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【1年生】渋谷区交流戦
コーチの渡辺です。1月27日、渋谷区1年生交流戦が開かれました。寒さの厳しい1日でしたが、快晴のサッカー日和となりました。

予選と決勝に分かれる普段の大会と異なり、今回の交流戦は1日限りのリーグ戦です。富ヶ谷SCは2チーム登録しましたが、試合直前に体調不良の選手が多く出てしまい、同日のキッズ大会に人数がそろわず参加できなかった幼児チームから補強選手2名に参加してもらい、それでも1名不足でしたが、なんとか2チームで出場することができました。

試合前から厳しいスタートとなりましたが、年中さん、年長さんの入ったAチームはリーグ2戦1勝1分、非公式戦も勝利して、見事リーグ1位。人数が一人少ないBチームはリーグでは3チーム中3位となりましたが、人数が少ない中でも善戦し、非公式戦では見事勝利をおさめ、それぞれ期待を大きく上回る戦績を残してくれました。

【試合結果】

★Aチーム
vs美竹 2-1(非公式戦) 得点:ケイヒル×2
vs東部B 1-1 得点:ケイヒル×1
vs本町 2-0 得点:ケイヒル×2

★Bチーム
vsトリプレッタC 0-1
vs美竹 0-5
vs本町 3-2 得点:ワク×1、コウノスケ×1、シュウ×1

【戦評】
★Aチーム
6名中2名が幼児補強選手のAチームは、厳しい戦いが予想されましたが、幼児2名が戦力としてしっかりと機能してくれました。年中のリツトは2学年飛び級でしたが、敵からボールを奪ったり、味方にパスをつなぐ場面も見られ、年中さんとは思えない活躍を見せてくれました。年長のナオヤは、完全に戦力として機能し、3試合フル出場で勝利に貢献してくれました。特にディフェンス時のポジショニングが良く、ファーストチャレンジャーとして相手に立ち向かい、ボール奪取したり、相手を遅らせるプレーを何度も見せてくれました。

守備面では、ナオヤがチャレンジして、それをトウマがカバーして相手からボールを奪う、さらに前線からシュウが戻ってトウマのカバーをするという重層的な守備で、見ていて安心感のあるディフェンスを見せてくれました。最近GKに関心のあるカイもGKで出場した際は、最後まで集中を切らさずファインセーブを見せ、何度となくチームを救ってくれました。このような全体が連動した守備は今後の試合でも継続していきたいと思います。

攻撃面では、ケイヒルのスピードと決定力が一つ抜けていました。広いコートでの試合で、普段よりもケイヒルのスピードと突破力が発揮されていました。また、シュウは、仲間と相手を引き付けてから裏のスペースにスローインを出す攻撃が効果的だったほか、急なダイレクトパスで攻撃の緩急をつけるなどサッカーIQの高いプレーでビルドアップに貢献してくれました。全体的にもパスをつないで相手を崩すチャレンジも徐々に増えてきた印象もあり、このまま継続していきたいです。

★Bチーム
Bチームはトリプレッタ戦、本町戦にはAチームから補強に入ってもらい、6名で試合することができましたが、Aチームと試合時間帯が重なる美竹戦では一人少ない5名での戦いを強いられました。

トリプレッタ戦では、相手にドリブルの上手な選手がおり、DFが飛び込んだところをうまくかわされてシュートを決められましたが、それ以外の場面では、全選手集中を切らさず走り切り、相手としっかり距離をとって無理に飛び込まず、しっかりと守ることができました。特にヒロト、シンタロウを中心に、相手のサイド攻撃時にも首をしっかり振って裏のスペース、敵の位置を確認し、ボールウォッチャーにならずに中央の守備を固めてくれたことや、ワクの前線からのプレス、ナオヨシの相手の攻撃を遅らせるディフェンスや、ボールを簡単に奪われない足元の技術の高さなど、それぞれ持ち味を発揮して、失点以外の場面では、大きなピンチを作らずに相手の攻撃を抑えることができました。

5人での戦いを余儀無くされた美竹戦では、前半はトリプ戦と同様に守備を固め、何度かシュートまでつなぐシーンも見られていたのですが、終盤に押し込まれ、ファンブルしたボールが不運にもゴールに吸い込まれ惜しくも失点してしまいました。後半は1名少ないことで、体力が落ちてきたこともありますが、4失点とも、ゴールキックの際に人数が一人少ないことでボールの出しどころがなかったところを狙われての失点でした。仕方のない失点ではありましたが、今後はボールの受け手がGKが蹴りやすい位置やスペースに動いてあげることで、パスコースを作っていく動きを練習し、このような失点を今後防いでいけるようにできたらと思います。

最後の本町戦は、全選手フル出場で疲れもピークに達しており、攻守の切り替わりの際にもなかなかディフェンスに戻り切れず、互いにカウンターの応酬となる激しい打ち合いの試合になりましたが、自陣のディフェンスラインでは、ヒロトとナオヨシが丁寧にパスを回し前線につなげるシーンも見られるなど、しっかりとボールをつなぐサッカーを最後まで見せてくれました。

そうした中、球際で随所に強さをみせてくれたコウノスケが中央突破で一歩抜け、そこからゴール前に走りこんだワクにつなぎ、ワクが素晴らしいフィニッシュで先制点を奪いました。その後、先方のカウンターから追い付かれ、さらには一時逆転を許しますが、後半には再びコウノスケがカウンターから得点し、さらに、相手のシュートを防いだ際にけがをしたシンタロウと交代して出場したシュウが、こぼれ球を押し込み見事逆転に成功しました。体力の限界を超えて勝利を手にしたこの経験は今後の大きな糧になると思います!

Aチーム、Bチームとも、厳しいコンディションの中でも全力を出し切り、最後まで集中力を切らさずに走り切ってくれた選手たちに感謝したいと思います。

2月は秋季大会の予選と本戦が控えていますが、ぜひこの勢いをキープして、大会に臨みたいと思います!
【2年生】秋季区民大会 予選リーグ
新年のご挨拶にしては遅い時季になりましたが・・・、
明けましておめでとうございます。

監督の内藤です。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

さて、2024年、最初の大会は2年生の秋季区民大会です。
2月3日(土)、2月らしい寒い青空の下で、富ヶ谷SCは予選の3試合に挑みました。

予選リーグの対戦相手は、千駄谷SC Aとトリプレッタ Aを含む3チーム。
明らかに格上の相手にどんなゲームをするのか、選手のみなと話をしました。

まず、負けるにしても負け方には2種類あることを伝えました。
ひとつは相手の強さにやる気をなくして、なすすべもなく負けるパターン。
もうひとつは、相手が強くても、最後の最後まで全力を出し切った上での負け。

皆がどちらの負け方をするかを見守っている、と最初に話しました。

コーチとして、試合前に負け前提での話をするのはどうかと悩んだのですが、強い相手と戦うんだ、という心構えを持って臨んでもらいたくて、あえてそんな話をしました。

3試合を通して勝利も得点もありませんでしたが、負けた試合はいずれも、最後の最後まで全力を出した上での気持ちの良い負けでした。それだけでなく、大きな可能性を感じさせるプレーがたくさんあり、春の大会からの大きな成長を実感させてくれました。

以下、試合ごとのレビューです。

■第1試合 vs 千駄谷SC A

負け 0-10

いきなり大会優勝候補との試合。
相手はクロスからの攻撃が上手だよ、と伝えて送り出しました。
案の定、序盤からクロスを軸に相手が得点を重ねていきます。こちらはハルとユウを2トップにしてカウンターのチャンスを狙います。何度かこちらのカウンターのシーンはありましたが、その数が少ないことと、相手のディフェンダーの足が早く、ハルもユウも追いつかれてしまいカウンターが成功しません。
そこで後半はゲームシナリオを変更し、みんなで1点でも多く守るサッカーに切り替えました。2トップの二人をベンチに下げ、二人には次の試合で活躍してもらうことをお願いしました。その二人、ベンチでとても良い声掛けをしていました。
前半でのことになりますが、ハルフミとユウが中盤で素早いワンツーパスで相手を攻略するシーンがあり、この半年間チームの目標にしていたパスサッカーが体に染み込んでいることを感じさせてくれました。
ゴールキーパーのダイチはいつものような強気の姿勢があまり見られず、相手のシュートを怖がって避けるシーンが多く、これは意外でした。後で聞いてみると、「相手がかなり強い」とコメント。これまで、ボロボロに負けた試合ではその悔しさから相手の悪口をたくさん言っていたのに、相手の強さを認められるくらい精神的に成長していることを知り、素晴らしいと思いました。でも、「ダイチなら怖がらずに止められる相手だったよ」と、正直な感想は伝えておきました。
サエは自陣から蹴り出されたボールを懸命に追いかけ、相手ゴールキーパーと1 vs 1のシーンを作り出しました。すばらしいチェイス(追いかけ)でした。

■第2試合 vs セントラルB

引き分け 0-0

実力の伯仲する相手と、熱い試合になりました。
どちらも多くのチャンスを作り出しましたが、互いに集中力の高いディフェンス、ゴールセービングを見せ、手に汗を握る無失点ゲームのまま終了のホイッスルが吹かれました。
試合開始前、「ゴールキーパーのシュウゴがボールをキャッチしたら攻撃開始の合図。そのときツートップはどうする?」と質問をしてピッチに送り出しました。
ツートップのユウとハルは自分たちでしっかりと答えを表現し、シュウゴの大きなパントキックにあわせて相手陣内に走り込み、たくさんのゴールチャンスを作り出しました。
しかしこの日、内藤にとっての一番のサプライズはシンノスケでした。これまでディフェンダーとして引いたポジションにいることが多かったのですが、この日は積極的に相手陣内に走り込んでいました。しかも、以前のように味方のボールホルダーに寄るのではなく、そこが最高!と言えるゴール前に走り込んでいるのです。それも何度も。そのため、たくさんのチャンスにシンノスケが関わっていました。シュートを打つシーンもあり、以前から楽しみにしていた覚醒の時期が近づいていることを感じます。
ユウとハルのツートップは、普段の練習のときと比べると距離が近すぎた感があります。もう少し離れていつものようにパスを使って相手を崩しても良かったかもしれません。でも、ハルが相手ボックス内にドリブルで侵入した後にゴールキーパーの目の前で見せたマルセイユ・ルーレットは素晴らしかったです。ユウも、試合を通して集中力を切らすことなく、シュウゴのパントキックにあわせてよく走り続けました。
この試合ではサエのディフェンスがとても光ってました。相手の攻撃にいち早く反応して自分の陣地に戻り、ストッパーとして何度も相手のチャンスを潰すことができていました。

■第3試合 vs トリプレッタA

負け 0-5

昨年まで一緒のチームだったアキヨシと対戦することができた第3試合。
ゴールキーパーのサエはナイスセーブを連発。そして、ハルフミが躍動を見せます。相手のドリブラーに対してしっかりと体を入れてボールを奪ったり、気合あふれるプレーで相手の攻撃を潰すシーンをたくさん見せてくれました。この日は3試合通して、積極的で自信あふれるプレーができていたと思います。ナツはやはり、いい場所に顔を出します。トラップも上達しているので足元に収まることが多く、後はその後のキックを磨くことで、チームの力を大きく強化してくれることでしょう。
ユウはトップとして、前線にしっかりと残り攻撃の準備をしっかりと整えていました。なかなか2年生ではできないことなので、すごいです。そんなユウに対し、右サイドを突破したハルからの最高のクロス。中央で待ち構えたユウがシュートを試みます。得点にはなりませんでしたが、ここがこの日のハイライトと言っても言いすぎじゃないでしょう。
ダイチとシュウゴが最終ライン付近に残って守っていたことで、守備がとても安定していました。ダイチは縦方向の技ありショートパスを見せ、シュウゴは強くて正確なロングパスで味方の攻撃の起点として活躍しました。
後半ベンチに下がったナツが、「もう一回出れる?」と聞いてきました。残念ながらその機会はあげることができなかったものの、その意欲的な姿勢に頼もしさを感じました。

来週の決勝リーグ、みんなの本気が勝利につながると信じています。
【1年生】TMレポート
【1年生】練習試合レポート(vs 北沢キッカーズ、三鷹ファイブ)

コーチの渡辺です。11月のUSTさんとのトレーニングマッチ(以下TM) に続き、12月17日(日)、北沢キッカーズさんにお招き頂き、北沢キッカーズさん、三鷹ファイブさんとのTMに参加させて頂きました。

この日は前日までの暖かさが嘘のように厳しい寒さを感じる一日でしたが、選手たちは寒さに負ける様子もなく、1本10分の試合を8〜9本、合計で大人の試合と変わらない90分近くの試合時間を最後まで元気一杯に走り抜けてくれました。

今回は参加人数の関係で、いつもの6人制ではなく、5人制のゲーム、また、会場の北沢中は人工芝ではなく、クレーコートでの試合であったため、普段とは異なる環境での試合となりましたが、選手たちもしっかり適応してプレーしてくれたと思います。

今回、5人制であったこともあり、富ヶ谷は実力分けの2チームに分けて参加しました。結果Aチームは6勝3分17得点3失点、Bチームは7敗1分け3得点20失点でした。北沢キッカーズさん、三鷹ファイブさん、富ヶ谷ともに、トップチームはレベルが拮抗しており、Aチームは実力を試す意味で、Bチームは胸を借りる意味で、それぞれ申し分のない対戦相手でした。結果詳細は次のとおりです。

【富ヶ谷A】
vs北沢A 6-0 得点:エイタ×5、コウノスケ×1
vs北沢B 0-0
vs富ヶ谷B 2-1 得点:ケイヒル×1、アサヒ×1
vs三鷹 1-1 得点:シュウ×1
vs北沢A 3-0 得点:エイタ×1、ケイヒル×2
vs北沢B 0-0
vs三鷹 2-0 得点:ケイヒル×1、エイタ×1
vs北沢A 2-1 得点:トウマ×1、コウノスケ×1
vs北沢B 1-0 得点:ケイヒル×1

【富ヶ谷B】
vs北沢B 0-3
vs三鷹 0-6
vs富ヶ谷A 1-2 得点:ヒロト×1
vs北沢A 0-1
vs北沢B 0-1
vs北沢A 1-3 得点:ナオヨシ×1
vs北沢A 0-3
vs北沢B 1-1 得点:エイタ×1

Aチームの方は、全体的に勝ち越し、上々出来ではありましまが、敢えて厳しいコメントをするなら、得点パターンは前線からのプレス、ボール奪取からのショートカウンターが中心で個人の推進力に頼る形が中心であったこと、守備面では、全体的にポジションが前がかかりになり過ぎて、組織的なディフェンスができずに、あわや失点というシーンが何度となく見られたことなどは反省点と言えると思います。トウマをはじめ何人かの献身的な守備で結果3失点に抑えることはできましたが、攻守ともに個人の力に頼ってしまうようでは、区民大会などの公式戦で上位のチームと伍していくのは難しいと思います。攻撃面でも守備面でも個人の力だけではなく、仲間と連携して相手を崩し、組織的に守れるチームになれるよう、意識しながら練習に取り組んでもらえたらと思います。(本当はとても嬉しい結果でしたが、皆さんの成長のためにコーチは敢えて厳しいコメントをしています。Aチームの選手全員が得点できたこともすばらしかったと思います。)

Bチームの方は、結果を見ると負け越しですが、それぞれゲームを重ねる毎に成長を重ね、どんどん動きは良くなっていきました。選手たちからも試合のたびに手応えを感じている様子が伺え、どんどん強くなっていく見ていてとても楽しいサッカーを展開してくれました。特に3試合目以降、攻撃面では、お団子にならずに広がってボールを回すこと、フィールドに体を開いてトラップすること、自陣では球離れを早くして前の選手に繋ぐこと、守備面では、積極的に前からプレッシャーをかけること、お団子にならずに首を振って、ゴール前のフリーの選手をマークすることなど、各ゲーム後の振り返りにみんなで話し合って確認した改善点をしっかりと実行して、富ヶ谷Aチームや、初戦で大敗した北沢のトップチームにも勝利に肉薄する素晴らしいゲームを演じてくれました。終盤は5名だけで回していた疲れが出たのか、北沢Aとの2連戦では失点を重ねてしまいましたが、積極的に攻める中で、ヒロトやナオヨシからゴールが生まれるなど、とても充実したTMとなったと思います。BチームとAチームの実力差は今は大きく感じるかも知れませんが富ヶ谷ダービーの結果を見れば紙一重である事がわかると思います。基礎的な技術力に加えて、初動の動き出しの判断スピードの速さが攻守で身についてくるとこの差を埋めて行くことができると思います。

今回、Aチームは金子コーチ、Bチームは守谷ーチにベンチワークをお願いしましたが、それぞれ以下の通りレビューを頂きました。

【Aチーム】(金子コーチレビュー)
今回の練習試合は5人制で実施されました。フィールドプレーヤーが4人と普段より少なかったことで、選手それぞれがボールに関わる機会が増え、個の強さが出やすかった一方、パスの選択肢も減っていることで選手にとっては普段よりパスが出しにくいと感じられる状況もあったかもしれません。そのような中、富ヶ谷Aの攻撃はオフェンスの選手が多いこともあって、前線からのハイプレスのショートカウンターが大半を占めるものでした。

富ヶ谷Aは今回の対戦相手に対し決して体格に恵まれていたわけではありませんでした。それでもそれぞれが球際で気持ちのこもったプレーをしていたことで、個の強さを感じられる場面が少なくありませんでした。これまでの試合だと、選手がドリブルを試みるも相手の足に引っかかって前進できないという場面をよく目の当たりにしてきましたが、今回の練習試合では引っかかっても次の一歩が速く、多少引っかかった程度では体勢を持ち直しそのまま前進していける選手が多かったように感じました。そしてそれがチャンスメイクの多さにつながっていたように感じました。こういった対人スキルは経験とともに身につく部分もあると思いますので、普段の練習や練習試合でどんどん伸ばしていってもらいたいと思います。

今回そういった個の強さが特に感じられたのが三鷹戦でした。三鷹さんは技術的にも体格的にも一枚上手のチームで、富ヶ谷Aが比較的早い時間に失点してからも攻め込まれる時間帯が続いていました。トウマを中心に全員守備で最少失点で守り切ると、試合終了間際にアサヒの正確なパスからシュウがサイドネットにシュートを決め土壇場で引き分けに持ち込むことができました。

今回Aチームは9戦で6勝3分けと見事な結果を残しましたが、選手ひとりひとりのこうした球際の一踏ん張りがこのような素晴らしい結果をもたらしてくれたことは言うまでもありません。10分マッチを9本こなしてまだまだやりたいと言っていた選手たちにお疲れさまと言ってあげたいです。

今回は球際の強さや頑張りに目が行くことが多かったですが、他にもよかった点がいくつかありました。
チームとして以前より確実にパスの意識が高まっていて、チャレンジしようとしている様子が何度もうかがえました。ただ、パスが少しズレてしまったりボールの置き位置が少し悪かったり体勢が少し崩れてたりとあと一歩のところで通らない場面が散見されました。前述の「ドリブルが引っかかってしまう」ことと同様、こうしたものもちょっとした成功経験とともにどんどん上達していくと思いますので、これからもどんどんチャレンジしてもらいたいと思います。
あとコーチが指示したわけでなく選手たちが自主的にゴール前のセットプレーでアドリブ的に様々なアイデアを出してくれたことはもはや一観客と化してワクワクするものでした。単純なコーナーキックでは上手くチャンスが作れないと判断するとショートコーナーに切り替えてシュートまで持ち込んだり、ゴールキーパーに出してダイレクトでシュートしたり、子どもたちの咄嗟のクリエイティブなアイデアに感服するばかりでした。選手たちも互いの特徴を理解しながらこのような形でコンビネーションを高めつつあり、将来がとても楽しみに感じました。
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【Bチーム】(守谷コーチレビュー)
序盤戦こそ緊張もあったのか、まだ動きにぎこちなさがあり、あれよあれよと言う間に失点されました。ただ、失点のされ方はシンプルでした。相手チームにパスでつながれ、ボールに視線を奪われた結果、ゴール前でフリーとなった相手選手にシュートを決められる、という場面がほとんどでした。ただ、そんな厳しい展開でも、選手たちは諦めませんでした。失点直後、自然と集まった選手たちは、どうすればよかったのかと互いにコミュニケーションを取っていました。さらに中盤戦になると、選手全員が互いに大きな声を掛け合い、フリーの相手選手が出ないよう必死にせめぎ合い、まさにチームで戦っていました。結果として、序盤戦で失点が相次いだ相手チームに対しても、僅差で抑えることができました。

転機は、第3戦の富ヶ谷Aとの試合でした。「俺、FWやりたい」。普段の練習の時から意欲を示していたナオヨシ。積極的に相手のボールを奪おうとトライします。体格差のある選手にも一生懸命向かっていく姿、感服しました。すると、ナオヨシが攻撃の起点になり、段々とボールが前に前に進んでいきました。そんな富ヶ谷Bの戦いに、富ヶ谷Aが苦戦しているように見えたのは私だけではないはずです。そして、ナオヨシのシュートのこぼれ球をヒロトがきっちり押し込みました。
得点できた影響もあったのでしょうか。その後の試合では、懸命にボールに向かう姿勢が目立つようになり、何度もチャンスがありました。ディフェンス面でも戻りが早くなり「マークだよ!」と選手が互いに気をつけ合ってゴールを守りました。

ヒロトは、コートを走り回る機動力の高さが際立っていました。ボールに食らいついていく気持ちの強さもあるのでしょう。ゴールキーパーとしての存在感も示しました。何度も打ち込まれてくるシュートを次々にキャッチし続けました。両手を上手に使い、キャッチした後も、すぐに周囲を見回し次のプレーを考えていましたね。

ソウジは戦術面での深い理解、サッカーの思考力が光っていました。試合の合間のコーチとのミーティングでも進んで発言し、チームの他のメンバーにたくさんの「気づき」を与えてくれました。技術面でも、ボールタッチやキックで、日頃の練習量を感じさせます。全体の位置関係のバランスをよく見て、空いているスペースに飛び込もうとするなど、視野の広さもありました。冷静さの中にも、アグレッシブに前に進む意識がありましたね。

シンタロウは、DFの場面で何度もピンチを救ってくれました。とにかく急いで自陣に戻ってくれ、切り替えのスピードも速かったです。実は、普段の練習からシンタロウはゲームの際に「ディフェンスがいないんだよね」と教えてくれたり、コートをよく見ていると感じさせます。今日もそれを遺憾無く発揮してくれました。ボールタッチも上達していて、細かなタッチでボールキープできている場面を何度も見ました。GKの時も、周りに「マーク」と声をかけてくれ、それに応えるように選手全員が懸命に手を広げながらゴールを守る姿には、チームとしての頼もしさを感じさせました。

チハヤは、負けたくないという気持ちの強さ、前面に出ていました。フィジカル面で強い当たりを受けてもボールを奪われまいとする姿勢が出ていました。要所要所でボールをクリアし失点を防ぐことに貢献していましたし、ナオヨシからゴールへ向かう縦パスがつながる理想的な展開もありましたね。

メンバー全員に光るものがあるのをあらためて感じました。互いに協力することで得られる強みを、選手たちが感じ取ってくれたら嬉しいです。試合を振り返り、少しでも選手たちが自分の成長を実感してもらえたらと思います。
年末のご挨拶
本日、無事に年内の最終練習日を迎えました。
数年の長い期間にわたって子どもたちの活動を制限してきた新型コロナウィルス。それも今年の春先に5類引き下げとなり、かつてのような活気ある年末の空気感でこの最終日を迎えられたことに、深い安堵を覚えています。


6年生選手の中には、進学受験が直前に迫り、とても冬休みという気分ではないご家庭もあると思います。当人だけでなく保護者のみなさんにとっても大変な時期だと思いますが、受験を終えた後の6年生大会の会場に、全員が笑顔で参加できることを、心より祈念しております。

5年生選手は、進学受験の予定有無いずれの場合でも、この冬休みあたりを境にサッカーとの向き合い方が少しずつ変わってくるシーズンになります。この先心が迷うことがないよう、自分の決断を固める冬休みとしてもらいたいです。5年生保護者のみなさん、運営部としての活動本当にお疲れさまでした。新年からはいよいよ引き継ぎが始まりますね。クラブの冬休みはつかの間ではありますが、どうか心身のお疲れを癒やしていただけたら幸いです。

そして、今年も全力でサッカーと向き合った6年生、来年も全力でサッカーと向き合おうと燃えている5年生。みなさんにはぜひ、来週に開催される全日本U-12サッカー選手権の試合を見てもらいたいと思います。全国の小学生サッカーチームの頂点を極める戦いです。放映スケジュールについてはこちらをご確認ください。

https://www.jfa.jp/match/japan_u12_football_championship_2023/tv.html

4年生の保護者のみなさん、新年からはいよいよクラブ運営の中枢にご参画いただくことになります。子どもファーストで、人に優しい組織づくりに、あたたかいお力添えの程よろしくお願い申し上げます。新運営部のみなさんとチームでご一緒することを、楽しみに待っております。

3年生以下の選手家庭のみなさんへ。日取りの都合もあり、今年は例年より少し早めの年納めとなりました。これから始まる冬休みの間も、自宅や帰省先でできるトレーニングがあります(リフティングやボールタッチなど)。どうか、各選手の小さな背中をそっと押していただけますと幸いです。

本年も保護者のみなさんの愛情あふれる支援の元、子どもたちがのびのびとサッカーをできた1年であったと思います。みなさんの深いご理解とご協力に心よりお礼申し上げつつ、年末のご挨拶に代えさせていただきます。

暖冬の12月から一転して一気に寒くなってきたこの頃、コロナの存在感が減った代わりにインフルエンザが流行っていると聞きます。
どうぞ、お体をご自愛いただき、良いお年をお迎えください。

監督
内藤 洋史
【4年生】秋季区民大会 順位決定リーグ 総括
コーチの山野です。

 12/9(土) 4年生チームが秋季大会順位決定戦に臨みました。結果は3チーム中1位。最後のフレンドリーマッチも勝利し、全勝笑顔で秋季大会を終えました。

試合前に皆に目標を聞いたところ、「全勝する!」「後悔がないようにする。」「1点はとる。」「守備時の寄せを早くする!」「寄せる際に切る方向を明確にし、見方が次を予測できるようにする!」等の意見がでました。

メンバー以下11名
エニシ、コウイチロウ、タクヤ、シンノスケ、ソウ、ミナト、ゼン、ヤマト、ヒューゴ(キャプテン)、チフク、シュンイチロウ
試合結果
■1試合目vs 渋谷東部B
〇4-0(前半1-0、後半3-0)
得点者:シンノスケ(ヒューゴ) タクヤx2 ヤマト
当日の1得点目はキャプテンヒューゴからスルーパスを受けたシンノスケでした。これまで、GKとしての役割が多かったシンノスケですが、練習時に体が大きく、足が速いので前線へのパスが納まりやすかったこと、FWを楽しそうにしていたこと、本人の希望でコンバートしてみましたが、結果1日4得点の大爆発でした。
前半を終えてベンチの会話も素晴らしかったです。途中経過で勝っていましたが、押しているゲーム展開の中でも、〇〇番の選手足が速くてうまいのでカウンター気を付けないといけない、DF一人は前に行っても、一人は警戒しよう。という話をしてピッチに戻っていきました。浮かれず地に足を付けた頼もしい選手達です。
2点目はこぼれ球をタクヤがミドルシュート。美しい軌道でゴールに吸い込まれました。相手選手がほぼペナルティーエリアに入っている状況でナイス判断でした。キック力もついてきたタクヤが新しいスキルを得たように、何度かチャレンジしていたところが印象的でした。3点目はヤマト。右サイド深くまでドリブルで侵入し、角度のないところから技ありシュートを決めました。4点目はシンノスケ、チフクの前線での激しいプレスからこぼれ球を拾ったタクヤが右から中へカットインしてシュート。目標を皆で体現したようなゴールでした。
 
■2試合目vsセントラルC
〇1-0(前半1-0、後半0-0)
得点者:シンノスケ
 2試合目は結果からも分かるように、タフな試合でした。前半シンノスケがペナルティーエリアやや右ライン上から見事なシュートを決めたものの、そのあと危険なシーンもいくつもありました。それでもチーム一丸になっての守備で守り切りました。シュンイチロウのスーパーセーブやコーチング、FWのシンノスケのディフェンシブサードに戻っての献身的な守備、ミナトの見失いがちなファーサイド相手選手への視野の広い守備が印象的でした。       
そんな試合の中でも時折話題に挙げていた、DFのソウ、コウイチロウがボール奪取した際に攻撃に繋げるパスを見ることが出来たのは収穫でした。DFとして当然どうしても失点したくない意識が高い二人なので、これまではピンチの時はすぐにタッチラインに出したり、ダイレクトで大きくクリアしてしまうシーンが目立っていました。ただ、安全にやっていたら攻撃に繋がっていたかもしれないチャンスもなくなってしまう。失敗したら次どうすればいいか考えればいいから、チャレンジすることが成長に繋がるよって促していました。終わってからのMTGでタクヤからディフェンシブサードのサイドからの縦パスがうまくいっていたとの指摘があったことは、試合を通じて攻撃のパターンを自分たちで獲得しているのだと思います。
 
■3試合目vs セントラルC(フレンドリーマッチ)
〇3-2(前半1-0、後半3-1)
得点者:シンノスケx2(ソウ、ゼン)、タクヤ
モグモグタイムを経て3試合目に臨みました。HTに聞きましたが、数人の選手が食べたばかりで体が重たかったようです。捕食することでスタミナ回復が図れますが、何をどのくらい食べると調子がいいかは経験したり、ご両親に相談したり、自分で意識して調整しましょう。
チーム総力戦で挑んだ3試合目。前半は体が重い、相手がフレッシュな選手だったこともあったのか、寄せても止まり切れず1対1の局面で負けていた印象でした。1失点で折り返して戻ってきた選手達でしたが、誰一人ネガティブな心境の選手はいないようでした。それよりも、「〇〇番と●●番にサイドで裏を取られてるよ。マークの確認をしよう。」と会話をしてからピッチに戻っていきました。前半ベンチでお腹を休めていた選手達が途中交代で入っていったせいか、後半はペースを持ち直してきました。1点目は守備から前へつなげる意識が高まったソウからのスルーパスを圧巻のスピードドリブルでGKとの1対1を制したシンノスケが得点。2点目は前線のプレッシャーからこぼれ球を拾ったタクヤがゴールに流し込みました。3点目は左サイドのゼンからのグラウンダークロスを遠いサイドに膨らみながら絶妙なコースで走り込んだシンノスケがゴールの右サイドに沈めました。終了間際に1失点したものの、なんとか全勝を勝ち取りました。

秋季大会後半戦、チーム全員で目標通り有言実行した全勝は格別だったと思います。試合中は真剣にプレーし、MTGでも立派に意見交換をしていた選手たちですが、解散時にはご両親達の前で、盛大に浮かれ切っていました。(素晴らしい!)
 試合後に帯同いただいた渡邊コーチから、「皆、個人としてもチームとしてもすごい成長していて感動した!」とのお言葉を頂いたように、皆出来ること、アイデアがどんどん増えていると思います。これからも貪欲にサッカーを楽しみ、一緒に成長していきましょう!
【選抜U10】二子玉川少年サッカー大会
コーチの山野です。
12/2 (土)3,4年選抜チームがテぺU-10として東急レイエスさん主催の二子玉川少年サッカー大会に参加しました。
大会は8チームを2つのグループに分け、各グループ同順位同士が対決して順位を決める形式で、結果は6位でした。
今回参加したチームは選抜チームとしての色合いが濃いため、選手達には慎重に説明しました。今回は勝利を目指して選抜されているのでいつもとは違い出場時間に差がでるかもしれない。交代選手はいるので出ている選手は後のことは考えずに全力でプレーすること。出来ていないと交代すること。ベンチでも試合に集中して何かを持ち替えることが選抜された意味であること。特に4年生には来年からテぺU-12として選抜される機会が増え、今回選抜されているが、選抜されていない選手との差は紙一重であって、すぐに入れ替えが発生すること。
初めての選抜される選手も多かったので、チームに貢献して対戦相手に勝利すること、選抜されたチームで出場時間を増やすこと、選抜されること、様々な思いを持ちかえったのではないかと思います。

参加選手:(4年) タクヤ、ゼン、ヒューゴ、スバル(チームキャプテン)、シュンイチロウ、コウイチロウ(ゲームキャプテン)、キーラン、(3年)キョウイチ、トモカズ、タイチ、アサユキ、カノト 以上12名

1試合目 vsレイエス
●2-6 得点者:キョウイチ、トモカズ

2試合目vs渋谷セントラルSC
●0-5

3試合目 vs 二子玉川SSS
〇5-3 得点者:カノト、トモカズx2 タクヤ、ゼン

4試合目 vs 烏森サッカークラブ
●0-6

【各選手評】
ゼン:LMF,FW
守備時のゼンとコウイチロウのポジションの入れ替えが秀逸でした。我々が採用している2-3-2というフォーメンション上、基本自陣サイドの守備はサイドハーフの仕事、シュートを打つ人をDFの二人がマークするんだよとルール化しています。ただ、間に合わない場合は入れ替わることはありだよ、ぐらいの説明でとどめていました。今大会は1試合目ぎこちなかったポジションチェンジが、試合を重ねるごとにスムーズに行えるようになっていました。気が付けば左サイドカウンター時には自然とコウイチロウがサイド、ゼンが中に入っていました。これは彼らが必要に迫られて自分たちで導き出した答えだと思います。
ゼンの守備、攻撃の効果的な上下の運動量も素晴らしかったです。ヒューゴからのアシストをゴールへ沈めたナイストラップからのシュートも素晴らしかったです。

ヒューゴ:DF,LMF
2試合目で左サイドのキョウイチ→真ん中ヒューゴ→右サイドトモカズと完全に相手を崩した美しい得点がありました。終ってから聞いた話ですが、ヒューゴはシュートを打とうと思っていたのだけど、フリーのトモカズが横から、「ヒューゴ!ヒューゴ!」とうるさくてしかたがなくてパスを出したそうです。サッカーにおいて瞬間的に判断を変えることは重要なスキルです。隣で見ていた監督も私も含めて、きっと相手チームもヒューゴがシュートを打つと思ったのでトモカズのゴールが生まれたのでしょう。素晴らしい判断だったと思います。

スバル:FW,MF
最近のスバルは相手がボールを持っている際の寄せの速さ、粘り強さは皆がお手本にしてほしいぐらい素晴らしいです。今大会でも前線でのボール奪取でチームに貢献してくれました。チームキャプテンとしての働きも素晴らしかったです。スバルに集合や挨拶を任せるとスムーズに皆がまとまります。

シュンイチロウ:GK
今大会唯一のフル出場。最近GKとしての成長が素晴らしいシュンイチロウですが、特にプレーしていないときの集中力に目を見張るものがあります。試合中途切れない味方へのマーク確認、ディフェンスラインの高さ設定のコーチングや前向きな声掛けは素晴らしい才能だと思います。

コウイチロウ:DF
相変わらずディフェンス時の危機察知能力やボール奪取力がチームの大きな助けになっています。ときどき、簡単にクリアをしてしまうところを攻撃に繋ぐ意識をもってもらえると、足元がさらに上手になると思います。

キーラン:RMF
縦へスルスルとボールを運ぶ突破力とグラウンダークロスの質、サイドのディフェンスが魅力のキーラン。3試合目からの登場でしたが、右サイドの攻撃に厚みが増した印象でした。
状況とタイミングに合わせて中に入ってくることが増えればさらに相手にとって怖い選手になると思います。

キョウイチ:FW,DF
当日の1発目の得点はトモカズからのアシストをキョウイチがGKをかわしてのゴールでした。さまざまなポジションで出てもらいましたが、どこで出場しても常に全力どこにでもいるところはいつも通りでした。ドリブル、相手からのボール奪取が大好きな印象ですが、最近パスの能力も開花しているようです。大人の予想を覆すプレーが多いキョウイチは見ていてワクワクがとまらないです。そのまま楽しんで、困って成長して欲しいです。

トモカズ:FW,RMF
縦への突破が魅力のトモカズ。もうおなじみのシーンになっていますが、細かいところを見れば、パスが出た瞬間にボールから一度目線を外し、後ろの相手選手がどこにいるかを確認しているところが素晴らしいです。縦突破ワンパターンだけでなくタクヤを使ってワンツーで抜け出すシーンもあったりしたので、今後はターンの方向に拘ったり可能性がたくさんありそうです。3試合目は右サイドまでポジションを移動して、ボールを受けてからのカットイン、ペナルティエリア外からの右足シュートは三苫選手のようでした。左深くからのカノトからのマイナスのクロスを遠目から決めたシュート、前へ突っ込みすぎない冷静なポジショニングも素晴らしかったです。

アサユキ:DF
当日出番が少なかったアサユキでしたが、出場時は大きな相手フォワードに対して果敢にディフェンスをしてくれていました。特に印象的だったのはポジショニングでした。試合中よく首を振っていて味方のポジションや相手のポジションをずっと確認しているように見えました。そしてここぞというときにリスクをとってボールを獲るプレーが光っていました。足元でのボールコントロールを磨き、ボールを獲ってからどうやって味方の攻撃に繋げようかということに拘ればもっと楽しくなると思います。

タイチ:FW
出番が少なかったもののよくボールに絡み、2回のシュートでゴールチャンスにも絡んでいました。このチームで唯一レフティのタイチは左サイドでの自陣から前線へのボール運びも安心して見ることができました。おそらくボールに絡みたい思いから、ボールに吸い寄せられるようなポジショニングが多い印象でした。攻撃時に動きながらボールを呼び込む動きや、相手選手から逃げるポジショニングを取り入れればもっとチャンスが増えると思います。

カノト:FW
裏抜けのイメージやフィニッシュに拘るカノト、中盤でボールを持ったときのアイデアの豊富さも素晴らしいと思います。こういった大会では足元の技術が高いカノトですが、フィジカルで負ける相手には判断スピードをさらに上げることで対抗できると考えます。また、前線のファーストディフェンスの判断、粘り強くプレスバックをすることを続ければもっと相手にとって脅威になれるでしょう。ゼンが出した右からのパスをゴールへ結びつけたシュートのワンタッチ目のボールの置き所は一回で相手を置き去りにする素晴らしいものでした。また、左サイドゴールラインギリギリまで侵入してからのトモカズへのマイナスのクロスも秀逸でした。

タクヤ:CMF
最後の閉会式でMVP発表があり、我らがテぺu-10からはタクヤが受賞しました。
CMFとして攻守に効果的なポジションをとり、攻撃時にはいくつかの選択肢の中からプレーを選んでいること、ミーティング時にそれを言葉で説明しようとする努力を評価しました。3試合目のマルセイユルーレット、キックフェイント、右足でのゴールはタクヤの技術が凝縮した素晴らしいものでした。
【3年生A】秋季区民大会順位決定リーグ 総括
コーチの吉野です。
3年生秋季区民大会順位決定リーグ・Aチームの総括です。
Bチーム同様、本格的な冬の到来を予感させる寒空の中、
11/25(土)渋谷区スポーツセンターにて開催。前試合の遅延により20分遅れの14時41分kickoff。

【Aチーム/選手】
Aチーム:
アラタ・トモカズ・アサユキ(C)・アツト・レンタロウ・ケイシ・ムネヒサ・グエン・ナナセ・トウゴ
※シン 怪我のため欠場

今回は木村コーチの【総括】と【選手へのコメント】から始めさせていただきます。(点線下部に吉野のコメントと試合評があります。)

【木村コーチ総括】
Aチームの選手の皆さん、秋季区民大会お疲れ様でした。

このチームでは、メンバー全員が自分の得意とする武器を理解し、サッカーをもっと大好きになってほしいという願いを込めて、チーム誕生から大会当日までメンバー同士での話し合いを取り入れて、お互いの理解と結束を深めてきました。
また、チームメンバーのサッカー経験のバラツキが大きいことから、説明する際は専門用語を使うことは避け、できるだけ初めての人が聞いてもわかる言葉を使うことを心がけて一緒の時間を過ごしてきました。
この日の試合前の話し合いでは、結束が深まる印象的な場面がありました。アラタの『勝ちたい、元Bチームのメンバーからも誰かゴールを決めてもらいたい』、アツトの『旧Aも旧Bも力を合わせて闘い、みんな笑顔で終わりたい』という言葉でした。
この言葉をチームの目標として闘い、結果当日メンバー10名中7名がゴール、トモカズ、アツトに加え、記念すべき初ゴールを大会初参加のナナセ、元Bチームメンバーだったムネ、ケイシ、レンタロウ、アラタが奪い、チーム全員の力でリーグ1位、笑顔で大会を終えることができました。
初ゴールを決めた選手たちは共通して『仲間のおかげでゴールできた』と感謝の想いを皆に伝えていたことも特筆すべきことだったと思います。
これからもサッカーを続けている限り、ゴールは、相手の攻撃を防いでくれたキーパーや守備の選手、ボールを奪ってつないでくれた選手、パスでゴールをアシストしてくれた選手、それぞれ仲間のプレイがつながっているチーム全員のゴールだという気持ちをこれからも大事にしていってほしいと願っています。


【選手へのコメント】
アサユキ 
キャプテンとしてチームを見事にまとめ責任感の強さが表れた大会となりました。
体調不良が心配された中でしたが、強い気持ちで出場し、最後の試合の終了間際のピンチも必死に走ってゴールに戻り、ギリギリで追いついてクリアしたシーンは象徴的なプレイでした。
相手からのボール奪取と最終ラインのコントロールを行う守備の要であることを改めて確信させる素晴らしい活躍でした。
今回キャプテンとしての経験を通して、多くの気づきがあったことと思います。この経験で得たことを大事にしながら、今後も仲間との連携を深め、チームをまとめて牽引してくれる選手として活躍してくれることと期待しています。 

ムネ 
左サイドバックとしてのポジショニング、身体の入れ方がピカイチで足も速いので、特に相手エースが多いサイドでの攻撃を食い止める目覚ましい活躍でした。
また、初戦で元Bチームメンバーとして最初のゴールを決め、チームに勢いをつけてくれました。
家や公園での自主練など取り組んできた成果が確実に結果にも現れていました。
今後ますます飛躍してくれる選手になることと期待しています。

アラタ 
副キャプテンとしてチームの目標をわかりやすい言葉で伝えてくれ、他のメンバーの目標に対しても『いいですね、それ、やりましょう!』と言って、みんなの共通の目標をはっきりさせたシーンは忘れられない名場面でした。
試合では、チームの合言葉『通行止め』の達人として攻撃を食い止めるだけでなく、攻撃的なポジションでも出場してもらいました。
ハイライトはこの日最後の試合で、元Bチームメンバーのゴールを願っていたアラタ本人が、途中交代で出場してゴールを決めたことでした。
アラタのゴールで、この日のAチームのストーリーが最高のハッピーエンドとなりました。

トウゴ 
オールラウンドプレイヤーとして守備では近い選手と協力してチームで守り、攻撃ではゴールに迫るシュートも積極的に放ち、試合で得た手応えは大きかったはずです。
良く動く、遠慮せずにボールに絡む、味方への声かけ、などトウゴの武器はチームをすごく助けていました。
また、チームのためにキーパーとしても出場してくれたフォアザチームの精神、素晴らしい心意気でした。

グエン 
相手の攻撃をおくらせることが得意なグエンは、試合前に『おじゃま虫を頑張る』と意気込みをみんなに伝え、4試合を通して相手のボールに早く近づき、相手の攻撃を遅らせること(チームの共通用語『おじゃま虫』)を成功させていました。
自信を持ってやり続け、味方ボールにするきっかけをいっぱい作って、ピンチになる手前で防げていたのは、グエンのがんばりもあったからでした。
これからも楽しくサッカーを続けていき、得意な『おじゃま虫』でチームを助けてあげてください。

ナナセ 
今大会では初めてのフル出場、初ゴール、さらにキーパーでの出場と大活躍でした。
身体の大きさを活かして相手に連続で3回プレッシャーをかけてミスを誘い、チームでボールを奪うこともうまく機能していました。ぜひ自分の武器として、さらに伸ばしていってほしいと感じました。
そして、初ゴールでみせた思い切りの良いシュート、素晴らしかったです。
パワーがあるので、これからもシュートを打てる距離からはどんどん狙っていきましょう。

アツト 
この日トップ下として、数多くのゴールをアシストし、改めて司令塔としての力を見せてくれました。
ゴール、アシスト以外にも多くみせていたフリーになってチャンスを伺う動きは、強豪相手のときに必ず意味が出てくるはずです。
セーフティリードの試合で前半の途中に交代してもらうことがありましたが、ベンチからポジティブに味方を応援し、みんなが笑顔で大会を終えるための役割も果たしてくれたことも印象的でした。

ケイシ
オールラウンドプレイヤーとしてキーパーからディフェンス、ミッドフィールダー、フォワードと全ポジションで出場し、初ゴールも決めて大活躍でした。
攻撃のときにはウラを狙うポジショニングをとることが多いので、そこにパスを呼び込めたら富ヶ谷にとって大きな武器となります。
真面目で技術もあり、がんばり屋さんでもあるので、スター選手の動きなどを見て自分の動きのヒントにしながら、仲間とのコンビネーションを磨いてみてください。期待しています。

レンタロウ 
これまでのフォアザチームの振舞いから、みんなが応援したくなるレンタロウの待望の初ゴールで、チームメンバー全員の喜びが爆発しました。
初ゴール、一生忘れない大事な瞬間ですので、そのときに感じた想いを大切にして、これからも頑張ってほしいと願っています。
今回、『かくれんぼ作戦』と名づけた相手の背後に入るポジショニングで何度もチャンスを引き寄せることができていたので、シュートをイメージした練習を積み重ねて次のチャンスに備えていきましょう。

トモカズ 
この日は10ゴールの大爆発、常に仲間のパスを信じてフリーで前に走り込み、フィニッシュまで持ち込む姿はいずれも素晴らしいものでした。
何より目を引いたのはドリブルのときのパワーとスピードで、誰も止められない迫力でした。
これまではまっすぐに突撃してそのままラインをわることもあったドリブルでしたが、中に切れ込んでシュート、パスも多く出してチャンスを作り、チームプレイヤーとしてもお手本のようなプレイぶりでした。
この大会をきっかけにエースストライカーとして、さらなる飛躍へと繋げていってくれることを期待しています。

シン
予選ではAチームの主力メンバーとして活躍してくれたシンが骨折で出場ができないという結果となりましたが、その想いを受け継ぎ、仲間が頑張ってくれました。
またボールが蹴れるようになって、みんなとサッカーしてくれる日を待っています。

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これまでアツトにキャプテンをお願いしてきましたが、今回は様々な”チャレンジ”に取り組む一環として、これまでキャプテンを務めてない選手をBチーム共々任命してみました。今回Aチームのキャプテンを任せたのはアサユキです。
予選では体調不良にも関わらず、皆を鼓舞するかのようにフィールドを駆け回り、キャプテンとしての職責を果たそうと努めてくれました。この日も午前中まで体調不良に見舞われていたようですが、病み上がりの中、予選時同様、練習はもちろん集合時の声かけも率先して行うなど、ピッチの内外で立派にチームをまとめあげてくれ、立派にキャプテンを務めてくれました。
また周りの選手もそんな彼と思いを共にしてくれたのか、皆 コーチの話の理解も早く、練習時間もしっかりと取れたので、初戦からチーム状態よく望めたことが「リーグ1位」の結果を生み出せた大きな理由だと思います。

【試合評】
1戦目:セントラルC
Aチームは(トモカズーアツトーアサユキ)縦軸が魅力のチームです。アサユキが相手の攻撃を封じ、アツトに繋ぎ前線のスペースにフィードすることでトモカズが得点を生み出す。これが基本勝ちパターンかなと思って組み分けしておりました。
この日は、このラインが最初から非常に効いていました。
OPゴールは得意の右サイドを駆け上がったトモカズ。このゴールで試合の主導権を握ることができ、チームは波に乗ることができました。圧倒的なボール支配率で試合を進め、司令塔のアツトからは数多くの得点チャンスが生まれました。
そして、この試合で早くも一つ、目標を達成しました!それは「元B選手の得点」。
圧倒的なポゼッションで再三ゴールに詰め寄る中、ゴール前にこぼれてきた球にいち早く反応できたのはムネヒサ。ミーティングでゴールへの意識を強めたからでしょう。最近キックの練習を重ねているからか、シュートは見事にゴールネットを揺らし、公式戦初ゴール!
試合後、木村コーチが感想を聞いたところ「みんながシュートをいっぱい打ってくれたおかげ!」とコメントしていたように、チーム全員が「皆で得点をとろう!」と意識してプレーできたからこそのゴールだったと思います。
さらに、後半にはもう一人!強力なキック力を誇るナナセがペナルティーエリア付近から豪快に振り抜き、公式戦初ゴール!「ボールが来た時にトモカズが”シュート!”と言ってくれたから打てた」と言うように、こちらもまさにチームメイトが支え合った結果生まれた、素晴らしいゴールでした。
守備ではグエン・トウゴが相手攻撃の芽をことごとく潰してくれ、クリーンシートで初戦を終えることがきました。

得点者 :トモカズ・ムネヒサ・トモカズ・アツト・ナナセ 
試合結果:5-0


2戦目:セントラルB
カウンターから先制点を奪われ、「嫌なムードが漂うかな?」と不安がよぎりましたが、ピッチ上の選手たちは誰一人としてそんな表情をしておらず、むしろ、すぐ取り返してやるといった闘志が溢れているように見受けられました。
実際、トモカズのアシストからアツトのゴールですぐに追いつくと、今度はアツトからのフィードでトモカズがゴールして逆転。そして更に、相手のクリアが中に入ったところを、ケイシが反応し、見事3人目の元Bゴールを決めました。この日、かなり遠い場所からでもシュートを打ち続けていたケイシの頑張りが報われた瞬間でした。
しかし後半。ゴール前でクリアをもたつくところを奪われ、ミドルシュートを決められ失点。更に、PKで追いつかれて同点で試合を終えました。リーグ1位を目指すためには勝ち切りたかったところですが、守備時、ゴール前にボールがある状態が危ないというのを選手たちに再認識してもらえたらのなら、良い勉強になったのかなと気持ちを切り替えて次戦に臨みました。

得点者 :アツト・トモカズ・ケイシ
試合結果:3-3


3戦目:本町A
このリーグで1番の強敵かなと想定していたので、空き時間に行われた他チームとの試合を全員で見て、しっかりと対策をして臨みました。相手は おそらくGKが本職ではなく、かつDF時サイドにスペースが出来がちだったので、結果、トモカズーアツトのホットラインが大暴れして大量得点。アツトが空きスペースにフィードすると必ずトモカズが追いつく。ということは、この時、トモカズとアツトはピッチ上のほんの僅かな未来の映像を頭の中で共有できていたのでしょう。サッカーをする上で、プレーしている人はもちろん見ている人もワクワクするような瞬間が幾度もありました。

得点者 :トモカズ・トモカズ・トモカズ・トモカズ
試合結果:4-0


4戦目:セントラルD
2勝1分けで迎えた最終戦。引き分けでも総得点量で圧倒していたので1位は ほぼ確定していましたが、選手たちにはそれを伝えず、むしろ「負けたら1位はない」ように伝えハッパをかけました。それが効いたのかわかりませんが、前半6得点!中でも右サイドのアツトからのセンタリングを中央で待ち受けていたレンタロウが決めたゴールは印象的でした。(元B4人目のゴール!)
また、後半唯一の得点は、アラタ!(元B5人目!)最終戦まで得点への意識を切らさずにいた粘り強いチャレンジが生み出したゴールでした。
相手のカウンターから無人のゴールにシュートを打たれ あわや失点というシーンもありましたが、ペナルティーエリア外から必死に戻ってクリアしたのはキャプテン・アサユキ!
クリーンシートで最終戦を終え、見事有終の美を飾ることができました。

得点者 :トモカズ・トモカズ・レンタロウ・アツト・トモカズ・アツト・アラタ
試合結果:7-0


【大会結果】
(1)セントラルC 5-0 (2)セントラルB 3-3 (3)本町A 4-0 (4)セントラルD 7-0
リーグ1位


目標を達成するべく全力を出し切り頑張った彼らには、最後、とても大きなご褒美が!
それは、スポーツセンターの出入り口で出迎えてくれた大勢の保護者の方々、さらに練習後 応援にかけつけてくれたBチームの選手たちから贈られた鳴り止まんばかりの拍手!(寒空の下、長時間の観戦と応援、ありがとうございました。)
最後尾にてその様子をながめていましたが、選手たちの背中が、
(とても自信に満ち溢れていたのでしょう)とても大きく見えました。
きっとこの日の経験は、今後のサッカー人生へ良い影響を与えてくれるものと思います。

3年生での大会は、少し早いですがこれで終了となります。
今回、木村・松崎両コーチには大変な役割を快く引き受けていただき、非常に感謝をしております。木村コーチのスタイルを「静」とするなら、松崎コーチは「動」。対照的なお二人のベンチワークを間近で拝見させていただき、私自身、非常に勉強になるところがありました。是非、今後の指導方針にフィードバックさせていこうと思っております。
また、今回元A・B選手が混じり合って大会に臨むことで、大きな飛躍を遂げた選手が数多くいました。次回の大会でも大きな喜びを得られるよう練習に励みましょう!
【2年生】練習試合(vs 鳥森SC | テキサスイレブン)のレポート
内藤です。
11月23日(木祝)の午後、2年生はホームグラウンド富谷小の校庭で、練習試合を行いました。今回対戦するために来てもらったチームは、目黒区で活動する烏森SC(からすもりSC)さんとテキサスイレブンさんです(以下、チーム名敬称略で失礼します)。

練習試合は試合経験を積むために絶好の機会です。
特に2年生は秋季区民大会まで期間が開きますので、一度これくらいの時期に最近の練習の成果の確認をしたいと考えていました。

最近の練習のテーマは、ご覧になっている方はご存知かもしれませんが、「パスを使ったサッカー」です。2年生チームの特徴は、なんといっても、「全員が走る」ということです。みんなで走って守り、同じくみんなで走って攻めることができます。これはすばらしいことです。
ただし、攻めについては、ボールをもっている一人だけがボールに関わり、それ以外の選手は空走りに終わることが多いです。
ボールをもっている一人も、一直線にゴールめがけてドリブルするため、「サッカーをわかり始めている」チームを相手にすると、全く通用しません。春季区民大会がまさにそうでしたし、コートの大きくなる来年からはその傾向がさらに強まってきます。

ユウやハルのように、ドリブルが得意な選手にはそのことを理解してもらい、得意なドリブルというカードを切るシーンを選び取ってもらいたいと考えていました。
それ以外の選手は、自分の足元にボールが収まった後、なんとなく前方に蹴ってしまうくせを修正してもらいたい。前はもちろん、横でも後ろでも。意図のあるボール回し=パスを繰り返すことで、相手の陣形がくずれ、すきが生まれる。そのタイミングでドリブルやシュートというカードを選択するくせを身につける。夏に行われた前回大会の後から、そうしたテーマでトレーニングを続けてもらいました。

”ボールをどんどん動かす”、というパスサッカーの基礎の習得です。

本日の結果は、コーチとして大変手応えのあるものでした。
試合結果を見れば、得点はいくつかありましたが、勝利はありませんでした。
それでも大変な手応えを感じたのは、パスサッカーの芽生えを感じたから、です。

前回大会、1シーンだけ見事なパスによる連携プレーを見せてくれましたが、あれは偶然の要素が強いプレーでした。この日は、明らかに意識的にパスを回し、相手を崩せているシーンが何回か見れました。

勝ち切ることをテーマにしたわけではないので、この日、勝利がなかったことについては特に気にしなくて良いです。とはいえ、子どもたちは気にするかもしれません。
もしそうだったら、次のように伝えてあげたいです。

もし試合に勝ったとしても、それが一握りの選手の活躍だけによるものだったら、それは本当に楽しくて強いサッカーではないです。フィールドにいる全員がボールに関わり、協力して試合に勝つ。そんな戦い方をするチームは、全員がサッカーを楽しむことができるし、何より強いチームです。君たちは、そんなチームに変わっていこうとしているんだ、と。

以下、選手別にコメントです。

ユウ・・・初戦で見事なショートカウンターからゴールを決めました。一瞬の動き出し、そして決定力は見事です。良いパスを出す回数も増えてきました。あとは、ボールをもっていないときの動きをマスターできれば、弱点ゼロ、基礎をコンプリートできます。自分のところにボールを引き寄せる魔法は、ボールを持っていないときにだけ使えます。

ハル・・・ユウと同じく、初戦でショートカウンターから見事なゴール。相手の裏に抜け出す動きをマスターし始めているので、強い相手との公式戦でも、大量得点を決められる可能性が出てきています。積極的なパス交換もできるようになっているので、次の大会が楽しみです。

ハルフミ・・・見事なミドルシュートを決めました。自分でもわかっているとおもいますが、あれはまぐれなんかではありません。自分は強いストライカーだということに、大きな自信を持って、これからもどんどん積極的にシュートを打っていってください。

ダイチ・・・ダイチがゴールキーパーに入ったときの安心感はすごいです。それでも何点か取られてしまいましたが、どうして取られてしまったかわかったでしょうか。彼らは、ゴール前でパスを使って、ダイチの見えない位置にいた選手にシュートを蹴らせていたんです。これをゴールキーパーが止めることはとても難しいのです。なので、ディフェンダーに声をかけて、自分が見えない位置にいる相手選手をマークしてもらうようにしてみましょう。

サエ・・・ゴールキーパーとして大活躍でした。ゴールキックのときは、どこに蹴るかしっかりと考えていることがわかりました。どこに蹴っても相手に取られそうで蹴りづらい、と感じたかも知れません。そんなときは味方の名前を呼んで、陣形を自分で作ってみてください。これはサエの得意なことだと、監督は知っています。

ナツ・・・ボールを持っていないとき、自分で考えて色々と動けているのが素晴らしいです。この日は、足元にボールが来ることも多かったように思います。ボールタッチがかなり上達しているので、トラップの仕方を工夫して、トラップと同時に相手をかわす、という技にトライしてみてほしいです。その先には、より自由で、楽しいサッカーが待っています。

シンノスケ・・・味方にパスを繋げられる回数が増えてきました。もともと、インサイドキック(パスに使うキック)はチームの中で一番上手です。練習のときもお話していますが、「今自分のところにボールが来たら、◯◯にパスしよう」ということを考えて準備してみてください。狙い通りのパスが成功したら、とても気持ちがいいですよ。

シュウゴ・・・チーム合流のタイミングにより、前回大会には参加できなかったシュウゴ。いつものメンバーと同じチームとして試合をしてみてどうでしたか。よく喧嘩しているダイチに”ナイス、ダイチ!”と言っていたり、そのダイチに”ナイス、シュウゴ!”と言われているのを見ていました。コーチに言われる前から、ドリブル、パス、シュートの選択肢を高いレベルでバランスよく使い分けられていたので、シュウゴが入ったゲームは、ボールが良く動いていたと思います。初の大会に向けて、一緒に強いチームワークを作っていきましょう。

ヒロト・・・やはり、ディフェンスが上手です。前回大会の後にもコメントしましたが、あとはキックを自信持ってけれるようになること、ですね。キックの練習はいろいろとありますが、その多くが一人でできるものです。そして、たくさん蹴るだけで必ず上手になります。3年生になると、試合のグラウンドの大きさが2倍になります。ヒロトがロングキックを蹴れるかどうかが、試合の流れを大きく左右すると監督は予想しています。そして、そのキックを手に入れることで、ヒロトのサッカーは2倍以上楽しいものになるので、是非チャレンジを続けてほしいです。
【1年生】練習試合のレポート(vs United School of Tokyo)
コーチの渡辺です。1月の秋季大会に向けて経験を積むため、定期的なトレーニングマッチ(以下TM)を開催できたらと考えています、今回はその第一弾として、11月19日にUnited School of TOKYOサッカースクールとのTMを開催しました。

先方には7歳以下、6歳以下で選手を集めてもらいましたが、インターナショナルスクールで学期が異なるため、日本の学年でいうと、年長から小2までの混合チームという形のようでした。実際にプレーして見るまでは実力を測りかねる相手でしたが、蓋を開けてみれば、何人かの選手はセントラルなど外部チームに在籍している選手もいて、レベルとしては富ヶ谷とほぼ同等か2年生も含まれるため、富ヶ谷よりもやや強いくらいで、TMの相手としては申し分ない相手でした。

対する富ヶ谷は、選手たちの技術力や体力、戦術理解度、練習への参加頻度などを踏まえて、ABにチーム分けをして、7歳以下のU7チームにはAチームを、6歳以下のU6チームにはBチームを当てる形で試合に臨みました。

とは言え、先方もU7U6の混成チームを試したり、ハーフ毎にU7U6の順番が入れ替わったりしてしまったため、想定とは異なる実力差での試合も発生してしまい、特に厳しいゲームを強いられたBチームの選手たちに申し訳なかったと思います。それでも、最後まで諦めず、期待を上回る奮闘を見せてくれた選手たちに賛辞を送りたいと思います。

ゲーム内容に話を移します。

低学年ということもあり、理解度や技術面の懸念から富ヶ谷の1年生チームでは、これまで特にフォメーションやポジションを固めずに試合に臨んできましたが、ここ数ヶ月のトライアルとして、フォーメーションを導入しています。

成長過程にある選手たちの可能性を狭めないよう、色々なポジションを経験してもらい、徐々に適性を見つけられるよう心がけながら、ポジション毎の役割やプレー原則を踏まえた練習に取り組んでいます。

今回のTMでもフォーメーションとポジション毎の役割を定めて試合に臨みました。結果として、AチームBチームともにこれまでのお団子サッカーとは異なり、フィールドの幅や奥行きを広く使ったサッカーを展開してくれたと思います。

特にAチームではゴールキックから4本以上のパスを繋いで、相手から一度もボールに触れられる事なくゴールに繋げたシーンも見られました。フォメーション導入前のボールを奪ってからひたすら個人技でゴールしてきたこれまでのサッカースタイルとは一線を画す異なる次元のサッカーを見せてくれたと思います。

ちなみにAチームもBチームも同じフォメーション、同じプレー原則を同じように説明してプレーしてもらっています。それでも、ポジション毎に選手を入れ替えると、選手それぞれのプレースタイル、技術、体力、判断力、戦術理解度などの影響で、まるで違うチームのようにプレーするので改めてサッカーの面白さを感じます。

普段の練習ではチーム分けは行わず、同じフォメーション、同じプレー原則を用いて練習をしているのは、AチームもBチームもメンバーを固定する事なく、いつチームメンバーを入れ替えても、それぞれのチームのプレースタイルに迷う事なく、スムーズに合流できるようにという考えからです。

実際に3年生になると8人制のサッカーに移行するのでメンバー構成の変更は必要になってきて、メンバーの入れ替えも必要になりますが、今回のTMでは、Aチームのみならず、Bチームの中でも光るプレーを見せてくれた選手、過去と比べて大きな成長を見せてくれた選手が沢山いました!この流れをキープして、今後も1年生チーム全体としてレベルアップして行けたらと思います!

【試合結果】
1試合目 Aチーム 3-1
 得点 ケイヒル1点、エイタ2点
2試合目 Bチーム 0-5
3試合目 Aチーム 3-1
 得点 ケイヒル1点、シュウ1点、コウノスケ1点 
4試合目 Bチーム 0-5
5試合目 Aチーム 1-1
 得点 シュウ1点

(金子コーチからの追加コメント)
富ヶ谷のキックオフに明確に現れてましたが、AチームもBチームもキックオフからグラウンドを広く使おうとする意識が感じられました。また、ゴールキックの際も自然にサイドに開く動きが見られたり、開いていなければ選手間で教え合ったりと、子どもたちの中で少しずつ理解が進んでいる様子が何度もうかがえました。仲間を信じて、中(ゴール前)で待っている選手が増えたのも印象的でした。

その中で、Aチームでは、GKのリスタートから2枚のCB間でパスを繋ぎ、中央の選手に縦パス、中央の選手の見事なコントロールオリエンタードのターンから、CBがオーバーラップして得点を決めるというとても美しい展開がありました。一連の流れの中でボールに触れたのは4名でしたが、サイドの2名がそれぞれサイドに幅をとり、中央のスペースが空いたところから生まれた得点で、ボールを持っている選手もボールを持っていない選手も得点に貢献できるというチームスポーツならではの面白みが感じられる場面でした。

Bチームも全員が普段の練習とは一味違う闘う気持ちを見せてくれました。それぞれに確実な成長を感じ、チームとして嬉しい発見がたくさんありました。ゴールキックから相手に得点を許してしまう場面もありましたが、これは誰もが通る道。練習試合を通して実際に体験できたことが貴重な経験になると思います。

A、Bチームともに前がかりになりすぎて、キック力のある相手GKのゴールキック1本で裏を取られてしまう場面もありました。今まではあまりこのような形を経験したことがなかったような気がしますが、学年が上がりキック力がついてくるにつれ、今後はこのようなリスクが増えてくるかもしれません。こちらも今回の練習試合でのよい経験だったかと思います。

【5年生A】秋季区民大会 予選リーグ 総括
秋季大会 5年生Aチーム 予選リーグ

春季大会はBチームで出場した選手を中心に、4年生7名を加えた10名が富ヶ谷Aチームのメンバーとして区民大会に参加しました。大会前に5年生選手で話し合い、春の大会で惜敗した美竹との再戦の機会があるAチームでのエントリーとなりました。

前回大会で活躍した すずれお は今回はBチームに。4年生補強メンバーも5年生大会は初参加の選手も多く、ある程度の苦戦は覚悟の上、実戦の中での守備の向上とスペースを使ったカウンター攻撃をこの日のテーマとしました。

第1戦はトリプレッタB 。結果は12失点の大敗となりました。誤解を恐れずにいえば予想通りの結果だったと思います。そして思ったよりも戦えていたかなというのが正直な感想です。
大きなキックで蹴り返すのが得意な選手がおらず、リスタートからボールを奪われてのショートカウンターでの失点が多くありました。
大人からすればできないことがもどかしいプレーもあったと思います。それでも実戦の中で相手選手の強いプレスを体験し次に何をするべきか、選手たち自身で答えを見つけられるように手助けしていきたいと思います。

そんな中、たくや のボールキープからスペースに飛び出す キーラン のコンビで何度か相手陣内までボールを運ぶことができていたのはこの試合の大きな収穫です。

1対1のドリブルで簡単に抜かれずに追い続けること、サイドを突破されてもゴール前のクリアを狙うことなど、コーチの要求に応えて30分間、強度の高い守備にチャレンジしてくれた選手に感謝します。

続く2戦目の美竹戦がこの日のメインマッチ。比較的実力の近い相手に勝利を目指して戦いました。試合開始早々に先制点を奪われ、コーチとしては不安な立ち上がり。ずるずると失点し負けてしまうかなと思いましたが、初戦、大敗した彼らには1失点なんて大して気にならなかったのかもしれません。
けんたが右サイドから斜めに長いパスを出すと試合前の約束通り、キーランがスペースに走り込んでいました。狙っていた「スペースで待ち合わせするパス」が成功して一点を返すと、さらに左サイドバックの位置からフォワードの位置まで上がってきた たくや が逆転弾。一進一退の攻防が続くも相手も粘り強く簡単には勝たせてくれません。終盤に追いつかれてドロー決着となりました。

最終戦は負けても得失点差次第ではリーグ3位の可能性があり、なんとか失点を減らそうと努力しますが、力と経験の差は大きく完敗となりました。トリプAは個人技に加えてコンビネーションもうまく頑張る守備だけでは戦えない相手でした。このレベルの相手と戦うには今までの守備とはちょっと違うアプローチも必要と感じましたが、まずは今できることをしっかりとやっていきましょう。


試合結果 (得点)
トリプレッタB 0-12
美竹 2-2 (キーラン、たくや)
トリプレッタA 0-18   

出場選手
5年生 けんた、クオン、えいく
4年生 たくや、キーラン、こういちろう、ヒューゴ、すばる、しゅんいちろう、しんのすけ(第3戦)

引率コーチ 本庄