ホーム > ニュース > 【6年生B】秋季区民大会予選リーグ総括

【6年生B】秋季区民大会予選リーグ総括

【6年生B】秋季区民大会予選リーグ総括
コーチの堀口です。
3月9日、暖かな日差しながらも前日の雪がグラウンドの片隅に残る中、6年生大会予選リーグに6年生Bチームとして全員5年生のチームで挑みました。
この日の対戦相手は、トリップレッタCと渋谷東部Aという強豪チーム。ただでさえ相手は6年生ということで簡単には勝たせてもらえないどころか、下手をしたら無得点、大量失点という結果さえありえる相手。

そんな相手に対してこの日の方向性は「しっかり守って、その後で点を取りに行く!」というものでした。
「点は取られてしまうかもしれないけどそこで気を落とさず、最後まで1点を取りに行こう!ただし、1点取るために焦って攻めると逆に取れなくなるから、まずはしっかり守って、落ち着いて攻めよう!」
ということを伝えました。

結果だけを見ると0勝2敗ではありましたが、2試合とも強豪チームからしっかりと点を取り、失点はしたものの今までほどの大差がつかなかったのは、気持ちを1つにして臨んだ結果とこれまでみんなが頑張ってきた成果だと思います。

■vs トリップレッタC
●1-6 後半10分:フウカ
 全員でしっかり守るという意識が出来ていたのか、前後半通してトップの選手からしっかりと相手にプレッシャーをかけて後ろの選手が奪うということができていたと思います。
序盤からプレスが効いた戦いが出来ていましたがそこは相手も強豪チーム。隙間を塗ったパス回しや個人技でゴールに迫り、ペナルティエリアの中まで何度も攻め込まれました。
それでもこの日はトップや中盤の選手もしっかり戻ってプレッシャーをかけ、最後はセンターバックのリクやコウタロウがはじき返すというしっかりとした守りもできていました。
これだけしっかり守れていても強豪ゆえ失点はしてしまいますが、この日は点を取られても焦って攻めずに後ろからつなぐ意識が出来ていたと思います。

それが際立った印象的なプレーが前半9分のプレーでした。富ヶ谷のゴールキックからの攻撃です。
リクトがボールをセットするタイミングでリクとアイコンタクト。セットされたボールをリクが素早くコウタロウへつなぎ、そこからさらに右サイドのワクタロウへとボールが渡ります。
中にパスを出したところで寄ってきていた相手をカズキがブロックするとそのままボールはフウカの足元へ。そこから右サイドのワクタロウへボールを戻し、ワクタロウが右サイドをドリブルで駆け上がります。
そしてペナルティエリアの少し前辺りからセンタリング。これは相手にカットされますが、すぐ後ろをカバーしていたシノタがこのボールを拾います。
シノタがキープするも、相手もすかさず足を伸ばしてきてボールがこぼれました。このボールをさらに後ろから上がってきたカズキが拾い、左サイドのダンペイへパス。
最後はそのままダンペイがゴール前に上がっていたフウカにラストパス。
惜しくも相手のゴールキーパーにキャッチされましたが、自陣ゴールキックから全員が絡んだ攻撃でした。
しっかり守って落ち着いて攻めるということができた1プレーだったのではないかと思います。

守りの多い試合展開ではあったものの惜しいシーンもある前半でしたが、無得点のまま後半へ向かいます。
後半はトップにケンタが入ります。選手が変わっても前半と同じく後半もトップからのプレッシャーがしっかり出来ていました。

後半10分。右サイドの相手ディフェンダーにケンタが前線からプレッシャーをかけると、相手はセンターバックにボールを戻しました。
そこへフウカが続いてプレッシャーをかけます。前線からのプレッシャーに相手が焦ったのか、ミスキック気味のパスをフウカがカット。
そのままドリブルして最後はキーパーを交わしてのシュート!待望の1点をもぎ取りました!!

前後半通して、前線からプレッシャーをかけるという全員の守備意識と焦らずチャンスを待つという気持ちが最後に得点という形で実を結んだと思っています。

■vs 渋谷東部A
●2-5 後半1分:フウカ、後半9分:フウカ
 トリプレッタCと比べて当たりが強い印象のあった東部A。
そんな相手にも当たり負けしない気迫が感じられた富ヶ谷の選手たち。

前半、リクトが手を痛めていたこともありシュートを止められない場面が続き、状況を見たコウタロウが自らキーパーの交代を申し出てくれました。
コーチとして判断が遅れたことに悔みながらも状況を見て自ら行動できる選手に嬉しく思いました。

後半はしっかり守ってからの攻撃が息を吹き返しました。
開始早々、ディフェンスラインでリクがボールを奪い前線のケンタにつなぐと、一度はボールを奪われるも粘り強くケンタがプレッシャーをかけ続けたことで相手が富ヶ谷の右サイドにパスミス。
ワクが拾って最前線中央のフウカの裏にきれいなスルーパスを出し、そのボールにフウカが追いつき、キーパーをかわして左足でシュート。
ボールは無人のゴールに吸い込まれました。

後半6分には前がかりになりすぎたところをカウンターであわやという場面もありましたが、キーパーのコウタロウが体を張って左足一本で相手のドリブルを止めるというシーンもありました。
しかしこの後、前がかりになったままのところをつかれて失点を許してしまいます。
ところが、ここでも富ヶ谷は焦ることなくしっかりパス回しで失点後のプレーをリスタートすると、そのまま相手ゴールに迫りゴールを奪い返しました。
失点からわずか30秒のことでした。
シノタのキックオフをカズキが受けると右サイドのワクにパス。これを受けたワクは前につっかける振りをして相手をおびき出したところですかさずカズキにパス。
それをダイレクトでシノタへ。いったん相手にカットされますが、こぼれたボールをワクが拾いドリブルでつっかけると、今度はそのまま技ありの右アウトサイドでのディフェンス裏へのスルーパス。
スピードで相手ディフェンスをかわしてボールを拾ったフウカがキーパーもかわしてシュート!東部Aから2点目を奪い取りました。

その後、1点返されましたが後半だけ見ると2-2という結果であり、さらには強豪相手に1点どころか2点をも、もぎ取る結果となりました。
6年生相手に見劣りしない戦いができた5年生チームだったと思います。


ここからは各選手の活躍に対するコメントです。それぞれチームのためによく頑張っていたと思います。

りくと
点を取られることは覚悟していたとはいえ何点も入るとキーパーとしては
落ち込んでしまうとは思いますが、それでも最後までしっかりと守ってくれました。
2試合目の最初に手をケガしたことを言ってくれたのですが、コーチとして交代の判断が遅れてしまったことが申し訳ないです。

りく
最後の砦としてよく相手の攻撃をはじき返してくれました。
もっと攻めたい気持ちがあったと思いますが、縁の下の力持ちとしてチームの為にしっかりディエンスに残って対応してくれてチーム的に助かりました。

こうたろう
同じく守備のかなめとして相手の攻撃を何度もはじき返してくれました。
また、「とりあえず前に蹴る」のではなく一旦キックモーションを止めて考えてから蹴るシーンが見られたことに成長を感じました。

だんぺい
攻めに守りによく走ってくれました。
誰がディフェンスに行くのか難しい場面に対しても自分の考えをしっかり示して良い議論が出来ていて、チームポーツにおける大事なことがしっかりできていると感じられる出来事でした。

わくたろう
守備にもだいぶ慣れてきた様子で、右サイドからの相手の攻撃の芽をかなり摘んでくれていました。
キック力とドリブルでの推進力があるのでサイドからの攻撃に幅が出ます。得点につながった右から中央のフウカへのチャンスを生み出すパスは、「パスとドリブルのどちらも警戒しないといけないという状況」をワクが相手側に作り出した結果だと思います。

かずき
中央で相手に自由にさせない守備のプレーと自陣で中央へのパスコースに顔を出すというボランチに必要なプレーをしっかりやってくれていました。
地味なプレーが重要なポジションですがしっかり効いていたと思います。

ふうか
この日の全得点を上げてくれました。
中央でうまくボールを受け、最後はキーパーを交わしてシュートと攻撃の起点になってくれました。
自分よりも体格の良い相手にもおくせず向かっていきボールを奪取するプレーは、闘志あふれるプレーとしてチームのモチベーションも上げてくれていたと思います。

しのた
前線からのプレスが効いて中盤で相手を囲める場面がよく見られました。
最前線のボールを一人で追いかけて追い込むのが大変だったと思いますが、自陣に攻め込まれた時もしっかり走って戻ってくれていたことで相手を自由にさせないプレーが目立ち成長を感じました。


けんた
本日トップ起用のケンタ。
慣れないポジションではあったと思いますがトップとしての役割りをしっかりと果たし、相手の攻撃をサイドに追い込むために前線からボールをしっかり追いかけてくれました。
あまりボールに触れる機会が少なかったかもしれませんが、最後までチームの為にしっかり走り回れるだけの体力も付いてきたと感じました。