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【2年生B】春季区民大会2024 決勝リーグ 総括
コーチの守谷です。

2年生春季大会決勝リーグ、富ヶ谷Bチームの結果について総括します。

総論ですが、選手たちのまた一歩、大きく成長した姿が見られました。汗だくでピッチを駆け回って真剣に相手チームと向き合い、最終戦で見事、勝利をもぎとった選手たち。それぞれが自らの限界に挑んでいる、とも言えそうな気迫のこもったプレーの数々でした。個々の選手のプレーを見ても、独りよがりではなくチームとして戦っていました。そんな選手たちが今後も更なる成長を見せてくれるのは間違いないと、改めて確信しました。

vs本町 0-4
初戦。試合開始前に行ったシュート練習とGK練習は、立ち上がりに課題がありがちなチームにとって、精神的にも良い準備になりました(何より選手たちがとても楽しそうでした)。こうして始まった試合の前半は、1失点のみ。この試合での失点を振り返ると、サイドから中にボールを蹴り込まれたことによるものが目立ちましたが、相手選手のポジショニングの良さからしても、正直気にしなくていいと感じました。むしろ、ゲンとソウジが、チャレンジ&カバーをごく自然に成功させていたり、リンが要所要所で的確なクリアを見せていたりと、いくつものピンチを切り抜ける姿に、チーム全体としての成長を感じました。試合前からチームワークの大切さを他の選手らと共有してくれたのはシュウヘイでした。その思いは各選手に届いていました。GKを担ったワクは、相手選手から繰り出される強烈なシュートをきっちりとカバー。課題のパントキックにも挑むなど、ナイスチャレンジでした。シンタロウは、相手チームからボールをどうにか奪おうと相手選手の足元を何度も攻めるなど、積極的なプレーが随所に見られたのがとても印象的でした。忘れられないのは、得意のダブルタッチなどで相手選手をさらりと抜き去ったナオヨシのプレー。日頃の練習の賜物なのでしょう。思わず見とれました。結果は4失点でしたが、初戦としては悪くない滑り出しとなりました。

▽vs千駄ヶ谷C 0ー2
今回は各試合の間に15分ほどの時間があり、選手たちとはあらためてディフェンスの際の注意点などを確認しました。前半、後半と1失点ずつしましたが、この試合の辺りから徐々にチームの熱量が高まっていきます。ワクが相手チームの選手にうまく体を入れてボールを奪ってみせれば、サイドから駆け上がったゲンが、中へボールを動かして理想的な展開からのチャンスも演出。リンの積極的なシュートのおかげで、前線が後退したままになるような場面は少なく、チームとして積極的に攻め続けることができました。一方、この日の参加選手は計7人。どうしても各選手の出場時間が長くなり、疲れの見える選手も出てきました。それでも、GKを進んで引き受け、チームを支えたシュウヘイが失点を2にとどめてくれ最終戦へと繋がります。

vsセントラルD、1ー0
最終戦。攻守の切り替え、ソウジの速いスローインのリスタートから徐々に攻撃のリズムが生まれていきます。この日、ボールをもつ相手選手に対して果敢に挑んでいたのは、豊富な運動量が武器のワク。積極的にシュートを狙っていく中で、前半についに得点を決めます。そんなワクに駆け寄っていった選手の姿、笑顔はチームとしてこれまで築かれてきた一体感があらわれていました。ソウジのクリアからゲンがシュートを打ち込むなど気持ちの入ったプレーが相次ぎ、全体として攻勢を強めます。一方で、カウンターも受けましたが、そんな場面でも、どうにかゴールを守ろうと献身的に走るシンタロウの姿はこの日も健在でした。
実はこの日、大きな成長を見せた選手の一人がリンでした。実はリン、試合開始前から、「GKをどうしてもやりたくない」「代えてほしい」と切実に私に訴えてきました。聞いてみると、GKとして失点することの不安が背景にあったようでした。本人には、チームで守る中での失点は全く気にすることはないことや、チャレンジすることこそが成長する上で素晴らしい機会になることだと思うと伝えて送り出しました。本人はおそらく不安だったと思いますが、いざ試合では、きちんとミートし、蹴り出す方向も完璧なパントキックをこれでもかと披露。失点もなく前半のリードを保ったまま、無事勝利することができました。そんなリンは試合後、さっそく、パントキックを練習しようとしていました。きっと、チャレンジする楽しさ、自らが秘めているとてつもなく大きな可能性にあらためて気付いたでしょう。リンのまっすぐな前向きさに、私自身も学ばせてもらいました。

新しい年度がスタートしました。今後も日々の練習が続きますが,サッカーに関わる全ての人へのリスペクトを忘れずに、楽しみながら成長していってほしいと願っています。
【2年生A】春季区民大会2024 決勝リーグ 総括
コーチの渡辺です。
予選に引き続き絶好のサッカー日和となった4月27日(火)、2年生春季大会決勝リーグが開催されました。富ヶ谷SCはAチームが2位リーグ、Bチームが4位リーグを戦いました。

結果的にAチームは2勝1敗1分の2位、Bチームは1勝2敗で3位となりました。

Aチームの方はどの試合でも良い形を作り優勢に試合を進めたものの、なかなか点を決めきれず、1試合を落とし、1試合を引き分け、惜しくも2位となりましたが、予選大会の課題であった得点力については、より攻撃的な戦術を試して改善した部分も見られるなど手応えも感じられる結果となりました。

Bチームの方は1勝2敗で残念ながら負け越してしまいましたが、選手全員が気迫の籠ったプレーを見せ、最後には1勝を勝ち取り、清々しい笑顔を見せてくれました。真剣に戦ったからこその笑顔だったと思いますし、何よりも、皆がサッカーを楽しんでいることが伝わってきて、この先の成長がとても楽しみだなと感じました。

今回はAチームについてレビューします。Bチームは守谷コーチから別に総括していただきます。

【Aチーム結果】
VS千駄ヶ谷B 1−1
 得点者:ヒロト
VSセントラルC 3−1
 得点者:ヒロト×2、シュウ×1
VSトリプレッタ A 1−2
 得点者:ケイヒル×1
VS東部B 2−0
 得点者:エイタ×1、ケイヒル×1

【戦評】
初戦の千駄ヶ谷戦は1−1の同点となりました。前半はほとんど富ヶ谷のペースで、よくパスを繋ぎ、ケイヒル、エイタ、シュウが攻撃の形を作り、こぼれ球にヒロトが詰める理想的な攻撃を展開してくれました。ピンチらしいピンチはなく、相手チームの裏への飛び出しも、トウマとカイが積極的に飛び出して、ピンチを摘み取り、終始富ヶ谷が押し気味にゲームが展開する中で、シュウのシュートがブロックされたこぼれ球に詰めたヒロトが左足でゴール角に素晴らしいゴールを決めてくれました。後半も富ヶ谷ペースで試合が進み、エイタ、ケイヒル、ヒロトが何度かゴールに迫りますが決め切れず、後半残り3分ほどの時間帯に、自陣でボールを奪われ、シュートの跳ね返りを詰められて失点を許してしまい、残念ながら同点で試合を終えました。勝てそうな試合だっただけに選手たちにとっても悔しい結果だったと思います。

勝ちきれなかった原因はいくつかあると思いますが、まずは、前半と後半の大半を優勢に進めながら、1点しか取れなかったところは反省点として挙げられると思います。得点力アップは前回予選からの課題として、練習や練習試合で攻撃面を中心に練習してきましたが、コーナーキックやスローインでタイミングを合わせる動きなど改善が見られ、練習の成果は見えつつあるものの、フィニッシュの部分での精度はまだまだ改善の余地があると感じました。シュートを枠に入れる、コースを狙う、シュートのタイミングで相手からのプレッシャーを受けないよう、ボールをトラップしてからシュートまでの時間をできるだけ短くするなどの練習は今後も取り組んでいきたいと思います。

交代のベンチワークにも反省点があったと思います。通常のサッカーの試合では、接戦で勝っている場合、できるだけバランスを崩さないように選手交代はせず、交代しても守備的な選手を投入することがセオリーだと思いますが、今回は敢えてオフェンスの選手を入れ替えました。結果的に前線からの守備のバランスが崩れて失点につながってしまい、途中交代した選手もとても入りづらいゲームだったと思いますし、結果的に選手達には厳しい戦いを強いてしまい、大変申し訳なかったと思います。

今回選手交代をした理由はできるだけベンチの選手にも経験を積ませたかったからです。今回は2位リーグで入賞順位を争う試合ではありませんでしたし、3年生になれば8人制となり、その時のスタメンは現時点ではまだ決まっていませんが、今のAチームの8人はスタメンになる可能性が高いため、できるだけ強度の高い試合に出場してもらうことは重要だと考えたためです。例えばもう1点差つけている試合であったり、逆に負けている試合などでは試合への入り方も結果も異なっていたと思います。今回は残念な結果ではありましたが、今後入賞を狙っていくのであれば、そもそも前半の時点でもっと点差をつけたり、交代してからも失点せず、得点できるようなチームを作って行かなければと感じました。

第2試合は、前回予選で1−0だったセントラルC戦。今回は3−1となりました。この試合は、前回予選で相手が守備を固めるチームだったため、これまで守備の要だったトウマを敢えてベンチに下げて、代わりにコウノスケをディフェンスに入れて、攻撃に人数をかけること、パスの上手なコウノスケをディフェンスに置くことで、ディフェンスラインから攻撃のスイッチを入れることを意識しました。

結果的に、前半は優勢に試合を進め、ゴールキックを奪ったヒロトがそのままシュートしゴール、その後もエイタ、シュウ、ケイヒル、ヒロトの4人が前掛りに攻撃を展開し、コウノスケがフォローしながら後ろからボールを前線にフィードする展開が続き、何度かゴールに迫りましたが、追加点には至らず。

後半は前のめりになりすぎていたため、序盤にサイドでボールを奪われた際に中で守る選手が足りず、カウンターを受ける中でファウルしてしまい、PKでゴールを奪われましたが、その後はしっかりとボールをつなぎ、ペナルティエリア付近でボールを奪ったヒロトが左サイドのシュウに繋いでシュウが落ち着いて左足でゴールのサイドに流し込み2点目、さらに右サイドを駆け上がったエイタのセンタリングを再びヒロトが合わせてゴールの左隅に流し込み追加点を得て、最終的に3−1で勝利しました。

フィニッシュの精度には改善の余地がありますが、センタリングによる得点、パスを繋いでのゴールが見られたことは収穫でした。何度も良い形を作れていたので、ここをしっかり決め切れるチームになれるよう改善していきたいと思います。また、前がかりになったことで、カウンターを食らい易くなった点についても改善が必要だと感じました。攻撃的な選手を入れすぎると、攻撃時に全員が上がってしまう癖が抜けておらず、ディフェンスが足りなくなってしまうため、ディフェンスの選手のうち1人は残ってバランスを取る約束事は練習や練習試合を通じて確認して行くようにしたいです。

第3戦はトリプレッタ戦です。おそらく今回トリプレッタは均等割のチーム編成で、ベストメンバーではないものの上手な選手が何人かいましたが、前半は富ヶ谷の優位で試合を進め、敵のスローインを弾き返したこぼれ球をケイヒルが拾ってドリブルで運び上がり、敵1人を抜き去って先制点を決めました。その後も富ヶ谷が押し気味で試合を進め、前半で相手のシュートは2本程度でしたが、富ヶ谷は前半だけで5本以上のシュートを放ちキーパーと1対1の場面も2回以上作っていました。しかし、後半残り1分のところで、自陣ゴール前の相手のスローインをパスカットした際に相手と交錯して相手選手を倒してしまいフリーキックをとられ、これを決められて同点となりました。

後半は、前半にGKをしていた相手の主力選手がフィールダーで出場しました。その選手は、足が早く、ボールタッチも柔らかく、シュートも強い選手で、このため前半に比べて攻めこまれるシーンが増えましたが、それでもよく耐えて、相手にシュートを打たせず、富ヶ谷もボールを奪えば相手ゴール前までボールを運ぶ肉薄した展開が続きました。しかし、同選手にクリアのこぼれ球を奪われ、美しいボレーシュートを決められてしまいました。

ところで、ベンチからはよく見えなかったのですが、後からビデオを見るとこぼれ球のトラップはハンドのように見えました。ビデオを見返すと、ハンドの際にそれが見える位置に複数の富ヶ谷の選手がいましたが、相手に気押されたのか、特にハンドをアピールすることなく、そのままゴールは認められました。低学年の試合では、わざとではないハンドは審判から意図的にスルーされることもありますし、富ヶ谷のハンドがスルーされることもあるのでお互い様ではあります。ただ、得点に関わるハンドであれば、それをアピールすることは当然だと思います。区民大会ではVAR(ビデオアシスタントレフェリー)も導入されていないので、主審の主観で判断が下されますが、ここでしっかりハンドをアピールできていれば結果は変わっていたかもしれません。それ以前に、前半のチャンスでもっと得点を取り切る力を伸ばす方が先ではありますが、今回の例を教訓に、勝つためにできることを全て出し尽くすような勝負強さを身につけていってほしいと思います。

また、トリプレッタ戦では、1年の秋季大会よりも肉薄する試合が展開できたことは良かったと思いますが、デュエル(球際の攻防)で圧倒されるシーンが目立ちました。トリプレッタの選手はボールを奪い合う際のボディコンタクト、体(肩や腕、腰)を相手選手にぶつけ、相手選手とボールの間に自分の体を入れてボールを奪う動きがとても上手でした。富ヶ谷もこの点はぜひ見習えるよう、練習に取り入れていきたいと思います。

最後は東部B戦です。この試合もセントラルC戦と同様にトウマを下げて攻撃的な布陣で臨みました。前半はアサヒにディフェンスラインに入ってもらいましたが、セントラル戦で何度かボールを持ちすぎてパスに繋げられなかったシーンやボールを奪われてしまったシーンがあったため、トリプA戦、東部B戦では、できるだけ3タッチ以内でボールを回して球離れを早くすることにトライしてもらったところ、元々キック精度の高いアサヒから2タッチ、3タッチでしっかりと仲間の足元や敵の裏のスペースにボールがフィードされることが増え、アサヒが起点となって攻撃のスイッチが入る場面が増えたことが印象的でした。全くプレッシャーのない場面ではもちろんドリブルでゴール前まで運びシュートを狙うべきですが、それなりのプレッシャーがある場面では無理せず、簡単に繋ぐことで優位に試合を展開していくことは、ぜひ他の選手にも意識してほしいと思います。

そのような効果もあり、前半は、富ヶ谷がやや押し気味で試合を進めるも同点で折り返しましたが、後半の序盤にはエイタがゴール前の混戦のこぼれ球を落ち着いて押し込み先制点を奪い、後半の終盤には、前線からプレッシャーをかけてボールを奪ったケイヒルがそのままシュートを叩き込み追加点をゲットしました。その後も危なげなく試合を運び、最終戦を勝利で飾りました。

全体を通しての反省点は、やはり得点力の部分だと思います。秋季リーグに向けてフィニッシュを意識した練習に取り組みたいと思います。また、パスサッカーはだんだんと板についてきましたが、ゴール前などボールを奪われたら危険な場所でのパスミスをしてしまう部分、球離れの遅さからフリーな選手を使いきれていない部分、サイド攻撃からのフィニッシュの精度、パスを受ける選手の動き方などまだまだ改善すべき点は山積しています。守備面では、攻撃的な布陣の際のカウンター対策に改善の余地があることは一旦横に置いて考えると、全体的には前衛からプレスをかけ、サイド攻撃にはサイドハーフが対応し、最終ラインではチャレンジアンドカバーで対応する守備は機能していますが、改めてビデオを見返すと、相手のサイド攻撃時の守備の際に、中で守る選手がボールウォッチャーになってしまい、中央で待ち構える相手選手に全く気づいていない場面がよく見られます。今のところサイドハーフがカバーできているため惨事には至っていませんが、これではサイドが突破されると簡単に失点を許してしまう可能性があります。攻守ともにサイド攻撃に慣れる練習をしていけたらと思います。

3年生になると8人制サッカーが始まりますが、フォーメーションや、ポジショニングはより複雑になり、戦術理解の重要性や、オフザボールの動き、オフサイドを取るため、取られないための動きなども加わってきます。フィールドも広がるため、キック力をあげてロングボールも蹴れるようになる必要もあります。2年生の後半に向けては、徐々に8人制に向けた練習も取り入れていきたいと思います。学年が上がるにつれて、強豪チームには区外からも上手な選手が加わり、試合経験の差などから段々とレベルの差は開いてきますが、富ヶ谷らしさを保ちつつ、できるだけここに食らいついて戦えるチームを作っていきたいと思います。みんなで頑張りましょう!
1年生保護者の皆さんへ。富ヶ谷SCの応援スタイルについて
監督の内藤です。

1年生保護者の皆さん、いつもクラブの活動にご理解とご協力をいただきありがとうございます。

さて、今回のお知らせは、試合の際の応援に関するものです。
2年生以上の保護者の皆さんはご存知のことなのですが、実は、富ヶ谷SCの試合観戦時の保護者の皆さんの応援の仕方には、スタイルがあります。
それは、子どもたちの可能性と判断を尊重した、ポジティブな応援をする、というものです。

昨年の秋の大会では、1年生(現2年生)の保護者の皆さんの応援のポジティブさに、レフェリーの方からお褒めの言葉をいただきました。

今年度は1年生の大会が夏以降にずれ込みましたので、それまでに可能な限り練習試合などの機会を作りたいと考えています。その練習試合の中で、保護者の皆さんにもぜひ、このポジティブな応援スタイルを定着いただきたいと考えています。

以下は、毎年内藤から1年生保護者の皆さんへご案内している、応援の仕方についてのお願いになります。
ぜひ、お時間を見つけてお目通しをお願いいたします。

ーーーー

サッカーは競技スポーツ。いずれの試合も真剣試合ですから、選手は勝敗にこだわるべきです。もちろん、指導者や保護者も彼らの勝利を祈っています。
でも、これはJリーグやワールドカップ、あるいはACLなどのエンターテイメントのゲームではありません。
我々大人サイドがチームの勝敗ばかりにこだわることは、いくつかの弊害もあります。選手がサッカーや自分自身、あるいは保護者の皆様を嫌いになってしまうような応援は避けましょう。
「なにやってんだ、へたくそ!」
「今のは逆サイドだろうが、どこ見てるんだ!」
「シュート!シュート!っておい、おっせぇよ!!」
「戻れないなら上がんな、しょうもない!」
「おい審判、いまのミスジャッジだろうが!」
「敵へばってるぞ、右サイドからいけ!」
当クラブではピッチ外から届くこのような声が、心身とも多感な育成年代の選手にとってプラスに働くとは考えていません。彼らの未来のために、熱烈なるサポーターとしての衝動を、どうかこらえてください。

選手は考えています。どうやったら勝てるのか。
選手は感じています。どうすると負けてしまうのか。
彼らは見て、聞いています。ピッチの外にいる大人たちの言動を。

指導者は、選手たちに考え、感じる機会を与えています。
そして指導者は、今の彼らに教えるべき最小限の指示だけを、繊細に選別しています。

保護者の皆様には、関係者全てにリスペクトの気持ちを向けつつ、選手たちのチャレンジを肯定するような、あたたかくてポジティブな応援を是非ともよろしくおねがいします。

「よく走った、偉いぞ!」
「今のプレー、気持ちが入ってた!すごいぞ。」
「ドンマイ、ドンマイ、切り替えて大丈夫!」
「すぐ立った!すばらしい!」
「いいよ、声出てる!」

選手たちの良いプレーやふるまいだけを拾ってみましょう。
選手たちはポテンシャルを超えたプレーを見せてくれるかもしれません。
たとえ負けていても心の折れない、ポジティブでチャレンジングな選手に育っていく気がしませんか。
保護者の皆様が、そのような応援ができるようになったとき。富ヶ谷SCの応援は、あれはちょっと特別だ。まちがいなく本当の意味での区内随一のサポーターたちだ、と言われると思います。
そうして、クラブは信じられないくらい強くなると、内藤は信じています。

他の誰でもない、保護者が手ずから育むのが富ヶ谷SCの変わらない哲学です。

子どもたちの応援を通じて、我々自身もたくさんのことを学べたら最高だと考えています。


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それと、こちらは三村コーチが教えてくれた、動画コンテンツです。
同様の内容がわかりやすく映像化されていますので、ぜひこちらもご覧いただけると幸いです。

https://youtu.be/fMHoLawj0y4?si=l60RccXzp0XqccXO
【5年生】春季区民大会 予選 総括
コーチの山野です。

 4/13(土) 5年生チームは春季大会予選に臨みました。結果は4チーム中4位。結果だけを見れば悔しい結果になりましたが、随所にチームの成長を垣間見えることができた3試合でした。

メンバー以下14名
ゼン、エニシ、チフク、シュンイチロウ、テルマ、コウイチロウ、ヤマト、ヒューゴ、ミナト、タクヤ、キーラン、ソウ、シンノスケ、スバル

試合結果
■1試合目vs セントラルA
●1-2
得点者:スバル
今回、1試合目から全員が集中して入り方が抜群によかっただけに、結果に結びつかなかったことが非常に悔しかったです。先制点は開始5分程でした。相手がディフェンスラインから攻撃の組み立てを試みているところを、タクヤによるコーチングからヤマト、シンノスケが前線から計画的なプレッシャー、相手のパスミスをスバルがダイレクトシュート。完璧なショートカウンターでした。
ただ、山野が事前に予測していたよりも前掛かりで試合展開できていたことから、相手側コートで試合を運ぶことに拘ったことが裏目に出たかもしれません。1点目は前掛かりになったところをロングカンターで失点、2点目は同じ様な展開からファールを犯してしまいPKで失点での失点でした。
スコアを1-2の劣勢で迎えたハーフタイムのミーティングでは誰もネガティブな選手はいなかったことが誇らしかったです。チャンスがたくさんあったのですが得点に繋がらない原因として、相手がゴール前を固めているので、バイタルエリアからのミドルを狙っていこうというアイデア等解決方法を自分たちで考えていたことが素晴らしかったです。

■2試合目vs千駄ヶ谷A
●0-9
この試合は前半で既に6失点していたので、ハーフタイムではいかに失点を抑えるかに切り替え、試合後は相手のどこが素晴らしかったのかに着目したミーティングをしました。テクニックやフィジカルの強さは急にはどうにもならないですが、直近のトレーニングで課題にしていた、緩急を入れた動きでマークをはずしながらスペースでボールを受けることができていることを目の当たりにできたことが収穫だったのではないかと思います。反対に上記の対応としてディフェンスがどのようにプレーするかフォーカスした練習も今後重点的に行いたいと思います。失点を9で抑えることができたのはシュンイチロウの幾度となく繰り出したスーパーセーブによるものでした。
 
■3試合目vs千駄ヶ谷B
●0-3
この試合は1試合目と似たような展開でした。得点は奪えなかったものの、押し込む時間帯が多かった中で、相手のロングカウンターから手薄になった逆サイドの相手選手に得点を許してしまうパターンを繰り返してしまいました。
失点の際、ヤマトが膝から崩れ落ちた様子を見てハーフタイムに理由を聞いたところ、自分がディフェンスの役割のシーンで失点してしまったことが原因でした。どうプレーすればわかっていたところが素晴らしく、こちらからはよく理解していることを褒めたたえ、胸に熱いものを感じました。

今回、大きな成長として特筆すべき点を2点あげたいと思います。
一つ目は試合が始まる前のアップを選手達自ら主導でできるようになりました。ストレッチ、アジリティ、ドリブル、キックというお題は山野から出しましたが、メニューは自分たちで決めながら行いました。途中、選手チェックの整列も番号順で素早く並べました。
二つ目は選手間でのコーチングの質です。監督から「今回対戦した他のチームよりもポジティブでより具体的なコーチングができている。」と印象的なお褒めの言葉をいただきました。ベンチからも継続的に応援の声だしやコーチングが出来ていましたが、今後はコーチからの指摘なしで、自発的にできるようになればさらに素晴らしいと思います。
【2年生】練習試合レポート (vs テキサスイレブン)

コーチの渡辺です。

春季大会予選リーグの翌日、絶好のサッカー日和となった4月14日(日)、テキサスイレブンさんとの練習試合(以下TM)を行いました。

春季大会は予選リーグから決勝リーグまで2週間しかありませんが、この短い期間でも、予選の反省を踏まえて色々な課題にチャレンジしていくためにも、今回のTMはとても良い機会となりました。

結果として、Aチームは4戦全勝、Bチームは1分け3敗でしたが、失点差を抑えながら得点も奪うなど、それぞれ手応えのあるTMとなりました。

第1試合 Aチーム 1-0
 得点者:ケイヒル×1
第2試合 Bチーム 0-1
第3試合 Aチーム 1-0
 得点者:シュウ×1
第4試合 Bチーム 0-0
第5試合 Aチーム 1-0
 得点者:アサヒ×1
第6試合 Bチーム 0-3
第7試合 Aチーム 2-0
 得点者:エイタ×2
第8試合 Bチーム 1-3
 得点者:ゲン×1

Aチーム、Bチームについてそれぞれレビューしたいと思います。

【Aチーム】
Aチームの目下の課題は得点力だと思います。これまで取り組んできたパスをつなぐサッカーは形になってきたものの、パスをつないだ後どのようにゴールまでつなげるかという部分で共通認識がなく、得点は個人の自由なプレーに頼っている状況でした。そのため、個人の得点パターンが封じられた場合に攻め手に欠き、なかなか得点できない状況に追い込まれてしまいます。

例えば、守りを固めたチームに対してチームとしてどう崩していくか、強いチームから攻められ続ける中でどのように得点までの道筋をつけるか、個人の自由なプレーも尊重しつつ、チームとしての得点パターンの種類を今後増やしていく必要があると思います。

得点力については、これまでのパスが回らない状況では、そもそも得点パターンを考えるどころではなかったこともあり、これまでこの得点力の課題に対する準備をしてこなかったため、今回のTMでは、「まずは得点を取るためにシュートをもっと打っていこう」をテーマに試合に臨んでもらいました。

結果として、4試合ともに無失点で抑えつつ、毎試合得点することができました。

初戦ではゴールキックのこぼれ球をケイヒルがとらえ、得意のスピードでそのまま持ち込み、相手ゴールキーパーの位置を確認して、ゴールキーパーの手の届かない位置にゴールを流し込みました。

圧巻だったのは、第2戦目のゴールで、トウマがボール奪取してからエイタにつなぎエイタが左サイドのケイヒルにつなぎ、ケイヒルから相手ディフェンスラインの裏に飛び出したシュウにつなぎ、シュウがが落ち着いてゴールを決めてくれました。

このゴールは、シュウのゴールも含めて、2タッチ以内で展開され、相手ディフェンスが守備を整える間もなくゴールまでたどり着く素晴らしいゴールでした。

タッチ数を制限することで速い展開でゴールまで迫るというのは、得点力不足を打開するための答えの一つだと思いますが、これを選手たちだけでやってのけたのは大変すばらしいことだと思います。普段のミニゲームでも2タッチ以内でのゲームを毎回取り入れていますが、この成果が出た場面とも言えると思います。

第3戦のゴールは、ゴールキックのこぼれ球をアサヒがダイレクトボレーでキーパーの頭上を越えてゴールに突き刺すという、アサヒのテクニックの詰まったゴールでした。

初戦のケイヒルのゴールと同様、シュートを打つ前に顔を上げてゴールとキーパーの位置をしっかり確認してからのゴールでしたが、これは、トリプレッタや千駄ヶ谷などの強豪は必ず意識しているものだと思います。

千駄ヶ谷との試合中、相手ベンチから「ゴールキーパーの位置を確認してシュートを狙っているのか?!」というコーチングの声が聞こえてきますが、富ヶ谷でも得点力アップに向けて、ゴールキーパーの位置を確認したうえでコースを狙うシュートは今後課題として取り組んでいきたいと思います。

第4戦は、2点ともエイタの得点でしたが、1点目はゴール前の相手のハンドからのフリーキック、2点目は高い位置で相手からボールを奪い、詰めてきた相手ゴールキーパーを強引にかわし、交錯して倒れる間際に足を延ばして放ったシュートが相手ゴールに吸い込まれる形でのゴールでした。

フリーキックは前回大会でもトリプレッタからの得点がありましたが、フリーキックは得点の大きなチャンスとなるので、エイタに限らずフリーキックでしっかり浮き球の強いシュートを打てるように今後チーム全体でも取り組んでいきたいと思います。

また、2点目のゴールで見られた高い位置でボールを奪い得点を狙っていく戦術を現代サッカーでは「ハイプレス」と呼びリバプールなどの強豪チームが取り入れていますが、より組織的に前線からプレスをかけて早いタイミングでカウンターを狙っていくことは、得点の有効な手段となるので、組織的な前線からのプレッシングも今後取り組んでいけたらと思います。

守備面では前線からのプレッシャーとチャレンジ&カバーの徹底で、しっかり守れていたため、ゴールキーパーのカイの出番は少なかったですが、それでも何度かシュートを打たれた際にはしっかりとセーブし、ゴールキックやパントキックもしっかりとフィードして、危うげなくボールを展開してくれました。ただ、決勝リーグでは相手チームも、より厳しくゴールキック、パントキックのミスを狙ってくるので、キック技術の向上には引き続き励んでほしいと思います。

今回Aチームでは普段フォワードやサイドハーフで出場しているアサヒにディフェンスに入ってもらうことを試しましたが、足元の技術の高さからビルドアップの起点となったり、しっかりとしたポジショニングで相手に前を向かせないディフェンスを見せてくれました。同じくパスの上手な、コウノスケにも今後ディフェンスラインでのビルドアップに挑戦してほしいと思っています。

3年生からは8人制サッカーが始まりますが、現代サッカーではオフェンスの選手もディフェンスの選手も、全員が攻撃、守備に絡んでいくことが求められています。3年生での戦いに向けて、今のうちから様々なポジションを試して、守備も攻撃もどちらにも対応できるユーティリティの高い選手たちを育てていけたらと思います。


【Bチーム】
つづいて、Bチームのレビューに移ります。

Bチームは結果を見れば0-1、0-0、0-3、1-3と負け越していますが、内容をよく見ていくと、第3戦、第4戦での失点の多くはゴールキックを狙われての失点がほとんどで、それを除くとよく守れていた方ではないかと思います。

なお、ゴールキックでの失点はゴールキーパーだけの責任ではなく、まずはディフェンダー2名がサイドに開いてパスコースを作り、簡単につないでいくことを基本として、そこが相手から狙われると、逆に中央にパスコースが生まれるので、そのパスコースを狙っていく、という風に、まずは自らパスコースを作り、相手のポジショニングに合わせて相手ゴールに近い位置にパスをつないでいくことが定石です。

これは、普段の練習で取り組んでいる3対1のロンドで、ボールホルダーの左右の選手が開いてもらうこと、4対2のロンドで左右に開いた後に、相手がそこを狙って左右に開いた際には、その間にできたゲートを狙うこと、という練習の狙いにに通じるものですが、Bチームではまだこのディフェンダーが左右に開く動きが徹底できていないためボールの出しどころがなくなってしまっているのが、ゴールキックを奪われてしまう一つの大きな原因になっています。

また、キック力の強さ、判断の早さもゴールキックがつながらない原因の一つかと思います。せっかくゲートの間を狙ってもキックが弱ければ途中で相手にボールが奪われてしまいますし、判断が遅ければ、せっかく左右に仲間が開いていても、相手にパスコースを読まれてボールが奪われやすくなってしまいます。

ぜひ、ボールをたくさん蹴ってシュート力をつけること、リスタートの際には早く判断することで、パスがつながりやすくなることを意識してほしいと思います。

また、Bチームでは、せっかくゴールキックが次の選手に繋がっても、そこですぐにボールを奪われてしまい、その先にパスつながらないというシーンが良く見られますが、これにはトラップ技術の向上が必要です。

チャレンジドリルや春の宿題ドリルではコントロールオリエンタードの練習方法を紹介していますが、パスを出す相手から遠い方の足でトラップすることで、相手ゴールの方に向かって前を向いてトラップすることができるようになり、次のプレーにつなげやすくなります。

パスを受けるときには、トラップから続いてすぐに蹴りやすい位置にボールを止められるように、やさしくボールの勢いを殺すようにトラップすることも重要です。

また、せっかく上手にトラップできても次にどこに蹴って良いのかわからずやみくもにボールを蹴ってしまうと相手にボールを奪われてしまうので、ボールをもらう前にしっかり顔を上げて首を振って、仲間の位置、敵の位置を確認しておくことが大事です。

首を振りながらのトラップ練習は最近練習でも取り入れるようにしていますが、ぜひ練習以外の時間でも自主練や友達とサッカーをして遊ぶ時等に意識して取り組んでもらえたらよいと思います。

そういった意味ではBチームには、トラップとキック、ポジショニングの基本的な部分での技術の向上が求められていると思いますが、公式戦が終わった5月以降から、選手のレベルに合わせて練習グループと練習メニューを変えることも検討しています。基礎技術を身に着けたうえで徐々に練習内容もレベルアップしていけたらと思います。

改善点を中心にお話ししましたが、それぞれ成長が見られる部分もたくさんありました。

ソウジはここ数か月で気持ちが見違えるように強くなり、気迫でチームを引っ張るリーダーシップも発揮してくれるようになりました。シュート力も強いので、パスをもらう前にしっかり首を振れるようになるともっと落ち着いて次にパスをつなげられるようになると思います。

ナオヨシはもともと足元の技術が高いですが、最近ではドリブルで相手陣地の奥深くまでボールを運べるようにもなってきました。ディフェンスも基本に忠実に、相手とボールの間に体を入れて奪おうとする姿勢や、相手に抜かれても最後までボールを追いかける姿勢も素晴らしいと思います。ただし、ドリブルだけに頼らず、パスの判断を速くすることもぜひ心掛けてほしいと思います。

シュウヘイは怪我のブランクが心配でしたが、前向きに練習に取り組んでくれていてとても頼もしいです。トラップとキックの精度を高め、ボールウォッチャーにならずに、フィールド全体を見ながらポジショニングできるようになると大きな戦力になってくれるのではないかと思います。

ワクはサッカーIQがとても高く、攻守でポジショニングがとても良いです。ディフェンスもドリブルも上手ですが、キックとトラップには改善の余地があります。キックとトラップの精度が上がると見える世界が変わってくるのでぜひ練習に励んでほしいと思います。

シンタロウはここ数か月で大きく成長した選手の一人だと思います。特に相手にぶつかりに行くことを恐れない勇気が出てきて、球際を恐れずにボールに近づくことができるようになってきたと思います。また、キック力も以前よりもついてきて、今回のTMでも何度かボールを前に蹴りだすクリアを見せてくれました。とはいえ、トラップやキックの精度はまだまだ改善の余地があるので、ぜひ練習に励んでほしいと思います。

ゲンは特に今回の得点シーンは素晴らしかったです。パスを受けてからのドリブルは上体が安定し、顔を上げながらワンタッチで相手を軽々とかわし、そのままドリブルをしながらしっかりボールにミートしてシュートできていました。シュートコースも素晴らしかったです。性格的な優しさから球際で強く相手に当たれない部分もありましたが、今日の試合では体を張ったプレーも何度か見られました。気持ちの強さがついてくるともっとサッカーが楽しくなるのではないかと思います。

来週は日曜日に北沢キッカーズさん、USTさんとのTMがありますが、予選や今回のTMで新たに出てきた課題に挑戦して調整し、27日の決勝リーグに向けてレベルアップしていきたいと思います。一緒に頑張りましょう!
【2年生B】春季区民大会予選 総括
コーチの守谷です。

2年生Bチーム春季大会予選大会をレビューします。天気に恵まれた試合日和。全体的に厳しい戦いが続きましたが、第3戦ではチームの底力を実感しました。どの選手も最後まで集中力を切らさずに走り切り、次の成長につながるとてもよい機会だったと思います。

初戦 セントラルA 0-4
初戦が始まる前、チームとして大切なことは何かを選手たちに問いました。「諦めない!」「シュートを決める!」「守り切る!」。選手たちからは次々とこんな声が上がります。もちろんこれらは大切なことですが、より印象的だったのは、「怒らない」「あおらない」「仲間を責めない」「チームワーク」といった言葉が上がったことでした。普段の練習でもミスをした仲間に対して厳しい口調で責めるような光景がないわけではありません。ですが、ただ責めるだけで終わっては、なぜその選手がそうしたプレーをしたのか、どうすればより良かったのか、お互いに問い、考えるきっかけは失われかねません。今回、選手たちは3試合を通じ、チームメイトのミスを責めるどころか、むしろ初戦から互いに助け合うプレーが随所にありました。どうすれば良かったのかピッチ上で話し合う選手たちの姿も見られ、まさに「リスペクト」の気持ちを体現していました。是非、今後も大切にしていってほしいと思います。

さて、相手チームは、前回対戦した時に0-13と大敗したセントラルAです。とにかく守りを意識し、素早い戻りなどを大切にしようと呼びかけて試合に臨みました。防戦の展開で失点こそ重ねましたが、選手それぞれのプレーには光るものがありました。ボールとゴールを結んだ線を意識したポジション取りを見せたのはシュウヘイ。相手選手の動きを丁寧に見極める冷静さもありました。GKとして、相手チームの痛烈なシュートを何度も防いでくれたのはリン。普段の練習の際はキャッチングに苦手意識をのぞかせることもありましたが、この日は、何度も見事なキャッチングを見せてくれました。そんなプレーの数々に選手たちは試合後、「思ったより失点しなかったね!」「前回より9点も少ないよ!」と語るなど、ポジティブな姿勢が見られました。

第2戦 トリプレッタB 0-10
第2戦も厳しい戦いが続きます。技術面での差は否めず、呆気にとられて足が止まる選手もいました。そんな中、後半のGKをやりたいと強く願い出たのはワクでした。気持ちの強さもあり、キャッチングやキックにチャレンジする姿勢は素晴らしかったです。シンタロウは持ち前の視野の広さを生かして空いたスペースを見極め、守備面でどうにか対応しようとしていました。また、ボールに積極的に関わっていく姿勢が目立ったのはゲンでした。ラインから外に出たボールも、素早く追いかけてリスタート。ナオヤに指示をするなど、どうしたらよいか工夫する姿も素敵でした。苦しい展開の中でも、相手選手に体を入れてボールを奪おうとする場面がありました。体を張った守備で走り切ったセンやナオヤ、セリナは、ベンチでもチームメイトに声援を送り続け、最後まで諦めませんでした。保護者の皆さんの温かい声援もとてもありがたく、選手たちのエネルギーにつながったのは間違いありません。

第3戦 猿楽 1-3
そして、諦めずに迎えた最終戦。この日のハイライトは間違いなくこの試合でした。どうにか勝利を掴みたいという選手たちの思いが随所に溢れていました。前半早々、この日は足元での技術を見せていたナオヨシが得点すると、チームの空気は一変します。ゲンが、開いてボールをもらうプレーを自然にやってみせれば、ドリブルでサイドを駆け上がり躍動していたワクが「マーク!」と周囲に声をあげ、チームの熱量は高まります。攻撃の前線は自然と前のめりになり、シュートにつながるチャンスがいくつも生まれました。一方で、カウンターを受ける場面が何度もありましたが、その度に選手全員が攻守の切り替えに反応。相手選手に追いついてピンチを防いだシーンは一度や二度ではありませんでした。中でも、スピードと運動量に加え、体を張った献身的な守備で貢献したのはソウジ。初戦からスペースを意識した守りなどでチームを支える中心的な存在でした。自身も得点のチャンスをつかむことができており、この試合で大きな成長を実感したのは本人だけではないでしょう。普段から自主練も含めて熱心に練習してきた努力が、実を結びつつあると感じました。

惜しくも敗れましたが、試合後、選手たちとかわしたハイタッチの力強さからは、もう一歩で勝てたかもしれないという悔しさと、それでもやり切ったという達成感がにじんでいました。今回、互いの選手らへのリスペクトを忘れずに、勝利にこだわった経験は、きっと次につながるはずです。そんな成長の確かな芽が垣間見えた1日でした。
【2年生A】春季区民大会 予選総括
コーチの渡辺です。

春の温かな日差しが心地良い絶好のサッカー日和となった4月13日(土)、2年生春季大会予選リーグが開催されました。富ヶ谷SCはチームをA、Bの2チームに分けて参戦しました。今回はAチームの結果についてレビューします。

前回1年生秋季リーグを3位で終えたAチームは今回も1位リーグ出場とその後のメダル獲得を目指して大会に臨みました。しかし結果は、3勝1分けとなり勝ち点10(得失点差12)を獲得しましたが、勝ち点で同率首位の渋谷東部(勝ち点10、得失点差15)に得失点差でわずかに及ばず、残念ながら予選リーグ第2位となりました。

2位の中の首位は次回決勝で1位リーグに進める可能性が残りますが、各リーグで参加チーム数が異なるため、次回決勝リーグが1位リーグとなるか、2位リーグとなるかは協会の発表を待つ必要があります。


【Aチーム】
VSセントラルC 1-0
 得点:ケイヒル×1
VS渋谷東部A 1-1
 得点:ヒロト×1
VSセントラルD 10-0
 得点:ケイヒル×4、シュウ×3、コウノスケ×2、ヒロト×1
VS本町 2-1
得点:ケイヒル×1、エイタ×1

つづいて、戦評に移りたいと思います。この日も前回大会と同様に、いくつかのプレー原則を確認しつつ試合に臨んでもらいました。

守備面では、前線からの相手を縦に進ませない守備、抜かれたら前衛の選手も戻って守備をすること、ディフェンダー二人はチャレンジ&カバーの守備で数的優位を作るという原則を確認しつつ、

攻撃面では、前回の秋季大会以降取り組んでいるパスサッカーの原則として、ボールホルダーの両サイドが開いた位置にポジショニングしてパスコースを確保することや、相手がサイドの選手に引っ張られたらその間にできるギャップ、ゲートの間を狙ってパスを出すこと、パス回しをする中で相手を引き付けてから縦にパスを通して攻撃のスイッチを入れること、サイドチェンジや裏のスペースへのスルーパスを狙って数的優位を作っていく攻撃などを意識してもらいました。

結果として、失点は渋谷東部戦と、本町戦での各1失点、合計2失点となり、おおむね守備面では自分たちの目指している守備が実現できていたと思います。渋谷東部戦での1失点はペナルティエリア外でのファウルからのフリーキックによる失点、本町戦では、引いて守る相手に対して、前がかりになっていたところカウンターを受けての失点でした。

渋谷東部戦でのファウルは最終ラインで相手に前を向かせないように守っている中で交錯してのファウルだったので仕方がなかったと思いますし、本町戦では1位リーグをかけてどうしても得点が欲しかった中であえてリスクを取って攻撃的な布陣を敷いていた中でのカウンターであったため、こちらも仕方がない部分があったと思います。

むしろカウンターの部分は、自分たちが攻め続ける状態というのが今までになかったことなので、それだけ自分たちのサッカーのレベルが上がったことで、ボールを保持し続ける中で、カウンターを警戒しながらどう攻め続けられるか、という課題が新たに生じたということだと思います。自らの成長を喜びつつ、課題への対処も考えていきたいと思います。

いずれにせよ、結果的に無敗でリーグを終え、勝ち点だけを見れば同率首位でしたので、守備面で大きな課題があったというよりは、課題はどちらかというと攻撃面の方にあったかと思います。

結果的に得失点差は+12となり、一見、良い出来に見えますが、セントラルD戦での10点を除くと、セントラルC戦で1点、渋谷東部戦で1点、本町戦で2点となり、特に押し気味だった、セントラルC戦と本町戦では合計であと4点以上取っていれば一位通過できていたことを考えると、得点できるところで確実に得点していくことが重要であることが分かります。

まず初戦のセントラルC戦では、相手チームが相手ゴールの前で守備を固める中で、富ヶ谷はパスをきれいに回しながら、左右のコーナー付近や中央のペナルティエリア付近まで何度となく迫りましたが、得点を取り切れませんでした。

この原因はいくつか考えられますが、采配のミスとして、相手が守りを固める中で、富ヶ谷は守備重視の戦略を取り続け、守備的なメンバーのままで最後まで戦い方を変えなかったため、富ヶ谷のディフェンダー1名は、自陣に残り攻撃参加しないまま、いざというときのフォローに徹していたため、攻撃時には4名のみが攻撃に当たり、4対6の数的不利のまま攻撃を続けた点は、得点力不足となった大きな要因の一つだったと思います。ここはしっかりと軌道修正して、もう一人のディフェンダーもしっかり使ってパス回しに参加して5名が攻撃に参加する形を作れたら(もっと言えば、キーパーもパス回しに入って6人でパス回しする形を作れたら)、パス回しをしている間に相手を釣り出して相手の守備を少しずらすことで突破口を見つけることができたかもしれません。

他にもいったん後ろにボールを戻したタイミングでミドルシュートを狙ったり、サイドからもっとセンタリングを上げたり、中央突破する際もただ強引に道をこじ開けるのではなく、ワンツーパスやスルーパスで抜け出したりと、いろいろなアイディアがあるはずですが、ここはこれまでの練習でそこまで想定した練習をしてこなかったので、仕方のないことかもしれません。

今回の大会で、ある程度ボールが回せるところまで来たという自信もついたので、今後はここからさらに攻撃にバリエーションを増やして、重層的な攻撃ができるチームを作っていけたらと思います。

本町戦では実際に、セントラル戦での反省を踏まえて、1位リーグに上がるための得失点差も視野に入れて「もっと点を取りに行くためにシュートをどんどん打っていこう」というテーマで試合に臨んでもらい、実際に何度もキーパーと1対1の場面を作り、何度となく本町ゴールに襲い掛かることができましたが、本町のキーパーの好セーブに阻まれ2得点にとどまりました。ただ、とても良い攻撃の形を何度も作れていたので、ここは敵のキーパーを褒めるしかないというところかと思いますが、よりコースを狙うシュートは今後課題として取り組みたいと思います。

決勝が1位リーグになるにせよ、2位リーグになるにせよ決勝リーグでは、どの試合でも厳しい戦いになることが予想されます。より守備的に戦っていくことになりますが、そのような中でも、今回の結果をしっかりと受け止めて、反省を生かして、攻撃的なサッカーを展開できるよう、決勝リーグに向けて改善していきたいと思います。

最後に一つ選手たちにメッセージです。前回の秋季大会、今回の春季大会予選で気づいたことは、当たり前といえば当たり前のことですが、選手たちの体調がプレーに与える影響が大きいということです。例えば、トウマは自らの意思で体調管理のために、試合前のお菓子を我慢していたそうです。他の選手も「お菓子を食べないようにしてください」ということではありませんが、自らの意思で体長管理を行ったトウマの姿勢には見習うべきところがあると感じました。例えば、試合前の食事で消化しやすいものを食べるよう心がけたり、試合の1週間前から風邪をひかないように、しっかり食事と睡眠をとって過ごしたり、暑くなってきたので、しっかりと水分補給できるように水筒を多めに持ってくるなど、少しの気配りでも体調を好調に保つことはできると思います。皆さんもう今年から2年生になったので、身の回りの準備や体調管理はきちんと自分たちで行えるようにぜひ意識してみましょう。悔いの残らないように準備して、決勝リーグに臨みましょう!
【6年生A】秋季区民大会 順位決定リーグ 総括
※この記事は2023年度の試合の総括です。

コーチの岩崎です。
6年生の最後の区大会となる秋季大会が3/9に予選リーグ、3/20に順位決定リーグがありました。
大会の結果は以下の通りです。

3/9 予選リーグ リーグ3位/3チーム
・出場選手(11名)
けい、かろ、ゆうき、てとら、りょう、そうすけ、はるた、はるき、あおい、せいた、そう
・試合結果
1試合目 vsトリプレッタA 0vs6(負け)
2試合目 vs本町 0vs1(負け)

3/20 順位決定リーグ リーグ1位/5チーム
・出場選手(12名)
けい、かろ、ゆうき、てとら、りょう、そうすけ、はるた、はるき、あおい、せいた、そう、はると
・試合結果
1試合目 vs富ヶ谷B 1-1(引き分け)
2試合目 vs美竹 4vs0(勝ち)
3試合目 vsセントラルB 6vs0(勝ち)
4試合目 vs渋谷東部B 4vs1(勝ち)
※順位決定リーグは多くの得点を取ることが出来ましたが、得点はチームで取ったものとして扱うべく、あえて得点者の名前は記載しません。

予選リーグ突破は出来なかったものの順位決定リーグで1位になったので、順位をつけるなら全体では9位という成績で最後の大会を終えました。この学年がずっと目標に掲げていたメダル獲得は叶いませんでしたが、最後も6年生らしさを存分に発揮できた大会だったので、個人的にはこれで良かったのだと思っています。
最後の大会ですし、試合における評価や反省点等については特段言及せず、少しこれまでを振り返っての総括をしたいと思います。

先ほど“6年生らしさ“と書きましたが、”6年生らしさ“とは何か?
私も6年間一緒にサッカーをしてきましたが明確な答えがあるわけではないですが、おそらく「個の集まり」なのだと思っています。

サッカーはチームスポーツです。チームワークがとても重要です。
6年生はそれぞれ個人が集まり、仲間として富ヶ谷SCでサッカーを楽しむという観点でのチームワークはとても良好だと思います。が、サッカーにおいてチームワークを感じたことは残念ながらこれまでほとんどありませんでした。

チームワークとは・・・集団に属しているメンバーが同じ目標を達成するために行う作業、協力、意識、行動など
と、インターネットで検索すると出てきます。

ラグビーではよく「自己犠牲」という言葉が使われますが、私はあまりこの言葉が好きではありません。誰かのために自分が犠牲になるといった指導もしていませんので、ここでは「他者貢献」という言葉に置き換えたいと思いますが、やはり6年生の中には「仲間を助けるために自己満足なプレーはやめよう」だとか「仲間を信じてボールを託そう」というチームワークを意識したプレーが出来る選手は最後まで少なかったように思いますので、“6年生らしさ”が最後の最後まで出たという印象です。

6年生のサッカーを長年見ていて、ほとんどの選手が、チームとして勝つというよりは、自分がどれほどボールに触れられるか、自分がどれだけ満足するプレーができるかということが優先されているなぁと思うことがあります。よく見る代表的なプレーは、シンプルに仲間にパスをしてボールを捌くだけで良いのに、1タッチも2タッチも余計にボールを保持して結局ボールを取られてしまうことです。おそらく彼らの中では自分にきたボールをトラップしてパスするという行為が、基礎的で簡単なプレーだという認識が強いのだと思います。特に試合ではもっと自分は凄いプレーが出来るのだという自己表現の場になっていたので、これが練習よりもミスが多くなる要因で、特にそれが如実に表れたのが順位決定リーグ初戦の富ヶ谷Bとの対戦だったと思います。

私は6年間、基礎を重要視して練習をしていました。基礎的なプレーをチームで連続できることが一番サッカーにおいて難しいことだと認識していますし、それが出来ることが一番強いチームになれると考えているからです。相手にボールを取られないパスワークが出来れば最強ですよね?バルサもレアルもマンCもアーセナルもリバプールもその他世界のトップクラブのパスワークは凄いですが、その中で余計なボールタッチを挟む選手は誰一人としておらず、みんな1トラップしてパスしているだけです。ただ、その単純で基礎的なプレーの中に、トラップする前に周囲を見て状況を把握する、次のプレーを予測してトラップしたボールを置く場所を決めておく、トラップして自分が決めた場所にボールをコントロールする、相手のプレスより先にしっかりと仲間にパスするという要素がぎっしり詰まっていて、体格的にも体力的にも差が無くなってくる中学生以降のサッカーにおいて、それが出来るかどうかということがサッカーレベルの差に繋がってくるので、今後もサッカーを続ける選手においては、基礎を疎かにしないということを改めて認識してもらいたいと思います。

 少しマイナスなことを書きましたが、もっとマイナスなことを書こうと思えば書けるわけで、、、
サッカーに向き合う姿勢も異なれば、様々な個性が集結した学年。チーム内で喧嘩や揉め事は日常茶飯事、コーチの話は聞かない、練習の片づけは遅い、集合を掛けてもぺちゃくちゃ喋って行動も遅い、そんな下級生の見本になれるところがほとんど無い学年でした。これは選手たちも自覚しているはずです。
 
 そんな学年でも、富ヶ谷SCの仲間と一緒に楽しく仲良くサッカーが出来たのは、人の成長を見守るということが富ヶ谷SCのポリシーだったからということを忘れないで欲しいと思います。

 中学生になると、これまで以上に色んな人とコミュニケーションを取り円滑に物事を進めていく能力が必要になってきます。また、自分のことを優先するのではなく、相手のために自分は何が出来るのかという「他者貢献」の姿勢というのも非常に大切になってきます。この学年の選手たちの多くは前述の通りですので、最初はおそらく上手くいかず、戸惑い、壁にぶつかるのではないかと思っています。もし上手くいかないな、苦しいな、嫌だな〜と思った時には、富ヶ谷SCの6年生の仲間に相談してみてください。きっと自分だけじゃないと思えるでしょうし、一緒に乗り越えてくれる仲間もそこにはいると思います。

 次の大会があればそれに向けた改善策を最後に書くところですが、残念ながら次の大会はありませんので、中学生に向けての最後に一つだけアドバイスをするならば、
「人の話はちゃんと聞こう」
でしょうか。笑 
まぁまた1年生に戻りますし、この学年の選手たちには本当に一番必要なことだと思っています。

富ヶ谷SCのこの学年の選手たちが、これからもずっと大切な仲間として、ともに成長しあっていくことを祈っています。そしていつの日かOBとして富ヶ谷SCに貢献できるような立派な姿が見られることを楽しみにしています。


【6年生B】秋季区民大会 順位決定リーグ 総括
※本記事は2023年度の試合総括となります。

コーチの堀口です。
3月20日に6年生大会順位決定リーグが行われました。
この日の戦術も基本的には前回と同じく 「しっかり守って、その後で点を取りに行く!」でした。

結果的には1勝1敗2分けの勝ち点5で数字だけ見るとまあまあとも取れますが、
特に引き分けだった2試合は強豪相手での引き分けであり、5年生チームにとっては勝ちに等しい価値ある結果だったと思います。
1敗となった最後の試合はスタミナ切れでした。今後はスタミナをつけて最後まで勝ち切れるようになりましょう!

■vs 富ヶ谷A
△1-1 前半4分:フウカ
 この日の注目カードは何といっても初戦の富ヶ谷A。数日前の6年生を送る会で最後の対決と思われていましたが、最後に公式戦で戦う機会が訪れました。
勝手知ったる相手ではありますが、中々勝たせてもらえないのもまた事実。
そんな相手に「どう戦うか」ということを考えて試合前のミーティングでは各選手の役割を話し合いました。

開始早々に1点先制された富ヶ谷B。エンジンがかかるのが遅く開始数分で点を取られやすいのはこのチームの特徴ということでご愛敬(笑)
それでもこの試合は、取られた数分後に1-1に追いつくという気持ちが入ったゲームができていたと思います。

この1点は、ゴールキックを両センターバックがしっかり開いてもらうところから始まった良いゴールでした。
左に開いたテュンがさらに左に張っていたダンペイにパス。ダンペイが持ち前のスピードで左サイドを駆け上がったため相手サイドバックが戻り切れず
6年生ユウキをサイドにつり出すことに成功。これを中央へパス。フウカがきっちり決めてすぐさま試合を振り出しに戻しました。
試合前のミーティングで選手の意識を合わせた通り、無理せずユウキとの勝負は避けて味方を使うということができた期待通りの攻撃でした。

やはり相手は同じ富ヶ谷の6年生チームということだけあって守りの時間帯が多い試合展開であり、
ゴールポストやクロスバーに助けられたり相手のミスに助けられた回数も多かった試合ですが、
数少ないチャンスをものにして最後まで一丸となって守り切った良い試合でした。

■vs セントラルB
○4-0 前半8分:フウカ、後半7分:フウカ、後半9分:フウカ、後半12分:フウカ 
 前後半通して、1人目がプレスに行って2人目が取るというチャレンジ&カバーがしっかりできていた試合だったと思います。
また、ボールを奪った後もパスをつないで攻めることができていました。
全体的にうまく守れていたためキーパーが登場するシーンは少なめでしたが、たまに抜けてきてもキーパーのコウタロウが体を張ってがっちりガードし、この日唯一の無失点の試合でした。

結果としては4点という大量得点で終わりましたが、これだけの得点を取れた分岐点はハーフタイムでの選手たちの意見だったと思っています。

ハーフタイムにフウカから「後半はトップに行く!」という提案がありました。
前半トップだったシノタも「(今日の全試合を考えると)トップばかりだと体力が持たない。中盤もやりたい。」ということで後半は前線のポジションを変更して挑みました。
今思うと、ピッチの中で戦っている選手たちにしか分からない何かひらめきのようなものがあったのではないかと思います。
後半、富ヶ谷の得点力が爆発しました。

1点目
左サイドでのダンペイからのスローインをフウカが走りこんでペナルティエリア付近で受けると、
そのまま縦への突破で相手ディフェンスをかわし、前に詰めてきていなかったキーパーの位置を見てニアサイド(手前ゴールポスト側)に流し込んで得点。

2点目
敵陣ペナルティエリア手前での混戦の中、みんなの足元から少し離れたボールをフウカが拾ってドリブルでエリア内に侵入。そのままシュートを放ってゴール。

3点目
相手ゴールキーパーのパントキックをセンターサークル付近でクオンがはじき返すと、フウカが拾ってエリア内に侵入。キーパーが前に詰めてきたところを冷静にキーパー脇を抜くシュートで3点目。

4点目
ゲーム終了間際。
自陣ペナルティエリア付近からテュンがクリアしたボールが勢いよく転がり、相手の最終ラインを越えて相手ペナルティエリアまで届くと、
詰めていたフウカから逃げるように相手はキーパーへバックパス。
しかしこのパスが弱くミスキック気味に。フウカが奪ってキーパーをかわしてシュート。

ダメ押しの4点目を奪い取りました。

■vs 渋谷東部B
△1-1 後半4分:フウカ
 前後半通して、「みんなで守ってみんなで攻める」ができていたと思います。

あわやという場面が多かった前半ですが、キーパーのリクトが相手の決定機を幾度となくブロックしてくれました。
しかし、守り切ることは出来ずに1失点で後半戦へ向かいました。

後半も押し込まれる場面が続きましたが、決定機が訪れたのは後半4分。
左サイドをダンペイが攻め上がったあたりから得点への布石となっていたように思います。
この攻め上がりは相手ペナルティエリア付近でカットされ逆に同サイドから相手に一度ボールを運ばれる形になりますが、
これをセンターラインを越えたあたりでまずはカズキがアタック。こぼれたところをコウタロウがクリア。相手の足に当たって点々としているボールをテュンがクリア。

クリアボールは相手の最終ラインではじき返されますが、相手中盤が納めきれず点々としたボールはフウカの足元へ。
この時点で相手両サイドバックは攻め上がる体制になっていたため中に絞り切れておらず、また、センターバックと右サイドバックの距離感やどちらが行くのかも曖昧な状態が作られていました。
そこをフウカがスルスルと相手の隙間をドリブルで抜けるとあとはキーパーまで一直線。

最後はキーパーをかわしてシュート。試合を振り出しに戻しました。

どんなに強いチームでもサッカーの試合ではこのようにぽっかりと開いた空白の時間ができるものです。
そこを見事についてチャンスをものにした富ヶ谷のゴールは、選手たちみんなが守り耐えながらもチャンスを狙い続けた結果だと思います。

■vs 美竹
●1-3 後半2分:フウカ
 この日4試合目となる戦いでみんな疲労困ぱい。さらに、途中で雷による中断があり集中力が切れたことで疲労が表に出てきてしまった感じでした。
再開した後は全体的に動きが鈍くなっていた印象でした。
一方で相手は3試合目だったこともあってか元気いっぱい。その差が点差に出てしまったかなと思います。雷による中断は悔やまれるところですが、勝負ではこれも仕方のない事。
この試合は疲労困ぱいの中でも最後まで走り切った選手たちを褒めてあげたいです。

後半のこの試合唯一の得点は、センターサークル付近でボールを奪われたところから始まります。
相手にカットされたボールが自陣をゴールに向かって転がりましたが、この時、後半開始早々の時間帯とは言え
一日の疲労が溜まってきていたのかディフェンスラインを押し上げきれずに中盤とディフェンスラインの間にぽっかりとスペースが出来てしまっていました。
そこに相手フォワードが飛び込んできましたがカズキが戻ってカバー。相手の足が届く一歩手前で右サイドにクリアしたボールをクオンが一旦押さえますが、その後をパスカットされます。
しかし、そこにそのまま粘り強くクオンがプレッシャーをかけると、それを嫌った相手が最終ラインのセンターバックにバックパス。
これがミスキックとなりセンターサークル付近に残っていたフウカがボールを奪取。戻ってきたディフェンスをペナルティエリア手前でかわし、豪快にシュート。
キーパーの手をはじきボールはゴールへの吸い込まれていきました。
疲れている中でも「しっかり守り」プレッシャーをかけたことで生まれたゴールでした。


■各選手の活躍
この日の各選手の活躍に対するコメントです↓

りくと
ゴールキーパーがメインでしたが、前回負傷した手の状態も考慮してディフェンス起用もありました。
キーパーでは体を張って防ぐプレーが見られ、東部B戦を最少失点に抑えた立役者の1人でした。
ディフェンスではうまく相手のこぼれ球を拾ってクリアするという場面が見られました。

テュン
力強いキックや怖がらずにヘディングでクリアしに行く勇気が相手の攻撃を跳ね返す場面が幾度とありました。
また、この日目を引いたのが2人目のディフェンスとしての動きでした。
2人目としてのカバーリングの位置と1人目が抜かれた後の詰めるタイミングが絶妙でした。

こうたろう
ディフェンスでもキーパーでも体を張って守ってくれました。
キーパーでは体を張ってゴールを死守してくれました。セントラルB戦を無失点に抑えた立役者の1人でした。
また、抜かれてもあきらめずに全力で追いかけるプレーは相手のプレーの精度を落とさせる効果があります。
目に見えるものではないですが、こういったプレーがピンチを未然に防いでくれていたはずです。

だんぺい
サイドからの縦への突破が活きていました。富ヶ谷Aとの試合ではこの突破が得点につながっています。
6年生大会においてもダンペイのスピードは大きな武器としてチームの攻撃を引っ張ってくれました。
また、いつもの事になってしまいますが、攻守にわたりよく走ってくれていました。

クオン
慣れない戦術に戸惑いながらも攻めに守りによく走り回ってくれました。
特に、本当にピンチという場面では嗅覚が効くのか、
何も指示しなくてもしっかり戻ってきて相手の攻撃の芽を摘んでいたところが特に素晴らしかったです。

かずき
常に周りを確認してパスコースを探しているようにパスの意識が強いので、パスサッカーにおいて重要な役割を担ってくれています。
また、右足も左足も蹴れるので、中央にいるとどちらもバランスよく相手の攻撃に対応できる良い守備を見せてくれました。
中盤で相手を遅らせるディフェンスがうまいです。速攻になると危ない場面を幾度となく潰してくれました。

ふうか
持ち味である攻撃力を最大限活かして全得点を上げる活躍を見せてくれました。
相手への体の当て方もうまく、大事な場面でボールを奪ってくれていました。
また、相手の重心の位置からどこにボールを運ぶと良いかを的確に判断したドリブルは富ヶ谷の力強い武器となっていました。

しのた
東部Bまでの3試合、本当によく前線から走ってプレスをかけてくれていたと思います。
体の当たりも強く、前線でボールをキープしてくれるので助かりました。
最後4試合目は、それまでの試合で走り切った分動きが重くなってしまったかと思いますが、それでも最後まで攻撃する気持ちを切らさずに攻め続けてくれたと思います。
【6年生B】秋季区民大会予選リーグ総括
コーチの堀口です。
3月9日、暖かな日差しながらも前日の雪がグラウンドの片隅に残る中、6年生大会予選リーグに6年生Bチームとして全員5年生のチームで挑みました。
この日の対戦相手は、トリップレッタCと渋谷東部Aという強豪チーム。ただでさえ相手は6年生ということで簡単には勝たせてもらえないどころか、下手をしたら無得点、大量失点という結果さえありえる相手。

そんな相手に対してこの日の方向性は「しっかり守って、その後で点を取りに行く!」というものでした。
「点は取られてしまうかもしれないけどそこで気を落とさず、最後まで1点を取りに行こう!ただし、1点取るために焦って攻めると逆に取れなくなるから、まずはしっかり守って、落ち着いて攻めよう!」
ということを伝えました。

結果だけを見ると0勝2敗ではありましたが、2試合とも強豪チームからしっかりと点を取り、失点はしたものの今までほどの大差がつかなかったのは、気持ちを1つにして臨んだ結果とこれまでみんなが頑張ってきた成果だと思います。

■vs トリップレッタC
●1-6 後半10分:フウカ
 全員でしっかり守るという意識が出来ていたのか、前後半通してトップの選手からしっかりと相手にプレッシャーをかけて後ろの選手が奪うということができていたと思います。
序盤からプレスが効いた戦いが出来ていましたがそこは相手も強豪チーム。隙間を塗ったパス回しや個人技でゴールに迫り、ペナルティエリアの中まで何度も攻め込まれました。
それでもこの日はトップや中盤の選手もしっかり戻ってプレッシャーをかけ、最後はセンターバックのリクやコウタロウがはじき返すというしっかりとした守りもできていました。
これだけしっかり守れていても強豪ゆえ失点はしてしまいますが、この日は点を取られても焦って攻めずに後ろからつなぐ意識が出来ていたと思います。

それが際立った印象的なプレーが前半9分のプレーでした。富ヶ谷のゴールキックからの攻撃です。
リクトがボールをセットするタイミングでリクとアイコンタクト。セットされたボールをリクが素早くコウタロウへつなぎ、そこからさらに右サイドのワクタロウへとボールが渡ります。
中にパスを出したところで寄ってきていた相手をカズキがブロックするとそのままボールはフウカの足元へ。そこから右サイドのワクタロウへボールを戻し、ワクタロウが右サイドをドリブルで駆け上がります。
そしてペナルティエリアの少し前辺りからセンタリング。これは相手にカットされますが、すぐ後ろをカバーしていたシノタがこのボールを拾います。
シノタがキープするも、相手もすかさず足を伸ばしてきてボールがこぼれました。このボールをさらに後ろから上がってきたカズキが拾い、左サイドのダンペイへパス。
最後はそのままダンペイがゴール前に上がっていたフウカにラストパス。
惜しくも相手のゴールキーパーにキャッチされましたが、自陣ゴールキックから全員が絡んだ攻撃でした。
しっかり守って落ち着いて攻めるということができた1プレーだったのではないかと思います。

守りの多い試合展開ではあったものの惜しいシーンもある前半でしたが、無得点のまま後半へ向かいます。
後半はトップにケンタが入ります。選手が変わっても前半と同じく後半もトップからのプレッシャーがしっかり出来ていました。

後半10分。右サイドの相手ディフェンダーにケンタが前線からプレッシャーをかけると、相手はセンターバックにボールを戻しました。
そこへフウカが続いてプレッシャーをかけます。前線からのプレッシャーに相手が焦ったのか、ミスキック気味のパスをフウカがカット。
そのままドリブルして最後はキーパーを交わしてのシュート!待望の1点をもぎ取りました!!

前後半通して、前線からプレッシャーをかけるという全員の守備意識と焦らずチャンスを待つという気持ちが最後に得点という形で実を結んだと思っています。

■vs 渋谷東部A
●2-5 後半1分:フウカ、後半9分:フウカ
 トリプレッタCと比べて当たりが強い印象のあった東部A。
そんな相手にも当たり負けしない気迫が感じられた富ヶ谷の選手たち。

前半、リクトが手を痛めていたこともありシュートを止められない場面が続き、状況を見たコウタロウが自らキーパーの交代を申し出てくれました。
コーチとして判断が遅れたことに悔みながらも状況を見て自ら行動できる選手に嬉しく思いました。

後半はしっかり守ってからの攻撃が息を吹き返しました。
開始早々、ディフェンスラインでリクがボールを奪い前線のケンタにつなぐと、一度はボールを奪われるも粘り強くケンタがプレッシャーをかけ続けたことで相手が富ヶ谷の右サイドにパスミス。
ワクが拾って最前線中央のフウカの裏にきれいなスルーパスを出し、そのボールにフウカが追いつき、キーパーをかわして左足でシュート。
ボールは無人のゴールに吸い込まれました。

後半6分には前がかりになりすぎたところをカウンターであわやという場面もありましたが、キーパーのコウタロウが体を張って左足一本で相手のドリブルを止めるというシーンもありました。
しかしこの後、前がかりになったままのところをつかれて失点を許してしまいます。
ところが、ここでも富ヶ谷は焦ることなくしっかりパス回しで失点後のプレーをリスタートすると、そのまま相手ゴールに迫りゴールを奪い返しました。
失点からわずか30秒のことでした。
シノタのキックオフをカズキが受けると右サイドのワクにパス。これを受けたワクは前につっかける振りをして相手をおびき出したところですかさずカズキにパス。
それをダイレクトでシノタへ。いったん相手にカットされますが、こぼれたボールをワクが拾いドリブルでつっかけると、今度はそのまま技ありの右アウトサイドでのディフェンス裏へのスルーパス。
スピードで相手ディフェンスをかわしてボールを拾ったフウカがキーパーもかわしてシュート!東部Aから2点目を奪い取りました。

その後、1点返されましたが後半だけ見ると2-2という結果であり、さらには強豪相手に1点どころか2点をも、もぎ取る結果となりました。
6年生相手に見劣りしない戦いができた5年生チームだったと思います。


ここからは各選手の活躍に対するコメントです。それぞれチームのためによく頑張っていたと思います。

りくと
点を取られることは覚悟していたとはいえ何点も入るとキーパーとしては
落ち込んでしまうとは思いますが、それでも最後までしっかりと守ってくれました。
2試合目の最初に手をケガしたことを言ってくれたのですが、コーチとして交代の判断が遅れてしまったことが申し訳ないです。

りく
最後の砦としてよく相手の攻撃をはじき返してくれました。
もっと攻めたい気持ちがあったと思いますが、縁の下の力持ちとしてチームの為にしっかりディエンスに残って対応してくれてチーム的に助かりました。

こうたろう
同じく守備のかなめとして相手の攻撃を何度もはじき返してくれました。
また、「とりあえず前に蹴る」のではなく一旦キックモーションを止めて考えてから蹴るシーンが見られたことに成長を感じました。

だんぺい
攻めに守りによく走ってくれました。
誰がディフェンスに行くのか難しい場面に対しても自分の考えをしっかり示して良い議論が出来ていて、チームポーツにおける大事なことがしっかりできていると感じられる出来事でした。

わくたろう
守備にもだいぶ慣れてきた様子で、右サイドからの相手の攻撃の芽をかなり摘んでくれていました。
キック力とドリブルでの推進力があるのでサイドからの攻撃に幅が出ます。得点につながった右から中央のフウカへのチャンスを生み出すパスは、「パスとドリブルのどちらも警戒しないといけないという状況」をワクが相手側に作り出した結果だと思います。

かずき
中央で相手に自由にさせない守備のプレーと自陣で中央へのパスコースに顔を出すというボランチに必要なプレーをしっかりやってくれていました。
地味なプレーが重要なポジションですがしっかり効いていたと思います。

ふうか
この日の全得点を上げてくれました。
中央でうまくボールを受け、最後はキーパーを交わしてシュートと攻撃の起点になってくれました。
自分よりも体格の良い相手にもおくせず向かっていきボールを奪取するプレーは、闘志あふれるプレーとしてチームのモチベーションも上げてくれていたと思います。

しのた
前線からのプレスが効いて中盤で相手を囲める場面がよく見られました。
最前線のボールを一人で追いかけて追い込むのが大変だったと思いますが、自陣に攻め込まれた時もしっかり走って戻ってくれていたことで相手を自由にさせないプレーが目立ち成長を感じました。


けんた
本日トップ起用のケンタ。
慣れないポジションではあったと思いますがトップとしての役割りをしっかりと果たし、相手の攻撃をサイドに追い込むために前線からボールをしっかり追いかけてくれました。
あまりボールに触れる機会が少なかったかもしれませんが、最後までチームの為にしっかり走り回れるだけの体力も付いてきたと感じました。