【2年生A】秋季区民大会2024 決勝トーナメント

コーチの渡辺です。
11月23日(土)、2年生秋季大会決勝が開催されました。富ヶ谷SCはAチームが決勝トーナメント、Bチームが5位リーグを戦いました。この日は風が強く肌寒い一日となりましたが、選手たちは最後まで元気に走り抜き素晴らしい結果を残してくれました。
Aチームは勝てば4位以上が確定する初戦を同点で引き分け、10人目までもつれたPK戦で惜しくも敗れてしまいましたが、その後の2戦を勝利し、堂々の渋谷区5位入賞を果たしました。5位リーグを戦ったBチームは2勝1敗で5位リーグ1位となりました。
Aチームの方は、初戦同点で引き分けた渋谷東部Aが決勝まで進み千駄ヶ谷との決勝も0−1の僅差で準優勝であったことを考えると、本当に紙一重の結果であったと思います。初戦は惜しくも敗戦となりましたが、そこからしっかりと持ち直し、2戦目のトリプB戦は先制点を奪われた状態から同点に追い付きPK戦を制して、その後の美竹戦もしっかり4−1で勝ち切ってくれました。プレッシャーがかかる中、逆境を跳ね除けて勝ち進んだ選手たちの経験と精神的な成長は来季にむけて大きな財産になると思います。
Bチームの方は追って金子コーチからレビューいただきますが、予選から決勝リーグまでの期間を通して、一人一人が素晴らしい成長を見せてくれました。金子コーチの目指す前線からプレスをかけてボールを奪い、前にボールを運ぶサッカーを選手たちは見事に体現してくれました。Bチームは普段の紅白戦でもAチームと遜色ない強さを見せていましたが、決勝リーグでもその力を存分に発揮してくれました。しっかりとプレスをかけて相手に自由を与えないこと、相手から奪ったボールを前に運ぶことはサッカーの基本ですが、ここにフォーカスするだけでもここまで十分に戦えるチームになれるということは嬉しい驚きでしたし、来季の戦術の基礎としていきたいと思います。
来季はいよいよ8人制のサッカーに移行しますが、この2チームが融合して、より強くより楽しいサッカーを見せてくれることを想像すると今からとても楽しみです。とはいえ、もし本当に優勝を狙うのであれば、まだまだ技術、体力、経験、気持ちなど全ての面で一層の努力が必要だと思います。8人制サッカーに向けて、更なる高みを目指して、練習も進化させていきたいと思いますので、一緒に頑張っていきましょう。
以下はAチームのレビューです。Bチームの総括は金子コーチに別途レビューしていただきます。
なお、今回も文章を長く書き過ぎてしまいましたが、最後に選手ひとりひとりにコメントを書いているので、そこだけでもご確認きただいても大丈夫です。
【Aチーム結果】
VS渋谷東部 A 0−0(P K:6−7)
得点者:(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ×2、シュウ、ヒロト)
VSトリプレッタB 2−2 (P K:3−1)
得点者:アサヒ、ヒロト、(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ)
VS美竹 4−1
得点者:エイタ×2、ケイヒル、OG
【戦評】
VS渋谷東部 A 0−0(P K:6−7)
得点者:(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ×2、シュウ、ヒロト)
この試合で富ヶ谷は渋谷東部の前線の3選手の連携を封じつつ前でプレスをかけてショートカウンターを狙う作戦でしたが、相手の前線の攻撃を封じることには成功したものの、下がって守りすぎたため、前からのプレスが機能せず、何度かゴールに迫る形は作れましたが、千駄ヶ谷戦を1失点に抑えた相手のDFの対応力も想像以上に高かったこともあり、思うように攻撃を展開することができませんでした。そう考えると、渋谷東部Aを苦しめた富ヶ谷Bの左右ウィングのガクとコウのプレスと、ディフェンスラインまで戻るスプリントは特筆すべきものがあると思います。
渋谷東部の攻撃をしっかり抑えたディフェンスは素晴らしかったですし、ピンチを感じさせないセービングを見せたカイも見事でしたが、前線からの守備については、サイドハーフのプレスが機能しない時点でワントップによるプレスに切り替えるなど対策はできたかもしれません。当初の作戦では、サイドハーフがプレスに行けるようにワントップはプレスに行かずに引いてカバーするように伝えていたため、中途半端なプレスとなってしまいました。これは指示が良くなかったこともあり、選手たちには申し訳なかったと思います。ただ、作戦と実際の状況が異なることはよくあることで、実際に試合が始まってからは選手たち自身がプレーする中で臨機応変に対応して行くことも求められます。この点については、選手たちに作戦を押し付けるのではなく、選手たち一人一人が自ら考えて対応できるよう、選手たちの判断する力を養い、自主性や主体性を育んでいけたらと思います。
P K戦は公式戦では初の経験でしたが、普段経験することのない大きなプレッシャーがかかる場面で、キッカー、キーパーともに最後まで堂々とその力を十分に発揮してくれたと思います。メッシでもPKを外すことはあるし、エデルソンでもすべてのPKを止めることはできません。そう考えると選手たちのプレーはとても立派だったと思います。残念ながら結果は伴いませんでしたが、重圧を跳ね除けて、大会準優勝チームと最後まで互角の戦いを演じられたことについて、ぜひ胸を張ってほしいと思います。
VSトリプレッタB 2−2 (P K:3−1)
得点者:アサヒ、ヒロト、(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ)
トリプレッタBは渋谷東部のような組織的なチームではないものの、選手全員が前からどんどんプレスをかけてボールを奪ったら前にドリブルでボールを運び、ボールを奪い返されても別の選手が次々にプレスをかけて同じように前にボールを進める波状攻撃を仕掛けて来る推進力のあるチームでした。前後半とも、そのような攻撃に押し込まれての失点でした。
そのような形で、前半に先制されてしまいましたが、後半早々に中盤でルーズボールを拾ったヒロトがエイタにつなぎ、そのボールをエイタが前に運び、相手との混戦でこぼれたボールに走りこんだアサヒがこれを押し込み同点に追い付きました。その後再び勝ち越されましたが、自陣でボールを奪ったエイタが前線までボールを運んでシュートを放ち、これは惜しくも相手キーパーに跳ね返されましたが、このこぼれ球に誰よりも速く詰めたヒロトが豪快に押し込み再び同点に追い付きました。
全体的にお互いにプレスをかけてボールを奪い合う展開の中、後半は富ヶ谷のプレスが勝り、シュートまでも持ち込む回数が多かったように思います。しかし、試合時間内に勝ち越すことはできず、2試合連続のPK戦にもつれ込みました。前の試合でのPKの経験が生きたのか、今回はきっちり3本決めて、相手が1本外したため、3点先取してこのPK戦を制しました。
先制される中で逆転に成功したことはすばらしかったと思いますが、振り返ってみると、相手が全員でプレスをかけて来る分、その裏のスペースが空いていることも多かったので、パスをつなぎ仲間を有効に使うことができればもう少し簡単にゲームを展開することができたのではないかと思います。今後は、プレスをしっかり回避できるテクニックを身に着けつつ、さらに数的優位を生かして相手を簡単に崩していけるようなサッカーが展開できるようにレベルアップしていけたらと思います。
VS美竹 4−1
得点者:エイタ×2、ケイヒル、OG
美竹は初戦で千駄ヶ谷に0-1で敗れ、2戦目を渋谷東部Bに1-0で勝利して5位決定戦に進んだチームですが、この試合ではディフェンス3枚、トップ2枚で全体的に引き気味の布陣であったため、ほとんどの時間を相手陣内でプレーすることができました。相手のトップに入ったボールはアサヒとソウジが素早いプレスでほとんどボールを奪い返し前にボールをつないでくれました。前線ではシュウが「くさび」(2つのもの間に入ってそれらをつなぎあわせるもの/サッカーではパスをもらってさらに次の選手につなぐプレー)の動きでさらに前線の選手にボールをつなぎ、富ヶ谷のテンポでゲームを進めてくれました。ケイヒルとエイタは前線からのプレスで相手からボールを奪ったり、また、仲間からのパスを受けてから前線に攻め上がり幾度となくシュートを放ちました。ディフェンスラインもしっかり押し上げられていたため、ディフェンスのアサヒやソウジからも何本もシュートチャンスを作れていたことも良かったと思います。
そのような流れの中から前線でこぼれ球に詰めたエイタのシュートで先制、後半には、エイタのコーナーキックにシュウが飛び込み、その裏にいたディフェンスに当たったボールが相手ゴールに吸い込まれ追加点。さらにケイヒルが中盤をドリブルで攻め上がりセンタリング、そこに飛び込んだシュウのシュートははじかれますがこぼれ球にさらにケイヒルが詰めて3点目を獲得。その後、ゴールキックのインターセプトから失点してしまいますが、高い位置にディフェンスラインを上げていたソウジが相手陣内でボールをインターセプトし、エイタへの絶妙なスルーパス、これをエイタがしっかり決めて4点目。その後は途中交代で入ったシュウヘイをはじめ全員で最後まで守り切り、しっかり前線からプレスをかけ続けて相手に自由を与えず、4-1で試合を終えました。
予選では引いて守る相手を攻めあぐねる試合も見られましたが、この試合ではしっかりとディフェンスラインを上げて、ディフェンスも含めて全員が攻撃参加することで得点を重ねることができたことは大きな成長だったと思います。
以上の結果、見事5位入賞を果たしましたが、振り返ればいくつかの課題が思い浮かびます。渋谷東部戦では相手を警戒しすぎて前からのプレスが止まってしまっていたこと(→カウンターを警戒しながらどのように前からプレスをかけていくか)、トリプ戦ではしっかり攻撃に人数をかけられたもののプレスの強い相手に押し負けて失点してしまった事(→相手の強いプレスをどう回避していくか)、相手が前のめりでディンフェンスに人数をかけていないとき、そのアドバンテージを活かせなかったこと(→カウンター時の数的優位をどのように生かしていくか、数的優位をどのように作っていくか)、等多くの課題が見つかったと思います。
これ以外にもそもそもの基礎的な部分として、プレスの速さ、リスタートの速さ、相手からボールを奪うディフェンス、相手を遅らせるディフェンス、ドリブルの技術(視線を上げて周りが見えるようにドリブルできてきるか)、トラップ(相手の距離やスピード、仲間とゴールの位置、トラップ後のプレーを意識しながらトラップできているか)、キックの精度やパスを出すタイミング(ドリブルできるタイミングで焦ってパスしていないか、しっかり相手を引きつけてからパスできているか)等、公式戦に向けて取り組んできた様々課題にも引き続き取り組んで行く必要があります。
さらに3年生の大会からは6人制から8人制に変わり、フィールドの広さ、ペナルティエリア、ゴールの大きさが変わるため、これに適応できるような基礎技術や体力を向上させていく必要がありますし、オフサイドのルールも追加され、プレイヤーの人数が増える分、ディンフェンスやオフェンスのバリエーションも今よりも複雑になっていく中で、戦術に関する共通認識も作っていく必要があると思います。
これらの課題に取り組みながら、練習試合もできるだけたくさん経験し、次の大会に向けて準備を進め、レベルを上げていけたらと思います。
最後に選手一人一人にメッセージです。
カイ:カイは課題を提示すると、それにしっかりと取り組み課題をクリアしてくれます。一つの課題に集中して取り組み、努力を続けてそれを乗り越える力があると思います。これまでも、相手の位置に合わせたゴールキーパーのポジショニング、ルーズボールに飛び出すディフェンス、正確なパントキック等、一つ一つの課題に取り組んで、いろいろな武器を手に入れてくれました。それでもまだまだ伸び代は沢山あります。ロングキックや、キャッチング、左右上下のボールへの反応・セービングなどの技術面についてはきっとカイの努力を続ける姿勢があれば技術の向上が期待できると思います。これに合わせて、カイにはぜひ、判断力も養ってほしいと思います。判断力とはつまり、常に周囲の状況を把握して、次の展開を考えながらプレーできることです。例えば、ゴールキックのパスコースについて、相手にとって危険なコース、自分たちにとって安全なコースはどこなのか、相手の体制が整う前に素早く判断して実行に移す必要があります。そのためには周囲の状況を常に把握しておく必要があります。これがセットプレーではなく、ビルドアップのタイミングでは相手からのプレスがかかる中で同じ判断をしなければなりません。ボールを受けた時に焦らないよう常に相手や仲間、ゴールのの位置を把握しておくこと、そのために、顔を上げてトラップやドリブルできることが必要になってきますが、そうした足元の技術や意識もぜひ身につけていってほしいと思います。
ソウジ:ソウジは秋季大会を通じて大きく成長した選手の一人だと思います。普段の富ヶ谷での練習時間外での自主練への取り組みや体調管理への意識を聞いて、大会を通じての素晴らしいパフォーマンスも納得でした。特にディフェンス時に相手に対するプレスの距離をしっかり詰められるようになった点は大きな成長が見られたと思います。今大会でも、そのしっかりとしたプレスで何度も相手の攻撃の芽を摘んでくれました。またキック力がついたことでキックオフでのロケットスタートや自陣から相手のディフェンスの裏へのフィード、相手陣内でのロングシュート等、ディフェンスラインからしっかり攻撃の起点を作ってくれていました。引き続き今の努力を続け基礎技術の向上を目指して欲しいと思います。また、8人制に向けて自主練の強度も上げて、浮き球の処理や、相手からプレスを受けても焦らずに対処できる足元の技術など、更なる技術の向上を目指してほしいと思います。
アサヒ:アサヒも前回大会から大きく成長した選手の一人だと思います。もともと足元の技術の高い選手でしたが、その反面ボディコンタクトを避ける傾向がありました。しかし、今大会では闘志あふれるプレーで相手に素早いプレスをかけてボールを奪うシーンが何度も見られました。こぼれ球への反応も今までとは段違いで、トリプ戦での先制点ではこぼれ球にしっかりと詰めて貴重な同点弾を決めてくれました。中盤もディフェンスもこなせるユーティリティの高さもあり、ディフェンスラインからの攻撃参加は富ヶ谷の強力な武器になっていました。アサヒの課題は判断力の向上だと思います。相手のプレスをしっかり見極めて、ドリブルで運ぶタイミングなのか、ボールをすぐに離して仲間にパスを出すタイミングなのか、判断をより素早くできるようになると相手にとってより脅威になっていくでしょう。
ヒロト:ヒロトはとても体力のある選手で、ディフェンスラインから最前線まで縦横無尽に走り回る富ヶ谷の心臓です。また、大事な時に決めてくれる勝負強さも持っています。今回もトリプ戦での同点弾に助けられました。また、今大会では浮き球の処理が秀逸でした。おそらくこれは練習の紅白戦でリンにパントキックでそのままゴールに決められてしまったときの悔しさから浮き球が地面につく前に触ると決意したのだと思いますが、それ以来、浮き球に必ず反応し、地面にボールが着地する前に必ずボールを跳ね返してくれるようになり、相手陣内でプレーをする確率を高めてくれていますが、チームを助ける素晴らしいプレーだと思います。ヒロトの課題としては、ドリブルのレベルアップを期待したいです。これは相手を抜くドリブルではなく、ボールを運びながらしっかり周囲を見て、ドリブルのコースを判断し、ボールを奪われないドリブルを身に着けてほしいという事です。たまにボールをインターセプトした後に焦ってボールを闇雲に前に蹴ってボールを奪われたり、ドリブルのスピードを抑えられずにそのまま相手ディフェンスに止められてしまうことがありますが、しっかりと顔を上げてドリブルして、相手につぶされる前に落ち着いてしっかり仲間にパスをつなげるようになるとサッカーのレベルが大きく変わってくると思います。
シュウ:シュウは、球離れとポジショニングがとても良い選手です。富ヶ谷では、ボールを奪ってからシュートまで一人で狙ってしまう選手が多く、単調な攻撃パターンになってしまうことが多いですが、シュウはボールを受けてから3人目にパスをつなぐことで、よりダイナミックに攻撃を展開し、チャンスメイクの起点となってくれます。シュウはただ「くさび」になるだけではなく、パスをつないだ直後にさらにボールを受けやすい場所にポジショニングしたり、ゴール前のバイタルエリアに走り込んでワンタッチで簡単にゴールを奪ったりと常に次の有効な攻撃のポイントに移動できるポジショニングの良さも魅力です。決勝トーナメントではゴールには届きませんでしたが、予選では3得点で決勝トーナメント進出の立役者となってくれました。美竹戦での相手のオウンゴールもシュウのゴール前への飛び込んだ動きがきっかけとなっていたと思います。シュウの課題は、前線でのプレスの強度とシュート力の強化だと思います。前線からのプレスではもっと相手との距離感を詰められると思いますし、パスコースを予測して、インターセプトや、トラップを狙うプレス、相手を振り向かせないようなプレッシングができると前線でより脅威になれると思います。また、今回の大会ではゴール前で何度もチャンスを作ってくれましたが、シュートの威力があと少しだけあればもっと得点を重ねることができたのではないかと思います。左右の足でシュートを打てるところも魅力ですが、コースを狙ってしっかり体重を乗せてシュートし得点を量産できるようシュート力の強化にもチャレンジしてみてください。
ケイヒル:ケイヒルはスピードもパワーも一回り頭抜けた選手です。6人制のフィールドは少し窮屈そうに見えましたが、8人制になるとまたそのスピードがより生きてくると思います。ケイヒルは富ヶ谷が誇るストライカーの1人ですが、今後、8人制を戦って行く中で一つ成長を期待したい点があります。それは仲間との連携です。8人制ではフィールドも大きく、相手の人数も増える中で、これまでのようなドリブル勝負だけでシュートまで辿り着くことは段々難しくなってくると思います。また、ケイヒルのドリブルは相手を惹きつけるためにその裏にできたスペースを活用することで生まれる大きなチャンスをしっかり使ってほしいと思います。アドバイスとしては、ドリブルの際にしっかりと視線を上げて仲間やゴールの位置を確認できるようにすること、事前にフィニッシュのイメージをもってドリブルすることです。例えば、この位置まで持っていってシュート、この位置までもっていって中央へ折り返す、等必ずシュートを決められる場所、しっかりセンタリングを上げられる場所を作っておき、そこから逆算する形でドリブルのコースを考えられるようになるとドリブルの先のプレーにつながっていくと思います。また、低い位置では無理にドリブルに持ち込まずに仲間を利用することで、また前線でボールを受けなおすことができることをぜひ意識してほしいと思います。ボールを受けたらすぐドリブルということではなく、ここはパスをつなぐタイミングなのかドリブルで勝負するタイミングなのか、ぜひそういった視点を持ちながらプレーしてほしいと思います。ケイヒルの突破力は富ヶ谷の大きな武器です。その武器を上手に使う方法を考えながらレベルを上げていきましょう。
エイタ:エイタはシュート技術が高く、トラップやドリブル、パスも高いレベルでこなせる器用な選手だと思います。前線でのプレスも強力であるため、今回もファーストディフェンダーとして相手のボールを奪い、仲間からのパスにも反応して得点を上げるなど活躍してくれました。エイタの課題は攻撃時の状況判断だと思います。特に相手ディフェンスが厚い状態の時、無理に一人でドリブルで立ち向かうのではなく、しっかりと仲間を使い、数的優位を作りながら相手を崩していく戦い方を意識してほしいと思います。エイタはペナルティエリア付近で相手ディフェンダーが1人くらいであれば状況を打破して得点を狙える選手だと思います。もちろんフリーでボールを受けることが最優先ですが、そういう状況を作り出すためにどのような準備が必要か、得点が狙えるシュートポイントから逆算してポジショニングやオフザボールの動きを考えてほしいと思います。また、ゴール前で数的優位が作れている場合は、狙える時はゴールを狙い、シュートコースがブロックされている時は仲間を使って相手を崩すこと、その選択肢を常に意識してほしいと思います。8人制に向けてサッカーのレベルを上げていき、これまで以上にゴールとアシストの量産を狙える選手に成長してほしいと思います。
シュウヘイ:シュウヘイは富ヶ谷の2年生で一番足の速い選手です。今回の大会でも前線からプレスをかけて勝利に貢献してくれました。しかし、今回の決勝トーナメントではなかなか試合に出られず、美竹戦の後半から途中出場のみとなってしまい、もっと試合に出たいという悔しい気持ちを味わったのではないかと思います。ただ、その後の練習ではその悔しさをバネに、強い気持ちを乗せたプレーを見せてくれています。公式戦後のミニゲームでも前線からのプレスでボールを奪ってゴールを決めるなど大きな成長を見せてくれています。シュウヘイは恵まれた身体能力を持っているので、ぜひそれを活かせるように技術と勇気を磨いてほしいと思います。インサイドキック、インステップキック、トラップ、顔を上げて回りを見るドリブル等まだまだ技術面でレベルアップできる余地は沢山あります。また、球際の攻防や浮き玉の処理など怖がらずにしっかりと距離を詰める勇気も必要です。今回の大会の悔しさをバネに、次の大会でもっと活躍できるよう、レベルアップしていきましょう!
11月23日(土)、2年生秋季大会決勝が開催されました。富ヶ谷SCはAチームが決勝トーナメント、Bチームが5位リーグを戦いました。この日は風が強く肌寒い一日となりましたが、選手たちは最後まで元気に走り抜き素晴らしい結果を残してくれました。
Aチームは勝てば4位以上が確定する初戦を同点で引き分け、10人目までもつれたPK戦で惜しくも敗れてしまいましたが、その後の2戦を勝利し、堂々の渋谷区5位入賞を果たしました。5位リーグを戦ったBチームは2勝1敗で5位リーグ1位となりました。
Aチームの方は、初戦同点で引き分けた渋谷東部Aが決勝まで進み千駄ヶ谷との決勝も0−1の僅差で準優勝であったことを考えると、本当に紙一重の結果であったと思います。初戦は惜しくも敗戦となりましたが、そこからしっかりと持ち直し、2戦目のトリプB戦は先制点を奪われた状態から同点に追い付きPK戦を制して、その後の美竹戦もしっかり4−1で勝ち切ってくれました。プレッシャーがかかる中、逆境を跳ね除けて勝ち進んだ選手たちの経験と精神的な成長は来季にむけて大きな財産になると思います。
Bチームの方は追って金子コーチからレビューいただきますが、予選から決勝リーグまでの期間を通して、一人一人が素晴らしい成長を見せてくれました。金子コーチの目指す前線からプレスをかけてボールを奪い、前にボールを運ぶサッカーを選手たちは見事に体現してくれました。Bチームは普段の紅白戦でもAチームと遜色ない強さを見せていましたが、決勝リーグでもその力を存分に発揮してくれました。しっかりとプレスをかけて相手に自由を与えないこと、相手から奪ったボールを前に運ぶことはサッカーの基本ですが、ここにフォーカスするだけでもここまで十分に戦えるチームになれるということは嬉しい驚きでしたし、来季の戦術の基礎としていきたいと思います。
来季はいよいよ8人制のサッカーに移行しますが、この2チームが融合して、より強くより楽しいサッカーを見せてくれることを想像すると今からとても楽しみです。とはいえ、もし本当に優勝を狙うのであれば、まだまだ技術、体力、経験、気持ちなど全ての面で一層の努力が必要だと思います。8人制サッカーに向けて、更なる高みを目指して、練習も進化させていきたいと思いますので、一緒に頑張っていきましょう。
以下はAチームのレビューです。Bチームの総括は金子コーチに別途レビューしていただきます。
なお、今回も文章を長く書き過ぎてしまいましたが、最後に選手ひとりひとりにコメントを書いているので、そこだけでもご確認きただいても大丈夫です。
【Aチーム結果】
VS渋谷東部 A 0−0(P K:6−7)
得点者:(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ×2、シュウ、ヒロト)
VSトリプレッタB 2−2 (P K:3−1)
得点者:アサヒ、ヒロト、(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ)
VS美竹 4−1
得点者:エイタ×2、ケイヒル、OG
【戦評】
VS渋谷東部 A 0−0(P K:6−7)
得点者:(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ×2、シュウ、ヒロト)
この試合で富ヶ谷は渋谷東部の前線の3選手の連携を封じつつ前でプレスをかけてショートカウンターを狙う作戦でしたが、相手の前線の攻撃を封じることには成功したものの、下がって守りすぎたため、前からのプレスが機能せず、何度かゴールに迫る形は作れましたが、千駄ヶ谷戦を1失点に抑えた相手のDFの対応力も想像以上に高かったこともあり、思うように攻撃を展開することができませんでした。そう考えると、渋谷東部Aを苦しめた富ヶ谷Bの左右ウィングのガクとコウのプレスと、ディフェンスラインまで戻るスプリントは特筆すべきものがあると思います。
渋谷東部の攻撃をしっかり抑えたディフェンスは素晴らしかったですし、ピンチを感じさせないセービングを見せたカイも見事でしたが、前線からの守備については、サイドハーフのプレスが機能しない時点でワントップによるプレスに切り替えるなど対策はできたかもしれません。当初の作戦では、サイドハーフがプレスに行けるようにワントップはプレスに行かずに引いてカバーするように伝えていたため、中途半端なプレスとなってしまいました。これは指示が良くなかったこともあり、選手たちには申し訳なかったと思います。ただ、作戦と実際の状況が異なることはよくあることで、実際に試合が始まってからは選手たち自身がプレーする中で臨機応変に対応して行くことも求められます。この点については、選手たちに作戦を押し付けるのではなく、選手たち一人一人が自ら考えて対応できるよう、選手たちの判断する力を養い、自主性や主体性を育んでいけたらと思います。
P K戦は公式戦では初の経験でしたが、普段経験することのない大きなプレッシャーがかかる場面で、キッカー、キーパーともに最後まで堂々とその力を十分に発揮してくれたと思います。メッシでもPKを外すことはあるし、エデルソンでもすべてのPKを止めることはできません。そう考えると選手たちのプレーはとても立派だったと思います。残念ながら結果は伴いませんでしたが、重圧を跳ね除けて、大会準優勝チームと最後まで互角の戦いを演じられたことについて、ぜひ胸を張ってほしいと思います。
VSトリプレッタB 2−2 (P K:3−1)
得点者:アサヒ、ヒロト、(PK:エイタ、ケイヒル、アサヒ)
トリプレッタBは渋谷東部のような組織的なチームではないものの、選手全員が前からどんどんプレスをかけてボールを奪ったら前にドリブルでボールを運び、ボールを奪い返されても別の選手が次々にプレスをかけて同じように前にボールを進める波状攻撃を仕掛けて来る推進力のあるチームでした。前後半とも、そのような攻撃に押し込まれての失点でした。
そのような形で、前半に先制されてしまいましたが、後半早々に中盤でルーズボールを拾ったヒロトがエイタにつなぎ、そのボールをエイタが前に運び、相手との混戦でこぼれたボールに走りこんだアサヒがこれを押し込み同点に追い付きました。その後再び勝ち越されましたが、自陣でボールを奪ったエイタが前線までボールを運んでシュートを放ち、これは惜しくも相手キーパーに跳ね返されましたが、このこぼれ球に誰よりも速く詰めたヒロトが豪快に押し込み再び同点に追い付きました。
全体的にお互いにプレスをかけてボールを奪い合う展開の中、後半は富ヶ谷のプレスが勝り、シュートまでも持ち込む回数が多かったように思います。しかし、試合時間内に勝ち越すことはできず、2試合連続のPK戦にもつれ込みました。前の試合でのPKの経験が生きたのか、今回はきっちり3本決めて、相手が1本外したため、3点先取してこのPK戦を制しました。
先制される中で逆転に成功したことはすばらしかったと思いますが、振り返ってみると、相手が全員でプレスをかけて来る分、その裏のスペースが空いていることも多かったので、パスをつなぎ仲間を有効に使うことができればもう少し簡単にゲームを展開することができたのではないかと思います。今後は、プレスをしっかり回避できるテクニックを身に着けつつ、さらに数的優位を生かして相手を簡単に崩していけるようなサッカーが展開できるようにレベルアップしていけたらと思います。
VS美竹 4−1
得点者:エイタ×2、ケイヒル、OG
美竹は初戦で千駄ヶ谷に0-1で敗れ、2戦目を渋谷東部Bに1-0で勝利して5位決定戦に進んだチームですが、この試合ではディフェンス3枚、トップ2枚で全体的に引き気味の布陣であったため、ほとんどの時間を相手陣内でプレーすることができました。相手のトップに入ったボールはアサヒとソウジが素早いプレスでほとんどボールを奪い返し前にボールをつないでくれました。前線ではシュウが「くさび」(2つのもの間に入ってそれらをつなぎあわせるもの/サッカーではパスをもらってさらに次の選手につなぐプレー)の動きでさらに前線の選手にボールをつなぎ、富ヶ谷のテンポでゲームを進めてくれました。ケイヒルとエイタは前線からのプレスで相手からボールを奪ったり、また、仲間からのパスを受けてから前線に攻め上がり幾度となくシュートを放ちました。ディフェンスラインもしっかり押し上げられていたため、ディフェンスのアサヒやソウジからも何本もシュートチャンスを作れていたことも良かったと思います。
そのような流れの中から前線でこぼれ球に詰めたエイタのシュートで先制、後半には、エイタのコーナーキックにシュウが飛び込み、その裏にいたディフェンスに当たったボールが相手ゴールに吸い込まれ追加点。さらにケイヒルが中盤をドリブルで攻め上がりセンタリング、そこに飛び込んだシュウのシュートははじかれますがこぼれ球にさらにケイヒルが詰めて3点目を獲得。その後、ゴールキックのインターセプトから失点してしまいますが、高い位置にディフェンスラインを上げていたソウジが相手陣内でボールをインターセプトし、エイタへの絶妙なスルーパス、これをエイタがしっかり決めて4点目。その後は途中交代で入ったシュウヘイをはじめ全員で最後まで守り切り、しっかり前線からプレスをかけ続けて相手に自由を与えず、4-1で試合を終えました。
予選では引いて守る相手を攻めあぐねる試合も見られましたが、この試合ではしっかりとディフェンスラインを上げて、ディフェンスも含めて全員が攻撃参加することで得点を重ねることができたことは大きな成長だったと思います。
以上の結果、見事5位入賞を果たしましたが、振り返ればいくつかの課題が思い浮かびます。渋谷東部戦では相手を警戒しすぎて前からのプレスが止まってしまっていたこと(→カウンターを警戒しながらどのように前からプレスをかけていくか)、トリプ戦ではしっかり攻撃に人数をかけられたもののプレスの強い相手に押し負けて失点してしまった事(→相手の強いプレスをどう回避していくか)、相手が前のめりでディンフェンスに人数をかけていないとき、そのアドバンテージを活かせなかったこと(→カウンター時の数的優位をどのように生かしていくか、数的優位をどのように作っていくか)、等多くの課題が見つかったと思います。
これ以外にもそもそもの基礎的な部分として、プレスの速さ、リスタートの速さ、相手からボールを奪うディフェンス、相手を遅らせるディフェンス、ドリブルの技術(視線を上げて周りが見えるようにドリブルできてきるか)、トラップ(相手の距離やスピード、仲間とゴールの位置、トラップ後のプレーを意識しながらトラップできているか)、キックの精度やパスを出すタイミング(ドリブルできるタイミングで焦ってパスしていないか、しっかり相手を引きつけてからパスできているか)等、公式戦に向けて取り組んできた様々課題にも引き続き取り組んで行く必要があります。
さらに3年生の大会からは6人制から8人制に変わり、フィールドの広さ、ペナルティエリア、ゴールの大きさが変わるため、これに適応できるような基礎技術や体力を向上させていく必要がありますし、オフサイドのルールも追加され、プレイヤーの人数が増える分、ディンフェンスやオフェンスのバリエーションも今よりも複雑になっていく中で、戦術に関する共通認識も作っていく必要があると思います。
これらの課題に取り組みながら、練習試合もできるだけたくさん経験し、次の大会に向けて準備を進め、レベルを上げていけたらと思います。
最後に選手一人一人にメッセージです。
カイ:カイは課題を提示すると、それにしっかりと取り組み課題をクリアしてくれます。一つの課題に集中して取り組み、努力を続けてそれを乗り越える力があると思います。これまでも、相手の位置に合わせたゴールキーパーのポジショニング、ルーズボールに飛び出すディフェンス、正確なパントキック等、一つ一つの課題に取り組んで、いろいろな武器を手に入れてくれました。それでもまだまだ伸び代は沢山あります。ロングキックや、キャッチング、左右上下のボールへの反応・セービングなどの技術面についてはきっとカイの努力を続ける姿勢があれば技術の向上が期待できると思います。これに合わせて、カイにはぜひ、判断力も養ってほしいと思います。判断力とはつまり、常に周囲の状況を把握して、次の展開を考えながらプレーできることです。例えば、ゴールキックのパスコースについて、相手にとって危険なコース、自分たちにとって安全なコースはどこなのか、相手の体制が整う前に素早く判断して実行に移す必要があります。そのためには周囲の状況を常に把握しておく必要があります。これがセットプレーではなく、ビルドアップのタイミングでは相手からのプレスがかかる中で同じ判断をしなければなりません。ボールを受けた時に焦らないよう常に相手や仲間、ゴールのの位置を把握しておくこと、そのために、顔を上げてトラップやドリブルできることが必要になってきますが、そうした足元の技術や意識もぜひ身につけていってほしいと思います。
ソウジ:ソウジは秋季大会を通じて大きく成長した選手の一人だと思います。普段の富ヶ谷での練習時間外での自主練への取り組みや体調管理への意識を聞いて、大会を通じての素晴らしいパフォーマンスも納得でした。特にディフェンス時に相手に対するプレスの距離をしっかり詰められるようになった点は大きな成長が見られたと思います。今大会でも、そのしっかりとしたプレスで何度も相手の攻撃の芽を摘んでくれました。またキック力がついたことでキックオフでのロケットスタートや自陣から相手のディフェンスの裏へのフィード、相手陣内でのロングシュート等、ディフェンスラインからしっかり攻撃の起点を作ってくれていました。引き続き今の努力を続け基礎技術の向上を目指して欲しいと思います。また、8人制に向けて自主練の強度も上げて、浮き球の処理や、相手からプレスを受けても焦らずに対処できる足元の技術など、更なる技術の向上を目指してほしいと思います。
アサヒ:アサヒも前回大会から大きく成長した選手の一人だと思います。もともと足元の技術の高い選手でしたが、その反面ボディコンタクトを避ける傾向がありました。しかし、今大会では闘志あふれるプレーで相手に素早いプレスをかけてボールを奪うシーンが何度も見られました。こぼれ球への反応も今までとは段違いで、トリプ戦での先制点ではこぼれ球にしっかりと詰めて貴重な同点弾を決めてくれました。中盤もディフェンスもこなせるユーティリティの高さもあり、ディフェンスラインからの攻撃参加は富ヶ谷の強力な武器になっていました。アサヒの課題は判断力の向上だと思います。相手のプレスをしっかり見極めて、ドリブルで運ぶタイミングなのか、ボールをすぐに離して仲間にパスを出すタイミングなのか、判断をより素早くできるようになると相手にとってより脅威になっていくでしょう。
ヒロト:ヒロトはとても体力のある選手で、ディフェンスラインから最前線まで縦横無尽に走り回る富ヶ谷の心臓です。また、大事な時に決めてくれる勝負強さも持っています。今回もトリプ戦での同点弾に助けられました。また、今大会では浮き球の処理が秀逸でした。おそらくこれは練習の紅白戦でリンにパントキックでそのままゴールに決められてしまったときの悔しさから浮き球が地面につく前に触ると決意したのだと思いますが、それ以来、浮き球に必ず反応し、地面にボールが着地する前に必ずボールを跳ね返してくれるようになり、相手陣内でプレーをする確率を高めてくれていますが、チームを助ける素晴らしいプレーだと思います。ヒロトの課題としては、ドリブルのレベルアップを期待したいです。これは相手を抜くドリブルではなく、ボールを運びながらしっかり周囲を見て、ドリブルのコースを判断し、ボールを奪われないドリブルを身に着けてほしいという事です。たまにボールをインターセプトした後に焦ってボールを闇雲に前に蹴ってボールを奪われたり、ドリブルのスピードを抑えられずにそのまま相手ディフェンスに止められてしまうことがありますが、しっかりと顔を上げてドリブルして、相手につぶされる前に落ち着いてしっかり仲間にパスをつなげるようになるとサッカーのレベルが大きく変わってくると思います。
シュウ:シュウは、球離れとポジショニングがとても良い選手です。富ヶ谷では、ボールを奪ってからシュートまで一人で狙ってしまう選手が多く、単調な攻撃パターンになってしまうことが多いですが、シュウはボールを受けてから3人目にパスをつなぐことで、よりダイナミックに攻撃を展開し、チャンスメイクの起点となってくれます。シュウはただ「くさび」になるだけではなく、パスをつないだ直後にさらにボールを受けやすい場所にポジショニングしたり、ゴール前のバイタルエリアに走り込んでワンタッチで簡単にゴールを奪ったりと常に次の有効な攻撃のポイントに移動できるポジショニングの良さも魅力です。決勝トーナメントではゴールには届きませんでしたが、予選では3得点で決勝トーナメント進出の立役者となってくれました。美竹戦での相手のオウンゴールもシュウのゴール前への飛び込んだ動きがきっかけとなっていたと思います。シュウの課題は、前線でのプレスの強度とシュート力の強化だと思います。前線からのプレスではもっと相手との距離感を詰められると思いますし、パスコースを予測して、インターセプトや、トラップを狙うプレス、相手を振り向かせないようなプレッシングができると前線でより脅威になれると思います。また、今回の大会ではゴール前で何度もチャンスを作ってくれましたが、シュートの威力があと少しだけあればもっと得点を重ねることができたのではないかと思います。左右の足でシュートを打てるところも魅力ですが、コースを狙ってしっかり体重を乗せてシュートし得点を量産できるようシュート力の強化にもチャレンジしてみてください。
ケイヒル:ケイヒルはスピードもパワーも一回り頭抜けた選手です。6人制のフィールドは少し窮屈そうに見えましたが、8人制になるとまたそのスピードがより生きてくると思います。ケイヒルは富ヶ谷が誇るストライカーの1人ですが、今後、8人制を戦って行く中で一つ成長を期待したい点があります。それは仲間との連携です。8人制ではフィールドも大きく、相手の人数も増える中で、これまでのようなドリブル勝負だけでシュートまで辿り着くことは段々難しくなってくると思います。また、ケイヒルのドリブルは相手を惹きつけるためにその裏にできたスペースを活用することで生まれる大きなチャンスをしっかり使ってほしいと思います。アドバイスとしては、ドリブルの際にしっかりと視線を上げて仲間やゴールの位置を確認できるようにすること、事前にフィニッシュのイメージをもってドリブルすることです。例えば、この位置まで持っていってシュート、この位置までもっていって中央へ折り返す、等必ずシュートを決められる場所、しっかりセンタリングを上げられる場所を作っておき、そこから逆算する形でドリブルのコースを考えられるようになるとドリブルの先のプレーにつながっていくと思います。また、低い位置では無理にドリブルに持ち込まずに仲間を利用することで、また前線でボールを受けなおすことができることをぜひ意識してほしいと思います。ボールを受けたらすぐドリブルということではなく、ここはパスをつなぐタイミングなのかドリブルで勝負するタイミングなのか、ぜひそういった視点を持ちながらプレーしてほしいと思います。ケイヒルの突破力は富ヶ谷の大きな武器です。その武器を上手に使う方法を考えながらレベルを上げていきましょう。
エイタ:エイタはシュート技術が高く、トラップやドリブル、パスも高いレベルでこなせる器用な選手だと思います。前線でのプレスも強力であるため、今回もファーストディフェンダーとして相手のボールを奪い、仲間からのパスにも反応して得点を上げるなど活躍してくれました。エイタの課題は攻撃時の状況判断だと思います。特に相手ディフェンスが厚い状態の時、無理に一人でドリブルで立ち向かうのではなく、しっかりと仲間を使い、数的優位を作りながら相手を崩していく戦い方を意識してほしいと思います。エイタはペナルティエリア付近で相手ディフェンダーが1人くらいであれば状況を打破して得点を狙える選手だと思います。もちろんフリーでボールを受けることが最優先ですが、そういう状況を作り出すためにどのような準備が必要か、得点が狙えるシュートポイントから逆算してポジショニングやオフザボールの動きを考えてほしいと思います。また、ゴール前で数的優位が作れている場合は、狙える時はゴールを狙い、シュートコースがブロックされている時は仲間を使って相手を崩すこと、その選択肢を常に意識してほしいと思います。8人制に向けてサッカーのレベルを上げていき、これまで以上にゴールとアシストの量産を狙える選手に成長してほしいと思います。
シュウヘイ:シュウヘイは富ヶ谷の2年生で一番足の速い選手です。今回の大会でも前線からプレスをかけて勝利に貢献してくれました。しかし、今回の決勝トーナメントではなかなか試合に出られず、美竹戦の後半から途中出場のみとなってしまい、もっと試合に出たいという悔しい気持ちを味わったのではないかと思います。ただ、その後の練習ではその悔しさをバネに、強い気持ちを乗せたプレーを見せてくれています。公式戦後のミニゲームでも前線からのプレスでボールを奪ってゴールを決めるなど大きな成長を見せてくれています。シュウヘイは恵まれた身体能力を持っているので、ぜひそれを活かせるように技術と勇気を磨いてほしいと思います。インサイドキック、インステップキック、トラップ、顔を上げて回りを見るドリブル等まだまだ技術面でレベルアップできる余地は沢山あります。また、球際の攻防や浮き玉の処理など怖がらずにしっかりと距離を詰める勇気も必要です。今回の大会の悔しさをバネに、次の大会でもっと活躍できるよう、レベルアップしていきましょう!