってから次のプレーに移行するまでに「無駄な1〜2タッチ」が発生しています。この1〜2タッチを少なくできることで、相手のプレスの強度の感じ方が全く変わり、余裕を持ってプレーが出来るようになりますので、とにかくボールを止めてからパスを出すまでのスピードを速めるための「止めて・蹴るという基本」を徹底してレベルアップしていきたいと思います。
また、「連動する動き」についても、(1)味方を助ける「ヘイっ!」という声掛け、(2)相手DFから離れる動き、(3)スペースにパスを出させるための味方へのジェスチャーなど、少しずつ連動して動けるようにはなり、良いポジションにいる選手も増えてきていますので、更なるレベルアップのため(1)〜(3)を普通に出来るよう練習でも意識してコーチングしていきたいと思います。

決勝トーナメントの相手がどこのチームであれ、自分たちのレベルも向上しているということを認識してもらい、自信を持って初戦から全力を出し切ることを目標にして、決勝トーナメントまでの残り1か月と少し、日々の練習に取り組んでいきます。
日々の練習に全力で集中して取り組むことが、レベルアップの一番の近道であることを選手たちも認識して参加してもらいたいと思います。
【5年生A】春季区民大会 予選 総括
4月29日(土) 春季大会 予選リーグ
5年生A

この日のテーマは守備で体を張ること。ぶつかることを恐れてひるむとどんどん付け込まれます。1週前の自由が丘SCとのTMでひと回り大きな相手にふっ飛ばされた経験を活かして、当たりの強さで負けないように勇気を持って試合にのぞみました。自分たちより力があるチームに勝つためにはロースコアに持ち込む必要があります。そのために前線からの守備が重要です。前でプレッシャーがかかれば、DFラインの守備はずいぶん楽になります。チームが一つになって守備をすることで勝機をうかがいます。

(1) vsセントラルB 0-3
このグループで一番力のある相手に対して前半は浮き球の処理と対人の強さに優れ、スピードのある3人(左からゆうき、りく、ふうか)をDFに並べました。前半を2失点以内に抑えて後半で点を取りに行くプランです。気合十分で集中していたのですが、開始早々に右サイドを突破されマークがずれたところを後ろから飛び出してきた選手にフリーで決められました。が、その後は徐々に固さがなくなり相手陣内でのプレーも増えてきました。そんな矢先にこちらのゴールキックを中央で奪われドリブルシュートを決められました。靴紐を結んでいて対応が遅れた選手がいたのは大きな反省点です。もったいない失点でした。
後半はこうたろうが右DFに入り、りくをトップにして点を取り返しに行きます。何度かおしいチャンスも作りましたが決めきれず、逆に前がかりになったところで失点しました。3点差の敗戦ですが、内容は決して悪くなかったと思います。

(2) vs千駄ヶ谷B 4-1
1試合目で守備に徹してもらったふうか、ゆうきをMFに上げました。
2分 相手DFにしのたがプレス。こぼれ球をふうかが蹴り込み先制点をあげました。
9分 ふうかが中央でパスカット、スルーパスからゆうきがダイレクトシュートで2点目を取りました。
12分 前がかりになりDFラインが上がったところでオフサイドを取り損ねカウンターで失点。
14分 かずきのいい守備がありこぼれ球を拾ったわくたろうのパスを受けたふうかがドリブルで運び、しのたとゆうきが前のスペースにランニング。相手DFが裏を取られないように下がったスペースでふうかがゴール左隅にミドルシュート。前線が連動したお手本のような得点でした。
後半10分 だんぺいの前線からのプレスでボールを奪い、パスを受けたりくがゴール。
得点をあげた選手はもちろん素晴らしいのですが、一人の力で決まったゴールは一つもなくこのチームらしいみんなで取った4ゴールでした。

1試合目に続き、この試合でも今までに見られなかったこうたろうのオーバーラップがありました。チャンスがあればDFの1人は攻撃参加していいチームの決まりがあるものの今まで彼が上がることはほぼありませんでした。おしくもファウルになったり、パスカットされたりでしたが相手にとってはマークに付きにくい面白いプレーでした。またそれによって空いた右サイドをだんぺいが埋めていたのもこちらの指示ではなく自発的に動いたものです。ある程度の約束事は作れますが、どのタイミングでどう動くかは選手の判断です。試合の中で個々がアイデアを表現し、周りがカバーするサッカーを今後も続けていきたいです。

(3) vs東部A 0-4
この試合もまずはチーム全体で守ることをイメージして入りました。相手の左右のウイングがスピードもありドリブルが上手だったので危ない場面もありましたが、りくとのナイスセーブでねらい通り前半を無失点で守り切りました。やりたいことが出来ていたのは間違いなく富ヶ谷だったように思います。選手たちも手応えがあったようで前向きな言葉が多くあり、雰囲気よく後半にのぞみました。
しかし後半2分、隣のコートで何度も鳴った笛でこちらの足が止まったところをゴールされます。さらに守備に走り回った疲れからボールへの寄せが弱くなり、相手の力強いミドルシュートで終盤に立て続けに失点しました。3試合目の最後であれくらい力強いシュートが打てる選手は富ヶ谷にはいません。ドリブル、キック、走力含めて力の差はありましたが、それでも相手を思い通りにさせなかったのは球際に寄せることと体でぶつかることを全員が意識してやった結果だと思います。惜しくも望んだ結果にはなりませんでしたが、強いチームに勝つためのヒントが得られた3試合だったように思います。

試合後のミーティングでは1失点目の笛の話になりました。紛らわしい審判の笛に不満を言いたくなる気持ちは痛いほどわかるものの、相手は最後までプレーを止めませんでした。上手くいかなかった時に、何かのせいにするのは簡単ですがそれでは向上しません。成長するためには自分がどうすべきだったか、何ができたかを受け止めることは次に同じミスをしない為に必要なことだと思います。
それぞれに感想を求めたところ、いつも以上に悔しさを表現する選手が多かったことが嬉しかったです。次こそはいい結果が出せるように、日々の練習にどう取り組むかを楽しみにしています。
最後にチーム練習では補えない課題を交えて個々にメッセージです。



りくと GKとして頼もしさが増しました。前に出る守備とパントキックはかなり向上しています。ゴールキックでもしっかり相手FWの頭を越すロングボールが蹴れるようになりましょう。それができるとDFも安心してGKにパスができるので攻撃の起点になることができます。

だんぺい 後ろのこうたろうを助けるために上下に走りまわりました。前のスペースをついて何度かチャンスメイクもしてくれました。3試合を走り切れるスタミナが付くとさらにいい選手に。いっぱい食べよう!

こうたろう この日のように攻撃参加してMFを追い越すプレーができると面白いサッカーになりそうです。右サイドからのクロスは得点にはなりませんでしたがいい突破でした。いい状態でボールを持っている相手に飛び込み、かわされるシーンがまだ多いのでまずはじっくり見る守備をやっていきましょう。

かずき パスを受ける技術が高いこと、守備で球際に強くいけることを期待して主にセンターハーフで出てもらい期待通りの仕事をしてくれました。縦パスを急いでしまうところを改善して、キープしたりパスを前後左右に散らせるともっともっといいゲームメイカーになります。

りく DFでもFWでも頼りがいがあり、チームを鼓舞する声もありました。DFの時のマークの付き方とポジショニングでもっともっといい守備ができます。まずは背後を取られないようにしてみよう。

ゆうき 慣れないDFで奮闘してくれました。持ち前のスピードは守備でも生かされると思っています。前にスペースがある時はMFのつもりでどんどん飛び出してみよう。予想外な動きをする型破りな選手になるのが楽しみです。

ふうか 主にセンターバックでカバーリングが多い日でした。全てのポジションをこなせるユーティリティ性に助けられています。中心選手として周りの選手をどんどん引き上げてほしいです。

わくたろう 以前より守備に行けるようになってきました。パスだけでなく何度か縦にドリブル突破にチャレンジできていたのはよかったです。きれいなプレーでなくてもチームが助かる体を張ったプレーを選べるとよりいいですね。

しのた 強引なドリブルでなく、パスをしようとしていたのは感じました。前線の守備ではジョグするときとスプリントするときのメリハリがあるとより相手へのプレッシャーになります。まずはもっともっと走りまわる姿を見せることでみんなを引っ張っていってほしいです、

(三村)

【4年生】春季区民大会 決勝トーナメント 総括
コーチの山野です。

 5/5こどもの日、4年生が春季大会決勝トーナメントに臨みました。成績は8チーム中8位でした。

メンバー以下11名
エニシ、コウイチロウ、タクヤ、ミナト、ゼン、キーラン、ヒューゴ、ヤマト、チフク、シュンイチロウ、シンノスケ

試合結果
■1試合目vs トリプレッタA
●0-12
 試合が始まる前に改めて予選の振り返りをしましたが、その中で印象的だったのがトリプレッタBに前半5失点した際に心が折れそうになったという選手がいたことでした。選手みんなには強豪相手ではそういう試合になる場合もあるが、1つの負け試合に拘わらないこと、今後長く続く人生の中で一つのステップにすぎない。くじけることなく最後まで1点でも失点を食い止め、1点でも獲りに行く気持ちが成長に繋がるんだよ。と話したところ、みんなビックリするぐらい集中して耳を傾けてくれていました。
実際この試合では大量失点してしまいました。さすがに外から見ていて途中、気持ちが切れそうな場面もありましたが、自分たちで励まし合い最後までなんとか集中して戦えたことはよかったと思います。
 今回の大会で決勝トーナメントに進むことができ、最終的に優勝を争ったトリプレッタA,Bどちらとも対戦できたことはある意味ラッキーな試練だったかもしれません。

■2試合目vs 猿楽A
●0-5
 この試合、FWで出場していたシュンイチロウ。ファーストディフェンダーとして相手DFボール保持時に力強くチャレンジしてくれていました。失点してもゴールの中のボールをもってセンターサークルへダッシュ、熱い気持ちを感じました。
 LMFで出場していたチフクの運動量の多さとスピード、パスコースの読みの良さからインターセプトを多くみることができました。
 HTにDFで出場していたコウイチロウが相手のファールに嫌気を指してポジション変更を申し出てきました。ただ、サッカーで嫌な思いしたのならサッカーで対処すべきじゃない?と聞いたところ、自ら同じポジションを選び最後まで戦うことができました。
 この試合で特に気になったところは、ゲームの流れのプレーの良さに比べてゴールキックで失点することが多い印象です。非常にもったいないので今後、周りのフォローや動きながらスペースを作ること、キックの精度を中心に集中的に練習していきたいと思います。

■3試合目vs 東部A
●0-4
前半で3失点だったのですがハーフタイムにヒューゴが前向きな声掛けや、数人の選手のいいところを話してくれました。常に楽しそうにサッカーに取り組んでいてムードメーカーとしてとても素晴らしいと思います。
ヤマトは入団当初、遠慮していたところがあったのですが、この試合ではフィールドからもベンチからも大きな声でコーチングをしてくれていたところが印象的でした。
後半GKシンノスケのスーパーセーブが連発し、ベンチも盛り上がっていました。
残念ながら得点に結びつきませんでしたが、近いところまで何度も迫っていました。最後まで、1点でも獲ろうと怒涛の攻撃を見せてくれたことから、今回の大会で精神的な成長につながっていたのではないかと感じました。

 決勝トーナメントでは勝利をつかみとることができませんでしたが、最後まで1点でも獲ろう、1点でも失点を防ごうとみんなが一丸となって戦えたこと、ベンチにいたメンバーも自分たちの試合としてコーチングや失点時の元気づける声掛けが今までで一番できていたことが素晴らしかったと思います。
【5年生B】春季区民大会 予選 総括
今大会も予選リーグは強豪相手との対戦となったBチーム。ある程度の失点は覚悟の上、得点を奪うを目標に定めて3試合にのぞみました。
技術、経験、身体能力の上回る相手との対戦となっても、最後まで諦めずにチャレンジし続けた姿勢は素晴らしかったです。
第3戦目には、目標としていた1得点を奪い、この日の課題はクリア。7月の順位決定リーグでは勝利を目指して挑戦していきましょう。



vs トリプレッタA (0−16)

渋谷区最強チームの一角、トリプAとの初戦は完膚なきまでに得点を奪われて大量失点… あわや気持ちが切れてしまいそうな展開でしたが、富ヶ谷Bチームらしく最後まで戦い抜いてくれました。失点を少しでも減らすため最後まで走り切った選手達には大きな拍手を送りたいです。
早くて、強くて上手い相手にどうしたら守り切れるのか。試合を通していくつかの約束事を確認することができたので、この敗戦からもしっかりと成長につなげていきたいと思います。


vs セントラルB (0−3)

初戦の反省を活かして、改めて守備の約束事を振り返ってから挑んだ2戦目。3バックで挑んだ1戦目から、センターバックを2人、中盤に4人、トップを1人の2-4-1のフォーメーションに変更しました。
相手ゴールに迫る時間帯もありシュートチャンスもありましたが無得点。ディフェンスラインを押し上げた後、戻り切れずに裏を取られた失点と、自陣からボールを蹴り返すパワーが足らず、ショートカウンターを受けての失点がありました。
練習では少しずつキックの飛距離が伸びてきましたが、実戦のプレッシャーの中でもしっかりとボールをコントロールしていい体勢でキックが蹴れるように、もっといっぱいボールを蹴る、ドリブルをする練習をしていきましょう。

vs トリプレッタB (1−10)

前半戦、ドリブル主体で攻めてくる相手に対しては粘り強く中央を固める、いい守備ができていました。自陣でのゴールキックやパスを奪われての失点はありましたが、守備の部分にだけフォーカスすれば1戦目よりもいい内容でした。
後半、ハーフタイムで修正してパスを多用して攻めてくるようになったトリプBに崩される場面が増えましたが、見方を変えれば相手チームの本気を引き出したようにも思います。
待望の初得点は ぜん のポストプレーからサイドに飛び出した すずれお 得意のアウトサイドキックでのシュート。ナイスパス、ナイスシュートでした!

出場選手

けんた  
身体能力の高い相手にも粘り強く対応。失点のたび他の選手に声をかけてコーチングする姿も。練習から勝ちたい気持ちを強く持ってもっと積極的に!

てゅん
このチームの守備の柱。1戦目、センターバックのポジションながらサイドに釣り出されることが多くありましたが、試合の中で修正して中で待ち構える守備ができてきました。ボールを奪える強さがあるので、奪ったボールを攻撃に繋げるキックをみがいていきましょう。

すずれお
2戦目から左サイドハーフでプレー。スペースに飛び出すタイミングがよく、本能的ながら相手との駆け引きができる選手です。飛び出した相手ゴールキーパーの脇を抜くキックで得点をゲット。

くおん
豊富な運動量で、攻撃も守備もつねにボールの近くでプレー。動きながらのキックも上達してきました。順位決定リーグでは初得点も期待できそうです。

えいく
積極的な動きに加えて、インステップを使った柔らかいボールタッチで運ぶドリブルは上級者の雰囲気あり。
相手プレーヤーと接触してファールをしてしまった際に、相手選手を気づかって悲しむ優しさも見せてくれました。

たくや
センターハーフでプレー。自分でボールをうばって、攻撃の起点になることを意識してもらいました。キック、ドリブルのレベルは高いので、もっとボールに触ってチームの中心になってほしいです。

ぜん
常に相手にマークされるトップで奮闘。浮き球を丁寧なワンタッチでスペースに出したパスで得点をアシストしました。周りの選手をいかせる現代的なワントップ。ひとつひとつのプレーの精度を上げてレベルアップしていきましょう!

そう
3バックではポジショニングに戸惑いがありましたが、2バックにして真価を発揮。カバーリングのセンスがあり、最後の砦となりました。攻撃の時しっかりとラインを上げる意識を持ちましょう!

きーらん
2戦目、ゴールにあと一歩までせまる、惜しいプレーがありました。しっかりとした足元のボールコントロールに加えて、スピードを上げて相手を振り切るドリブルを覚えたら、もっと活躍できると思います!

(本庄)
【2年生】春季区民大会 予選総括
内藤です。

ゴールデンウィークのさなか、2年生の春季区民大会の予選が行われました。
昨年度の秋季区民大会はAB2チームの編成でいどみましたが、今大会は1チームでの挑戦です。この大会のめあてとして内藤がかかげたのは、「チームになること」でした。

昨年を振り返ると、春の大会の直前に急に人数が増え、チームとしてのまとまりを欠いたままいどんだ春季区民大会。明白な性格の違いで2チームに分かれていどんだ秋季区民大会。思うに、一つのチームとしてまとまる機会が足りてなかったように思います。

ですから、今大会は一つのチームになることが最大の目標であり、入賞や勝利は二の次、というより目標外と考えてのぞみました。

以下、各試合の総括です。

■出場選手
シンノスケ
ハル
ユウ
サエ
ダイチ
ヒロト
ナツ
ハルフミ

■第1試合 vs トリプレッタC 負け 0-14

絶対的に埋められない実力差。そういうものがあると、こういう大差のゲームになります。現段階、かなう相手ではないのでこの結果については深く考える必要はないと思っています。相手選手一人一人のドリブルのレベルが高すぎて、ほとんどボールに触ることができない防戦一方の展開。色んなパターンで得点を奪われた大敗のゲームでしたが、その中でも、ハルフミ、ヒロト、ダイチの3人は、かろうじて相手からボールを取り返すシーンがありました。しかし、取り返したあとすぐに、複数の相手選手にあっという間にボールを奪い返されてしまいます。試合後、みんなにあれは”ゲーゲンプレス”という技だよ、と説明をしました。サッカーには、そういう”技”があるんだな、と知るきっかけにしてもらいたいです。
この試合後、全員が口々に悔しい、つまらなかった、と言っていたのが印象的でした。
指導者の立場としては、彼らに足りないものがまだまだたくさんあり、それらを備えているチームに圧倒されるという「悔しい」経験をしてもらうことは、百回の練習を超える貴重な体験だと思っています。

■第2試合 vs セントラルG 負け 0-4

第1試合と比べると、実力差がそんなにない相手で、富ヶ谷にも十分チャンスがあるゲームでした。相手チームも含めて、互いに団子サッカー(全員がボールに集まってしまう)でしたが、この試合ではナツが大きな成長を見せてくれました。ユウやダイチがサイドをドリブルで駆け上がるとき、ナツ以外の味方はみな、そのドリブルを追いかけてしまい団子の一部となってしまいました。でも、ナツだけは相手ゴール前に入り、手を上げてパスを要求していました。これが自発的に生まれたアクションなのだとすると、この春から秋にかけての成長曲線にはかなり期待してしまうところです。
ヒロトの守備能力の高さは、チームの中では頭が1つも2つも抜けています。相手のカウンターに一人追いつき、体を入れてその攻撃の芽をつみます。体を入れるというのは、この半年の練習のテーマの1つでしたが、ヒロトは早い段階でこれを習得していました。
結果は0-4での敗北となりますが、点数ほど差のあるゲームではなかったです。惜しいシーンも何度かありました。ドリブルで仕掛けたダイチが中盤からユウに縦方向のパスを送りカウンターを演出。ユウはゴール前でシュートするも、これはキーパーに弾かれました。このシーン、ユウは得意な右足でシュートをしようとボールを持ち替えるのに少し時間を使ったのですが、ためらうことなく左足でシュートできていれば、おそらく得点になったはずです。今後、左足でのシュートにも取り組んでもらいたいと思います。
この試合は楽しかった、とサエが嬉しそうに教えてくれました。

■第3試合 vs セントラルB 勝ち 2-0

終始富ヶ谷ペースで、何度もゴールチャンスが訪れるゲームでした。その割にあまり得点が取れないのは、シュートの決定力がもう一つ、というよりは、味方のシュートを横取りしてしまったり、シュートコースをふさいでしまったりなどの、チームワークのなさに原因が求められると思います。それでも前半にシュートスキルの高いハルが得点を決めると、後半はダイチの打ったシュートが相手選手のミスを誘い追加点となりました。後方からシンノスケがシュートを打つシーンもあり、優勢のままゲーム終了。この日の貴重な勝利をつかみ取りました。


■選手別寸評

シンノスケ・・・覚醒待ちの状態に入っています。基礎的な技術は揃っていて、ものすごい活躍ができる可能性のかたまりです。ですが、試合中は何をしたらよいか戸惑っている時間が長いように感じます。試合中、何をしようか、それをつかめたら覚醒の条件は揃ったも同然です。サッカーという競技のからくりを頭で捉える時間を増やしてもらえるよう、働きかけていこうと思います。


ハル・・・サッカーに必要となる全能力をバランス良く高められています。ハートも強いし、このチームの中心になれる選手だと思います。フォワードとして大量得点を取れる選手に成長する可能性を感じています。それだけに、富ヶ谷の同じ学年の子に通用するから、と満足せず、上の学年などもっともっと強い相手に挑んで、経験値を稼いでほしいと思っています。そして、試合中は味方のボールを取らないようにしましょう笑。

ユウ・・・三笘選手のスタイルを参考にしているのかも、そんなプレーを見せてくれます。もしそうなら、三笘選手のドリブルにあって、ユウのドリブルにないものを知ることで、より三笘選手に近づけることでしょう。それは、ドリブル中の選択肢です。ユウはドリブル中に[1]相手を抜く [2]前方以外の場所へ運ぶ [3]シュートする、の3つの選択肢を持っています。三笘選手がそれに加えて持っているもう一つの選択肢がなにか、ぜひブライトンの試合をテレビで見て練習で試してもらいたいと思います。

サエ・・・楽しい試合と退屈な試合。彼女の中にそれは明確に体感があるようです。その2つの違いの理由は、相手チームや周囲の環境にあると感じているようですが、自分で楽しいサッカーに変えることができる、ということをこれからのサッカーライフで知ってもらいたいと思います。彼女は情報や状況を整理することが得意なようなので、サッカーという競技の奥深さ、面白さを知ることが鍵なのではないかと考えています。彼女にも、サッカーを頭で捉える機会が増えるよう、働きかけていくつもりです。


ダイチ・・・トリプレッタCに負けた悔しさから、試合後カチコミをかけようとしていました。闘争心について、僕は絶対悪だとは思いません。でも、その使いみちを覚えてもらいたいと考えています。自分の思い通りにならないものに対して使うのではなく、守るべき仲間のために使ってほしいのです。僕はサッカークラブの監督に過ぎず、与えられるものも限られますが、時間をかけて彼に、”彼自身が守りたいと思える仲間”を与えたいと考えています。キーパーとしての守備力、左足から放たれるシュート。それらをチームのために使ったときに感じる喜びを知ってほしいのです。


ヒロト・・・先に触れたとおり、守備に関して非常に実力のある選手です。だからこそ知ってほしいことがあります。守備とは相手の攻撃を止めるだけで終わりではありません。相手から奪ったボールを使って、攻撃を開始することが守備の本質です。これは大変に楽しい役割です。そういうわけで、今、守備のポジションはかなり人気があります。最後部からフィールドを見渡して、攻撃を組み立てる楽しさに興奮してもらいたいと思います。


ナツ・・・試合での総括でも書きましたが、味方のドリブルにつられず、相手ゴール前でボールを要求する動きはとても素晴らしいです。現段階、思うようにボールは来ないかもしれませんが、コーチに言われずに「中を作れる」選手は必ず大きく成長します。この1年でチームの中で一番存在感を伸ばしてきているのはナツじゃないかな、と感じています。いつかパスが届くようになるその日に向けて、足元の技術を高めてもらえるよう、指導をしていこうと思います。


ハルフミ・・・最近チームに加入したばかりのハルフミ。最近の練習でもまだまだ様子見をしている、という雰囲気でしたが、今回の予選の時間を通して、他の選手との距離感をだいぶ縮めてました。緊張のためか、これまではほとんど見せてくれなかった笑顔を、この日はたくさん見せてくれました。身体的能力にも恵まれている上、ボールコントロールの技術も高いものがあります。このクラブで、楽しみながら大きく成長してくれることを楽しみにしています。



■最後に
1試合目のあと、みなが悔しさを口々にしていました。その標的は相手チームでした。味方を悪く言っている選手はいなかったのです。そこにあったものこそ、チームワークのかけらです。これからもたくさん、チームワークのかけらを、集めていきましょう。