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【1年生A】春季区民大会 決勝リーグのレポート

【1年生A】春季区民大会 決勝リーグのレポート
コーチの渡辺です。

2023年1年生区民大会春季決勝リーグについてレポートします。決勝リーグは全4リーグで行われますが、前回の予選リーグの結果、富ヶ谷はAチーム、BチームともにSIVリーグ(4位リーグ)での決勝リーグ参加となりました。

結果を見ると、Aチームは全勝でSIVリーグ優勝、Bチームも1勝を勝ち取り、SIVリーグで3位となりました。全てのリーグの出場チーム全体の順位をみれば厳しい結果であることに変わりはありませんが、内容をみれば、AチームもBチームも次につながるとても素晴らしい結果であったと思います。

Bチームは自分たちの力で勝利を勝ちとるこができた喜びやサッカーの楽しさを、Aチームは実力を存分に発揮できたときの自分たちの強さを実感することができたと思います。

そういった意味では、今回の大会は自分たちの実力を確認しつつも次につながる大変有意義な大会だったと思います。

特にAチームは前回の予選で戦ったトリプレッタA、千駄ヶ谷Aが今回1位リーグで優勝争いを行ったことを考えれば、富ヶ谷Aにとっての予選リーグはまさに「死のグループ」だったことが分かります。

予選リーグで終盤のちょっとした気の緩みからの失点で1点差で敗れたセントラルBは3位リーグで優勝したこと、予選リーグで1-1の同点だったセントラルAとの再戦では6-0で勝利できたことを考えれば、富ヶ谷は大会順位以上の実力を持っていると言えると思います。1位リーグの結果をみても、トリプレッタや千駄ヶ谷と他チームの得失点差を考えれば、富ヶ谷も上位リーグでも十分戦える実力があると考えられます。

予選リーグと決勝リーグで富ヶ谷のプレーは見違えるようでしたが、予選と本戦で何が違ったのか考察してみました。

もちろん下位リーグで相手のレベルが下がったこともありますが、予選リーグで実力を出し切れなかった要因としては、(1)春季大会がずれ込んでしまった影響で、1年生大会が秋季大会の序盤に行われ、特にこの8月、猛暑での練習中止やお盆休み、合宿期の休みなどで直前までほとんど練習ができていなかった富ヶ谷の1年生にとっては厳しい大会日程であったこと(2)先に述べたとおり、予選リーグの組み合わせで強いチームと当たってしまったこと等、不運が重なってしまったことが原因ではないかと考えています。

いずれにせよ、今回の大会では、小学生にあがってから初めての大会でしたが、富ヶ谷SCの現在地をしっかり確認することができたことが大きな収穫です。厳しい結果ではあるものの、ここからは上に上がっていくだけですので、今回の反省を生かして次回以降の大会では決勝上位リーグ進出を目指して改善していきたいと思います。

それぞれのマッチレポートは以下のとおりです。

【富ヶ谷A VS 渋谷東部B】10-0
渋谷東部Bは、幼児を主体としたチームだったようです。実力差は明白でしたが、最後まで手を緩めず大量得点での勝利となりました。強引なドリブル突破で得点するシーンも見られましたが、これは上位リーグではなかなか通用しない攻撃スタイルです。普段の練習では、パスで数的優位を作って相手を崩す練習に取り組んでいますが、この試合では、パスで展開しながらサイドに開いた選手からのセンタリングに合わせるシーンも何度かみられるなど収穫もありました。右サイドでボールを受けたシュウが鋭いセンタリングを上げて中央にいたエイタが得点したシーンがありましたが、このような攻撃パターンを今後も増やしていけたらと思います。

得点者:エイタ(8点)、ケイヒル(1点)、アサヒ(1点)

【富ヶ谷A VS 富ヶ谷B】5-1
つづいての富ヶ谷ダービーでは、富ヶ谷同士ということで試合前から少し緊張感が薄れてしまっていたのが気になりましたが、テクニックのあるアサヒがハットトリック、シュウ、コウノスケも得点し勝利を収めました。失点シーンは、富ヶ谷Bのヒロトによるゴールでしたが、ボールを奪ってからのカウンターで自陣から素早いドリブルで持ち込んでの見事なゴールでした。

試合内容としては、Aチーム、Bチーム共に、まだどの選手も、どうしてもボールに寄って行ってしまうことが多いため、片側のサイドに人が集まってしまい、反対サイドのスペースががら空きになってしまうシーンが多く見られました。

このような状態では、攻撃面ではスペースを有効に使ってプレーできていないこと、守備でも反対サイドに展開されてピンチになりやすいこと、それらの対策として、攻撃面ではサイドにボールを展開することで数的優位を作れるようにすること、守備面では、お団子から引いた位置で、しっかりとカバーリングし、ボールウォッチャーにならないように、サイドに展開している相手選手がいないか首を振って確認すること、などの課題を試合後にチームで話し合いました。

得点者:アサヒ(3点)、シュウ(1点)、コウノスケ(1点)


【富ヶ谷A VS セントラルA】6-0
最後に前回の試合で1ー1の同点だったセントラルAと対戦しました。セントラルAは様々なレベルの選手たちの混成チームのようですが、何人か身体能力の高い選手がいて、攻守に躍動感のある動きを見せてくるチームです。今回は先方の主力選手がキーパーとして先発する中、序盤から高い集中力を見せた富ヶ谷がフィールドを制し、守備面では相手にチャンスを与えず、攻撃面でもより多くのチャンスを作り、先方の主力が後半にフィールダーに変わった後も攻勢を続けた結果、6-0で勝利しました。予選リーグ以降の2週間、守備面ではチャレンジ&カバーの意識、攻撃面ではパスで数的優位を作ることを意識して練習してきましたが、この試合ではしっかりとチャレンジ&カバーの守備で完封し、パスを繋いでゴールに迫るプレーも幾度となく見られ、練習の成果を存分に発揮してくれました。局面このような実戦の場で、攻守共に数的優位を作ることの有効性を体験、実感できた事は選手にとっても大きな収穫だったと思います。

特にカウンター時に、エイタが並走するケイヒルにスルーパスを出して、キーパーとの1対1の局面を作り、それをケイヒルが落ち着いてゴールしたシーンは見事でした。相手選手が背後から迫る中で、一人で無理やり勝負するのではなく、フリーの選手にパスすることがゴールに繋がるという、確実性の高い選択肢があることを実感できたと思います。今後もこのような攻撃をいつでも出せるようにしていきたいです。

また、戦術面だけでなく、気持ちの面でも、選手たち一人一人が、最後まで全力でプレーしていたことが、大勝を引き寄せた大きな要因の一つだったと思います。最後まで集中を切らさずに走り抜いた選手たちを大いに讃えたいと思います。

得点者:エイタ(2点)、ケイヒル(4点)