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チームの様子や大会結果・イベントなど、クラブの今をご紹介します。

件数:356

【3年】春季区民大会予選リーグ 総括
コーチの山野です。

先日4/9春季大会、全学年の先陣を切って3年生が予選リーグに臨みました。

メンバー以下10名
エニシ、コウイチロウ、ミナト、タクヤ、ゼン、ユウ、キーラン、ソウ、シンノスケ(キャプテン)、スバル

今回リーグ戦にあたり、練習でも徐々に取り組んでいた固定したポジションで挑みました。2年生まではみんなにいろんなポジションを経験して欲しくてローテーションを組んでいましたが、8人制となると広いコートで異なるミッションがある為、役割分担がシンプルに伝わるように心がけています。
予選の2試合は厳しい結果でしたが、最後の親善試合に一勝することができ、選手達にとっては勝敗どちらも経験でき、とても良い時間を過ごせたと思います。
最後に「全試合本気をだせましたか」と問うとこれまでで1,2を争う素晴らしい返事が返ってきました。

試合結果
■1試合目vs 千駄ヶ谷A
●0-8
 選手全体的に個人技レベルが高く、組織的にも理解度の高いチームでした。サイドを突破され、中央や逆サイドの相手選手をフリーにしてしまったり、ゴールキックを奪われたりという失点が多かったので、DFと左右MFの連携やゴールキック時のポジショニングについて話し合いました。シンノスケがGKでなければもっと点を入れられていたでしょう。ゼンが爽やかに「勝てる気がしなかった」と言っていたのが印象的でした。相手を強いと認めることも大切なスキルだと思います。

■2試合目vs トリプレッタA
●0-7
1試合目同様厳しい試合になりましたが、選手たちはもっとできたと感じていたようです。
個人技に秀でた何人かの選手にやられたという印象でしたが、タクヤの右サイドドリブルからのシュート、ユウの右サイドからゼンへのクロス等、富ヶ谷にも少なくないチャンスがありました。コウイチロウ自らの希望もありDFからMFにポジションチェンジすることで中央でのピンチの前でのボール奪取に貢献してくれました。この試合後、モグモグタイム時に千駄ヶ谷Avs トリプレッタAの試合が行われていました。数人の選手が両チームに同じぐらい点を入れられて負けたが何が違うのかと一生懸命見ていた姿が頼もしかったです。

親善試合
■3試合目vs 猿楽B
〇1-0
得点者:タクヤ(アシスト:ゼン)
 この試合では比較的やりたいことができ、最終戦にもかかわらずみんな生き生きプレイしていました。相手陣に押し込む時間帯が多く、ユウとゼンの前からのディフェンスが効いていました。
得点シーンはキーランのインターセプトからゼンに渡り、ゼンのパスからタクヤが冷静にフィニッシュ。素晴らしいゴールでした。
【3年A】秋季区民大会 決勝(順位決定)トーナメント 総括
3年生 渋谷区秋季大会 順位決定トーナメント

3年生最後の大会となったのはAチームの順位決定トーナメント。直前に怪我をしてしまった選手、あるいは学級閉鎖などの影響でしばらくお休みだった選手もいましたが、誰一人もかけることなく、すべての選手が出場できたことは、このタイミングではとても幸運なことだと思います。


1戦目 vs東部A (0−4)

東部Aは今大会準優勝の強い相手。
ボール奪取のうまいスズレオをフォワードに、ユウキは自由に走らせて、ショートカウンターを狙う。1対1の強いリクにセンターバックを任せて、ゴールマウスには守護神さくレオ。
しばらく練習に参加できない選手がいたなか、この大会に向けての準備をする時間がとれず、今の富ヶ谷ができる精一杯をぶつける作戦でした。
休み明け、本来の力を出しきれずに悔しい思いをした選手もいると思います。
3失点の前半から、ディフェンスラインを上げて戦うように修正した後半戦はよく戦えていました。

個人個人が頑張って戦った富ヶ谷に対して、東部Aは基礎技術の高さに加えてチームとしてまとまりがよかったのが印象的です。

2戦目 vsトリプレッタC (1−4) 
得点 リク (アシスト しのた)

いい流れだった1戦目の後半戦に続き、この試合の前半戦は互角の戦い。
1点目を先に取れていればあるいは、、との思いもありますが、先制点を奪われると勢いを失い、反撃は角度のないところから蹴り込んだリクらしいゴールのみとなりました。
足が速い、体が強い、大きなキックなどフィジカル面では富ヶ谷の選手のほうが、あるいは上回っていたかもしれません。学年が上がるに連れて、身体能力だけでは勝てない試合が増えてきました。

2連敗となってもっと悔しがるかな?と思っていたのですが、意外とすんなり次の試合に切り替えていたのは頼もしいようであり、ちょっと寂しくも感じました。サッカーを始めた頃の負けず嫌いが懐かしくもあります。
1試合目のあとの自由時間、リクは戦術ボード片手にフォーメーションを考えていました。しっかりと取り組んだ選手のプレーが結果につながったのは偶然ではないかもしれません。


3戦目 vsセントラルB (3−0)
得点 さくレオ(アシスト リク)
   リク (アシスト ユイト)
   ユウキ

3試合目は地力で勝り、相手陣内のボール奪取からシュートにつなげて3得点。勝利で3年生大会の締めくくりとなりました。

2得点目は高い位置でボールを奪ったユイトの嬉しい初アシスト。
ディフェンス選手の攻撃参加が課題だったこのチームで、しっかりと前に出てのディフェンスから得点につなげるアシスト。予選リーグ以降の練習で目指してきたプレーを本番で成功させました。

課題としては、広いスペースでボールを受ける意識がまだ足らず、ボールによりすぎてしまうシーンが多く見られたこと。ディフェンスラインの選手は、まずはトラップ、パスに自信をもってボールを持ったときも落ち着いてプレーできるように、ボールコントロールの向上を目指しましょう。

大会結果 9位
参加選手
さくレオ ゆうき りく しのた てゆん こうたろう かずき すずレオ ゆいと たくや しんのすけ

評価選手 こうたろう さくレオ  

2人だけではありませんが、ピッチでの活躍はもちろん、ピッチ外でもチームをまとめて、荷物の準備や水筒運びを積極的に手伝ってくれた選手にはすごく助けられています。年間を通してチームのために手助けをしてくれた選手が今回の評価選手です。

また今大会には直接関係ありませんが、3月の31日、木曜練習の帰りには、本来なら全員が整列をして校庭を出なければいけない解散の時間、数人の選手が列をはなれて話しかけに来ました。

「今日で放課後クラブの先生が最後だから挨拶をしたい」

言われたとおり、ルールを守っているだけでは出来なかった最後のお別れを、自由な発想で思いつき行動に移したのは、個人的には褒めてあげたいことだと思います。もちろんルールに従い、列になって帰った選手も素晴らしいです。

それぞれの個性を活かしながら一つのチームとしてまとまることを4年生の目標としたいと思います。
(本庄)
2022年度キックオフと、アルスプランニング様プラクティスシャツ No.5
満開の桜とともに新しい春がやってきました。

当クラブはといえば、保護者の皆さんによる運営体制も新しいメンバーに変わり、無事に2022年度の活動がキックオフされました。

昨年度代表を務めていただいた丸山代表は、医療機関に従事されるお立場であったため、ウィズコロナの中で色々とご心労をおかけしたことと思います。
異例続きの1年の締めくくりとして、新しい代表・執行部へ引き継ぎを終え、そのお役目を全うしていただきました。

丸山代表、そして小池副代表、本当にありがとうございました。
お子様とともに無事のご卒団を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。


さて、新年度キックオフにあわせるかのように、今年も地元の企業を代表して株式会社アルスプランニング様から、子どもたちのためのプラクティスシャツ(練習着)をいただきました。

100名を越える当クラブに、毎年春にプラクティスシャツのプレゼントを頂いており、今年で5年目のご提供となります。
第5段モデルとなる今回は真っ白なシャツ。子どもたちの活動をまぶしく輝かせていただいています。この場を借りて心よりお礼申し上げます。

60年もの長きに渡って、富ヶ谷サッカークラブは保護者と地元の皆様に支えていただきながら、活動を続けています。

今年度も、子どもたちのまっすぐでしなやかな成長のため、今後とも皆様のお力をいただけますと幸いです。

富ヶ谷サッカークラブ 監督 内藤



■株式会社アルスプランニング様
http://www.ars-plan.co.jp/
【6年】秋季区民大会 順位決定リーグ 総括
コーチの秋元です。
6年生秋季大会の順位決定リーグが開催されました。
卒業式も卒団式も終わった3月27日の開催です。
出場選手:けん、ゆり、ゆうき、そうる、はる、たつき、あゆむ、しゅうた、あきら、すざく、こうた

第一試合 vs本町 0ー3

9月の交流戦で0-4で敗れた相手、体格の大きな選手がセンターをしっかり固め、ドリブルで攻め込んできますので、真ん中でのドリブルにこだわらず、サイドに展開することを意識して臨みました。中盤の選手たちも一所懸命にプレッシャーをかけましたが、相手チームの前線にスピードのあるドリブラーがおり、ここに2バックが釣り出される中で、折り返されての失点が重なってしまいました。2バックの守備におけるサイドハーフの粘り強い対応に課題が見えた戦いでした。

第二試合 vs猿楽 4ー0
得点者 あゆむ、あゆむ、はる、はる

相手チームの中盤にゲームメイクに長けた選手がいましたので、ここからのパス・ドリブルで崩されないことがポイントでした。粘り強いマークに定評?のあるゆうきにマンマークをお願いし、1試合を通じてほとんど仕事をさせなかったことが大きな勝因となりました。
はるの攻撃参加が目立つ一方で、後ろにスペースが空き、ここにロングボールを蹴り込まれる展開が数回ありましたが、全てゆりがスピードで競り勝ち、危なげない勝利でした。
また、得点こそなりませんでしたが、けんが攻撃の起点となって、アシストしてくれた場面が多くありました。

第三試合 vsセントラルA 0-5

予選では1-0でなんとか勝利した相手との再戦。もう少し接戦となるかと思いましたが、体力的に厳しくなってきたことに加え、予選の際にはいなかった相手選手(数年前に半年くらい富ヶ谷SCに在籍していた、けんと)に最終ラインでしっかりとガードされ、得点チャンスをモノにできませんでした。
普段であれば、3試合目あたりでは運動量が落ちてくるそうるも、今回は4試合目も含め、しっかりとプレッシャーやパスの繋ぎも努めてくれて、体力面も含めた成長が見えました。

第四試合 vs東部 0-6

最後に最も体力のある相手との一戦が残ってしまいました。
ここまでの試合でかなり消耗していた選手たちも最後の力を出し切って頑張ってくれました。
トップとして前線で体を張ってくれていたけんが、「体力に余裕があるから、中盤でカバーしたい」と志願して、右サイドでの起点になって攻撃を仕掛けましたが、ゴールは遠く、厳しい戦いとなりました。

四試合、勝利した猿楽戦以外は本人たちも悔いが残る内容もあったようで、試合終了後の挨拶でもキャプテンから「力を出し切れたわけではない」とのコメントにもあった通り、悔しい面もありました。多くの後輩や他学年のコーチたちが応援に駆けつけてくれたように、皆から慕われていた学年ですので、出し切れなかった分は、卒団後もグラウンドに来て、後輩たちに伝えて欲しいと思います。
最後に、今大会、怪我のため出場は見送ったこうすけですが、四試合を全てベンチから仲間たちに声掛け、コーチング、水筒などの整理等々、献身的にサポートしてくれました。
最も長く在籍したこうすけのプレーでの活躍が見れなかったことは残念ですが、for the teamの姿勢を見せてくれ、大きな成長を実感しました。

お疲れ様でした。
6年生を送る会
監督の内藤です。
3月20日(日)。今年もこの日がやってきました。

6年生を送る会、です。

今年は5人の6年生が、送られる選手としてこの会に参加しました。

下級生から信望の厚いドリブル巧者、キャプテンのケン。
男子もかなわない強いハートの持ち主、俊足副キャプテンのユリ。
一番長くこのクラブに在籍し続け、チームの守備を堅め続けたコウスケ。
思考力と勇気を武器に、中盤の存在感を高めながら最後までサッカーを続けたソウル。
自分流のサッカースタイルとショートソックスにこだわる独創性、子供と大人の垣根を超えて誰もが知るユニークさを持つユウキ。

毎年いろんな学年がありますが、この学年も非常に個性的でした。

今年の6年生を送る会は3部制。

最初の部は幼児が6年生を送る時間です。
6年生5名から幼児のみんな、そしてその保護者の皆様に立派に挨拶をしてくれました。
(ユウキはオチを考えようとして思いつかず2分ほど空白の放送事故がありましたが、辛抱強く静かに待ち続けた幼児のみんながすばらしかったです。)

第2部は1年から3年生が6年生を送る時間。
普段直接関わることの少ない両者が、サッカーボールを通して、一時の交流を楽しんでいました。6年生それぞれをキャプテンに、縦割り4チームによるトーナメント戦を行いました。コウスケは腕を骨折中のため、審判として各試合の揉め事対応に奔走してくれました。

このトーナメントでは、夏合宿で同じグループだったユリと3年のソウヤが、またも同じチームに。合宿では色々とあった二人でしたが、この日の試合では、ユリが自陣深くからロングボールを蹴り込み、それをソウヤが受けてシュートという、コンビネーションバッチリのシーンが何度もありました。二人にはサッカーボールがつないだ強い絆があるように感じ、感慨深かったです。

第2部のトーナメント決勝戦は、夏合宿以来の雪辱を果たしたかったユリ率いるリリー・ロイヤルズとキャプテン ケン率いるケンユナイテッドの一戦。これを制したケンユナイテッドが再び優勝を飾りました。

第3部は、普段から6年生との交流が深い、4年生と5年生が6年生を送る時間です。6年生それぞれが、目の前で寝転がっている下級生にボールをあてないように3本ずつ蹴り込むフリーキック勝負が盛り上がりました。浮き球をけれれば下級生にはボールは当たらないシンプルなゲームです。ゴールの本数こそ差は出ましたが、誰一人下級生にボールをぶつけることはありませんでした。6年生のかっこいいところを後輩たちに見てもらえたのではないでしょうか。
ちなみに、6年メンバーの何人かは4年生くらいまで、置いてあるボールから浮き球を蹴ることができなかっただけに、皆の成長を深く感じたひとシーンでした。

第3部でも、4人の6年生をキャプテンに、縦割りトーナメントを開催。
諦めない強いハートと豊かなインテリジェンスを感じさせるソウル率いる、ソウルユナイテッドが最終優勝を決めました。

各試合中、4年のユウキが、審判のコウスケに「おい審判、いまの!」と抗議と言うかじゃれつくシーンがたくさんありました。コウスケも負けじと「おい、おまえ。おい、カード出すぞ!」とじゃれつき返し、あまりに繰り返されるそのシーンに、コーチ陣の皆もコントを見ているようで笑いが絶えませんでした。こういう、学年を超えた楽しい関係性は、いつまでも見ていたいものです。

試合中のピッチ外、学生コーチのコータコーチとコウスケの会話も面白かったです。
コータコーチに上中のことをたくさん質問するコウスケ。
コータコーチは上中の情報をひとしきり教えてくれたあと、
「人に迷惑をかけない、そんな中学生になるんだぞ。」
とありがたい訓示。それに対してコウスケは
「でも・・・、思春期だからなぁ。」
とかなり個性的な回答。たまらず吹き出しながら、コータコーチがツッコミます。
「おい、何でも思春期って言ったら許されると思うなよー」
まわりで聞いていたコーチたちは悶絶していました。

トーナメント決勝戦のあと、6年生4名と、指名された4-5年生が、コーチたちとの最後の試合に臨みました。早々に1-0とリードされた6年生達でしたが、試合終盤、主審のコウスケがペナルティエリアでの岩崎コーチのプレーにファールを取りました。実際ファールのプレーではなかったですが、6年生審判コウスケのナイスな演出で、ペナルティキックを手に入れた6年生は、コーチとの試合をドローで終えることができました。
岩崎コーチが終盤ペナルティエリアでファールを取られる、というは毎年の伝統になりそうだぞ、とコーチたちも盛り上がっていました。

さて、そんな楽しい試合のあとは家庭科室に移動し、保護者の皆さんが作成した、6年生の思い出ムービーを鑑賞。保護者のみなさんの涙あり、子どもたちの爆笑ありのすてきな時間になりました。

そして、6年生を送る会といえば、キャプテンの任命式。
新しいキャプテンには、新6年生のタツキが選ばれました。副キャプテンに選ばれたのは同じく新6年生のシュウタ、そして新5年生のケイです。
現在のキャプテン、ケンがタツキにキャプテンマークを巻きます。・・・が、タツキのたくましい上腕に、ジュニア用のキャプテンマークを巻くことができず、戸惑うケンに爆笑する子どもたち。結局タツキは、「このほうがいいよ」と、キャプテンマークを手首に巻いて、リストバンドのようにしちゃってました。

6年生から、最後のあいさつ。
ケンはさすがキャプテン、とても立派なメッセージを、後輩たちに贈ってくれました。

最後、内藤から6年生の皆に、部活などで使えるデイバッグをプレゼントしました。3色の中でネイビーに人気が集まり、ユリとコウスケとソウルのじゃんけんに。ユリは、「お願いお願い、絶対この色がいいから、譲ってよ、お願い」と二人に懇願します。するとソウルが「いいよ、ユリに譲るよ」とスマートな優しさを見せます。
ユリは嬉しそうに、「ソウル、本当にありがとうね!」と一言。
ここで終わりにすれば感動的な一幕なのに、横からユウキが
「ソウル、そんなんじゃこれからの競争社会に生き残っていけないな」と余計な一言。会場がまたも爆笑に包まれました。

最後は、各コーチたちからお祝いのメッセージ。一歩大人の階段を上る6年生達に向けた、すてきなメッセージばかりでした。

こうして、またひとつ、6年生を送る会が幕を閉じました。

今の富ヶ谷サッカークラブは、100人をゆうに超える大所帯になっています。でもその内実は、5年生以下の在籍数の多さによるものです。この6年生の代は、コウスケを含め二人しかいない時期が長く、増えては減ってを繰り返しながら、いつも数人しかいない、という状態のままここまで来ました。でも、そのことでかえって、(大会出場に助っ人として参加してもらうため)5年生たちとの絆が深まり、この会のように、笑いの多い、温かい学年だったな、と思い返しています。

中学でサッカーを続ける子は今回の卒団生の中にいないかもしれません。
でも、何か問題があるでしょうか。

彼らはこのクラブで、サッカーを通してたくさんの成長を見せてくれました。
まっすぐさ、しなやかさ、たくましさ、思いやり、ユーモア、ポジティブな姿勢。
全員が異なる個性を持ち合いながら、それでもどこかで強くつながっていて、互いに影響し合い、多くのものを共有して高めあってきた。そんな選手たちでした。

サッカークラブを通して手に入れた本当にたくさんのもの。それは、あのメンバー、この場所でしか手に入らなかったものの気がしてなりません。

この経験と思い出を胸に、個性あふれる明るい未来へ飛び立っていくみんなを、いつまでも変わらないこのクラブで、これからも応援しています。

君たちの楽しくて、かけがえのない時間を共有してくれたこと、心から感謝しています。
卒団、おめでとう!


【6年】秋季区民大会 予選リーグ 総括
コーチの秋元です。
6年生秋季大会の予選リーグが開催されました。
上位2チームだけが決勝トーナメントに進める厳しい戦いのなか、選手たちは懸命に走りましたが、惜しくもあと一点届かず、惜しい結果となりました。
出場選手:けん、ゆり、ゆうき、そうる、はる、あゆむ、れんせい、しゅうた、たつき、あきら

第一試合 vs千駄ヶ谷B 1ー1
得点者 けん

数日前に行なわれた交流戦において、点差においてもボールポゼッションにおいても優位に進めることができた相手ではありましたが、油断なくゲームに入り、幸先良く先制点を得ることができました。
一方で、交流戦の結果から相手チームが個人のドリブルと長めのパスを組み合わせる形で修正を図って来たことにより、押し込まれる場面が多くなる中で同点に追いつかれ、たつきの好セーブがなければ、危うく逆転されていてもおかしくない内容となりました。
前半の押している展開で、しっかり得点を重ねることの大切さを感じた試合でした。

第二試合 vsセントラルA 1ー0
得点者 けん

1試合目で中盤の運動量に課題があったため、試合前に重点的に確認を行いました。
ゆうき、そうるともに献身的なチェイシングを行なってくれたことにより、はる、ゆりが後ろで安定感のあるディフェンスを行え、クリーンシートでの勝利となりました。
はるのコーナーキックからのけんの得点は非常に綺麗なゴールで、セットプレーからの得点が少ない我々に、今後の得点パターンとして取り入れていきたいと思いました。


第三試合 vs美竹 2ー3
得点者 あゆむ、はる

予選をしめくくる最後の一戦、交流戦で大敗した美竹が相手でした。
選手たちもこの試合で引き分け以上の結果でないと、自力での決勝トーナメント進出がないことが分かっていましたので、気合十分で臨みました。
ルーズボールが運悪く相手選手の前にこぼれたことによる失点など、本当に惜しかったですが、相手の大きな選手(170位あると思います)に、けんが果敢にドリブル仕掛けたことでPKとフリーキックを得ることができ、これをあゆむとはるが見事に決めてくれました。

この試合、もしくは1試合目であと1点取れていれば、決勝トーナメント進出だったという、結果的には本当に惜しい内容でしたが、選手たちが全力を出し切った結果ですので、前向きに捉えたいと思います。
次回、順位決定リーグでも、集大成の全力を出していきましょう!
お疲れ様でした。
新年のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
監督の内藤です。

2022年の初蹴りは、1月6日の木曜日の予定でしたが、まさかの4年に一度の大雪で練習は中止。
ということで、2022年の富ヶ谷サッカークラブは1月8日の代々木八幡宮様での必勝安全祈願から開始となりました。
5年生と6年生の選手一同、雪の残る境内に集まり、今年一年の勝利と身体安全をお祈りしてきました。

そして本日13日木曜日、年明け3回目の練習も無事に行えました。

社会情勢に目を向けますと、ここに来てオミクロン株の感染者急増。クラブの今後の活動に影響が出ないか不安な状況です。
しかし、厳しい状況の中でも、富ヶ谷サッカークラブは保護者の皆様の愛情と熱意、チームワークで、地域の仲間を増やしながら子どもたちのためのチャレンジをすることができると信じています。

春に向けて、新しい運営体制への準備も進めていく時期となりました。
まだまだ寒い日が続き、練習お当番さんにとってはなかなか大変な時節ですが、温かいベンチコートなどをまとっていただき、どうぞお風邪を召さないようご自愛いただければと思います。

本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
年末のご挨拶
2021年も最後の1日となりました。

コロナと共存する生活も2年を過ぎようとしています。

今年は昨年と比べるとオリンピックの開催もあり、代々木公園のサッカー場、フットサル場が使えないなど、練習時間の確保が難しい1年でした。

秋季大会は他クラブと比較して十分な練習時間が取れない中で迎える形となりました。

色々な選択肢のある中、2年ぶりに夏合宿の開催に踏み切りました。

あらゆる判断において、コロナでなければ、と考えてしまうことが既に日常化しています。

それでも、2020年よりは良くなったことも多かったと思います。

来たる新年が、子供たち、保護者の皆様にとってさらに良い世界になっていることを祈念しております。

本年も色々とお世話になりました。
来年も、何卒宜しくお願い申し上げます。

富ヶ谷サッカークラブ
監督 内藤 洋史
【4年B】秋季区民大会 予選リーグ 総括
4年B秋季予選総括

内藤です。
23日、勤労感謝の日に行われた4年生秋季区民大会予選リーグ、Bチームの総括です。

■出場選手

[4年]
ハルタ、アサト、セイタ、モトリク、ナオフミ、レイ
[3年]
ユウキ、サクレオ、イシリク、ソウヤ

■リーグ結果
0勝1分2敗
勝ち点:1
順位:4位/4チーム

■試合別結果
[1] vs 富ヶ谷A
0-7 負け

[2] vs トリプレッタD
0-0 引き分け

[3] vs セントラルC
0-4 負け

■総括フィードバック
長年バランスよくABにチーム分けをしてきたこの学年ですが、岩崎コーチとよく相談して、この大会で初めて、個々人のスキルやパフォーマンス、競技意識の高さなどを基準にAB分けを行いました。そうして臨んだ秋季区民大会予選リーグ。もはやこの学年では恒例となってしまっているAB直接対決ですが、今回もしっかりと用意されていました。しかも第1試合で。
その結果は0-7でBの大敗。AB分けの基準が結果としてはっきりと示されてしまったゲームでした。

さて、サッカーという競技の性質を考えれば、強いチームもそうでないチームもあり、勝ったり負けたり白黒をつける世界です。その意味で、AB直接対決が大差のつく内容だったとしても、仕方がないものと考えています。負けたチームの各選手はその結果を受け止めて、次にどうするかを考えていってほしいと思っています。
もっと本気で練習してさらにうまくなって、次はAチーム入りを目指す。とても良い目標と言えるでしょう。こういう悔しさは成長の原動力になるものです。
あるいは、自分はこのBの仲間たちとサッカーをしていれば楽しい(Aにいるような上手い子に試合中に要求されることがわからないし、楽しくないなど)ので、このままBのままで構わない。これだって、サッカーの楽しさを十分に知った上で選択していることですから、素晴らしい考えだと思います。各選手自身がどのように考えるか、全て本人次第だと思っています。

Aでプレーしなければ意味がない。そんなことは絶対ないので、保護者の皆様含め、その点どうぞ認識の共有をお願いいたします。

さて、そうは言っても。
Bチームの選手達はAチームに大敗してどう思っているのか。それは確認しておくべきと考えました。
「こてんぱんにやられたね。それでも楽しかった人はいる?」
学年にもよりますが、およそBチームの選手はこの問いに対して”負けたけど楽しかった!”と答える選手が多い傾向があります。

ところが、4年生Bチームは違うようです。誰一人として”楽しかった”とは言いませんでした。その逆に、「悔しかった」とみなが口を揃えて言いました。

Aにボロ負けして悔しい。それがみんなの本心だと確認できました。それであればこの悔しさをバネにしてもらい、今後の大きな成長をサポートしていきたいと改めて思いました。

ですので、今回の総括では少し具体的なフィードバックをしておこうと思います。
いずれも当日選手たちには伝えましたが、一度言ったくらいではしっかりと心・・・というか理解として頭に残らないでしょうし、今後のためにも今回の総括を、折に触れてふりかえり確認してもらいたいと思います。

まずはゲーム別の総括です。

[1] vs 富ヶ谷A
0-7 負け

Aチームの選手たちは、気心もプレースタイルも知り尽くしているBチームを相手に、完全に強気のゲーム展開を仕掛けてきました。ざっくりいうと、ほとんどの攻撃が中央突破による強引な攻撃でした。しかし、それがことごとく得点につながりました。Bチーム陣営からすると、くずされての失点ではなく、くずされるまでもなく失点した、というゲームだったと言えます。この事実からは、この日のBチームのプレーに大きな反省点を見つけることができます。

その反省点とは、何度も何度もディフェンスの最終ラインを、簡単に切り裂かれ続けたことにあります。

具体的にはまず、”しぼり”ができていませんでした。
しぼりについてはこちらの動画を改めて確認しておいてもらいたいと思います。
https://youtu.be/yCoTSSNjEmw

今回のフォーメーションは3-3-1をオーダーしました。
3人のDFのうち、真ん中以外の二人はポジショニングがよくなかったです。相手が自陣深くに攻めいってきているにも関わらず、サイドに広くポジショニングしていました。その広すぎるディフェンダーの間に、相手FWがいくどとなく切り込み、大量の失点を自分たちで演出してしまっていたのです。

これは能力の問題ではなく、知識の課題と言えます。

それ以外にも、ディフェンスラインに意思の統一がありませんでした。ラインを上げるのか下げるのか、これはチーム特性や状況にもよるので一概にどちらがよいとは言えませんが、少なくともラインを意図のある形で整えておくことが大切です。そのあたりの理解を得るために、こちらの動画を改めて確認しておいてもらいたいです。
https://youtu.be/3erqr4dLG4I

試合後の問答を通して、ディフェンスラインを上げることと下げることの意味についても、理解が不足していることが確認できました。

上げる、下げる、どちらが良いということではなく(トレンドとしては上げるのが主流ですが)、上げた場合のメリット、デメリット、そして下げた場合のメリット、デメリットについて理解しておくことが大切です。

このテーマの動画は近々アップしておこうと思います。

それと、味方のゴールキックのときのMFとDFの距離もよくありませんでした。
下がり気味のDFたちに対して、センターライン近くまで上がるMFたち。
バイタルエリア(DFとMFの間にある、相手の得点につながりやすい場所)と呼ばれる危険なエリアに自ら広大なスペースを空けてしまっていました。ここをAチームの攻撃的な選手が見逃すことはありませんでした。GKのレイからゴールキックが蹴り込まれると、それはそのままこの広大なスペースに落ちます。BチームのMFの背後から勢いよく飛び出すAチームのFWとMFがこのボールを奪い、そのままペナルティエリアに最短距離で侵入し、ゴールを量産したのです。見る限り、常に3,4人が狙ってました。

最後の失点も象徴的でした。
Aチームの攻撃がAチーム陣内から始まりました。BチームのMFとDFの間、つまりバイタルエリアに大きく広がったスペースの真ん中で、Aチームのテトラが完全にフリーの状態で悠然と待ち構えています。Bチームの誰もマークに付いていないどころかその近くにもいません。さすがにこれは、と思いとっさに上ずった声でコーチングしました。
「よ、46番(テトラ) 、誰が見ているの?そこ、危なすぎるよ・・・!」
そう言われてBチームの選手がテトラを探している間に、テトラに難なくボールが渡ってしまい、そのまま見事なゴールを奪われてしまいました。
(ちなみに、46番と言わずにテトラ、といえば反応も早かったかもしれません。でも、あくまで試合ということで競技に徹してもらおうと思いました。)

ここまでのことからわかるように、Bチームは個々の運動能力やスキルの差が原因で大敗したのではなく、サッカーにおける原理原則の理解不足、知識不足で大敗してしまった、と言えます。

もともと、個々の能力はそこまで差の開きがない学年です。
差があるとすると、サッカーというゲームに対する(現時点での)関心の深さです。Aチームの選手は、テレビや動画でサッカーの試合を見ていたり、小公園での自主練を頻繁にしながら、サッカー体験をどんどん積んでいます。そうした日々の中で、サッカーの原理原則の理解度や知識レベルに差が生じしているというのが、現在確認できた現象です。

一方で、誰も置いていかないサッカーは、我がクラブの大切な価値観だと思っています。
このタイミングでのAB分けは必要なことであったと考えます。AチームとBチームで、それぞれのペースに合ったコーチングをしていくことが大切だと改めて感じました。

[2] vs トリプレッタD
0-0 引き分け

1試合目の後のインターバルで、全員に「絞る」「DFラインを上げる」「MFとDFの距離」について一通りのレクチャーをしました。また、本人たちに反省点を聞いたところ「(守備のとき)自分がいかなくても誰かが行くだろう、と思ってしまった」という意見がいくつか。「まずはボールに近い人が必ず当たりに行くようにしよう」と伝えました。
そうした多少の調整の効果もあったかもしれませんが、それ以上にみんなが非常に高い集中力と気持ちで戦い、この第2試合は最高のゲームになりました。
トリプレッタを相手に、勝ち点1を獲得したのです。
GKのレオが9本のシュートをすべて止めたというのももちろん大きいです。でも、DFも、MFもこの試合はしっかり守る意識があり、バイタルエリアから簡単に中央突破されてしまうシーンはほとんどありませんでした。
すばらしいゲームだったと思います。

[3] vs セントラルC
0-4 負け

このセントラルとの試合が終わったあと、内藤は少し厳しいコメントをしました。
「どうした、この試合はひどかったぞ。」と。
少し時を戻しましょう。
トリプレッタから勝ち点1を獲得したBチーム。最後の相手は、Aチームに12-0で大敗したセントラルC。そのプレースタイルは、ボールに全員が集まってしまうお団子サッカー。
ここで手堅く勝利をものにすれば、Aチームの3戦目の結果次第で、Bチームも決勝トーナメントへ進めるかもしれない・・・!Bチームの選手達はAチームのみなと一様に盛り上がっていました。第2試合が良いゲームだったことに自信を持っていたのもあるのでしょう。
しかし、そうした和気あいあいの雰囲気の中で、みなの集中力が弛緩していく空気を感じたので、ぴしっと空気を締めておきました。内藤自身、Bチームの勝利の可能性を信じて、手堅く行きたいと考えていたからです。

・・・ところが。
蓋を開けてみたら、0-4での一方的敗北。

しぼらない。走らない。マークしない。パスをしない。

まるで3年前の1年生の頃に戻ってしまったようなサッカーでした。
相手のサッカースタイルは、事前に把握していたとおり、ボールに集まってしまうサッカー。その相手に、最終ラインをことごとく切り裂かれていきました。1試合目と同じか、それよりも悪いプレーが目立ちました。

ただ。
試合が終わって皆の意見を聞いてよくよく思ったのですが、どうやらこの試合の結果の原因は、また別のところにあったようです。
スタミナ切れによる集中力切れ。内藤はじめコーチ陣の皆がそう見て取りました。

本人たちは、「あまり良く考えてなかった」「なんだかわからなかった」「走ろう、という気持ちにならなかった」というようなコメントばかり。

区内の他の小学校が使用されるようになっても、長い間、富小の校庭が使用できず、練習量は足りていませんでした。特にBチームのメンバーは平均すると出席率もあまり高くない、自主練も少ない選手が多かったので、その影響はなおさらだったかもしれません。

この結果については、今回は仕方なかった、と横においておくべきと考えました。
次の大会までに体力も思考力も大きくアップした姿を見せてくれるよう、全力でサポートしていきます。

2試合目で全部を出し切ったのでしょう。
だとしたら、今回の順位だとか、3試合目の結果などをふまえても余りある素晴らしい2試合目だったと言えると思います。

最後に、以下は各選手に伝えた内容(一部+α)ですが、そちらにも触れておきます。
今後の向上のための選手別の課題を記しておきます(4年生選手のみ)。

ハルタ…キック力はバッチリ。でも、攻撃、そして守備の時どこにいるべきかのポジショニングの理解が必要。MFとして、DFとの距離をどうすべきか考えることが重要。
アサト…本来、1vs1の守備は悪くない。しぼる、を理解すること。守備のときのポジショニングを知ること。相手のサイド突破に無条件で釣り出されすぎていたので、それがどういうことかを振り返ってみよう。それから、一度抜かれてもしっかりとしつこく追いかけること。
セイタ…守備力は目をみはる成長。ポジショニングもよい。あとは、パスのスピードアップを。遅いパスでは相手に取られてしまうので、強化しよう。
モトリク…止めて蹴るなどの基礎技術は問題なし。サッカーの理屈を知っていこう。DFラインを整えることの重要性を理解し、ラインを上げたり下げたりすることの意味を学んでいこう。
ナオフミ…前線の自分に後ろから来たパスを足元に止め過ぎている。せっかくのスピードがいかせない。トラップもしくはスルーなどの工夫で相手をかわす工夫を。それと、ドリブルしながらのシュートは得意だけど、ゴール前の混戦、止まった状態でのシュートについてはまだまだ練習が必要。
レイ…2試合目のサイドハーフとしての動きは見事。適任かもしれないけど、特に走り回るポジションなので、体力をしっかりとつけて、集中力を保てるようになろう。それと、失点はGKの責任じゃないし、気持ちを切り替えることを大切に。
【4年A】秋季区民大会 予選リーグ 総括
コーチの岩崎です。

11月23日に4年生秋季大会の予選リーグがありました。富ヶ谷SC4年生は2チームでのエントリーです。この学年定番となりつつある予選リーグでのA,B対決があったものの、内藤監督とも相談し、バランスよく分けるのではなく、今回はスキル・技術、モチベーションの高さ、サッカーの理解度(ポジショニングの良さ)等の観点からレベル分けのチーム構成にしました。そのうちのAチームの指揮を執りましたので以下の通り総括します。

■Aチームメンバー
ユウキ、カロ、ケイ、リョウ、カズ、テトラ、ユキヤ、ソウスケ、コウシロウ(予選は欠席)

■リーグ結果
2勝1分0敗
勝ち点:7
順位:1位/4チーム

■試合別結果
1試合目:富ヶ谷B 7-0 勝ち
2試合目:セントラルC 9-0 勝ち
3試合目:トリプレッタD 0-0 引き分け

■総括
 まず全体を通して成果もありましたが、それよりも多くの課題が浮き彫りになった3試合でした。この予選リーグはAチームにとっては非常に相手に恵まれたので1位通過出来たとだけだと思っています。

課題(1)
体力不足
⇒ 3試合を戦い抜く体力が不足していることは春季大会でも課題として挙げましたが、おそらくそれに対して自分なりに改善しようと実行した選手がいたかどうか。今回も3試合目は全く足が動かず、実力的には勝ると思われるトリプレッタDに運良く引き分け(2点は入れられていてもおかしくなかった)と言った状態でした。

課題(2)
気持ち(メンタル)の弱さ
⇒ 流れで課題の2つめにしていますが、実は一番重要だと思っています。今回は交代メンバー無しで3試合戦うことになったので体力的に厳しくなるのは仕方ないと思いますが、それをカバーする気持ちが不足しています。疲労で足が動かないにしても、気力でカバーすべく声を出して自分・仲間を鼓舞する。そのような事が出来る選手が誰もいませんでした。3試合目、一番大きな声を出していたのがコーチであるという情けない事実を認識してもらうとともに、声を出すことと、声を出さずに格下の相手に負けることと、どちらが恥ずかしいのかを各自で考えてもらいたいと思います。

課題(3)
試合への準備
⇒ 初戦が普段から一緒に練習するBチームということもあったかと思いますが、Aチームのメンバーは勝てると思って試合前に余裕があったと感じられました。いわゆる慢心というやつです。相手が誰であろうが、自分たちのサッカーをするために万全の準備を期す、そしてそこから生まれる自信や余裕が自分たちのプレーをさらに良くする、ということをそろそろ学び初めてもらいたいと思います。


■試合別総括
1試合目 vs富ヶ谷B
試合前、スペースを使う動き、大きくサイドに展開するなどを指示したものの、小手先のサッカー(中央で相手DFのほころびをついての得点)に固執してしまう点は大いに反省してもらいたいと思います。サッカーはもちろん点を取るスポーツなので、点が取れれば良いという考え方もありますが、相手のレベルに応じて自分たちのサッカーが変わってしまうことは避けるべきですし、点の取り方も含めて満足できるようにならなければ、更なるステップアップは望めません。

2試合目 vsセントラルC
この試合は、1試合目の反省がしっかりとされ、理想的なサッカーを展開することが出来たものと思っています。選手達も皆楽しかったと振り返っていました。確かに相手はいわゆるお団子サッカーになりがちなレベル(おそらく3年生も多数いたように思います。)ではありましたが、その相手に対してスペースを大きく使ってサイドから展開し多く得点出来たのは、自分たちのサッカーを知るという意味で大きな収穫があったように思います。

3試合目 vsトリプレッタD
2試合目に大きな自信を感じて望んだ最終戦。試合前は選手達も勝つのだと意気込んでいましたが、始まってみるとビックリ。足が止まりボールを積極的に追いかける事も出来ず、ボールを持った相手へのプレスも弱く、終始相手にボールを支配されてしまう状況。また、それを改善しようとする選手が誰もおらず、全員が他人任せのようなサッカーをしていました。この試合で上記に挙げた課題(1)〜(3)の全てが凝縮されていますが、負けても上位トーナメント進出が決まっていたこともあったのか、試合を通して絶対勝つという気迫も感じられず((2)気持ちの弱さ)、疲れているなら試合前にストレッチをするなど準備も不足((3)試合への準備)するなど、反省点が多くあった試合でした。


富ヶ谷SCの環境的には、チームでの練習だけでは体力もつかないので、そこは各自で走り込みをするなどして自主練習に励んでもらいたいと思います。ここで動ける選手は、将来もしかするとサッカー選手として開花出来るかもしれませんし、サッカー選手として開花することを目的としてないのであれば、走り込みをせずとも、自分が今ある時間をどう有効活用するのが良いのか、しっかりと考えて行動してもらいたいと思います。
また、気持ちの弱さを克服するのが一番難しいのですが、上位レベルに行けば行くほど気持ちで体力をカバーできる選手が多いです。今年は既に日程を終えてしまいましたが、小学生でもトップレベルでは非常に声が出ているので、そのような試合(トーナメント表 | 大会・試合|JFA|日本サッカー協会
)を見ることも大事ですし、秋季大会で同じタイミングで行われている渋谷区内の強豪チームの試合を見ることも大事なので、まずは同世代の試合を見て刺激を受けて、そこから各選手がどう感じるのか、そこがスタートラインだと思っています。


と、ここまでは課題をメインに書きましたが、結果2勝1分けで1位通過した事実は褒めたいと思います。また、今回の予選では、試合前とハーフタイムでの戦術指導くらいしかコーチから選手達に指示することはあえてしませんでした。普段から考えて行動することを指導していますので、試合前、試合中、試合後、いずれのシーンでも自分がどう行動すべきか、選手自身が考えて行動してもらいたいと思います。

とはいえ、やはり相手に恵まれた1位であるという認識をしっかりと持ってもらい、この後一番大事なことは、上位トーナメント1回戦のトリプレッタCチームに、自分たちのサッカーをしっかりとして勝つこと。それに向けてチーム一丸となって練習に励みたいと思います。