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チームの様子や大会結果・イベントなど、クラブの今をご紹介します。

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【3年生】秋季区民大会 順位決定トーナメント(1) 総括
監督の内藤です。
12月だというのに、例年より暖かい日々が続いていますね。とはいってもこのところは急激に冷え込んできて、日陰では動いていないと身にしみる寒さになってきました。そんな気候の12月15日の日曜日、3年生の順位決定トーナメントが開催されました。

予選リーグを3位で通過した3年生チームは、順位決定トーナメントの初戦となる1回戦で、別の予選リーグで4位だったチームとあたりました。そのチームは本町スポーツ少年団。そのゲームに勝てば、順位決定トーナメントのベスト4が決定します。

選手たちにもそのことを十分に理解してもらってから、ゲームに挑んでもらいましたが、さて・・・。

■1回戦  vs 本町

前半開始からしばらくの間、富ヶ谷SCが相手を押し込む時間が続きました。しっかりとボールを保持し、短いパスでボールを動かしていきます。しかし、ボールは持てているけどシュートを打つところまではいけませんでした。そのうち、本町がこの試合のファーストシュート。立て続けにくり出される本町のカウンターに、富ヶ谷の守備が対応できなくなってきました。そこに加えて、最近みんなで共有している「ディフェンスラインで中に戻すのは危険」という約束事が守られないシーンがあり、それがそのまま失点に繋がりました。前半だけで3失点。それも、エイタのナイスセーブがなければ6点以上失点していてもおかしくありませんでした。なかなか厳しい展開でハーフタイムを迎えます。

ハーフタイムでは主に守備の話をしました。
・サイドバックのボールを中に戻すのはやめよう
・ディフェンスラインをしっかりとそろえて、上げ下げしよう
・ミッドフィルダーは、相手のカウンターの際、しっかりと自陣ゴール前まで走って戻ろう
・サイドバックは、ゴールキックを確実に受け取れるよう距離を取りすぎないよう注意

後半になると、守備が固くなり、相手のカウンターをうけてもなんとか失点を防ぐことができました。そして、抜け出したエイタが見事に得点を決めて、後半だけ見ると1-0と押し勝ちました。

とはいっても、前後半でみれば 1-3 という負け試合になりました。ベスト4はかなわず、ここからは5位を目指す戦いに切り替えました。

負け 1-3

■第2試合 vs 渋谷東部A

拮抗したゲームになりました。富ヶ谷のパスもよく回っていましたが、やはりなかなかシュートまでたどり着けません。
PK戦になるかも・・・と思った後半の終盤、立て続けに2失点。あいにく、本日は勝利なしの1日になりました。

負け 0-2

■次の試合に向けて

チームのコンセプトはしっかりと言葉で言えるレベルになっているし、試合中にそれが実行され、選手間で共有されていることも感じます。なので、ここから先は、選手個別の成長と工夫が、勝利に必要な段階になってきています。
今年の最後の公式戦は、今週の日曜日の順位決定トーナメント7位決定戦です。
気持ちもとっても大切ですが、気持ちだけで勝てるものでもありません。時間は少ないですが、勝利のために各選手に一言ずつ。

シンノスケ・・・バランスよくゲームに関わることができています。ゴールキックのとき、もう少し位置取りを工夫できると思います。また、コーナーキックや、相手を押し込んでいるときは、積極的にゴールを狙ってください。君のキック力であればネットを揺らすことができるはず。

ダイチ・・・ゲームの中で、一番多くボールに触れてゲームに関われていると思います。でも、守備に関しては約束事があります。(試合中、その後にも伝えましたが、)ディフェンスラインより下がって守るのはやめておこう。その理由は説明したけれど、よくわからなければもういちど監督に聞いて下さい。あと、トラップしてからシュートまでの時間をもっと短くできるはずです。そのために、ぜひ自分なりの工夫をしてみてください(右側からゴールに向かっていても、左足でシュートが打てるようアウトサイドを身につけたのと同じように・・・!)。

ミドリ・・・ボールが回ってきたときの安定感が、夏前と比べて見違えるほど強くなりました。相手との1対1も積極的に挑めています。一方で、ゴールキックが自分ところに来る回数が少なかったことに気づきましたか?ゴールキックのとき、ゴールキーパーが安心してパスをしてもらえるよう、相手選手が近くにいないかよく見てみましょう。相手選手が近くにいたら、離れていくことが大切です。

ナツ・・・ポジショニングも、ボールタッチも、ラン(走ること)もよくできています。先週の練習、そして試合間でも伝えましたが、トラップの一工夫をするだけで、サッカーはもっと楽で、楽しくなります。サイドバックからボールが渡ってきたとき、そのサイドバックの方に体を向けて足元に止めるのは、ナツからボールを奪おうと考えている相手選手にとってはラッキーなことです。大抵の人はそうするからです。予想通りだから取りに行きやすいのです。だからこそ、遠い方の足で前を向きながら、トラップをコントロールして少し離れた位置にボールを転がす。それだけで、相手選手を出し抜くことができます。試合中、2回ほど成功しましたね。これからもチャレンジしてください。

コウ・・・普段の2年生の試合には存在しないオフサイドというルールに少し戸惑っているかもしれません。でも、うまくオフサイドラインを利用すれば、コウのドリブル突破力とパスセンスが最大限に発揮されると思います。少し後ろにいる味方の選手がボールを持ったあと、そこからパスが自分もしくは自分の前のスペースに来るとき。どういうコースを走ってどうやってオフサイドラインを抜け出すとよいか、いろいろ考えてみましょう。紙とペンを使ってもよいかもしれません。

ガク・・・相手のカウンターのとき、誰よりも早く、そしてそのカウンターよりも速いスピードで自陣に戻る姿がとてもかっこいいです。シュートの決定力もあります。あとは、他の選手からパスを引き出すための工夫ができれば、ボールを持てる時間がぐっと増え、ゴールやアシストの数がすごく増えると思います。また、体を使って相手の動きを邪魔するなど、まだまだたくさんのびしろがあるので、さらにレベルアップしていきましょう。

エイタ・・・ゴールキーパーとしてもストライカーとしても、その存在感は3年生の試合の中でも抜群です。強いて言えば、ポストプレーのような、新しい仕掛けを身につけるのも良いかな、と感じました。自分のところにボールが来たら積極的に前を向いて、ゴールに迫ろうとする姿勢はとてもよいことです。でも、実際に体験したと思いますが、そのエリアは相手の守備が最も厳しいところです。相手の足は早く、人数も多い。一人では厳しいときが多いのです。だから、味方を待って連携するために、一旦相手を背負って、自陣ゴール側を向いてボールキープしてみましょう。顔をしっかり上げれば、エイタならその景色からいろんなアイデアが浮かぶはずです。

サエ・・・他の習い事もあり、大会まで少し練習に参加できない期間がありましたね。その間に、チームはいくつかの約束事の理解を進めていました。サエも、今回の試合を通して、たとえば「ディフェンスラインでサイドから中に戻さない」などの約束事にふれ、理解する機会を持つことができたと思います。だからこそ、試合後にサエはこう言えたんだと思います。「負けたけど、いつものサッカーより全然楽しかった。パスもできたし。」
他のメンバーと約束事を共有して、同じゴールを守り勝利を目指す。これからもその楽しさを一緒に体験していきましょう。

ヒロト・・・本当に1対1に強いですね。相手をドリブルで抜くことはなくても、誰も自分を抜かせはしない。そんな、圧倒的な勝負の強さを感じます。センターバックとしてその強みをますます伸ばしてもらいながら、新しい役割もお願いしたいと思っています。それは、ワンタッチでのロングシュートの名手となることです。味方のコーナーキックや、ハーフの選手からの落とし(バックパス)、あるいは相手選手のクリアボール。相手陣内の中央、少し後ろにいるセンターバックのヒロトだからこそ、そのボールをダイレクトでロングシュートする機会があるのです。ぜひ、自分の方に転がってきたボールをダイレクトでロングシュートする練習を積んでください。


さぁ、今年最後の試合がやってきます。
後悔のない、満足のいくゲームを目指しましょう!
【2年生B】秋季区民大会2024  順位決定リーグ総括
アシスタントコーチの金子です。
2年生秋季リーグBチームについてレビューします。

予選からやることは変わりません。今回も富ヶ谷Bは(1)ゴールに向かうプレーをすること、(2)前からプレッシャーをかけることを目標としました。チーム結成から1ヵ月弱、練習でも繰り返し伝えてきましたが、かなり浸透し習熟度も上がっていました。

結果は2勝1敗で見事1位!今回は5位リーグではありましたが実際に対戦してみるとどのチームもとてもよいチームで簡単ではありませんでした。そして16時半と遅めのスタートで気温も下がっていた中試合への入りが難しい状況でもありました。それでもしっかり1位になるあたりやはり富ヶ谷Bは力があるなと感じました。どの選手にもストロングポイントがあり、選手起用に関しては実はどの選手を出しても大丈夫という安心感を感じていました。

vs 猿楽
⚪2-1
得点者 : コウ(ガク)、コウ(ガク)

vs 本町A
⚫0-1

vs 本町B
⚪2-0
得点者 : コウ(ワク)、コウ(リン)

⇨見事1位!

やや戦術的な話をすると、今回の2失点は、こちらのミスもありつつも、どちらも最後は2対1のシチュエーションで簡単に崩されています。その点、富ヶ谷の選手は、2対1の局面で無理矢理シュートに持ち込んでしまったり、そもそも2人目が出しどころを作れていなかったり。2対1は出し手と受け手両方の意識付けが不可欠で繰り返し練習し身に付けていくことが必要だと感じました。ちなみに、今回は裏目標として実は「2対1を見つけてみよう」と話していました。今後の練習・試合でも、「2対1を認識し、引き付けてからパスをする」ことを次の目標として取り組んでいけたらと考えています。

今回もチーム目標の(1)(2)については試合内外でかなりしつこく伝えていました。(1)はサッカーの本質だと思いますし、(2)とも関連深い「運動量・切り替え・球際」はどんなスタイルのサッカーでも最低限必要な土台(であることに加え意識次第で誰でもある程度できること)だと考えているからです。逆に(1)(2)以外のところは基本的に選手たちに任せていました。選手たち自ら考えて判断してもらいたいとの想いからです。本町A戦で相手陣内から相手のFKになる場面がありました。その際相手の左サイドハーフの選手がどフリーとなっていました。いち早く気が付いたのはベンチにいたシンタロウでした。ただ私も含めベンチからは何も言いませんでした。相手のFKは見事にそのフリーの選手に渡り、結果的に富ヶ谷Bのピンチになってしまいました。おそらくシンタロウはピッチ内の選手に伝えればよかったと後悔したと思います。でももし私が伝えてしまっていたら自分が言わなくても誰かが言ってくれるだろうと思ってしまう。もちろん結果も大事ですが、自ら考えて判断できる選手になってもらいたい、できるだけその機会を多く与えてあげたいと考えています。

このチームで始動してからもっと自分たちで話しなさいと選手たちに伝えてきました。コウノスケはキャプテンとしてそれを率先して実践してくれました。自分たちで考え状況に合わせて自分たちで調整できるチームは強いと思います。特に劣勢の時/負けている時は無口になりがちです。静かに黙ってプレーするのではなくどんどん話し合ってもらいたいです。
【2年生A】秋季区民大会2024 決勝トーナメント
コーチの渡辺です。

11月23日(土)、2年生秋季大会決勝が開催されました。富ヶ谷SCはAチームが決勝トーナメント、Bチームが5位リーグを戦いました。この日は風が強く肌寒い一日となりましたが、選手たちは最後まで元気に走り抜き素晴らしい結果を残してくれました。

Aチームは勝てば4位以上が確定する初戦を同点で引き分け、10人目までもつれたPK戦で惜しくも敗れてしまいましたが、その後の2戦を勝利し、堂々の渋谷区5位入賞を果たしました。5位リーグを戦ったBチームは2勝1敗で5位リーグ1位となりました。

Aチームの方は、初戦同点で引き分けた渋谷東部Aが決勝まで進み千駄ヶ谷との決勝も0−1の僅差で準優勝であったことを考えると、本当に紙一重の結果であったと思います。初戦は惜しくも敗戦となりましたが、そこからしっかりと持ち直し、2戦目のトリプB戦は先制点を奪われた状態から同点に追い付きPK戦を制して、その後の美竹戦もしっかり4−1で勝ち切ってくれました。プレッシャーがかかる中、逆境を跳ね除けて勝ち進んだ選手たちの経験と精神的な成長は来季にむけて大きな財産になると思います。

Bチームの方は追って金子コーチからレビューいただきますが、予選から決勝リーグまでの期間を通して、一人一人が素晴らしい成長を見せてくれました。金子コーチの目指す前線からプレスをかけてボールを奪い、前にボールを運ぶサッカーを選手たちは見事に体現してくれました。Bチームは普段の紅白戦でもAチームと遜色ない強さを見せていましたが、決勝リーグでもその力を存分に発揮してくれました。しっかりとプレスをかけて相手に自由を与えないこと、相手から奪ったボールを前に運ぶことはサッカーの基本ですが、ここにフォーカスするだけでもここまで十分に戦えるチームになれるということは嬉しい驚きでしたし、来季の戦術の基礎としていきたいと思います。

来季はいよいよ8人制のサッカーに移行しますが、この2チームが融合して、より強くより楽しいサッカーを見せてくれることを想像すると今からとても楽しみです。とはいえ、もし本当に優勝を狙うのであれば、まだまだ技術、体力、経験、気持ちなど全ての面で一層の努力が必要だと思います。8人制サッカーに向けて、更なる高みを目指して、練習も進化させていきたいと思いますので、一緒に頑張っていきましょう。

以下はAチームのレビューです。Bチームの総括は金子コーチに別途レビューしていただきます。
なお、今回も文章を長く書き過ぎてしまいましたが、最後に選手ひとりひとりにコメントを書いているので、そこだけでもご確認きただいても大丈夫です。

【Aチーム結果】
VS渋谷東部 A 0−0(P K:6−7)
 得点者:(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ×2、シュウ、ヒロト)
VSトリプレッタB 2−2 (P K:3−1)
 得点者:アサヒ、ヒロト、(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ)
VS美竹 4−1
 得点者:エイタ×2、ケイヒル、OG

【戦評】
VS渋谷東部 A 0−0(P K:6−7)
 得点者:(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ×2、シュウ、ヒロト)
この試合で富ヶ谷は渋谷東部の前線の3選手の連携を封じつつ前でプレスをかけてショートカウンターを狙う作戦でしたが、相手の前線の攻撃を封じることには成功したものの、下がって守りすぎたため、前からのプレスが機能せず、何度かゴールに迫る形は作れましたが、千駄ヶ谷戦を1失点に抑えた相手のDFの対応力も想像以上に高かったこともあり、思うように攻撃を展開することができませんでした。そう考えると、渋谷東部Aを苦しめた富ヶ谷Bの左右ウィングのガクとコウのプレスと、ディフェンスラインまで戻るスプリントは特筆すべきものがあると思います。

渋谷東部の攻撃をしっかり抑えたディフェンスは素晴らしかったですし、ピンチを感じさせないセービングを見せたカイも見事でしたが、前線からの守備については、サイドハーフのプレスが機能しない時点でワントップによるプレスに切り替えるなど対策はできたかもしれません。当初の作戦では、サイドハーフがプレスに行けるようにワントップはプレスに行かずに引いてカバーするように伝えていたため、中途半端なプレスとなってしまいました。これは指示が良くなかったこともあり、選手たちには申し訳なかったと思います。ただ、作戦と実際の状況が異なることはよくあることで、実際に試合が始まってからは選手たち自身がプレーする中で臨機応変に対応して行くことも求められます。この点については、選手たちに作戦を押し付けるのではなく、選手たち一人一人が自ら考えて対応できるよう、選手たちの判断する力を養い、自主性や主体性を育んでいけたらと思います。

P K戦は公式戦では初の経験でしたが、普段経験することのない大きなプレッシャーがかかる場面で、キッカー、キーパーともに最後まで堂々とその力を十分に発揮してくれたと思います。メッシでもPKを外すことはあるし、エデルソンでもすべてのPKを止めることはできません。そう考えると選手たちのプレーはとても立派だったと思います。残念ながら結果は伴いませんでしたが、重圧を跳ね除けて、大会準優勝チームと最後まで互角の戦いを演じられたことについて、ぜひ胸を張ってほしいと思います。

VSトリプレッタB 2−2 (P K:3−1)
 得点者:アサヒ、ヒロト、(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ)
トリプレッタBは渋谷東部のような組織的なチームではないものの、選手全員が前からどんどんプレスをかけてボールを奪ったら前にドリブルでボールを運び、ボールを奪い返されても別の選手が次々にプレスをかけて同じように前にボールを進める波状攻撃を仕掛けて来る推進力のあるチームでした。前後半とも、そのような攻撃に押し込まれての失点でした。

そのような形で、前半に先制されてしまいましたが、後半早々に中盤でルーズボールを拾ったヒロトがエイタにつなぎ、そのボールをエイタが前に運び、相手との混戦でこぼれたボールに走りこんだアサヒがこれを押し込み同点に追い付きました。その後再び勝ち越されましたが、自陣でボールを奪ったエイタが前線までボールを運んでシュートを放ち、これは惜しくも相手キーパーに跳ね返されましたが、このこぼれ球に誰よりも速く詰めたヒロトが豪快に押し込み再び同点に追い付きました。

全体的にお互いにプレスをかけてボールを奪い合う展開の中、後半は富ヶ谷のプレスが勝り、シュートまでも持ち込む回数が多かったように思います。しかし、試合時間内に勝ち越すことはできず、2試合連続のPK戦にもつれ込みました。前の試合でのPKの経験が生きたのか、今回はきっちり3本決めて、相手が1本外したため、3点先取してこのPK戦を制しました。

先制される中で逆転に成功したことはすばらしかったと思いますが、振り返ってみると、相手が全員でプレスをかけて来る分、その裏のスペースが空いていることも多かったので、パスをつなぎ仲間を有効に使うことができればもう少し簡単にゲームを展開することができたのではないかと思います。今後は、プレスをしっかり回避できるテクニックを身に着けつつ、さらに数的優位を生かして相手を簡単に崩していけるようなサッカーが展開できるようにレベルアップしていけたらと思います。

VS美竹 4−1
 得点者:エイタ×2、ケイヒル、OG
美竹は初戦で千駄ヶ谷に0-1で敗れ、2戦目を渋谷東部Bに1-0で勝利して5位決定戦に進んだチームですが、この試合ではディフェンス3枚、トップ2枚で全体的に引き気味の布陣であったため、ほとんどの時間を相手陣内でプレーすることができました。相手のトップに入ったボールはアサヒとソウジが素早いプレスでほとんどボールを奪い返し前にボールをつないでくれました。前線ではシュウが「くさび」(2つのもの間に入ってそれらをつなぎあわせるもの/サッカーではパスをもらってさらに次の選手につなぐプレー)の動きでさらに前線の選手にボールをつなぎ、富ヶ谷のテンポでゲームを進めてくれました。ケイヒルとエイタは前線からのプレスで相手からボールを奪ったり、また、仲間からのパスを受けてから前線に攻め上がり幾度となくシュートを放ちました。ディフェンスラインもしっかり押し上げられていたため、ディフェンスのアサヒやソウジからも何本もシュートチャンスを作れていたことも良かったと思います。

そのような流れの中から前線でこぼれ球に詰めたエイタのシュートで先制、後半には、エイタのコーナーキックにシュウが飛び込み、その裏にいたディフェンスに当たったボールが相手ゴールに吸い込まれ追加点。さらにケイヒルが中盤をドリブルで攻め上がりセンタリング、そこに飛び込んだシュウのシュートははじかれますがこぼれ球にさらにケイヒルが詰めて3点目を獲得。その後、ゴールキックのインターセプトから失点してしまいますが、高い位置にディフェンスラインを上げていたソウジが相手陣内でボールをインターセプトし、エイタへの絶妙なスルーパス、これをエイタがしっかり決めて4点目。その後は途中交代で入ったシュウヘイをはじめ全員で最後まで守り切り、しっかり前線からプレスをかけ続けて相手に自由を与えず、4-1で試合を終えました。

予選では引いて守る相手を攻めあぐねる試合も見られましたが、この試合ではしっかりとディフェンスラインを上げて、ディフェンスも含めて全員が攻撃参加することで得点を重ねることができたことは大きな成長だったと思います。

以上の結果、見事5位入賞を果たしましたが、振り返ればいくつかの課題が思い浮かびます。渋谷東部戦では相手を警戒しすぎて前からのプレスが止まってしまっていたこと(→カウンターを警戒しながらどのように前からプレスをかけていくか)、トリプ戦ではしっかり攻撃に人数をかけられたもののプレスの強い相手に押し負けて失点してしまった事(→相手の強いプレスをどう回避していくか)、相手が前のめりでディンフェンスに人数をかけていないとき、そのアドバンテージを活かせなかったこと(→カウンター時の数的優位をどのように生かしていくか、数的優位をどのように作っていくか)、等多くの課題が見つかったと思います。

これ以外にもそもそもの基礎的な部分として、プレスの速さ、リスタートの速さ、相手からボールを奪うディフェンス、相手を遅らせるディフェンス、ドリブルの技術(視線を上げて周りが見えるようにドリブルできてきるか)、トラップ(相手の距離やスピード、仲間とゴールの位置、トラップ後のプレーを意識しながらトラップできているか)、キックの精度やパスを出すタイミング(ドリブルできるタイミングで焦ってパスしていないか、しっかり相手を引きつけてからパスできているか)等、公式戦に向けて取り組んできた様々課題にも引き続き取り組んで行く必要があります。

さらに3年生の大会からは6人制から8人制に変わり、フィールドの広さ、ペナルティエリア、ゴールの大きさが変わるため、これに適応できるような基礎技術や体力を向上させていく必要がありますし、オフサイドのルールも追加され、プレイヤーの人数が増える分、ディンフェンスやオフェンスのバリエーションも今よりも複雑になっていく中で、戦術に関する共通認識も作っていく必要があると思います。

これらの課題に取り組みながら、練習試合もできるだけたくさん経験し、次の大会に向けて準備を進め、レベルを上げていけたらと思います。

最後に選手一人一人にメッセージです。
カイ:カイは課題を提示すると、それにしっかりと取り組み課題をクリアしてくれます。一つの課題に集中して取り組み、努力を続けてそれを乗り越える力があると思います。これまでも、相手の位置に合わせたゴールキーパーのポジショニング、ルーズボールに飛び出すディフェンス、正確なパントキック等、一つ一つの課題に取り組んで、いろいろな武器を手に入れてくれました。それでもまだまだ伸び代は沢山あります。ロングキックや、キャッチング、左右上下のボールへの反応・セービングなどの技術面についてはきっとカイの努力を続ける姿勢があれば技術の向上が期待できると思います。これに合わせて、カイにはぜひ、判断力も養ってほしいと思います。判断力とはつまり、常に周囲の状況を把握して、次の展開を考えながらプレーできることです。例えば、ゴールキックのパスコースについて、相手にとって危険なコース、自分たちにとって安全なコースはどこなのか、相手の体制が整う前に素早く判断して実行に移す必要があります。そのためには周囲の状況を常に把握しておく必要があります。これがセットプレーではなく、ビルドアップのタイミングでは相手からのプレスがかかる中で同じ判断をしなければなりません。ボールを受けた時に焦らないよう常に相手や仲間、ゴールのの位置を把握しておくこと、そのために、顔を上げてトラップやドリブルできることが必要になってきますが、そうした足元の技術や意識もぜひ身につけていってほしいと思います。

ソウジ:ソウジは秋季大会を通じて大きく成長した選手の一人だと思います。普段の富ヶ谷での練習時間外での自主練への取り組みや体調管理への意識を聞いて、大会を通じての素晴らしいパフォーマンスも納得でした。特にディフェンス時に相手に対するプレスの距離をしっかり詰められるようになった点は大きな成長が見られたと思います。今大会でも、そのしっかりとしたプレスで何度も相手の攻撃の芽を摘んでくれました。またキック力がついたことでキックオフでのロケットスタートや自陣から相手のディフェンスの裏へのフィード、相手陣内でのロングシュート等、ディフェンスラインからしっかり攻撃の起点を作ってくれていました。引き続き今の努力を続け基礎技術の向上を目指して欲しいと思います。また、8人制に向けて自主練の強度も上げて、浮き球の処理や、相手からプレスを受けても焦らずに対処できる足元の技術など、更なる技術の向上を目指してほしいと思います。

アサヒ:アサヒも前回大会から大きく成長した選手の一人だと思います。もともと足元の技術の高い選手でしたが、その反面ボディコンタクトを避ける傾向がありました。しかし、今大会では闘志あふれるプレーで相手に素早いプレスをかけてボールを奪うシーンが何度も見られました。こぼれ球への反応も今までとは段違いで、トリプ戦での先制点ではこぼれ球にしっかりと詰めて貴重な同点弾を決めてくれました。中盤もディフェンスもこなせるユーティリティの高さもあり、ディフェンスラインからの攻撃参加は富ヶ谷の強力な武器になっていました。アサヒの課題は判断力の向上だと思います。相手のプレスをしっかり見極めて、ドリブルで運ぶタイミングなのか、ボールをすぐに離して仲間にパスを出すタイミングなのか、判断をより素早くできるようになると相手にとってより脅威になっていくでしょう。

ヒロト:ヒロトはとても体力のある選手で、ディフェンスラインから最前線まで縦横無尽に走り回る富ヶ谷の心臓です。また、大事な時に決めてくれる勝負強さも持っています。今回もトリプ戦での同点弾に助けられました。また、今大会では浮き球の処理が秀逸でした。おそらくこれは練習の紅白戦でリンにパントキックでそのままゴールに決められてしまったときの悔しさから浮き球が地面につく前に触ると決意したのだと思いますが、それ以来、浮き球に必ず反応し、地面にボールが着地する前に必ずボールを跳ね返してくれるようになり、相手陣内でプレーをする確率を高めてくれていますが、チームを助ける素晴らしいプレーだと思います。ヒロトの課題としては、ドリブルのレベルアップを期待したいです。これは相手を抜くドリブルではなく、ボールを運びながらしっかり周囲を見て、ドリブルのコースを判断し、ボールを奪われないドリブルを身に着けてほしいという事です。たまにボールをインターセプトした後に焦ってボールを闇雲に前に蹴ってボールを奪われたり、ドリブルのスピードを抑えられずにそのまま相手ディフェンスに止められてしまうことがありますが、しっかりと顔を上げてドリブルして、相手につぶされる前に落ち着いてしっかり仲間にパスをつなげるようになるとサッカーのレベルが大きく変わってくると思います。

シュウ:シュウは、球離れとポジショニングがとても良い選手です。富ヶ谷では、ボールを奪ってからシュートまで一人で狙ってしまう選手が多く、単調な攻撃パターンになってしまうことが多いですが、シュウはボールを受けてから3人目にパスをつなぐことで、よりダイナミックに攻撃を展開し、チャンスメイクの起点となってくれます。シュウはただ「くさび」になるだけではなく、パスをつないだ直後にさらにボールを受けやすい場所にポジショニングしたり、ゴール前のバイタルエリアに走り込んでワンタッチで簡単にゴールを奪ったりと常に次の有効な攻撃のポイントに移動できるポジショニングの良さも魅力です。決勝トーナメントではゴールには届きませんでしたが、予選では3得点で決勝トーナメント進出の立役者となってくれました。美竹戦での相手のオウンゴールもシュウのゴール前への飛び込んだ動きがきっかけとなっていたと思います。シュウの課題は、前線でのプレスの強度とシュート力の強化だと思います。前線からのプレスではもっと相手との距離感を詰められると思いますし、パスコースを予測して、インターセプトや、トラップを狙うプレス、相手を振り向かせないようなプレッシングができると前線でより脅威になれると思います。また、今回の大会ではゴール前で何度もチャンスを作ってくれましたが、シュートの威力があと少しだけあればもっと得点を重ねることができたのではないかと思います。左右の足でシュートを打てるところも魅力ですが、コースを狙ってしっかり体重を乗せてシュートし得点を量産できるようシュート力の強化にもチャレンジしてみてください。

ケイヒル:ケイヒルはスピードもパワーも一回り頭抜けた選手です。6人制のフィールドは少し窮屈そうに見えましたが、8人制になるとまたそのスピードがより生きてくると思います。ケイヒルは富ヶ谷が誇るストライカーの1人ですが、今後、8人制を戦って行く中で一つ成長を期待したい点があります。それは仲間との連携です。8人制ではフィールドも大きく、相手の人数も増える中で、これまでのようなドリブル勝負だけでシュートまで辿り着くことは段々難しくなってくると思います。また、ケイヒルのドリブルは相手を惹きつけるためにその裏にできたスペースを活用することで生まれる大きなチャンスをしっかり使ってほしいと思います。アドバイスとしては、ドリブルの際にしっかりと視線を上げて仲間やゴールの位置を確認できるようにすること、事前にフィニッシュのイメージをもってドリブルすることです。例えば、この位置まで持っていってシュート、この位置までもっていって中央へ折り返す、等必ずシュートを決められる場所、しっかりセンタリングを上げられる場所を作っておき、そこから逆算する形でドリブルのコースを考えられるようになるとドリブルの先のプレーにつながっていくと思います。また、低い位置では無理にドリブルに持ち込まずに仲間を利用することで、また前線でボールを受けなおすことができることをぜひ意識してほしいと思います。ボールを受けたらすぐドリブルということではなく、ここはパスをつなぐタイミングなのかドリブルで勝負するタイミングなのか、ぜひそういった視点を持ちながらプレーしてほしいと思います。ケイヒルの突破力は富ヶ谷の大きな武器です。その武器を上手に使う方法を考えながらレベルを上げていきましょう。

エイタ:エイタはシュート技術が高く、トラップやドリブル、パスも高いレベルでこなせる器用な選手だと思います。前線でのプレスも強力であるため、今回もファーストディフェンダーとして相手のボールを奪い、仲間からのパスにも反応して得点を上げるなど活躍してくれました。エイタの課題は攻撃時の状況判断だと思います。特に相手ディフェンスが厚い状態の時、無理に一人でドリブルで立ち向かうのではなく、しっかりと仲間を使い、数的優位を作りながら相手を崩していく戦い方を意識してほしいと思います。エイタはペナルティエリア付近で相手ディフェンダーが1人くらいであれば状況を打破して得点を狙える選手だと思います。もちろんフリーでボールを受けることが最優先ですが、そういう状況を作り出すためにどのような準備が必要か、得点が狙えるシュートポイントから逆算してポジショニングやオフザボールの動きを考えてほしいと思います。また、ゴール前で数的優位が作れている場合は、狙える時はゴールを狙い、シュートコースがブロックされている時は仲間を使って相手を崩すこと、その選択肢を常に意識してほしいと思います。8人制に向けてサッカーのレベルを上げていき、これまで以上にゴールとアシストの量産を狙える選手に成長してほしいと思います。

シュウヘイ:シュウヘイは富ヶ谷の2年生で一番足の速い選手です。今回の大会でも前線からプレスをかけて勝利に貢献してくれました。しかし、今回の決勝トーナメントではなかなか試合に出られず、美竹戦の後半から途中出場のみとなってしまい、もっと試合に出たいという悔しい気持ちを味わったのではないかと思います。ただ、その後の練習ではその悔しさをバネに、強い気持ちを乗せたプレーを見せてくれています。公式戦後のミニゲームでも前線からのプレスでボールを奪ってゴールを決めるなど大きな成長を見せてくれています。シュウヘイは恵まれた身体能力を持っているので、ぜひそれを活かせるように技術と勇気を磨いてほしいと思います。インサイドキック、インステップキック、トラップ、顔を上げて回りを見るドリブル等まだまだ技術面でレベルアップできる余地は沢山あります。また、球際の攻防や浮き玉の処理など怖がらずにしっかりと距離を詰める勇気も必要です。今回の大会の悔しさをバネに、次の大会でもっと活躍できるよう、レベルアップしていきましょう!
【3年生】秋季区民大会2024 予選リーグ 総括
早いもので、先日の日曜日から12月になりました。ただ、季節の移ろいを体で感じるにはまだまだ温かい日が多く、なんだか地球のことを心配してしまいます。

さて、その12月の初日となった日曜日、3年生の秋季区民大会の予選リーグが開催されました。
今年度から6名体制となったこの学年は、8人制の試合に挑むため2年生の助っ人選手を加えた形でエントリーしています。

春の大会がずれ込んで、終わったのが9月末なので、実のところ2ヶ月しか経っていない中で秋の大会が始まったことになります。その間、3年生の練習参加率が少し少なかったように感じており、チーム全体として新しく取り組めたことはさほどありませんでした。

この日を迎えるにあたり、あまり細かいことを言わず、春の大会で芽生えた彼らのパスサッカーを見守ろう、と考えました。
出場選手は以下のとおりです。

【3年生】
サエ
シンノスケ
ダイチ
ナツ
ヒロト
ミドリ

【2年生】
エイタ
ガク
コウ
シュウ


※2年生メンバーの選考については、得点力が高いことに加えてゴールキーパーとしての成熟度が高い選手を、という基準で行いました。

■試合結果
・第1試合 vs セントラルE
勝ち 1-0

・第2試合 vs 美竹SC
負け 1-5

・第3試合 vs セントラルA
負け 0-12

■全体総括

この学年は、以前は渋谷区4位になったりしていますが、その後たくさんの選手が別チームに移籍をしていき、現在の6名になった今年4月以降は公式戦での勝利がありませんでした。その意味で、第1試合で勝利を勝ち取ったのはとてもよかったですね。それも、自分たちのサッカーの形、つまり自陣サイドから丁寧にパスを繋いでいくパスサッカーで勝ちきったのがすばらしいです。
右サイドバックのサエが出したパスを、エイタが抜け出して受け見事なゴールを決めました。エイタの決定力はさすがですが、加えて注目したいポイントは、サエがラストボールを出したことです。ディフェンスラインを上げることができていなければ、サエがラストボールを出せる位置にいることはできなかったのです。組織的なディフェンスの連携を感じることができました。一緒に連動していたミドリ、そしてラインをコントロールしていたヒロトたちも、このゴール、勝利の立役者と言えるでしょう。

残りの2試合は強い相手との試合になりましたが、第2試合では得点も生まれています。
左サイドからダイチが放ったロングシュートを相手ゴールキーパーが弾いたところ、つめていたガクが見事にネットを揺らしました。強い相手でも自分たちのプレーを崩すことなく、そして一矢報いたのはとてもよい経験になったことでしょう。

ゴールキックを蹴るのはゴールキーパー。
それを受けるのは、まずはサイドバック。その後に受けるのがハーフの二人である、シンノスケ、あるいはナツです。
ふたりとも怖がらずにボールを受けに行ってました。あとは前を向きながらトラップしたり、最初のワンタッチで相手をかわす動きを覚えると、サッカーの楽しさのトリコになるんじゃないかな、と思います。

コウは3年生チームに参加するのはじめてだし、僕の言うパスでサイドから繋いでいくサッカーへ対応できるか未知数でしたが、ポテンシャルの高さを発揮ししっかりゲームに関われていました。オフサイドについては、来年の大会までに慣れていけば問題ありません。

予定があって第3試合だけの参加になったシュウは、1試合だけでも存在感が大きかったです。機敏な動きでシュートに反応して何本もの厳しいシュートを止めてくれました。

パスサッカーは難しいものです。
ロングボールを蹴っていけば、自陣からの脱出の近道になりますが、ショートパスというのは、キックが不正確だったりトラップがしっかりできない、あるいは受け手がパスを受けられる位置に動いてくれないと、すぐに自陣でのピンチになります。でも、その緊張感の中で、全員がゲームに関われるという点において、このスタイルにこだわることにはとても重要な意味があります。

ロングボールで狙ったところに蹴ったり、そのロングボールを受け手がしっかりとトラップするのには、もう少し年数がかかります。それまでは運任せのロングキックに頼らず、動いて止めて蹴って走る、を繰り返すことができるパスサッカーで、全員が参加するサッカーをしっかりと学んで楽しんでもらいたいと思っています。

順位決定リーグでも、みんなのかっこいいパスサッカーを楽しみにしています。


【1年生】春季区民大会2024 決勝リーグ
11月10日(日)春季1年生区民大会 決勝リーグが行われました。予選では3位でしたが、全リーグの3位の中で成績がトップだったので決勝リーグは2位リーグに組み込まれました。
参加選手:ナオヤ(c)、カイ、ケイタ、セン、ヒナタ、ユア、ヨウ、リョウ、

(1) vsセントラルC ⚪1-0 得点:セン
(2) vs東部B ⚪5-0 得点:セン、カイ4
(3) vsセントラルA ●0-1

2勝1敗、堂々の2位リーグ2位。ほんの少し前まで1年生は5人だけで、年長さんに入ってもらってやっとチームが組める状態だったことを考えれば胸を張れる結果でした。何より、サッカーを楽しみながらのびのび個性を伸ばすことに重きをおいた”富ヶ谷スタイル”で勝てる経験ができたことがうれしかったです。
2位リーグということもあり、どのチームも個々のスキルでは富ヶ谷と同じくらいか少し上と思われましたが、2つ勝ち切ることができたのは毎週のトレーニングの賜物だと思います。普段の練習の成果がよく出ていたポイントとして、自ゴールキックからの失点がゼロだったことがあります。ロングキックが飛ばないこの年代では、ゴールキックをどうやって前に運ぶかが最初の課題です。予選、決勝の全6試合をとおして、中央で相手に奪われすぐ攻めこまれるような危ない場面がほとんどありませんでした。富ヶ谷では両サイドに誰かがポジションを取り、守備の手薄なところから前に運ぶことをトレーニングしてきました。もしミスして奪われてもサイドなら誰かが守備に行けます。これを何度かくり返すと相手も両サイドに守備をつけてきましたが、それを見たキッカーは前線の選手にポジションを指示し中央のDFの間を通しました。おしくも得点にはなりませんでしたが、パス一つでおしいシュートまで持ち込めました。他にも試合中のコーチの指示は最小限でピッチの選手たちで考えて判断していた場面がいくつもありました。
これまでキーパー以外のポジションをあえて決めなかった理由がここにあります。サッカーはフィールド上のどこに動いてもいいスポーツです。自分の目で見て判断し、自由に走り回ることを楽しんでほしいと思っています。6人制の小さなコートサイズでパスワークに優れたチームがまだないこの時期なら走力があればこれでも十分戦えます。相手ボールの時はボール保持者に集まってディフェンスします。では、こちらの攻撃時には何を見てどこに動けばいいか。4月からそれをくり返し選手たちに言い続けてきました。ぜひご家庭で選手たちにサッカーでは何を見るのかを聞いてみてください。ほとんどの選手が4つ答えてくれると思います。(答えれなくてもまだまだ言い続けるので大丈夫です!)そんなチームの約束事がゴールキック時のポジション取りに現れています。さっきまで右サイドにいた選手が次の場面では左にいたり、その逆があったりするのはそのためです。ポジションを決めることのメリットはもちろんありますが伝え方を間違うと「そこにいなければならない」と勘違いし、サッカーの醍醐味である自由なプレーが制限されてしまうような怖さもあります。今後は徐々に役割を決めていきますが、目指すのはどのポジションからもシュートを狙えるサッカーです。自分で見て得た情報で判断し、実行できるような自由な選手に成長させていきたいです。
他に良かった点として、全6試合のキーパーを4人(リョウ、ヨウ、ヒナタ、セン)が交代でやれたことがあります。機会はなかったですが他の選手もお願いすればやってくれたと思います。得意不得意は別にしてやってと言われればじゃあやるか、と思えることが大切だと考えています。キーパーを特別なポジションととらえず、失点をキーパーのせいにするのは違うよねという雰囲気ができつつあるのはポジティブな点です。とりあえず、まずは何でもやってみる、失敗をおそれずチャレンジするのが当たり前のチームにしたいです。

最後の挨拶でも言いましたが、公式戦の数が限られている富ヶ谷にとって春と秋の区民大会
は貴重な真剣勝負の場です。普段のトレーニングで判断し、勝つことを優先して出場メンバーを決めました。選手の出場時間に差がでることに申しわけない気持ちはありましたが、ベンチメンバーを含めみんなで勝つことを目指し、喜んだり悔しがったりできるチームだったと思っています。
今の6年生を1年生のときから見てきましたが、伸びる時期は本当に選手それぞれ違います。足が速かったり体が大きいのはたしかにサッカーに有利ですが、個々の特徴の一つにすぎません。体が小さくても、足が遅くても他の特徴や技術を伸ばすことで活躍できるのがサッカーの面白さであり、その個性を見つけて伸ばすのがコーチの仕事です。誰がどんな選手に育つのか、成長を楽しみに長い目で見ていてください。

最後に保護者でありサポーターのみなさん。他のチームには選手だけのエリアに入ってきたり、観戦中に大声で選手に指示する保護者が見られましたが、富ヶ谷には一人もいませんでした。いいチームにはいいサポーターが不可欠です。選手たちを出迎えてくださった拍手の大きさに驚いたし、最後の1本締めも最高でした。今後も熱いサッカーをお見せできるようにみんなで楽しんでトレーニングに励みます。ひきつづき、応援のほどよろしくお願いいたします!

お忙しいとは思いますが、選手たちと一緒にこのレビューを読んで、難しいところは言いかえたりしてくださるとうれしいです。もし分かりにくかったら説明しますので、練習後にでも聞いてください!
三村
【2年生B】秋季区民大会2024 予選リーグ総括
Bチームのお手伝いをさせていただいた金子です。今回Bチームは、(1)ゴールに向かうプレーをすること、(2)前からプレッシャーをかけること、を目標としました。その狙いは、できるだけ相手陣内でプレーする時間を長くし、チャンスを増やしピンチを少なくすることです。(2)については、やや意地悪な言い方ですが、「相手を焦らせる」ようなプレッシャーをかけようと伝えていました。

今回Bチームの戦績は以下の通り4戦4敗と結果こそ振いませんでしたが、観ていてワクワクするようなサッカーをしてくれたのではないでしょうか。選手たちに伝えたのはチームのベースとなる(1)、(2)くらいで、試合中に観られたワクワクするようなプレーの数々はほぼすべて選手たちのアイデアによるものです。例えば、コウやガクがコウノスケに落として(=バックパスして)、コウノスケがコーナーに向かってロングボールを蹴る戦略は強豪の渋谷東部A相手には非常に効果的でしたが、選手たちが自分たちの置かれている状況やチームメイトの特徴を踏まえて自ら判断した結果です。ピッチ上で自由な発想で表現する選手たちのクリエイティビティを今後も楽しみにしています!

vs 渋谷東部A
●2-3
得点者 : コウノスケ、コウ(ガク)

vs 美竹
●0-2

vs セントラルB
●0-2

vs セントラルC
●0-2

最後に、今回の大会で選手たちは本当によく走っていました。翌日筋肉痛になった選手も多かったのではないでしょうか。でも練習の翌日に筋肉痛になることはありますか?練習から大会くらいのインテンシティでできればもっと強くなれると思います。決勝トーナメント、順位決定リーグに向けて練習の質も上げていきましょう!

コウノスケ

キャプテンとしてプレーメーカーとして存在感を発揮してくれました。コウノスケはボールを持った時にタメを作れる選手なので周りによいポジション取りをする時間を与えてくれます。さらに正確なパスも出せるためコウノスケからチャンスが生まれることが多かったです。今回はベンチでの振る舞いも素晴らしくベンチからコーチングをしてましたね。(低学年だと遊んでしまうことが多いので)控えの選手によるコーチングというのはとてもよいアイデアだど思いました。

コウ

コウは何でもできるオールラウンダーですが、この日はサイドで前に進むドリブルがピカイチでした。そしてそこからのクロスが見事でした。クロスの本数はABチーム合わせてもトップだと思います。クロスを上げることは意外と難易度が高い(ドリブル中に中が見れる、前に進みながら横に蹴る)ですが、コウは身体の使い方が上手いのだろうなと感心しました。あとは、チームメイトがコウの特徴を理解して(コウを信じて)ゴール前に走り込めるとより攻撃の厚みが増すと思います。

ガク
ガクは2年生の中で最も突破力、攻撃力のある選手の1人です。この日も持ち前の攻撃力を活かし多くのチャンスを作ってくれました。前からのプレッシャーもとても迫力があってよかったです。それだけでなく、最終ラインまで戻り、何度か決定的なピンチも救ってくれました。ガクのようにボックストゥボックスで(自陣ペナルティエリアから相手のペナルティエリアまで)走れる選手はとても貴重です。相手は富ヶ谷は7人出ていたと思ったかもしれません。

トウマ
トウマのボール奪取力がこのチームの核となっていました。1対1はほぼ全勝だったのではないでしょうか。トウマのところでボールを奪い切ることができるので、そこが富ヶ谷Bの攻撃の起点になり、相手陣内でのプレー時間の長さにつながっていました。成長を感じたのは奪った後に前の選手にボールを渡せるようになりましたね。副キャプテンとしてお手本になるような闘志溢れるプレーを見せてくれました。

タツイチ
タツはとても守備能力の高い選手です。特にボールと相手の間に体を入れるのがとても上手だと思いました。実は今回タツとはマンマークの練習もしていました。紅白戦では試しにエイタをマンマークしてもらいましたが、そのエイタが練習後にBチームのMVPはタツだと言ってました。また、今回はゴールに向かうプレーを意識してもらいましたが、少しずつできるようになってきました。

シンタロウ

シンタロウは責任感が強く特に守備時のポジショニングが上手な選手です。それに加えて、今回の大会では、インターセプト(相手のパスを途中でカットすること)の上手さも光ってました。インターセプトは相手のプレーを予想しないとできません。シンタロウが試合中よく周りを見てよく考えていることがわかるプレーでした。それからキックが上手くなりましたね。チーム目標をきちんと理解し、前にボールをつなげられていました。

ワク
ワクは怖がらずにボールや相手に向かって行ける選手です。また本能的にゴールに向かうプレーができる選手でもあります。そのため今回のチーム目標はワクにとっては当たり前だったかもしれません。紅白戦では、ワクがエイタに激しくプレッシャーをかけ、「プレッシャーをかけたらエイタですら蹴り出した」という発見をチームに共有してくれました。これがチームの基礎になったことは言うまでもありません。試合では、前から献身的なプレッシングをしてくれたり、GKを引き受けてくれたり、チームのためのプレーをたくさんしてくれました。

リン
GKとFWで強みのキック力を発揮してくれました。リンのパントキックやゴールキックはボールを前進させることに大いに役立ちました。それからリンのFW起用は今回Bチームの秘密兵器でした。リンのシュートは会場を沸かすことができます。リンがボールを持つとみんなが期待します。それが富ヶ谷にとてもよい雰囲気をもたらしてくれました。リンとは試合前にシュートを何本打つか約束するのが決まりになっているのですが、簡単に達成してくれるのもお決まりになっています。
【2年生A】秋季区民大会2024 予選リーグ総括
コーチの渡辺です。
11月4日(文化の日の振り替え休日)、渋谷区2年秋季大会予選リーグが開かれました。この日はさわやかな秋晴れで絶好のサッカー日和となりました。

富ヶ谷は選手たちの成長や新戦力の加入等もあって全体のレベルが拮抗してきたこともあり、対戦相手とのバランスも考慮して全く新しい2チームを編成して大会に挑みました。結果としてグループリーグAに参加したAチームはリーグ参加5チーム中2位で決勝トーナメント進出を決め、グループリーグBに参加したBチームは残念ながら参加5チーム中5位となりましたが、リーグ1位の渋谷東部Aに2-3と肉薄する接戦を演じる等、ポテンシャルの高さを示してくれました。


このレビューでは、Aチームの結果について振り返ります(Bチームは金子コーチに別途レビューしてもらいます)。

【試合結果】
Aチーム
vsセントラルF 0-0
vs千駄ヶ谷A 0-5
vs猿楽  3-0 (得点:アサヒ、シュウ×2)
vsセントラルE 3-0(得点:ヒロト、シュウ、エイタ)


【戦評】
第1試合のセントラルF戦では初戦の硬さが最後まで抜けず、固まって守る相手に対して、前衛の3枚だけで攻撃をしかけ、全体で連動した攻撃が行えないまま試合を終えました。前回の大会でもそうでしたが引いて守る相手を攻めきれないのは、守備的な布陣をとったことで攻撃に枚数をかけられていなかったこと、裏のスペースを狙うことを目標としていたため、相手が引いてプレスをかけていない状態でも、焦って早いタイミングで前線にボールを配球してカウンターを受けたり、自陣でも相手陣地でも数的不利の状況を作ってしまったことなどが原因だと思います。

結果的に、相手の体制を崩せないままゴール前でつぶされてしまったり、無理にシュートを放って枠外にそれたり、キーパーにセーブされるシーンが多く見られ、また前線とディフェンスラインが連動していないことで、守備時にも何度かピンチも招いていました。後半はソウジをアンカーとして、アサヒ、ヒロトが一列前に移り4名で前線からプレスをかける形に切り替えて押し気味に試合を進めることができましたが、ゴールに届かないまま試合を終えました。

今回は、強度の高いチームを想定してあえて初戦から守備的な体制を試していたことで、守備的に入りすぎて初戦で思うように攻撃の形が作れませんでしたが、相手の強度に合わせて戦術を変えたり、選手の自主性に任せて試合の状況を見て自ら判断してもらうように促すことも必要だったと反省しています(特にBチームの初戦のようにアグレッシブに前線からプレスをかけて前にボールを進めることにフォーカスした戦い方を見て、改めて目標や戦術が試合に与える影響の大きさを感じました)。

また、相手の強度に関わらず、フリーの状態では無理にボールを蹴るのではなく、しっかりとボールを前に運び、相手を引き付けてから仲間にボールをつなぐことで数的優位を作りだし、相手のディフェンスを崩していく必要がありますが、こうした動きについては、改めて練習に取り入れながら決勝トーナメントで体現できるようにしていきたいと思います。

第2戦はこのリーグ首位通過の千駄ヶ谷Aとの対戦となりました。前回の対戦での反省も踏まえて、できるだけ相手陣地にボールを運ぶことや自陣ではシュートを打たせないように体をしっかりと寄せていく守備など、選手たちにも意識的に実践してもらいましたが、千駄ヶ谷のプレスの速さ、正確なパス、ドリブルのスピード、シュート力、リスタートの速さなど多くの点で千駄ヶ谷が富ヶ谷を凌駕し、2列目からのロングシュート、ドリブルからのシュート、カウンターなど様々な形で失点を許してしまいました。

そのような中でも、カイのファインセーブで何度かピンチを防いだ場面も見られましたし、全体的に不用意に飛び込まずに体を相手に寄せてうまく攻撃をさせないディフェンスができていた場面も何度も見られました。

攻撃面では相手のプレスの速さに対応できずパスを回せずに全く攻撃を組み立てることができませんでしたが、今後は強いプレスを受ける中でもボールを失わないよう、意識的に練習に取り入れながら対策を取っていきたいと思います。また、キックオフやゴールキック、コーナーキック、フリーキックなどセットプレーについても、決勝トーナメントまでに選手たちと話し合っていろいろなアイディアを試していけたらと思います。

第3戦の猿楽戦では、終始優勢に試合を展開できましたが、相手キーパーの好セーブに阻まれ、後半の残り1分までゴールが奪えずハラハラする展開が続きました。しかし、途中交代したシュウヘイが前線でのプレスからこぼれ球を先に触ってゴール前にセンタリング、アサヒがそれを滑り込みながらのダイレクトシュートで先制。勢いに乗った富ヶ谷は、キックオフのボールをインターセプトしたエイタがドリブルで駆け上がり、ゴール前のシュウにスルーパスを送り、シュウがこれを落ち着いてゴールし2点目、さらに相手のカウンターによるピンチに素早く飛び出したカイがこれをクリアする際に相手ゴール前に素晴らしいフィードを送り、これをシュウがアウトサイドの美しいトラップから落ち着いて3点目を奪い、これまでのうっ憤を晴らすかのように立て続けにゴールを奪い勝利しました。

第4戦のセントラルE戦では、決勝トーナメント進出を目指して序盤から積極的に前線でプレスをかけて、前半中盤で相手ゴール前でこぼれ球に飛び込んだヒロトが浮き球を力強いボレーシュートでゴールに沈め先制し、続いて相手の不用意なゴール前へのバックパスをインターセプトしたシュウが落ち着いて決めて2点目、後半には相手ゴールキーパーのスローインをシュウがヘッドで折り返し、そこに詰めたエイタが3点目を奪い、3-0で勝利しました。


この結果、Aチームは次回は決勝トーナメントを戦います。予選以上に苦戦が強いられる展開が続くと思いますが、今回の決勝は3試合の総合力が試されるリーグ戦ではなく、負ければ即敗退のトーナメントです。悔いの残らないよう、予選よりもアグレッシブに試合に臨み、最後まで全力を尽くせたらと思います。

また、本日予選CDリーグを観てきましたが、決勝トーナメントに勝ち進んだチームはどこも富ヶ谷よりも数段格上のチームが揃っています。しかし、怖がってばかりはいられせん。富ヶ谷もしっかり準備をして決勝トーナメントに挑み、少しでも上を目指して頑張りましょう!

最近上り調子のソウジは3分間の体幹トレーニングを毎日こなしているようで、エイタも真似してトレーニングを始めました。決勝トーナメントまで残された時間は僅かですが、選手一人一人、自分にできることを最後まで考えて試合に臨みましょう。
【5年生】秋季区民大会2024 予選リーグ 総括
コーチの山野です。

 11/4(月) 5年生チームが秋季区民大会予選に臨みました。結果は1勝1敗。3チーム中2位で予選を突破し、決勝トーナメント出場を決めました。

メンバー以下11名
エニシ、タクヤ、ソウ、ゼン、ヤマト、ヒューゴ(キャプテン)、チフク、シュンイチロウ、テルマ、キョウイチ、トモカズ

試合結果
■1試合目vs 美竹
〇1-0(前半0-0、後半1-0)
得点者:タクヤ(トモカズ)
 対戦相手が体格的に優位であり、分析からも厳しい試合が予想できることを選手達とも話していましたが、見事に貴重な勝ち点3を手にすることができました!
 皆、試合序盤からのアプローチが素晴らしく、ボールを奪取した際の味方のサポートが相手の準備を凌駕し、集中力を切らさずにプレーを続けられたことが、勝利の大きな要因となったと思います。
 後半では、右FWのトモカズが単独でスピード突破を試みる場面と、味方とのコンビネーションによる突破のバランスが絶妙で、相手ディフェンスにとって対応が非常に難しい状況を作り出していました。そして、得点シーンではトモカズとタクヤの3往復程のワンツーが相手DFを完全に崩し、タクヤが巧みにディフェンスとキーパーをかわしてゴールを決めることができました。

■2試合目vsトリプレッタC
●7-0(前半0-2、後半0-5)
 厳しい結果となりましたが、最後まで気持ちを切らさずに戦い続けた姿勢は素晴らしかったです。2試合目では、1試合目と比較して個々のスキル差が顕著であり、さらに1試合目での体力消耗が大きく影響したことが、実力差以上に失点を重ねた要因として大きいのではと考えます。
 この試合、シュンイチロウの思い切った飛び出しと果敢な守備が印象に残りました。以前に比べ判断力のレベルが向上し守備範囲が格段に広がったように見受けられました。後半、失点を重ねて厳しい状況でしたが、ヤマトのベンチから味方を鼓舞する声掛けも素晴らしかったです。特に「もうピッチでは限界でこれぐらいしかできません」という言葉は、彼が全力を尽くしたことと、それでも味方の為に出来ることをするという姿勢を見ることができました。
 一方、前半で2失点した後のHT、キョウイチとゼンのサイドに混乱が見られたため確認したところ、ゼンは得点しなければ勝てない、キョウイチは失点したくないという異なる意識が見えました。このような意識の食い違いを試合中に同じ方向へ向けるコミュニケーションも、チーム全体で改善を図るべきポイントかもしれません。

 選手達への総括では、皆、ポジションごとの役割について共通認識をもつことができ、ポジションチェンジした際にもスムーズに役割を理解できる、試合中のカバーリングやポジションのスライドがうまくできたと思う。ただそういった組織的な考え方があっても1対1の局面でスキル差があると、どうしようもないことがあり足元の技術やスキルが大事だということを話しました。
 次回はいよいよ決勝トーナメントです。短い期間ですが悔いのないように準備をしていきましょう!
【1年生】春季区民大会2024 予選リーグ
11月3日(日)1年生・春季渋谷区区民大会 予選リーグ
<参加選手>
ナオヤ(c)、カイ、ケイタ、セン、ヒナタ、ユア、ヨウ、リョウ

夏の暑さが過ぎ去り、これ以上ないくらいのサッカー日和に1年生の初めての公式戦が行われました。いろんな事情が重なり延び延びになったことで、先月から3人仲間が加わった富ヶ谷はオール1年生でのぞむ事ができました。

試合前のアップでは、他のチームが気になってよそ見したりそわそわしたり落ち着かない選手たちが多く見られました。経験上このふわふわした気持ちのまま試合に入ると相手に一気に押し込まれることが予想されました。
一度集めて「他のチームが強そうに見えるでしょ?相手から見たら富ヶ谷もそう見えてるんじゃないかな。緊張してドキドキしてる子いるかな?」と聞くとほとんどの選手が手を挙げました。「それはすばらしい!この試合でいいプレーをしたいって思ってる証拠だね。どうでもいいって思ってたら緊張なんてしないよ。笛が鳴ったらいつも通りプレーできるから大丈夫!」と背中を押しました。少しホッとしたのか、いつも通りの表情になってきました。

(1) vs セントラルB ○7-0 得点:ヒナタ、カイ4、セン、ナオヤ
いい入り方ができたこともあり、最初から相手コートに押し込む展開がつづきました。相手が団子状態だったことに加え、ホームグラウンドの富小より広いコートだったので、スペースを使ったパス交換が何度も見られました。先制点は最近強いキックが蹴れるようになったヒナタ。独特の感性で神出鬼没する見ていて面白い選手です。早めに得点できたことでチームに勢いをつけてくれました。
新戦力のケイタ、ユアも積極的にボールに絡みにいけました。ボールを持ってる相手の正面に立つ(寄せる、プレスする)というディフェンスの基本を ”フタをする”という言葉で練習しています。この試合ではしっかりフタができ、いい守備から得点を重ねられました。サッカーを始めたばっかりでキック、ドリブルなど技術的にまだこれからの選手も試合の中でチームに貢献できるプレーがあることをしっかり見せてくれました。2人の出場時間が他の選手より少なくなってしまいましたが、ベンチにいても「早く出たい!」と志願してくれました。もちろん出てもらいたい気持ちとチームのバランスを見ないといけない状況で申し訳ない気持ちがありましたが、サッカーを好きになって楽しんでくれている様子がわかってうれしかったです。

(2) vs トリプレッタA ●1-4 得点:セン
ナオヤがヘディング、こぼれ球をセンが競り勝ちスライディングシュートで先制点。負けはしましたが、1位抜けするトリプレッタのこの日唯一の失点でした。逆転された後半、キーパーに入ったセンのパントキックで前がかりになった相手の裏のスペースに走り込む作戦で何度か惜しいところまで行きました。得点はあげられませんでしたが、ハーフタイムにコーチが言った作戦をすぐにチームで共有して実行できたことに驚きました。とくに負けている時にはいろんな感情が混じって少しパニックになるものです。負けはしましたがこのチームの可能性を感じました。

(3) vs セントラルA △0-0
初戦でトリプAとスコアレスドローだったセントラルAはこのリーグで一番力が拮抗してると思われる相手です。トリプが負けることは考えにくいので、勝てば2位抜け、引き分け以下なら3位抜けが濃厚です。一番バランスがいいと思う初戦と同じメンバーでスタートしました。このチームは4月からキーパー以外はポジションを決めずにやってきました。その意図はどこかで説明しますが、この日はセンに一番後ろから守備のサポートと前線へのボールの配給を指示しました。それを伝えるのに本人に言ったのは「森重選手みたいにプレーしてみて」の一言だけです。毎週のようにスタジアムやテレビで観戦しているFC東京のガチサポにはその一言で十分伝わりました。長年、FC東京でセンターバックを務める元日本代表のイメージが彼にはあります。本来攻撃が大好きなセンがチームのためにその役を引き受けてくれたことで、最後までゴールを守り切り、何度かゴールチャンスを作ることにつながりました。たくさんサッカーを観ることは経験値になりサッカーセンスが磨かれ、実戦にも生かされます。今はyoutubeでもいろんな動画を観ることができます。まずは好きな選手、チームを見つけてみましょう。
もう一人、無失点で守り切れた立役者にキーパーをやってくれたリョウがいます。後半は別の選手がキーパーになるプランでしたが、うまく行ってるチームを変えることができず後半もお願いしました。期待通り最後に相手のいいシュートを体を張って防いでくれました。
大抵のことには笑ってやり過ごせる強さがあるリョウが最後に涙していたのはシュートの痛みだけでなく、フィールドをやりたい悔しさがあったからかもしれません。チームのために「じゃあやるよ!」と言ってくれたおかげで引き分けに持ち込めました。

シュートが大好きなカイはさすがの得点力を見せてくれました。ドリブルのときも顔が上がって周りを見れているので、スペースに運んだり効果的なパスができます。味方にパスの要求が強いのは、自分がなんとかしてやるという気持ちの表れだと見ています。カイの好きな三笘選手は華麗なドリブルの印象が強いですが、ボールがない時にはどんなプレーをしているかぜひ見てみてください。カイならできると思ってつい要求が厳しくなってしまいますが、中心選手として苦手なことにも挑戦してくれていることが見ていてよくわかります。

新戦力ながら3試合フル出場のヨウは欠かすことができない選手でした。ふだんの練習から闘争心がすばらしいです。技術、体力はトレーニングできますが、教えることが難しい大事なものを最初から持っていました。取られても取り返し、走りまわってシュートチャンスまで作りました。止める蹴るの基本技術がつくと点も取れるよりいい選手になりそうです。

この日のキャプテンはナオヤでした。彼の持ち味は相手の強さに関わらず全力を出し切るところ。どんな状況になっても最後まで走ってくれると信じてキャプテンに指名しました。結果、想像をはるかに超える運動量でナオヤが3人いるかのような活躍でした。チームは生き物とよく言いますが、失点して弱気になったりマイナスの感情はすぐに広がります。言葉はなくてもナオヤのように振るまってくれる選手がいるとコーチはすごく助かります。最後のあいさつも堂々としていて立派でした。ナオヤにお願いして本当によかったです。

結果は1勝1敗1分でしたが、それぞれの持ち味が出せた納得のいく3試合でした。次は各リーグの3位が集まります。より力の拮抗した相手にどんなサッカーを見せてくれるか今から楽しみです。

最後に保護者のみなさん、この日もあたたかい応援をありがとうございました。最高のサポーターの前で思いっきりプレーできる選手たち。サッカーの素晴らしさがつまった景色をベンチからたくさん見せていただき感謝です。
ひきつづき、よろしくお願いいたします!

三村
【4年生B】春季区民大会 順位決定トーナメント 総括
コーチの吉野です。
4年B、春季区民大会順位決定リーグの総括です。
10/20(日)27日(日)渋谷区スポーツセンター
20日出場選手:
アラタ・カンタ・ケイシ・トウマ・フミヒト・ユウヤ・レンタロウ(C)・(3年)ダイチ・ヒロト
27日出場選手:アラタ・カンタ(C)・トウマ・ユウヤ・レンタロウ(3年)ダイチ・ヒロト(2年)エイタ

Aチーム同様、集合場所で鬼ごっこらしきもので走り回っていたBチーム。
今回20日にジミー、27日にフミヒト・ケイシが不参加となり3年生からダイチ・ヒロト2年生からエイタが参戦してくれました。
前回「サッカーというスポーツの楽しさ」を実感するというチーム目標を掲げ、サッカーの面白さを味わうことができた彼ら。さらなる楽しさを味わってもらうべく、前回の戦術を踏襲しつつ「スペースを狙う」ことに重きをおいて試合にのぞみました。
「自陣ゴール前での球離れを早くする」「DF・MFがサイドスペースへボールをフィードし、中央へ折り返す」ことを徹底することで幾度もチャンスを作り出しました。途中、パス回しを連続で成功させ、相手が全くボールに触れられない時間帯もつくれたほど、団子サッカーから脱却し、サッカーの楽しさを味わうことを経験できていたと思います。
最後まで勝利を目指した彼らには最終戦となった東部Bとのフレンドリーマッチでご褒美が!
強敵相手にエイタが2点(今大会最高得点)をもぎ取るという最高の結末で今大会を終えることができました。


・試合結果
●第1試合 vsセントラルD 0ー3
(GKユウヤ DFフミヒト・アラタ MFカンタ・レンタロウ・ケイシ FWダイチ・トウマ)
前半の内容は素晴らしかったです。左MFカンタ・右MFケイシがサイドへボールをフィードし、FWトウマ・ダイチが走り込み中央へ折り返すというグラウンドを広く使ったサッカーを展開し、ポゼッションも相手チームを圧倒していました。
守ってもDFフミヒト・アラタが圧倒的な運動量と粘り強いマークをみせてくれ、GKユウヤまでボールを運ばせませんでした。
その大きな要因がダイチ・トウマのフォアチェック。前線の選手がハードワークをすることにより相手の攻撃の芽を早い段階で潰せていたからです。
トウマが放った速さのあるセンタリングに相手DFが対応できず、中央にいたケイシが振り抜いたシュートは、惜しくもゴールとはなりませんでしたが、大いに会場を沸かせました。
後半、相手のポジション変更がうまくいったのか早い時間に強烈なシュートを決められてしまうと、前半できていたサッカーが難しくなり苦しい展開に。
自陣ゴール前でのボール処理の遅れ、そして得点を急ぎスペースを狙うサッカーではなく、縦一本の展開になってしまいました。
選手自身も体感していたようで試合後のミーティングで同様の点があげられていました。
今一度、自分たちの目指すサッカーを再確認できたことが次戦での良い内容につながったと思います。

●第2試合 vsセントラルC  0-4
(GKトウマ DFカンタ・レンタロウ・アラタ MFダイチ・ユウヤ FWフミヒト・ケイシ)

2戦目の相手は、強豪・千駄ヶ谷Aに惜敗したセントラルC。1試合目よりも強度のあるチーム。自分たちの目指すサッカーを展開できるかと不安を感じていましたが、全くの杞憂でした。
早い時間帯に失点を許してしまいましたが、1試合目での経験が生きたのか、戦術を徹底させることができ、そこから崩れたりせず、むしろその後は富ヶ谷の有利な時間が続きました。
右サイドに出たボールにMFユウヤが追いつくとサイドを駆け上がり中央へセンタリング。
FWフミヒトがフリーで受け、シュートでフィニッシュできた時はピッチ外から大きな拍手が!
後半、守りの要、CBで出場したヒロトが気持ちの入った、まさに体当たりでのディフェンスで幾度もピンチを防いでくれました。
点差はつきましたが、内容的には自分達の掲げたサッカースタイルを貫けたことが素晴らしいと思います。


●第3試合 vsセントラルC  0-0 (PK 0-2)
(GKトウマ DFカンタ・ヒロト・ユウヤ MFアラタ・ダイチ FWエイタ・レンタロウ)

27日に行われた最終戦。得点力強化を考え、飛び級で2年生のエースストライカー・エイタに参戦依頼しました。
この日もスタイルを変えず、DFからサイド展開を狙いFWや空いたスペースを狙う展開が徹底できていました。DF陣は魂のこもった守備を見せてくれ、再三ディレイで相手攻撃を遅らせ、何回もシュートブロックに行くことで相手攻撃を跳ね返してくれました。特にGKトウマの活躍が光ってました!積極的に前に出て相手FWとの距離を詰めてブロックしたり、ミドルシュートにも横っ飛びで対応するなどスーパーセーブを連発!そんなDF陣の頑張りにこたえるかのようにエイタ・レンタロウは、皆が繋いでくれたボールをゴールへ突き刺そうと、前後にハードワークを繰り返してくれ数度シュートチャンスを作り、両者譲らずでPK戦へ。
アラタ・レンタロウのシュートは惜しくも阻まれ、惜しくも敗戦となってしまいましたが、今大会の試合内容では一番だったと思います。


●フレンドリー vs東部B  2-?(←失念しました!)
(GKレンタロウ DFカンタ・トウマ・ MFアラタ・ユウヤ・ヒロト FWエイタ・ダイチ)
トーナメント上位の強敵・東部Bとの対戦。開始直後に失点すると、前半は大量点を奪われました。しかし、試合前に立てた目標「どれだけ失点しても良いから1点とること」に向かい、気持ちを切らさずにいてくれた選手たちは、カウンターを貪欲に狙い、数度シュートまでもちこめていました。
ハーフタイムでエイタに、「GKが高いラインをとっているから、早い段階でシュートを狙ったら?」そう囁くと、言われないでもわかってるといった表情を見せ、「点とってくる」と答えてくれたエイタ。
後半、GKにコンバートしたダイチからのパントキック落下地点で幾度も相手DFに潰されましたが、決して気持ちが折れることはありませんでした。相手DFが触れずこぼれてきたボールを前線へ運ぶと、スーパーシュート!念願の1点をもぎ取ってくれました!
さらに勢い止まらず、レンタロウからスルーパスを受けたエイタは、相手GKがゴールを開けて前に出ていることを確認すると、ロングシュート!こちらも無人のゴールに吸い込まれ見事2点目!頼もしい助っ人に誇らしげに駆け寄る4年生の姿が印象的で、試合終了後も選手たちの顔はとても充実感に溢れていました。



解散後、カンタが「僕はじめてサッカーの試合が楽しく思えた!」と声をかけてくれました。
今回Bチームは順位にはあらわれませんでしたが、良い内容、いわゆる「サッカー」という競技を純粋に楽しめたのだと感じます。グラウンドを大きく使い、ボールを動かすことで、低学年の頃とは比べ物にならないダイナミックなサッカーを展開できていました。
一方、走力・体力面まだ足りない部分があり、パスを出した後のサポート、いわゆるパス&ゴーができていれば…という場面が多く見られました。
Aチーム総括でも書きましたが、富ヶ谷らしく仲間とプレーする楽しさを味わうのは存分にできていると思います。あとは、「”勝利”して楽しい試合」を目指していきましょう!


吉野MVP : カンタ
27日キャプテンとして、ピッチの内外で誰よりも大きな声で皆を盛り上げてくれました。また、本人の言葉にあったように、デュエル・パスの成功率が高く、サッカープレーヤーとして大きく飛躍した一人だと思います。大きな体を生かし、これからも富ヶ谷の壁を目指して頑張ってください!



そして、松崎コーチからもコメントをいただきました!

Bチームの皆さん、夏の大会お疲れ様でした!
率直に今回の松崎コーチの感想は…「皆んな本当に成長したなー!!」でした!

試合の結果こそ全敗でしたが、サッカーの内容は相手と点差ほどの“差”は全くなかったと思います。全員でゴールをしっかり守りぬき、周りの仲間を確認して空いてるスペースに走り込んで、そこにしっかりパスを通して、チャンスになる。今回の大会では、そんな光景を何度も目にする事が出来ました。
ちゃんとチームでサッカーをして皆んなで勝とうとする“意識”。これはもう成長を感じざるを得ませんでした。

しかし今回 おしかったのはそこで点が入れられなかったこと。相手に先制を許してしまうと、一気に気持ちが暗くなり負けてしまうのが今回の富ヶ谷Bでした。でもこればかりは仕方がない!
悔しいのは“本気で勝ちたい”の裏返しですからね。そういう感情をコントロール出来るようにするのなんて、これから大人になるにつれて少しずつ学んでいけば良いんです!笑

今はとにかく全力で悔しがって。そしてその気持ちを持って次もまた絶対全力で勝ちにいきましょう‼

選手の皆さん、応援に来てくれた親御さんの皆さま本当にお疲れ様でした!そして、今回4年Bチームに参加してくれたダイチ、ヒロト、エイタ、ありがとう!とても良いチームになりました♪

最後に。応援に来てくれたAチームの皆んな、本当にありがとう‼間違いなくチカラになりました。
このチームは良いチームですね(^^)