コーチの岩崎です。
11月10日(日)に渋谷区区長杯がありました。
この大会はトーナメント方式のため、負けたら終わりのノックアウト方式となります。また、2年生しかないという特別な大会にA,Bの2チームで参戦しました。
Aチームについて、結果は残念ながら初戦敗退でした。
が、その後の初戦敗退チームによる逆トーナメントで勝ち続け破竹の4連勝と、通算4勝1敗(厳密には最後に+0.5試合ありましたが無かったことにします。)と、初戦敗退チームの中でトップの実力を示してくれました。
元々守備が強いチームではありますが、勝利した4試合ではこれまで課題としていた攻撃力・得点力を遺憾なく発揮し、課題としていた攻撃力の強化を乗り越え、次回の大会に向けて選手たちも大きな手応えを感じるとともに、自信を得ることができたのではないかと思っています。
なので、特に子供たちに対しては、とにかくよく頑張ったくらいしか言うことないのですが、その中で今回は2点ほど、大人たちの反省点を私個人の備忘のためにも書き残します。
まず1点目は私の個人的な反省点ですが、コーチとしての準備不足です。
とにかく初戦が大事な大会であるのにもかかわらず、初戦に向けてチームの弱点を補う的確なアドバイスが出来てなかったことをとても反省しています。
富ヶ谷Aチームの弱点は、ボールを持つ時間が長い選手が多いため、出足が早くアグレッシブにボールを奪いに来る相手に対してボールを奪われやすく、ボールを奪われると浮足立ってより守備的になり前を向いてサッカーが出来なくなる点だと理解しています。
それに対し、初戦の美竹Bチームは、チーム名こそBチームですが、試合をしてみたら実際のメンバーは秋季大会の予選で当たった美竹Aチームのメンバーで、相手の特徴は個々の身体能力の高さを活かしてアグレッシブに集団でボールを取りに来て、前線にいるドリブルが上手な選手にボールを繋ぐと言った富ヶ谷Aチームが苦手なタイプのチームでした。
試合前に、秋季大会決勝リーグにて3vs0で勝利した美竹Bチームが相手だからと決めつけ、勝手ながら富ヶ谷Aチームはしっかりと勝つだろうと楽観視してしまったことは、コーチとして後悔してもしきれない悔やまれる点です。あらゆる可能性を考慮し、想定されるリスクを選手たちにアラート出来なかったことは、コーチとして改善しなければいけない点と捉えしっかり改善したいと思います。
2点目は大会運営についてです。
当日いらした保護者の皆様はご存知かと思いますが、富ヶ谷Aチームは逆トーナメントの頂点を決める試合が出来ていません。原因は大会運営が杜撰であったことだと考えています。少なくとも審判が試合前にメンバーチェックをしっかりやっていれば防げましたし、時程表が事前のものと変更となっていることを運営本部が各チームにアナウンスしていれば起きなかった問題と考えます。
この総括を渋谷区サッカー協会の方が見ている可能性は非常に低いですが、選手が一生懸命サッカーをしているのに、その場を提供する大人たちが自分たちの役割をしっかりこなせていないのは、選手たちの見本になっていないのでしっかりと改善すべきと考えます。最後にお情け的に0.5試合だけやらせていただきましたが、あんな試合は個人的にも記録からも記憶からも消したいと思いますので、そこに関しては特にコメントしません。その場で運営側には再発防止を訴えましたが、事実として残すためにも反省として上げておきたいと思います。
色々と大人の反省点を書きましたが、選手たちにとっては大きな飛躍の大会となったことは間違いありませんので、ここで得た手応えと自信を春季大会に繋げるよう日々の練習に取り組みたいと思います。
1試合目: vs美竹Bチーム 結果:0-1 負け
■評価選手:りょう
アグレッシブにボールを奪いにくる相手に対して守備的な試合展開となる中、守備の中心として体を張って攻撃をブロックするとともに、ドリブルが得意な相手選手にも1vs1でも負けていなかった。
2試合目: vsトリプレッタC 結果:3-0 勝ち
■得点者:けい2得点、かろ
■評価選手:はるた
2試合目までの間に、1試合目の反省点として、ボールを持ち過ぎないこと、前に向かうパスをシンプルに出すことの2点を選手たちに伝えた中で、それを最初に実践したのがはるたです。DFとして先発し、開始早々チャンスと見るや中盤まで上がり前線にいるけいにパスを通し、この日のチームを勢いづける1点目を演出していた。
3試合目: vsセントラルE 結果:2-0 勝ち
■得点者:はるた、かろ
■評価選手:かろ
攻撃の中心選手であるかろですが、攻撃の起点として前線でサイドに展開し、幾度となくゴール前にボールを供給しチャンスメイクしていたとともに、チャンスと見るや自らもゴール前に顔を出し点を取り攻撃のセンスを発揮していた。
4試合目: vs富ヶ谷B 結果:3-0 勝ち
■得点者:ゆうた2得点、かろ
■評価選手:ゆうた
いつも一緒に練習している富ヶ谷Bチームが相手ということもあり、自分たちの実力を見せたいという気持ちが勝ってしまった選手が多かったAチーム。出足の早い選手が揃うBチームに、球離れが遅くなることでなかなか攻撃の機会が作れなかった中、FWとして的確なポジション取りを意識しながら少ないチャンスをしっかりとものにし、ストライカーとしての仕事をしっかりしていた。
5試合目: vs千駄谷B 結果:7-0 勝ち
■得点者:けい、ゆきや、ゆうき2得点、かろ2得点、ゆうた
■評価選手: 全員
練習試合もよくやる相手であり実力も大差ないと思っていましたが、この試合に限って言えば、特にどの選手がというのが言い難いくらい全員が各ポジションでベストパフォーマンスを発揮していました。前の3試合で得点を重ねた自信からか、全員が同じ積極的に前を向いてプレーできており、攻撃・守備ともにチームとしての一体感が出来たことで、ここまでの大量得点が出来たものと思います。
(photo by Sato)