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【6年生B】春季区民大会決勝トーナメント総括

【6年生B】春季区民大会決勝トーナメント総括
コーチの岩崎です。

7月17日の海の日に6年生春季大会の順位決定トーナメントがありました。
この日は朝から30℃を超える猛暑日でしたが、3試合酷暑の中で選手たちは最後までよく戦い抜いたと思います。以下総括です。

富ヶ谷Bチームを6年生全員で参戦することにしましたが、当日の参加メンバーは以下の11名です。
参加メンバー:けい、ゆうき、てとら、はるた、かろ、そう、せいた、れい、りょう、そうすけ、はるき

さて、過去の大会でも何度も同じことを課題として書いてきましたが、順位決定トーナメントはとにかく初戦に勝つか負けるかで大きく運命が変わります。この夏休み以降本格的に中学受験に向けて動き出すメンバーも多くなることから、実質この大会が6年生の実力を試す最後の大会になるため、何とか初戦に勝ちベスト4以上の結果を残すことを考えていました。想いは選手も同じく、これまでの自分たちの課題を克服すべく、非常に高い集中力で初戦に向けて準備が出来ていたと思います。

初戦の相手は「トリプレッタB」。Aリーグを3勝し首位で突破してきたチームということで言わずもがな強豪チームです。結果は1-2で負け。ゆうきの芸術的なFKで1点を挽回しましたが、1点差での惜敗でした。
過去にトリプレッタには大敗したこともある今の6年生にとって、この1点差での惜敗を悔しいと感じるか、よく頑張ったと感じるかは各選手で感じ方は違うと思います。私は「よく頑張った」と思っています。トリプレッタは練習の日数も試合経験も富ヶ谷SCより上を行くチームです。その中で過去に大敗したチームと今回互角で渡り合うことが出来たのは、各選手がチームでの練習以外でもしっかりレベルを向上すべく努力してきた賜物だと思います。
トリプレッタBチームとは、チームのコンセプトがほぼ一緒だったと考えています。「しっかり守ってパスを繋いでゴールチャンスを多く作る」。このコンセプトでは、プレスのスピード・強さ、パスの精度・トラップ、シュートの正確性の3点がとても重要になってきます。6年生は日ごろの練習からこの3点を意識して取り組んできましたが、トリプレッタBの選手の方が富ヶ谷Bの選手少しずつですが上回っていたのが、この1点差という結果だったと考えています。
ただ、この小学生の間で、6年生全員という登録チームでトリプレッタと互角に渡り合えるほどになっていますので私は「よく頑張った」と思っています。

その後の2試合結果は以下の通りです。
2試合目:富ヶ谷A 1-0(〇)(得点者:けい)
3試合目:東部A 0-1(●)

結果を見てお分かりかと思いますが、この日はすべての試合が1点差で勝敗が決まっています。初戦については「よく頑張った」と評価をしましたが、残りの2試合は反省の多い内容でした。
まず2試合とも実力的には富ヶ谷Bチームが上でした。ボール支配率やシュートの本数を見ても富ヶ谷Bチームが上回っていました。
2試合目は1点差で薄氷の勝利でしたが、とにかく最後の「点を取る」という点において非常に「雑」だったと感じています。言い換えれば「点を取ることに執着していなかった」と言っても良いかもしれません。それはおそらくですが、相手が富ヶ谷Aチームで、普段練習している後輩たちなので、勝てるだろうという慢心があったものと思っています。

3試合目は酷暑の中最後まで粘れた部分は評価できますが、多くのチャンスを作りながら最後得点をすることが出来なかったこと。そして相手の少ないチャンスで点を決められてしまったこと。これについては少しずつの技術と精神的な部分での向上が必要です。技術については以前から言っている通り「止めて・蹴るという基本」をさらに磨きを掛ける必要があります。
精神的な部分について、この日選手たちに「声を出して味方をコーチングする、モチベートしよう」と言っていましたが、暑さにやられ声が出ている選手がほとんどいませんでした。最後の試合は相手監督と私の声がピッチに響き渡ってしまっていたのがそれを物語っていると思いますが、相手も同じ状況下でどれだけ自分たちを追い込めるか、これは技術というより精神的な部分が影響しますので、普段の練習から自分をどれだけ追い込めるか、余力を残して練習から帰ることが無いようしてもらいたいと思います。最近カッコつけでダラダラとプレーをする選手がいますが、それが今回の負けに繋がったのではないかとその本人に気づいてもらいたいと思います。

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」これは故野村克也監督の言葉ですが、「何の理由もなく負けるわけではなく、その試合中に必ず何か負ける要素があり、一方で勝った時でも、すべてが良いと思って慢心せずに、何か負けにつながったかもしれない要素ある」という意味だと理解しています。
2,3試合目については、1点差での勝ちと負けという結果になりましたが、2試合を通じて私の頭の中に浮かんだ言葉がこの言葉でした。
試合後選手たちには、「各個人でかならず課題があるはずなので、何か自分の課題であるのかを考えてほしい。そのうえでその課題を克服するために何をしたら良いのかを考えて具体的に行動してほしい。」というリクエストをしています。以前から大会のたびに同じことをリクエストしていますが、自分が何も課題認識せず行動もせず、ただ時間だけが経過してしまった人もいると思います。ただ、この自分で考えて実践するというアクションは、サッカー選手になるならないにかかわらず、人生の何においてもとても重要ですので、選手たちには卒団までに何か1つでも自分の中の課題克服に向けてアクションをしてもらうことを期待しています。