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件数:335

【4年生B】春季区民大会 順位決定トーナメント 総括
コーチの吉野です。
4年B、春季区民大会順位決定リーグの総括です。
10/20(日)27日(日)渋谷区スポーツセンター
20日出場選手:
アラタ・カンタ・ケイシ・トウマ・フミヒト・ユウヤ・レンタロウ(C)・(3年)ダイチ・ヒロト
27日出場選手:アラタ・カンタ(C)・トウマ・ユウヤ・レンタロウ(3年)ダイチ・ヒロト(2年)エイタ

Aチーム同様、集合場所で鬼ごっこらしきもので走り回っていたBチーム。
今回20日にジミー、27日にフミヒト・ケイシが不参加となり3年生からダイチ・ヒロト2年生からエイタが参戦してくれました。
前回「サッカーというスポーツの楽しさ」を実感するというチーム目標を掲げ、サッカーの面白さを味わうことができた彼ら。さらなる楽しさを味わってもらうべく、前回の戦術を踏襲しつつ「スペースを狙う」ことに重きをおいて試合にのぞみました。
「自陣ゴール前での球離れを早くする」「DF・MFがサイドスペースへボールをフィードし、中央へ折り返す」ことを徹底することで幾度もチャンスを作り出しました。途中、パス回しを連続で成功させ、相手が全くボールに触れられない時間帯もつくれたほど、団子サッカーから脱却し、サッカーの楽しさを味わうことを経験できていたと思います。
最後まで勝利を目指した彼らには最終戦となった東部Bとのフレンドリーマッチでご褒美が!
強敵相手にエイタが2点(今大会最高得点)をもぎ取るという最高の結末で今大会を終えることができました。


・試合結果
●第1試合 vsセントラルD 0ー3
(GKユウヤ DFフミヒト・アラタ MFカンタ・レンタロウ・ケイシ FWダイチ・トウマ)
前半の内容は素晴らしかったです。左MFカンタ・右MFケイシがサイドへボールをフィードし、FWトウマ・ダイチが走り込み中央へ折り返すというグラウンドを広く使ったサッカーを展開し、ポゼッションも相手チームを圧倒していました。
守ってもDFフミヒト・アラタが圧倒的な運動量と粘り強いマークをみせてくれ、GKユウヤまでボールを運ばせませんでした。
その大きな要因がダイチ・トウマのフォアチェック。前線の選手がハードワークをすることにより相手の攻撃の芽を早い段階で潰せていたからです。
トウマが放った速さのあるセンタリングに相手DFが対応できず、中央にいたケイシが振り抜いたシュートは、惜しくもゴールとはなりませんでしたが、大いに会場を沸かせました。
後半、相手のポジション変更がうまくいったのか早い時間に強烈なシュートを決められてしまうと、前半できていたサッカーが難しくなり苦しい展開に。
自陣ゴール前でのボール処理の遅れ、そして得点を急ぎスペースを狙うサッカーではなく、縦一本の展開になってしまいました。
選手自身も体感していたようで試合後のミーティングで同様の点があげられていました。
今一度、自分たちの目指すサッカーを再確認できたことが次戦での良い内容につながったと思います。

●第2試合 vsセントラルC  0-4
(GKトウマ DFカンタ・レンタロウ・アラタ MFダイチ・ユウヤ FWフミヒト・ケイシ)

2戦目の相手は、強豪・千駄ヶ谷Aに惜敗したセントラルC。1試合目よりも強度のあるチーム。自分たちの目指すサッカーを展開できるかと不安を感じていましたが、全くの杞憂でした。
早い時間帯に失点を許してしまいましたが、1試合目での経験が生きたのか、戦術を徹底させることができ、そこから崩れたりせず、むしろその後は富ヶ谷の有利な時間が続きました。
右サイドに出たボールにMFユウヤが追いつくとサイドを駆け上がり中央へセンタリング。
FWフミヒトがフリーで受け、シュートでフィニッシュできた時はピッチ外から大きな拍手が!
後半、守りの要、CBで出場したヒロトが気持ちの入った、まさに体当たりでのディフェンスで幾度もピンチを防いでくれました。
点差はつきましたが、内容的には自分達の掲げたサッカースタイルを貫けたことが素晴らしいと思います。


●第3試合 vsセントラルC  0-0 (PK 0-2)
(GKトウマ DFカンタ・ヒロト・ユウヤ MFアラタ・ダイチ FWエイタ・レンタロウ)

27日に行われた最終戦。得点力強化を考え、飛び級で2年生のエースストライカー・エイタに参戦依頼しました。
この日もスタイルを変えず、DFからサイド展開を狙いFWや空いたスペースを狙う展開が徹底できていました。DF陣は魂のこもった守備を見せてくれ、再三ディレイで相手攻撃を遅らせ、何回もシュートブロックに行くことで相手攻撃を跳ね返してくれました。特にGKトウマの活躍が光ってました!積極的に前に出て相手FWとの距離を詰めてブロックしたり、ミドルシュートにも横っ飛びで対応するなどスーパーセーブを連発!そんなDF陣の頑張りにこたえるかのようにエイタ・レンタロウは、皆が繋いでくれたボールをゴールへ突き刺そうと、前後にハードワークを繰り返してくれ数度シュートチャンスを作り、両者譲らずでPK戦へ。
アラタ・レンタロウのシュートは惜しくも阻まれ、惜しくも敗戦となってしまいましたが、今大会の試合内容では一番だったと思います。


●フレンドリー vs東部B  2-?(←失念しました!)
(GKレンタロウ DFカンタ・トウマ・ MFアラタ・ユウヤ・ヒロト FWエイタ・ダイチ)
トーナメント上位の強敵・東部Bとの対戦。開始直後に失点すると、前半は大量点を奪われました。しかし、試合前に立てた目標「どれだけ失点しても良いから1点とること」に向かい、気持ちを切らさずにいてくれた選手たちは、カウンターを貪欲に狙い、数度シュートまでもちこめていました。
ハーフタイムでエイタに、「GKが高いラインをとっているから、早い段階でシュートを狙ったら?」そう囁くと、言われないでもわかってるといった表情を見せ、「点とってくる」と答えてくれたエイタ。
後半、GKにコンバートしたダイチからのパントキック落下地点で幾度も相手DFに潰されましたが、決して気持ちが折れることはありませんでした。相手DFが触れずこぼれてきたボールを前線へ運ぶと、スーパーシュート!念願の1点をもぎ取ってくれました!
さらに勢い止まらず、レンタロウからスルーパスを受けたエイタは、相手GKがゴールを開けて前に出ていることを確認すると、ロングシュート!こちらも無人のゴールに吸い込まれ見事2点目!頼もしい助っ人に誇らしげに駆け寄る4年生の姿が印象的で、試合終了後も選手たちの顔はとても充実感に溢れていました。



解散後、カンタが「僕はじめてサッカーの試合が楽しく思えた!」と声をかけてくれました。
今回Bチームは順位にはあらわれませんでしたが、良い内容、いわゆる「サッカー」という競技を純粋に楽しめたのだと感じます。グラウンドを大きく使い、ボールを動かすことで、低学年の頃とは比べ物にならないダイナミックなサッカーを展開できていました。
一方、走力・体力面まだ足りない部分があり、パスを出した後のサポート、いわゆるパス&ゴーができていれば…という場面が多く見られました。
Aチーム総括でも書きましたが、富ヶ谷らしく仲間とプレーする楽しさを味わうのは存分にできていると思います。あとは、「”勝利”して楽しい試合」を目指していきましょう!


吉野MVP : カンタ
27日キャプテンとして、ピッチの内外で誰よりも大きな声で皆を盛り上げてくれました。また、本人の言葉にあったように、デュエル・パスの成功率が高く、サッカープレーヤーとして大きく飛躍した一人だと思います。大きな体を生かし、これからも富ヶ谷の壁を目指して頑張ってください!



そして、松崎コーチからもコメントをいただきました!

Bチームの皆さん、夏の大会お疲れ様でした!
率直に今回の松崎コーチの感想は…「皆んな本当に成長したなー!!」でした!

試合の結果こそ全敗でしたが、サッカーの内容は相手と点差ほどの“差”は全くなかったと思います。全員でゴールをしっかり守りぬき、周りの仲間を確認して空いてるスペースに走り込んで、そこにしっかりパスを通して、チャンスになる。今回の大会では、そんな光景を何度も目にする事が出来ました。
ちゃんとチームでサッカーをして皆んなで勝とうとする“意識”。これはもう成長を感じざるを得ませんでした。

しかし今回 おしかったのはそこで点が入れられなかったこと。相手に先制を許してしまうと、一気に気持ちが暗くなり負けてしまうのが今回の富ヶ谷Bでした。でもこればかりは仕方がない!
悔しいのは“本気で勝ちたい”の裏返しですからね。そういう感情をコントロール出来るようにするのなんて、これから大人になるにつれて少しずつ学んでいけば良いんです!笑

今はとにかく全力で悔しがって。そしてその気持ちを持って次もまた絶対全力で勝ちにいきましょう‼

選手の皆さん、応援に来てくれた親御さんの皆さま本当にお疲れ様でした!そして、今回4年Bチームに参加してくれたダイチ、ヒロト、エイタ、ありがとう!とても良いチームになりました♪

最後に。応援に来てくれたAチームの皆んな、本当にありがとう‼間違いなくチカラになりました。
このチームは良いチームですね(^^)

【4年生A】春季区民大会 決勝トーナメント
コーチの吉野です。
4年A、春季区民大会決勝リーグの総括です。
10/19(土)渋谷区スポーツセンター
出場選手:アサユキ・アツト・アン・カノト・キョウイチ・ケイ(C)・タイチ・トウゴ・
     トモカズ・ムネヒサ

珍しく集合時間5分前に全員集まるという、”快挙”(珍事?)を成し遂げたAチーム。
決勝リーグにかける気合は並々ならぬものと感じさせてくれました。
しかし、そこに広がっていた光景は低学年の頃から変わらないもので、鬼ごっこのようなかけっこでした。良くも悪くも他クラブでは見られない光景ですが、笑顔で友人とはしゃぐ彼らを見ると、他者・施設の迷惑にならない程度ならと目を瞑ってしまいます。
一方、この触れ合う様子は富ヶ谷SCの宝物のようにも思えております。何も不安を感じず精一杯楽しめることは、この窮屈な時代にしては珍しいことです。
このチームカラーにプラスして、”サッカーの実力”を加えることができたら、きっとどのクラブよりも魅力的なものになると、改めて感じました。

大会結果としては初戦を落とし下位トーナメントにまわりましたが、チームで勝利するために気持ちを切らさず7位で終えることができました。


・試合結果
●第1試合 vsセントラルA 0ー1
(GKカノト DFアサユキ・キョウイチ・ケイ MFトモカズ・アツト・タイチ FWアン)
集合時間の5分前に全員揃うなど、これまでと違った気合を見せてくれた選手たち。
試合前のアップも通常より熱がこもっていたと思います。また、次戦であたる相手チームの試合を観戦する時も、マークすべき選手の見極め、対策を選手間で自発的に話し合うなど、戦う意識を高いレベルで保てていたと思います。
フォーメーションはカノトをキーパーにすえた3-3-1。守備的布陣で、中央のCBキョウイチが広いスペースを対応してボールを奪い、アツトを経由してサイドのスペースへ球を運びトモカズ、またはタイチからクロスを入れ、アンがフィニッシュするイメージでしたが、相手の素早いプレスになかなかサイドの展開が狙えませんでした。
後半早々、相手の強烈なシュートで先制された後は、焦りからか縦パス一本の展開が多く続いてしまいました。そんな中、トウゴが献身的な走りをみせてくれ、いくつかのチャンスと惜しいシュートシーンを生み出してくれたのが印象的でした。
惜敗で多くの選手がピッチで涙しましたが、全員が最後の最後まで勝利を目指し戦う姿は、とてもカッコよかったです。

●第2試合 vsトリプC 0-2
(GKタイチ DFキョウイチ・トモカズ MFアサユキ・アツト・カノト・ケイ FWアン)
勝てば5位を目指せた試合。とはいえ、強豪トリプが相手なので初戦と同じ戦術では厳しい展開になると思いフォーメーションを変更することに。
その際、選手たちは色々なアイデアを発言してくれました。最終的には私が決めたフォーメーションにしましたが、数年前とは違い、多くの選手がサッカーへの理解を深めてくれていたことに、感心しました。
2点差つきましたが、内容的には一試合目より、ちゃんと”サッカー”ができていたように思います。
常にオフ・ザ・ボール時フリーの状況を意識してポジショニングしていた右MFムネヒサにパスが出てたら得点の機会が生まれていたかもしれません。
審判部の望月さんからも、「トリプ相手に空いているサイドのスペースをを狙ってボールを動かし、チャンスをいくつも作れたのはすごい。良いサッカーしてるじゃん」とお褒めの言葉をかけられました。


●第3試合 vs本町   2-1
(GKタイチ DFキョウイチ・トモカズ MFアサユキ・アツト・カノト・ケイ FWトウゴ)
勝てば7位となる試合は予選で引分けた相手、本町。
ゲームをうまく展開できていたトリプC戦でのフォーメーションでのぞみました。
カノトがドリブルで右サイドへ抜け出すと、ゴール左隅、ネットに突き刺さる豪快なシュート
圧巻のプレーは、試合の流れを一瞬でこちらにもたらしてくれました。
この展開ができたのも、アサユキとケイが常にサイドのスペースを狙い続け、相手DF間のギャップを生み出したからこそだと思います。
その後、攻勢を続け、アツトの精度の高いコーナーキックに合わせたのは、ピンポイントに走り込んだアン。見事なヘディングシュートに選手たちが大勢駆け寄っていました。
また、パスミスでボールを奪われ、相手に強烈なシュートを打たれましたが、これをタイチが横っ飛びで見事なセービング。これもチームの士気を一段と上げてくれたと思います。
後半、追加点を狙うあまり前がかりになるシーンが増え、キョウイチがDF一人になる時間が多くなり失点しましたが、その後修正しつつも追加点を狙い続け、見事、決勝リーグ初勝利をおさめました。


●フレンドリー vs猿楽 3-1
(GKタイチ DFケイ・トウゴ MFカノト・キョウイチ・トモカズ FWアサユキ・アン)
フレンドリーマッチということもあり、最後は思いっきり楽しんでもらおうと皆に好きなポジションを選んでもらい試合に臨みました。
どこかで見たフォーメーションだなと思っていたら、メダルを取った大会のものと非常に似ている超攻撃的な布陣でした。
強度のある相手には通じるかわかりませんが、この試合に限っては、見ていて非常にワクワクする展開でした。保護者の方の声援の大きさも今大会1じゃなかったでしょうか。

まず今大会で初めて高いポジションでプレーすることになった左MFキョウイチが爆発。早い時間帯でドリブルで数人抜き去り先制点をもぎとると、続いては右MFトモカズが同サイドをえぐり、中央へ折り返したところを、アンが落ち着いて決め2点目。
ラストはドリブルで中央を駆け上がったキョウイチが相手DF数人を引きつけたところで、フリーとなったカノトへのパス。この状況のカノトがシュートを外すはずもなく3点目。
守備においても、攻撃陣が前がかりになる中、ケイを中心にDF陣が常に2人残り、相手カウンターに備え、ディレイができていたことも安定感ある試合運びができた要因でした。
今大会、守備に重きを置いてのぞみましたが、ここにアツトを加えた布陣で初戦からのぞんだら…と思わずタラレバを考えてしまうほど全選手が生き生きとプレーできていたと思います。


・吉野MVP ケイ
ケイのキャプテンシーは試合内外において、素晴らしいものでした。
試合前、模範となるよう率先して準備を行い、試合中の失点の際は、いち早く大きな声でチームを鼓舞し、敗戦で涙した時は、勝つためにどうすれば良いかを必死に考えコーチの僕に相談・提案をしてくれました。
ケイがすごいのは、大会の時だけでなく普段の練習でもこれが行えていることです。
コーチが見ていない時でも仲間のために、誰よりも用具の準備・片付けを率先して行ってる姿は本当にカッコ良く思います。

自分たちの試合後、応援に来てくれたBチームのメンバー。そして寒い中、グラウンドへ暖かい声援を届けて続けてくれた保護者の方々、誠にありがとうございました。
引き続き、選手たちがサッカーを楽しめるよう邁進していきます。


今回も木村コーチからもお言葉をいただきました!

4年Aチームの選手の皆さん、お疲れ様でした。今回は予選リーグから約3か月経ってからの決勝トーナメントでしたが、その間フルメンバーが揃っての試合機会や練習は一度もなかった中で、それぞれの選手の立ち位置で今できることを頑張っていたのが印象的でした。望んだ結果ではなかったかもしれませんが、富ヶ谷の仲間たちでサッカーをやりたくて集まり、ここまでみんなで来れたことはぜひポジティブに受け止めてほしいと思います。
学年が進み、今後はチームにもいろいろな変化があると思いますが、それぞれが頑張れることを意識して富ヶ谷全体にも良い影響を与えていってくれることを願っています。

【3年生】春季区民大会 順位決定リーグ(2)
監督の内藤です。

7月に開催されるも、激しい雷雨で中断されてしまった3年生の春季渋谷区民大会の順位決定リーグが、9月28日の土曜日に再開されました。春季大会が秋の季節にずれ込んだのは、熱中症対策のために日本サッカー協会から原則として8月の大会開催を見送るように通達があったことも関係していますが、そのおかげもあって3年生の選手たちは合宿を経験してから試合に望むことができました。

以下、試合ごとの総括です。

■第1試合 vs トリプレッタC
負け 1-3

相手は、今年の春までの間に富ヶ谷SCから移籍していった3名の選手(アキヨシ、ハルフミ、ユウ)がいるトリプレッタC。
どんな試合になるだろうかとワクワクしてみていましたが、前半は富ヶ谷SCが相手を押し込む展開。とはいえ相手もさすがで、こちらの攻撃を何度も受けながら、その都度しっかり守って跳ね返しカウンターを組み立てます。このカウンターに対して、守備の選手であるシンノスケ、コウノスケ、ミドリがしっかりと走ってボールを奪い返し、再び次の攻撃につなげます。ディフェンスラインを高くたもっていたことが有利に働き、ハーフのヒロト(2年)やさらに前線のシュウやエイタにボールがつながることが多く、攻撃の時間が長くなりました。特に、相手のゴール付近からのクリアボールを相手陣内につめていたミドリがヘディングではね返したときは、とてもびっくりしました。たまに攻め込まれたときにも、ゴールキック(サエ)→サイドバック(シンノスケ)→ハーフ(2年ヒロト)という、安全なサイドから脱出し、縦方向に攻撃を組み立てるという、春からずっと練習してきた形がしっかりと実行され、危なげなくピンチを脱出します。特にシンノスケ、左から来たボールを右足でトラップする(次にパスする方向に向きながらトラップする)という基礎練習で取り組んでいたことがしっかりと習慣になっており、すばらしかったです。
相手陣内で進む前半、相手守備の崩れをついて、ついにシュウが先制点を決めます。会場は大盛りあがりでしたね。前半を1-0で折り返しました。

ただ、よく言われることですが、互角、あるいは少し格上の相手に前半を1-0で勝ち越して折り返すというのは、ゲームを難しくすることがあります。3-0くらいまで差がついていれば別ですが、1点差で迎える後半は、かえってこちらの油断を生み、相手の対応に対して対応できなくなるケースが多いからです。
実際、ハーフタイムの選手たちは「相手、弱いな」「後半はもっと点を取る」という感じで、完全に油断していました。会場にいた保護者のみなさんも、「このままいけば勝てるんじゃないかしら?」と興奮されていたかもしれません。

しかし後半は、ポゼッション(ボール支配率)を奪い返され、富ヶ谷の陣内での守りの時間が増えました。
こちらのメンバー交代は、勝利にこだわったメンバー交代ではなく、なるべく全員がたくさん試合に出れるように、という意図の交代でしたから、メンバー交代の影響がなかったとは言えません。でも、原因はそことは別にあったと考えます。
一つは、トリプレッタ側がハーフタイムで対策を打ってきたこと。これは推測ですが、少し機能していなかったディフェンスの連携を調整したように思います。そのため、こちらの攻撃の終わり(相手にボールを奪われたタイミング)がことごとく相手の攻撃の始まりになっていました。さらに、富ヶ谷側の気持ちの変化、でしょうか。1点を守りきりたいという気持ちが焦りになったのか、相手の攻撃の終わり(つまり、こちらがボールを奪ったタイミング)で行う富ヶ谷の選手のアクションに変化がありました。前半は、安全なサイドから縦につなぐという、このチームのスタイルがしっかりとできていましたが、この後半は焦って前方向(自陣中央)に安易なパス、あるいはクリアばかりになりました。ベンチの選手すら、ボールを奪ったシーンで「カウンター!!」と叫ぶほど、せっかちなサッカーになっていました。前半と後半で、両チームはお互いのサッカースタイルを交換したような展開になりました。
あっという間に3点を奪われ、このゲームを勝つことはできませんでした。

しかし、この試合には良いこともうまくいかなかったこともたくさんありました。これほどよい体験ができる試合は少ないと思います。ぜひ、この試合のことをしっかりと覚えておいて、次の大会のヒントにしてほしいな、と思いました。

■第2試合 vs セントラルE
負け 1-2

さて、第1試合は色々と見るべきところがあり長くなってしまいました。ここからはさっくりとまとめます。
この試合の良かったところは、ダイチのプレーです。トップとして相手ゴールキーパーの手が届くところまでドリブルで進んでおいて、バックパスで後ろに詰めていたエイタにシュートを任せたシーンです。フリーで受けたエイタはゴールの枠を外すような選手ではありません。完璧で最高のゴールシーンでした。連動こそ、サッカーの美しさの象徴だと、内藤は考えています。

とはいえ、このゲームも負けた試合です。改良できそうなポイントについてはいくつかあるので、まとめておきます。


ケイヒル→スピード、反応力、ボールコントロール能力に恵まれている選手です。その分、自身のドリブルのみに頼ってしまいがちです。まずは近くの味方、あるいは後ろの選手を利用したワンツーパスなどのポストプレーから、チーム連携を深めていくと、自慢のドリブルはさらに武器になると思います。

シュウ→トライアングルをしっかりと意識するとよいです。攻撃の切り替えのスピードは素晴らしいですし、決定力の高さはまちがいありません。その分、自分(この試合では右ハーフ)とトライアングルをつくる右サイドバック(シンノスケ)、センターバック(3年ヒロト)の位置を確認せずに相手陣内にひとりで走り込むシーンが目立ちます。自分にパスを送るのは誰か、その誰かとの距離感はちょうどよいものかどうか、そのあたりを考えながらプレーすると、ボールを持つ時間は数倍に増えると思います。つまり活躍ももっと増えることでしょう。

ヒロト(3年)→第1試合はセンターバックをやりたくない、ということで他のメンバーに任せましたね。一方で、その試合をベンチで見ていて、ヤキモキしてたのがわかります。センターバックは、圧倒的な守備力と、ディフェンスラインの統率力(まとめる力)、ゲーム全体を見て管理する力が必要で、上手で強くて冷静な選手にしかできないポジションです。もちろん他のポジションもどんどん経験してほしいですが、自分がセンターバックの名手であるということに、誇りを持ってさらに磨きをかけてもらいたいです。

サエ→秋合宿でたくさん得点を決めて、ゴールすることの楽しさをいっぱい感じたと思います。合宿でのポジショニング(ボールをもらえる位置に移動すること)はとてもよかったです。あとは、オフサイドにならないように相手選手の位置を確認しながら同じことができるよう、意識してみてください。

■第3試合 vs 本町B
負け 0-2

後半ゴールキーパーに入ってエイタの活躍は見事でした。たくさんのシュートを連続でセーブ。特に、普通なら確実に決まったであろう相手の見事なシュートを、ものすごい反応速度で横っ飛びして止めたのは圧巻でした。本町のコーチも、「ゴールキーパーがすごすぎる」と絶賛していました。

ナツ→クロスで受けてゴールの枠内に振り切ったナツのシュート、惜しかったですね。その後も、シュウへのスルーパス、見事でした。ポジショニングの才能、空間を把握する能力に恵まれています。いつ自分のところにボールが来ても、イメージ通りのプレーができるよう基礎的なトレーニングを地道に励んでほしいと思います。リフティングはそのために最も確実な練習です。お父さんやお母さんに、公園でロングキックの練習に付き合ってもらうのも良いと思います。

コウノスケ→どんどん上手くなっています。ベンチで、プレー中のケイヒルに対して「パス!パス!」と声をかけているのを見て、パスの大切さを知っているんだな、と思いました。一方、自分がプレーするときには、実はそんなにパスが出せていません。意識はあるけど、パスを出せる状況にないように見えます。トラップの瞬間にワンタッチで自由になるターン(コントロール・オリエンタード)を身につけると、パスの意識を形にすることができそうです。


■最後に

せっかくの機会なので、一部の選手には改良ポイントを書かせてもらいました。
合宿を経験した3年生は、あきらかに7月とは別人のように堂々とサッカーしていましたね。これからも自信を持ってサッカーを楽しめるよう、基礎的な練習(キックとトラップ)を大切にしてください。リフティングはキックとトラップが上手になるし、一人でできる最高の練習メニューです。

全体的にシュートをゴールキーパーに蹴ってしまう事が多かったり、パスが弱かったりとまだまだ伸びしろがあります。

秋の大会は、さらに強くて楽しいサッカーを他のチームに見せられるよう、がんばっていきましょう!
【1年生+年長】板橋区のFCレパードと練習試合
9月8日(日) TM vs FCレパード(板橋区)at 富小
参加選手:セン(c)、カイ、ナオヤ、ヒナタ、リョウ、エイスケ(年長)、ナオ(年長)、リツト(年長)
来月に迫った区民大会に向けてTMを組みました。FCレパードさんは他の学年で対戦したことがあり、おそらくかなり強い相手というのは予想がついていました。1年生はこれまでのTMは2戦とも大勝だったので、気を引き締める狙いもあります。予想通り完敗でしたが、ドリブルの上手な相手に何度もあきらめずに追いかけて、いつもどおり戦える選手がいたことはたのもしく思いました。センとナオヤです。この2人の走力がこのチームの基準になるともっといいゲームができると思います。どんな相手にもいつも通りのプレーをする。これは決して簡単ではありません。激しくプレーする相手に、少し引いてしまうのが普通だと思います。あと一歩が出なかったのは体力がなかったのではなく少し戸惑っているように感じました。公式戦を前にしたこのタイミングでこの強度を体験することができてよかったです。
このチームに関わるときに決めたことのひとつに「いろんな感情を経験させる」があります。サッカーを通して、いいことも上手くいかないこともたくさん経験してほしいと思っています。相手は親のようにわざと負けてくれたりしません。この日のTMをどう思ったか、ご家庭で話してみて、選手の感じたことを尊重してあげてください。今度どんな様子だったかを聞かせていただけるのを楽しみにしています。
最後に年長さんの3人はいきなりの強敵でしたが、怖がらず嫌がらず助けてくれてありがとう。次回もぜひお願いします!
みんなでしっかり次につなげましょう。
(三村)
【1年生】練習試合レポート(vs 美竹SC)
8月25日(日) トレーニングマッチ(TM)vs 美竹SC
参加選手:ナオヤ(c)、カイ、セン、ヒナタ、リョウ
美竹SCさんの選手は1年生3人と年長さん4人だったので時間を短めに7分。5人制で5本行いました。
結果は4勝1分、多くのゴールをあげ無失点でした。最後の1本は相手が7人だったのでゴールをこじ開けられず引き分けましたが、富ヶ谷はまだまだ何ゲームでもできそうな勢い。春から比べるともりもり体力が付いてきました。

前日からこのTMは勝ち負けよりもチャレンジしているかどうか、とくに 「ゴールするためにプレーしているか」を見ていることを話しました。守備の時間であってもこちらが「攻撃するためにボールを取り返す」という気持ちでプレーするように普段の練習から声がけしています。

<ゴールに向かう意識がとくに見えた場面>
(1)カイのゴールキックをサイドに開いて受けたナオヤが相手ゴール方向にトラップしたことで、中央の相手DFを置き去りにしてスムーズにシュートまで行けました。ナイスポジション、ナイスパス、ナイストラップでした!
(2)センはゴールが見えたら遠くからでも迷わずシュートを打てるキック力があります。それに加えて相手ボールも積極的に奪いに行ってくれるので、まさに攻撃のための守備ができています。
(3)ドリブルでキープして相手を3人引きつけたカイが逆サイドのセンやナオヤにパス。広いスペースを使って攻撃できました!
(4)自主練で以前よりキック力がついてきたヒナタは昨日の練習から初ゴールの匂いがしていました。結果、見事に2ゴール。練習はウソをつきません。
(5)後ろでキープしたセンから前で待つカイに縦パス。ワントラップでターン(!)したカイがシュート。一切ムダのない攻撃で驚きました。

最後のゲームの前にリョウにも点を取ってもらうためにどうしたらいいか、みんなで考えました。口々に「パスするからペナルティエリア付近にいてシュートしてほしい」というアイデアが出ました。作戦板のペナルティーアーク(半円型のところ)を指差して「かまぼこ(の形)の辺り」でパスを待ってみようと伝えました。普段は口数の多くないヒナタが「かまぼこ大好き〜」と言ってました。笑

(6)ゴールするためにリョウは粘り強くそこでポジションを取っていました。たまに違うところに行くと他の選手から「リョウ!かまぼこ!!」とかわいいコーチングがありました。惜しくも結果はついてきませんでしたが、リョウのゴールに向かう気持ちはより強く見れました。コーチからの指示ではなくみんなで考えた作戦を実行するのはチームスポーツの醍醐味でもあり、サッカーにはとても大切なことです。自分たちで考える機会が増えるようにこれからもコーチングしていきます。
(7)キーパーで出ていたナオヤが攻撃参加しました。こちらが押し込んでずっと相手コートでプレイしていたのでいいアイデアだし、枠にはまらない面白いプレーでした。もし相手にキック力のある選手がいて失点したとしても、今後につながるいいチャレンジだったと思います。「キーパーはゴール前にいないといけない」そんな決まりはありません。自分で考えて、何かを感じ自由にプレーを選択していることがうれしかったです。まさに「ゴールするためのプレー」だったと思います。

10月の公式戦に向けて、あと1回はTMを組みたいと思っています。次は年長さんの助っ人参加も期待しています。
保護者のみなさんのご協力もひきつづきよろしくお願いいたします。
みんなでいい準備をしていきましょう!
(三村)
【4年生B】春季区民大会2024 予選リーグ 総括
内藤です。
7月13日(土)、比較的涼しい曇り空の下、4年生の春季区民大会の予選リーグが開催されました。内藤の帯同したBチームについて、レポートします。

【出場選手】
ユウヤ
トウマ(体調不良で当日欠場)
カンタ
アラタ
レンタロウ
フミヒト
ダイチ
シュンタロウ
ケイシ
ジミー

この予選リーグの対戦相手の中には、富ヶ谷のAチームもいました。
直接対決があることをふまえ、Bチームとして試合に望むことの意味を、皆に確認しました。

「勝ったけどつまらない試合と、負けたけど面白い試合、どちらがいい?」

皆が口を揃えて、”負たけど面白い試合”と答えました。
公式戦ではありますが、勝負そのものにこだわるのではなく、サッカーというスポーツの楽しさを十二分に実感してもらうことにしました。

サッカーを楽しむために必要なことは3ポイントだと考えています。
[1] 基礎技術。いわゆる、走る、止める、蹴る、運ぶです。
[2] 本気で試合に挑むという気持ち。
[3] 思考と表現。

1の基礎技術は普段の練習や、個人練習の中でじっくり力をつけるものなので、試合当日にどうこうできるものではありません。一人でも、仲間とでも、お父さんお母さんともできる練習なので、ぜひチャレンジしてもらいたいです。
一方、2の気持ちについてですが、Bチームのメンバーは、すでに全員が本気で挑む強い気持ちを持っています。
なので、この日は[3] 思考と表現 を重視したコーチングを行いました。

「ゴールキーパーのいちばん大切な仕事って何?」
と問いかけました。このクイズ、どの学年にしても最初は必ず外すんですが、ジミーが
「パス!」
といきなり正解を出したので、びっくりしました笑。

おそらくこれはどのチームもそうだと思うのですが、Bチームの選手というのはどうしても守備的になる傾向があります。

だからこそ、ゴールキーパーを始め、すべてのポジションに攻撃に関する大切な役割があり、攻撃的になることの意味を伝えました。特に、守備のポジションに光を当てて解説しました。

今回のフォーメーションは3-3-1。
サイドバックはゴールキックを受け、縦につなげていく。スローインはすべてサイドバックが行うことでディフェンスラインを積極的に上げるとともに、攻撃の枚数を増やす。
センターバックはディフェンスラインを統率し、積極的に押し上げ攻撃を有利にするだけでなく、中盤からバックパスを受けてサイドチェンジの起点になる。
ゴールキーパーは、ゴールキックでもパントキックでもロングパスを狙わないこと。ショートパスでも中央は狙わない。左サイドバックか右サイドバック、そこが無理なら左ハーフか右ハーフを狙い、サイドから確実にボールをつなげる。

中盤のミッドフィールダー(ハーフ)が前に進めなくなったら、後方のセンターバックに下げ、そこからサイドチェンジを行う。

などなど。

実は普段、Bチームに対してはあまり具体的に示さないチームの基本戦術をじっくりと説明しました。これまで説明を避けていたのは、まだまだ選手それぞれとサッカーとの距離感がまちまちだったからです。戦術説明をしてしまうことでかえってサッカーがつまらなくなってしまうことを心配していました。

でも、今回の4年生Bチームは、サッカーを頭で理解したい、という気持ちと準備がしっかりできていました。基本戦術を共通理解とすることで、みんなが連動できるようになり、クリエイティブな応用ができるようになります。
思考しながら表現しようとすることで、サッカーの面白さがぐっと上がることを期待しました。

■第1試合 vs 美竹SC
負 1-7
左ハーフのシュンタロウは、前方へ進めるのが難しいと感じた際に、センターバックのレンタロウにバックパス(落とし)を行いました。素晴らしいシーンだったと思います。レンタロウも左から来たボールを右にはたき、頭を使ったサッカーを表現し始めます。この試合では特に、左サイドバックのカンタから左ハーフのシュンタロウへのパス成功率の高さが目立ちました。カンタがあえてゴールライン近くまで下がってパスをもらうことで、相手選手を中途半端な位置に釣り出し、シュンタロウも意図を読み取ってパスコースに顔を出す動きをしていました。
得点を決めたのはセンターハーフのフミヒト。ゴールキーパーにプレッシャーを掛け、ボールを奪い技アリの股抜きゴール。フミヒトは自分ひとりの力ではなく、みんなの力でつながったゴールだった、と連動の手応えを感じていました。
レンタロウは初めてのセンターバックというポジションに戸惑っているシーンもありました。ベンチからディフェンスラインを上げるように指示をされる回数も多く、試合後、いそがしかった、と語っていました。
でも、ボールがないところで忙しくする、というのはサッカーにとって大切なことです。レンタロウをセンターバックにおいたのは、足元の技術が高いということもありますが、ゲームを組み立てる楽しさを学んでもらうためでもあったので、この”忙しかった”という感想は100点満点だと思いました。

■第2試合 vs 富ヶ谷A
負 0-16
相手は強い、だから少しでも得失点差で有利になるためにディフェンスの枚数を増やしてラインを下げる・・・というような消極的戦術は取りませんでした。何点取られても自分たちのサッカーの形を目指すことを重視し、初戦と同じ基本戦術で挑みました。点差こそ開きましたが、Bチームが勝っていた部分が一つだけありました。それは、チームとして自分たちのサッカースタイルを共有していたことです。Aチームは相手がBチームだからか、個の力に頼った強引なスタンドプレーが目立ちました。Bチームとしてはまだまだ技術やスピードで届かない部分もあり失点は多くなりましたが、試合の中でチームが目指す形を実現しようと、みなが意識と思考を共有し、表現しようとしていたのはすばらしかったです。一方のAチームはハーフタイムで吉野コーチによる修正を受けたことで次第にチームとしての完成度の高さを取り戻していき、Bチームはどんどん苦しくなりましたが、最後まで心を折らずに戦いきった姿には、大きな拍手を送りたいです。

■第3試合 vs 本町
負 0-6
このゲームでは、内藤はほとんど声を出していなかったと思います。レンタロウは積極的にディフェンスラインを押し上げ、自分たちでゲームを作り始めていました。トップをやりたい、と主張したケイシでしたが、この日はトウマの穴を埋める形で右サイドバックに入ってもらいました。ケイシはBチームの中ではレンタロウ、ジミー、フミヒトと並んで攻撃が得意な選手です。でも、仲間と連携するより個で打開しようとする事が多いので、この日はチームとの連動を意識するきっかけを見つけてもらおうと思いました。レンタロウ、カンタとのディフェンスラインは、最初のうちはバラバラでしたが、3試合目の頃になるとスムーズに連動できるようになりました。
ゴールキーパーのユウヤのパスは素晴らしかったです。4つの選択肢をうまく使い分け、確実な攻撃の一歩目として安定感あるプレーを見せてくれました。みんなが目指す形を共有していることもあり、右ハーフのアラタの運動量が効果的でした。ここでアラタが行ってくれるから、自分はここを、、、という連動のきっかけをたくさんつくっていました。3年生からの助っ人ダイチは、さすがにチーム戦術の理解、共有というところまでは到達していなかったため、右サイドバックを任せたときはうまくハマりませんでしたが、ワントップに据えると一転、水を得た魚のように躍動し、相手ゴールに果敢に迫りました。
もう一人のワントップ、ジミーによるカウンター攻撃も再三にわたりベンチと観客席を騒がせます。体の大きさを活かしたプレーを身につけると、決定力が格段に上がりそうで、今後の期待大です。
この試合は、ベンチにいるコーチたちは見ているだけでOKでした。しっかりと自分たちで修正し、サッカーの形をみんなで作ろうと楽しく頑張っていたと思います。
結果、Aチームと引き分けたリーグ2位の本町を相手にこの日最小失点。特に後半だけ見れば0-2と、かなりの善戦だったと言っていいでしょう。


■最後に
3試合目が終わった後、みんなに聞きました。
「どの試合が一番楽しかった?」
もちろん、聞かずとも答えはわかっていました。
「絶対3試合目!」
みんなが目を輝かせて答えてくれました。

みんなでチーム戦術を共有し、指示されて動くのではなく自分たちの頭で考え、表現しようとチャレンジを続けた素晴らしいゲームでした。

”負たけど面白い試合”・・・その意味を大きくレベルアップした1日になったと思います。

このチームのキーとなる選手、トウマは残念がら体調不良で出場できませんでしたが、次の順位決定リーグでは、トウマを加えて、みんなのサッカーの形のさらなる進化を追い求めていきましょう。

そして目指しましょう、「勝った&楽しい試合」を。
【4年生A】春季区民大会2024 予選リーグ 総括
コーチの吉野です。
4年生、春季区民大会予選リーグの総括です。
7/13(土)渋谷区スポーツセンター
出場選手:アサユキ・アツト・アン・カノト・キョウイチ・ケイ(C)・タイチ・トウゴ・
     トモカズ・ムネヒサ

堂々の1位通過、おめでとう!
見事8月31日開催、強豪ぞろいの決勝トーナメントへのチケットをもぎ取りました。
試合前に設定した目標に向かい、ミーティング中・試合中、選手同士で檄を飛ばし合い、高い緊張感を最後まで保てたことが最高の結果につながったと思います。
1位通過のアドバンテージを活かし(初戦は他リーグの2位)、まずは1勝。
そしてメダルを!少しでも良い色のメダルを狙えるよう準備していきましょう。


・試合結果
●第1試合 vs本町  2ー2
初戦の入り、久しぶりの大会で選手達に少し緊張が目立つ中、前半早い時間でアツトが先制点を決めてくれたのが大きかったです。その後、追いつかれるも再び取り返すというシーソーゲーム。そして勝利を目前とした終了間際の失点で追いつかれ引き分けとなりましたが、この後、絶対に負けられないという気迫を選手全員が持てたことは大きかったです。
試合後、素早く気持ちを切り替えてミーティングに臨め、適宜修正していけたことが今回1位通過をできた大きな要因だったと思います。選手達の精神的な大きな成長を感じました。

●第2試合 vs富ヶ谷B  16-0
勝手知ったる同門対決。得点こそ大差つきましたが、ゲーム内容はBチームが優っていた箇所が多かったです。たとえば、自分達の目指す理想の戦術に向け、ミスをしつつも一歩一歩前進していた点。一方でAチームは前半、ミーティングで掲げた戦術と全く反対の”個の力に頼る”だけの進化のないサッカーをしてしまいました。ハーフタイムで修正できましたが、このままでは決勝トーナメントで相当痛い目をみるので、是非練習にて意識の修正をしていければと思います。

●第3試合 vs美竹  3-0
昨年の決勝トーナメントでの雪辱を果たすことができました。富ヶ谷B戦後半で修正した成果が遺憾なく発揮され、勝利に繋がりました。また、この試合でフォーメーション・戦術的に富ヶ谷Aの勝ちパターンが見えた気がします。このストロングポイントを磨いていけば、決勝トーナメントでも良い戦いができるはずです。


・決勝トーナメントに向けて
全体としては、(長年の課題ですが、)”パスサッカーができる”チームにすることでしょうか。
パスを選択肢に入れることにより、ドリブルが効果的に使用できることを選手自らが気付けるよう「より簡単にボールを離す(特にDF)」「オフザボールでの動きを意識する」練習メニューを増やしていこうと思います。
攻撃面ではサイドの選手が相手DFの裏を狙って走り込めるような意識が増えたら得点機会が倍増すると思いますので、こちらもメニューに組み込んでいきます。
また、全体的に攻撃時、前がかりになりすぎて守備の数が足りなくなるシーンが多々ありましたので、そちらも修正できればと思います。


アサユキ:DFとしてのポジショニング・コーチングは以前より上手になり、守備陣の連携を統率できていました。一方、ルーズボールへの反応が以前より遅れて、自陣深くで相手に寄せられた時の対応でドリブルを選択し、苦しむシーンが目立ちました。ボールを保持する前に次の選択肢を3つくらい(パス・ドリブル・クリア等)イメージしていると攻撃の起点として富ヶ谷の得点力アップにつながると思います!

アツト:中盤、前線に積極的に顔を出し、アシスト数・シュート数、圧巻のものでした。あえて課題をだすならコーナーキック。今回全てニア、またはキーパー付近になってしまったので、ショートコーナー、キーパーが出にくいマイナス方向へのキックなど他のパターンも試していきましょう。

アン:初得点おめでとう!持ち前のボディバランスとシュートへの意識は良いと思います。課題としてはオフサイドポジションを解消する動き。また、FWは勇気を持って下がらないことも大事です。FWが下がることで相手DFラインをあげてしまい失点リスクが増えるからです。こちら日本語での説明に加え、図解でもわかりやすく説明していきます!

カノト:GKとしてのスキルは非常に高いと思います。積極的にゴールエリアより前に出て、相手のスルーパスを何度も潰せました。ただ、キャッチしてから自らドリブルを選択し、ヒヤリとする展開も数度ありました。またFPの時も自陣のゴール付近でボールキープをしすぎて危ない場面も見られました。足元の技術はあるので、ドリブルを選択してしまう気持ちはわかるのですが、仕掛ける場所を考え、リスクを最小限にしていくと多くのチャンスが生まれると思います。

キョウイチ:本人は攻撃したがりますが今回はCBをやってもらいました。結果、コーチ陣が興奮するほど圧巻のプレーを見せてくれました。守備範囲の広さもさることながら、前線へのパスも、以前より大分精度が上がっています。地道なリフティング練習の成果ではないでしょうか。とはいえ自陣でのドリブル選択がまだ多いので、より早い球離れを意識できれば、非常に相手から嫌がられる選手になれると思います。

ケイ(C):試合内外で立派なキャプテンシーを見せてくれました。美竹戦で得点を挙げた時、彼の周りに選手達が駆け寄ってきた光景は、まさにその象徴でした。アップやミーティングなどで選手たちを素早く集合させてくれたおかげで、時間を有効に使えたことも勝利につながった大きな要因でした。一方、チームを勝たせたい気持ちから攻撃時、相手陣内の高い位置にい続けてしまう場面もあったので、全体を見渡しポジショニングを意識していければ、よりフォーメーションのバランスを保てると思います。

タイチ:MF・DF・GKとポリバレントに活躍できるので相手によって様々なフォーメーションを試せて助かりました。また唯一のレフティーという利点を活かし、左サイドからどんどんシュートを狙ってみても良いと思います。一方、ケイ同様、高い位置にいくと、戻れず、相手に裏を取られるシーンも多かったので、同様に全体を俯瞰で見ることを意識してもらえればと思います。

トウゴ:闘志溢れるプレーが魅力のトウゴ。自らDFを志願するだけあり、そのパワフルな対人能力を活かし相手FWを幾度も止めてくれました。たまに後ろに相手FWがいることも見受けられたのでオフザボール時に周囲の確認をする等、ポジショニングに工夫がでるとより強固なDFになると思います!

トモカズ:右サイドの覇者として、幾度もドリブルで駆け上がり多くの得点機会を作ってくれました。また、守備の場面にも多く顔を出し何度も失点機会を防ぎました。攻撃時、右サイドをえぐってから、ラストの得点パターン(マイナスへのパス、センタリング等)をアツト・アンと確立できるとチームとしての得点力が大きくアップすると思います。

ムネヒサ:足元の技術があり、パスの精度も高く視野も広いのでアツトと共にコートを広く使える数少ない選手です。ただ、対人でひるむところがあるので、フミヒトのように激しく相手とコンタクトがとれると、より富ヶ谷のボールポゼッションを高められると思います。


最後に木村コーチから頂戴したコメントです!

この学年の初めての公式戦はコロナ禍にあった1年春季区民大会、そこから多くのメンバーが吉野コーチのもとで富ヶ谷のサッカーを仲間とともに頑張ってきたから今があります。
今回の4年春季区民大会の予選リーグでは、個々の選手の技術的な成長を感じるシーンも多く見られましたが、チームとしてはやや意思統一が足りず、攻守ともにポジショニングに課題があり、試合前の作戦を実行できたという選手はいなかったのではないでしょうか。
まだ決勝トーナメントまで時間はあるので、改めて今回のチームの共通目標をメンバーが共有し、お互いの良い部分を理解し活かす富ヶ谷らしいサッカーで渋谷区を驚かせる準備をしていきましょう!
【1年生】はじめての遠征練習試合
7/7 9:00〜10:30 at 目黒区学校サポートセンター
vs 駒場ユナイテッド
カイ、セン、ナオヤ、ヒナタ、リョウ、リョウタ、リツト(年長)

コーチの三村です。このチームで初めて外部施設でのTMを行いました。保護者のみなさん、暑い中の送迎、応援ありがとうございました。ゲームを見守る姿も温かい声がけばかりで素晴らしいサポーターでした!
試合はエアコンの効いた体育館でのフットサルルール5人制10分を5本。結果は4勝1分(総得点13-2)。
相手チームが試合慣れしていなかったので勝敗はさておき、それでもゴールがたくさん生まれ何より選手みんなが積極的にプレイしていたのが印象的でした。

この日のキーパーは全員が順番にやることにしました。キーパーを特別なポジションと思わず、みんなが出来るようにしたいです。PKストップするなどナイスプレー連発だったカイが「キーパーは出来ると思ってなかったけど、出来たみたい」と言ってたのが印象的でした。今のうちにいろんな経験をたくさん重ねて、みんなでどんどん自分のリミッターを外していってほしいです。
オフェンスでは、いつも練習している「他の選手がいない場所を見つけて動くこと」ができていたシーンが多くありました。中でも左サイドのナオヤから中央のセン、右のカイにパスがつながった場面。相手がボールに集まりやすかったので、スペースを使った効果的なパスまわしでした。正直なところサイドチェンジができるのはまだまだ先だろうと思っていたので、こちらの予想をこえるプレーに驚きました。
リョウタはスペイン仕込みの寄せの早さで相手陣地でボールを奪い、何度もゴールをあげました。
ディフェンスではドリブルが上手い選手に対して、一人が抜かれても後ろに控えたナオヤ、ヒナタが止める守備ができていました。そこを突破されても最後尾にいるリョウ、リツトがはじき返すシーンもありました。相手のストロングポイントに気づいたキーパーのセンが「3番にマークついて!」と後ろからコーチング。何をすればいいかわかったら仲間に教えよう、これも普段の練習から繰り返し言っていることです。
キーパー以外はポジションを決めませんでしたが、自分で周りを見て判断しポジションをとることができていたのでいわゆる団子サッカーにはならず、それぞれが自分の特徴を出せたことがいいゲーム内容につながりました。この年代にありがちなスローイン(この日はキックイン)の取り合いになることもなく、お互いに譲り合ったりして思っていたとおりとてもいいチームでした。
ゴールがたくさん入ったこともあり誰が何点とったかは数えられてないですが、カイ、リョウタ、センが複数得点。何度もおしいところまで行っていたナオヤが最後に1点。キーパーと同じく、ピッチに出ている全員がゴールを狙えるチームを目指したいです。

最後に普段の練習で心がけていることの話です。
サッカーの練習ではないところで実はサッカーにつながっているところがたくさんあります。先ほど言った「気づいたことを声がけしよう」もその一つです。集合に気づいてない子がいたらコーチが大声を出すのでなく早く集まった子が教えてあげればいいよ、と伝えています。
お気づきの方もいるかもしれませんが、練習中にボールを集めるときにあえてボールカゴを使っていません。「コーチのところにボールを集めてー」と言うと最初はみんなが思い思いになかなかの強さでこちらに蹴りこみました。全部は止めれないのでバラバラになったり、あちこちに散らばったり。そこで練習を止めて「どうすれば上手に集められるかな?」と聞くとそれぞれが考えはじめます。「手で持っていく」「ちょうど止まるくらいの強さで蹴る」「コーチ!って呼んでから蹴る」答えはそれぞれですが自分で考えることに意味があり全部正解です。相手をよく見てから、適切な強さのパスをすることにもつながっています。これは一例ですが、サッカーを通して自分で考え解決法を見つけられるように成長してもらいたいと思って指導しています。

ぜひ、上記(とくに試合でよかったところ)をご家庭で子ども達にわかりやすく説明していただけると嬉しいです。
【3年生】春季区民大会2024 順位決定リーグ総括(1)
内藤です。
2週間前に予選リーグを終えた3年生チームが、順位決定リーグに挑みました。
しかしこの日は突然の雷と記録的な豪雨により、わずか1試合しかできませんでした。

まずはその1試合について、まとめておきます。

前回の予選で、攻撃の際にディフェンスラインを高く保ち、コンパクトなサッカーの形が見え始めていたこのチーム。

今回はさらに、攻撃時と守備時のサイドバックの位置について理解を深めてもらいました。

具体的には、守備をするときには両サイドバックが中央のセンターバックに近づく形で相手の攻撃に備える”絞る(しぼる)”と、攻撃の際にはその反対に両サイドバックがそれぞれタッチライン近くまで広がる”開く”、の2つです。

まだまだちゃんと実践できる段階ではありませんでしたが、ゲーム中に選手自ら”開け”という声が出ていたのはとても良いと思います。

雷雨で中止となった順位決定リーグの続きは、秋以降になることが予想されます。時間ができたことをチャンスにして、みんなのサッカーの形を一緒に作っていきましょう。

■ vs セントラルD
負 1-4

得点者 エイタ
【3年生】春季区民大会予選リーグ2024 総括
監督の内藤です。
サッカー日本代表の新しいユニフォームが発表された本日6月22日。3年生の春季区民大会予選が開催されました。
いつもであれば全試合終了後に総括を書き始めるものですが、今回は大会当日の朝、つまり試合前にこれを書き出しています。

というのも、指導者としてチームのみんなに対して一つ申し訳なく思っていることがあるからです。それは、大会までにこのチームらしいサッカーをつくりあげることができなかったこと、です。

昨年度から今年度にかけて主力級の選手が4人もいなくなり、その一方でグラウンドのサイズは2倍、6人制から8人制へのシフト。

今年4月、チームは再構築が必要になりました。

それから2ヶ月。今回の大会に望む10人のメンバーは、まだ”同じサッカー”を共有していません。わかりやすくいうならば、「自分たちらしい攻め方、守り方」というものができあがっていない、そんな状態で大会に望むことになりました。

ディフェンスライン(ディフェンスの選手の縦方向の位置を1直線に整えている状態)を高く保ち※、相手から奪ったボールをショートパスで繋いで攻撃を組み立てる。日々の練習では、そんなサッカーを組み立て中でした。

※ディフェンスラインについてはこちらの動画で解説しています。
https://youtu.be/9r1WiaUkkLc

しかしそれは、まだゲームの中で実行できる段階ではありません。
少なくとも、先週の練習試合を見る限り、ディフェンスラインの概念すらまだおぼろげでした。

今日は、きっと勝つことは難しいでしょう。
それでもひとりひとりが何かを得られるよう、挑んでもらいたいと思います。

ーーーー

【予選全試合を終えて】

内藤の予想は半分あたり、半分外れました。
勝つことができない、という予想はあたりました。結果は、0勝2敗1分け。しかし、その内容は内藤の想像していたものとは違いました。彼らのサッカーは、その形がうっすらと見えるほどに仕上がりが進んでいたのです。
子どもたちの成長に驚かされました。

ディフェンスリーダーのヒロトがディフェンスラインを上げ、両サイドバックのミドリ、サエあるいはシンノスケがしっかりと息を合わせることで、3試合通して20近くのオフサイドを獲得しました。

また、高い位置でディフェンダーが奪ったボールは、ちょうどよい距離感のハーフの選手にパスが通りやすく、攻撃が得意な2年生選手5名とうまく連動し、3試合を通して3得点をマークしました。

チームの再構築がしっかりと進んでいる、そんな手応えを感じました。
同じことをまた言ってしまいますが、子どもの成長は大人の想像をはるかに超えるものですね、びっくりです。

【試合別寸評】

[1] vs セントラルC
負 0-9

ディフェンスラインについては、ベンチからの声が必要でしたが、声をかければラインの上げ下げができる、という具合で機能していました。たくさんのオフサイドを取りましたが、3バック(3人のディフェンス)それぞれの間が間延びしてしまい、そこをドリブルで切り裂かれ失点するケースが多く目立ちました。ただ、ミドリは相手のパスを読むセンスが良く、パスカットを成功させる回数が多かったです。


[2] vs 本町A
負 1-7

ゴールキーパーはサエ。カウンターで真ん中を駆け上がる相手フォワードのドリブルに対し、ゴールキーパーとして前に出ることでプレッシャーを掛けシュートミスをいくつも誘いました。代わって攻撃に参加するダイチは、相手陣内左サイドから、中央を走るエイタに技アリのスルーパスを成功させます。ヒロト(3年)は相手の縦方向のパスに対し、体をうまく入れゴールキックを獲得。
少ないチャンスに舞い込んだコーナーキック。ゴール前でコウノスケがワントラップ、ターンして鮮やかなシュートを打つもこれはわずかに枠(ゴール)を捉えきれず。この頃には、ベンチからの声掛けがなくても、自分たちでディフェンスラインを整える動きがあり、オフサイドの獲得も多くなってきます。ゴール前に切り込んだコウノスケのシュートが跳ね返されたところを、よくつめていたヒロト(2年)がしっかり押し込んでこの日チーム初得点。


[3] vs 千駄谷B
分 2-2

試合前、2つのめあてを伝えました。
(1)味方を責めないこと
(2)自分たちのサッカーをつくること
の2つです。
しかし、暑い天候での2試合のあとで、みんなの集中力が切れているように感じました。喧嘩したりダラダラしたり遊んだり。初めての大きなピッチでの試合だったし仕方ないかなと感じつつ、なにかでみんなの気持ちを引き締められないかなぁ、と考えました。そこで意地悪な僕は、「これは、次の試合は勝てないなぁー」とヘラヘラしながらみんなに伝えました。「ひどっ!」「そういうことは言っちゃいけないんだよっ」「監督大嫌い!」と好反応(?)。
試合開始直前には、円陣を組んで「絶対勝つぞー!」「オー!!!」。
この日、もっとも仕上がったゲームを見せてくれました。

ミドリはナイスなクリアを見せるだけでなく、次第に奪ったボールをパスでつなげることもできるようになっていきました。自分たちの攻撃の番になると、僕に言われる前にヒロト(3年)は両手を使ってラインを上げ、見事にディフェンスラインを統率します。それだけでなく、ディフェンス3枚のうち一人をハーフウェイラインに残し、自身ともう一人を連れてさらに前線まで上がっていくなど、はやくも大人のサッカーを実践します。
コンパクトに仕掛ける富ヶ谷SCの攻撃の中、ドリブルで切り込んだケイヒルは反則タックルで倒されフリーキックを獲得。
ゴールまで少し距離がありましたが、しっかりと枠を捉えたケイヒルのシュートは、その先にいたシュウの見事なワンタッチを経由してゴールに吸い込まれます。その後相手のゴールも決まり一進一退の好ゲーム。
見せ場を作ったのは、高い位置の守備から始まったカウンターで抜け出したエイタ。その小さな背中からは、ゴールが決まる予感がしっかりと感じられました。見事な追加点を決めます。千駄谷が得意とするクロスからの攻撃に苦しめられ、最終的に2-2の引き分けとなりましたが、このゲームでは富ヶ谷SC3年チームのサッカーの形がうっすらと見えていました。


【総評】

大きなグラウンドでの8人制のサッカーへの変更。
ディフェンスが引きすぎてしまって中盤との距離が間延びし、その広大なスペースを相手チームにいいように使われてやられてしまう、というのが、各クラブ3年生春の段階での負けパターンです。
そのため、まず初めに、オフサイドの理解はもちろん、ディフェンスラインを統一し、攻撃時にそのラインを上げることの習慣づけが大切だと考えています。

これまで以上に一人の力より、仲間と連動することが大切になっています。

順位決定リーグでも、自分たちらしいサッカーづくりをがんばっていきましょう。