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【6年生A】春季区民大会決勝トーナメント 総括

【6年生A】春季区民大会決勝トーナメント 総括
7月17日(月)海の日に6年生の春季区民大会決勝トーナメントが行われました。富ヶ谷Aはアンダー11のテペ・ノヴォーレという選抜チームでエントリーしました。5年生8人と4年生1人にスペインから帰国中の櫻井廉大くん(サクレオ)を加えた10人です。
一度は富ヶ谷SCを離れた彼をこのチームに迎えていいものか、選ばれなかった選手の気持ちはどうか、迷いはもちろんありましたが最後は「富ヶ谷で考えられる最強のメンバーを選出する」という元々のチームコンセプトにそって判断しました。
何より選手たちみんなが10ヶ月ぶりにサクレオとプレーできることを心から楽しみにしていました。それは彼が積み上げてきた信用の貯金です。特別な言葉がなくてもいつまでも過去にとらわれるのではなく、今を楽しもうとする選手たちに清々しさを感じました。
プロチームや代表チームではいろいろな個性がぶつかったとしても、勝つためには団結して協力して強いチームを作ります。それはサッカーというチームスポーツの素晴らしい一面だと思います。
もしかしたら他の学年でも、友達との関係で迷うことがあるかもしれません。このチームのように “ 時間が解決してくれる “ というような安易なことは言えません。が、それでも少したくましく大きくなった選手たちを見て ” この年代で間違いなくいい経験をしている “ ということは言い切れそうです。

(1)vs トリプA 0-4
(2)vs 富ヶ谷B 0−1
(3)vs 本町 0-3

3敗という悔しい結果になりましたが、富ヶ谷AB対決となった2試合目を取り上げます。
富ヶ谷Bは6年生で組織されたチームでお互いに個々の特徴をよく知っている相手です。学年対抗でゲームをして勝てたことはほぼありません。力の差があるからこそボール際はより激しく行く必要があります。何度も決定機を作られましたが、サクレオのスーパーセーブもあり守備面では1失点でよくこらえたと思います。こちらのゴールチャンスは3回ありました。
(1)ダンペイがいい形で前線でキープ、中央でフリーになっていたタクヤにパス。抜け出したもののシュートはキーパーに取られました。いつもなら右前にドリブルするところを逆手に取ったいい判断でした。
(2)ワクタロウが左サイドでドリブル、相手を4人引きつけたところで中央でフリーのフウカにパス。トラップが少し乱れシュートに至らず。この前に左サイドをドリブル突破したことが伏線となって、相手DFがカバーに気持ちがいったことで中央がフリーになりました。
(3)リクの直接FKからのシュートをキーパーが弾いたところをタクヤが詰めるも得点ならず。敵味方5、6年生の中、最初にボールに行ったタクヤの気持ちの強さがよく現れていました。

3敗という結果に納得している選手はいませんでしたが、試合後に櫻井コーチが「結果は悔しいけど、これは6年生大会の決勝トーナメント。ひとつ上のカテゴリーにチャレンジできたことがすごい。1年ぶりに見た5年生はパスがつなげるようになっていて驚いた」と言ってくれたことで表情も明るくなりました。本当にその通りだと思いますが、テペとして今後よりいい試合ができるようにあえてそれぞれに主な課題を伝えたいと思います。

5年
リク(C)
CBとしてフル出場。中心として声が出るようになってきました。浮き玉の処理はDFにとって避けては通れないです。まずは後ろに逸らさず前に弾き返す練習をしましょう。もう一つ浮き玉で20〜30mくらいのロングキックは必要な技術です。それを蹴れると足の早い選手を走らせることができるので、相手の守備ラインを下げることができ結果的に後ろのパス回しがもっと楽になります。期待しています!

カズキ
左DFとしてフル出場。守備時の1対1はチームで一番うまいです。MFを追い越して攻撃参加が増えたのも素晴らしいです。せっかくいい攻撃参加なのに、声がないので気づいてもらえてないシーンが多く見られました。もう一つ、パスが弱い点は改善したいです。つま先でチョンと蹴ったのを相手に拾われて連続して攻撃されるのを改善したいです。迷ったらロングキックをドーンでいいと思います。期待しています!

コウタロウ
右DF。パワーとスピードを兼ね備えている選手です。少しずつ次に起きることを予測できるようになってきました。が、まだまだ基礎がもの足りないです。思ったところに止められないから、次のプレイに移るのに時間がかかりプレッシャーを受けてしまいます。守備面ではボールに飛び込むクセを改善して粘り強く守備をしたいです。体の強さを生かした守備を学んでいきましょう。期待しています!

ダンペイ
主に右MF。スピードがありスペースに抜け出すのが上手いです。密集しているところでもドリブルしてしまうのは、顔が上がらずボールを見てしまうからです。周りの状況を見て判断できるともっとプレーの幅が広がります。そういう意味で上でも書いたタクヤへの左足でのパスの感覚は今後につなげてほしいです。あとは気持ちのコントロール。闘争心はいいんですが、あおりに乗っては相手の思うツボ。期待しています!

ワクタロウ
左MF。課題だった守備と縦へのドリブルにチャレンジ出来ていました。3試合目の3失点目など玉離れが早すぎてパスミスになっていることがあるので、しっかりキープできるとチームを落ち着かせられます。左でゲームを作るというチームコンセプトの中心になるために、3試合走り続ける体力が付くともっともっといい選手になりそうです。期待しています!

ユウキ
FW。縦へのスピードとコースを狙ったシュートが特徴です。3試合とも押し込まれる時間が多く、ほぼシュートチャンスがありませんでした。それでも前線で効果的な守備ができている時は後ろが楽になります。その為には、ボールホルダーだけでなく自分の周りの状況を見ることで位置取りを変える必要があります。この日は体調不良の中よくがんばってくれました。次は万全でのぞみましょう。期待しています!

フウカ
中MF。豊富な運動量と球際の強さ、点を取る意欲に溢れた選手です。コーチングの声も一番出ていたし、課題だった逆サイドへ展開するパスも何度か見られました。前述した2試合目のシュートチャンスは惜しくもトラップミスになりましたが、あの時間帯にあそこに走っている嗅覚はさすがです。次はしっかり決められるように高いレベルを目指して欲しいです。期待しています!

タクヤ
主にFW。4年生ながらテクニックに優れ、気持ちも強いです。今大会はパワー面で不利になるかと思いきや、逆にすばしっこさを生かして大きな相手がやりにくそうでした。前述した2試合目のダンペイのパスもそうですし、最後にキーパーのこぼれ球に一番に反応しました。必要な場所にいることは才能です。その後の展開を予測できるともっと周りを使ったプレイができそうです。期待しています!

スズレオ
右MF。スピードと攻撃センスに優れた選手です。独特なスタイルから感覚的な部分に目が行きがちですが、実は周りをよく見てプレーしています。今回は攻め込まれる時間が長かったですが、相手にボールを保持されている時の前線の守備に見事に生かされていました。後日のヒアリングで理由はわかりましたが、1試合を残しての無断での途中離脱は残念でした。チームスポーツであることを一緒に学んでいきましょう。期待しています!

サクレオ
GK。安定感のあるセービングで何度もシュートを防いでくれました。取ってからのスローイング、スペースへの低弾道のキックはカウンターの起点になっていました。課題はプレースキック。ゴールキックで浮き玉を蹴れると相手FWが下がるので、もっとショートパスでつなぎやすくなります。次はチームを助けに来た中心選手だと思って遠慮なくより堂々と参加してほしいと思います。期待しています!

ケンタ
今回はメンバー外でしたが、暑い中3試合を通して大声で応援してくれました。これはなかなか出来ることではないと感心しました。チームプレイヤーとしてその優しい気持ちを持ち続けてほしいと思います。今度は一緒にピッチで戦えるのを楽しみにしています。期待しています!

(三村)