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【1年生】秋季区民大会 予選リーグ レポート

【1年生】秋季区民大会 予選リーグ レポート
コーチの渡辺です。

季節外れの暖かさとなった2月18日(日)、スポーツセンターで1年生秋季大会が開催されました。富ヶ谷はA 、 Bの2チームで大会に臨みました。気候の変化で何名かが体調を崩し、ベストメンバーとは言い難い状態ではありましたが、Aチーム、Bチームともに前回の春季リーグと比べ順位や戦績を上げるなど、それぞれ素晴らしい成長を見せてくれました。

前回の春季リーグでは実力を出しきれず予選5位だったAチームは、今回は全勝で予選リーグ1位通過。前回1勝もできず大会を終えた Bチームは今回は見事1勝を飾り、5チーム中4位となりました。

【Aチーム】 
VSセントラルC 5-0
 得点:アサヒ× 1、ケイヒル× 2、エイタ× 2
VSトリプレッタC 1-0
 得点:エイタ× 1
VSセントラルB 5-0
 得点:ケイヒル×3、アサヒ× 1、コウノスケ× 1
VS渋谷東部A 2-1
 得点:ヒロト×1、ケイヒル×1

【Bチーム】 
VS本町 0-7
VS渋谷東部 C 3-0
 得点:ワク×3
VS渋谷東部B 1-3
 得点:ワク×1
VSセントラル A 13-0

Aチームについては、前回の5位から大躍進して念願の1位リーグへの切符を手にできました。選手たちはこの結果に自信を持ってほしいと思います。ようやく実力通りのリーグに進めたという印象ですが、ここから先は強者がひしめく未体験ゾーンになるので、勝っても負けても自分たちの実力を図る良い機会と考え、胸を借りるつもりで次回の決勝に臨みたいと思います。

Bチームについては、今回大量失点してしまったセントラルA戦では、セントラルが選抜選手をAチームに寄せてきたことで、想定よりも厳しい戦いを強いられましたが、そうした中でも、リーグ戦を通して、自分たちの力で勝利を手にできたことには自信を持って欲しいと思います。次回決勝リーグではレベルの近いチームとの対戦になるので、白熱した試合を見せてくれることと期待しています。

Bチームの中には将来的にAチームで活躍できるポテンシャルを持った選手たちもたくさんいます。戦術をしっかり理解し、強い気持ちを持ちながらも技術や体力がまだ追いついていない選手、ポテンシャルは高くてもそれぞれの事情で中々練習に参加できない選手など状況は様々ですが、練習メニューの工夫やチャレンジブックを活用した自主練のサポートなどを通じて、Bチームのレベルの底上げ、Aチームとのレベル差を埋めていけるような工夫も検討していきたいと思います。

ABそれぞれのマッチレビューに移る前に2つ伝えたいことがあります。(1)スポーツマンシップと(2)体調管理についてです。

スポーツマンシップについて、今回残念なことに、試合間の休み時間に、他チームの選手に対して相手の戦績を見下すような発言をしてしまった選手がいました。その場で、選手にはそれが良くないことを伝え、相手の選手に謝罪し、許してもらえましたが、このような言動はあってはならないことです。Aチームの選手たちの中には、最終戦を敗戦で終えた Bチームの選手に対する思いやりに欠ける態度も散見されました。相手を思いやる心は、勝ったり負けたり、自身の心が傷ついたり、相手を傷つけてしまったりを繰り返しながら成長していくものかもしれませんが、サッカーをプレーする者の精神として、一緒にプレーしてくれる仲間、対戦してくれる相手、レフェリー、指導者、応援してくれる保護者など、そういった人たちのおかげでサッカーを楽しむ事ができること、だからこそ、そういった人たちに対する敬意と感謝は決して忘れては行けない、ということは改めて選手達に伝えたいと思いますし、今後も指導していきたいと思います。

もう一つは体調管理についてです。これは自分自身への反省も込めてですが、前回の交流戦、今回の予選リーグと体調不良で参加できない選手が何人かいました。また、出場できても、体調が万全でない選手もいました。この季節、十分気をつけていても風邪をひいてしまうことはありますし、学校や兄弟から風邪が移ってしまうこともあり仕方ないことではありますが、今回とても動きの良かった選手に話を聞いたところ、前回交流戦に出場できなかった反省から、予選リーグ前の1週間は特に体調管理に気を付けていたそうです。体調管理の大切さを改めて感じたエピソードでしたので情報共有したいと思います。

続いて、それぞれのマッチレビューです。

【Aチーム】渡辺コーチ
セントラルがチーム編成を変更しAチームに選抜選手を集めたことで、セントラルB、Cについては、想定していたよりも強度の低いチームととの対戦となり、試合を優位に進めることができました。

トリプレッタCと渋谷東部Aはそれぞれ実力の拮抗する対戦相手でしたが、富ヶ谷SCの戦術として、フォワード、サイドハーフが、相手を前に進ませない、抜かれても追いかけて守る、ディフェンスラインはチャレンジ&カバーで、重層的にディフェンスすること、攻撃時にはディフェンダーもバランスを取りながら攻撃参加することを徹底し、攻守に数的優位を作ることを意識して戦い、なんとか薄氷の勝利を得ることができました。この作戦では、どのポジションの選手も攻守に前後のスプリントを繰り返すため、体力的には大変厳しい戦いを選手達に強いることになりますが、選手達は、ベンチで交代してくれる仲間がいることを信じて、毎試合全力で走り抜いてくれました。

ゴールシーンはまだ個人の力に頼るところがありますが、これまではボールを奪ってから個人技によるショートカウンターでの得点が多かったのに対し、今回はボールを奪った後にフォワード、サイドの選手にボールを繋いでそこからゴールにつながるシーンが見られるようになりました。チームとしての成長を感じられる嬉しいポイントでした。

今回、何度か見られた良い攻撃のパターンとして、ボールを横に展開することで相手のディフェンスをずらし、その隙をついてボールを縦に展開していくような攻撃、相手ディフェンスの裏のスペースへ抜け出してキーパーとの1対1を作って行くような攻撃、ディフェンダー2人がバランスをとりながら、そのうちの1人が攻撃参加し数的優位を作り出していくような攻撃、こういった攻撃パターンを今後は意図的にもっと多く作り出していけるよう練習に取り組んでいけたらと思います。

23日の決勝戦の相手はどの相手もとても強いチームばかりで、かなりの苦戦が予想されますが、富ヶ谷も成長してきていますし、全くチャンスを作れな訳ではないと思います。これまでやって来た事を信じて最善を尽くし、少しでも良い結果、あわよくばジャイアントキリングを目指して頑張りたいと思います!

【Bチーム 】守谷コーチ
初戦。選手らとポジションや役割を共有した上で、ボール運びやマークの徹底など、課題になりそうなところを伝えて送り出しました。当初は、ボールに視線を奪われる「だんごサッカー」の展開。攻守交代の遅れから、相手チームにうまくスペースを使われる場面が目立ち、失点が増えました。「ゴールをチームで守ろう」「素早い戻りを」と確認しました。

第2戦は、モグモグタイムを経て元気を取り戻した選手たち。ピンチの場面で必死にゴールを守る中、生まれたチャンスにワクがドリブル突破からゴール。最終的にハットトリックとなり、見事勝利しました。実はハーフタイムの時、選手たちは「戻りだね」「これ、、勝てるんじゃない、、?」と話し合うなど、ものすごい集中力を見せていて、それは最後まで切れませんでした。試合終了後、ベンチに戻ってきた選手たちの表情は自信たっぷり。チームで掴んだ勝利は、きっと忘れられないものになったはずです。

しかし、第3戦、第4戦にもなると明らかに疲れが見え、足は止まりだしボールをついつい眺めてしまう時間が増え、相手選手前に蹴り込んでしまうシーンもありました。ただし、第3戦は3失点こそあったものの、1点をもぎ取ったところにBチームの底力を見ました。最も失点してしまった最終戦では、失点の度に選手たちが互いに声を掛け合ってました。直後のプレーでディフェンダーの選手の位置が明確に変わったのは、失点を防ぐために選手なりに考えた対策でした。最後まで諦めず「自ら考えるサッカー」の実践が見てとれ、とても素晴らしかったです。

ゲン:疲れていても頭は冷静さを保っていて、周囲の状況を把握する視野の広さはさすがでした。マークに堅実に取り組めていました。

シンタロウ:一生懸命に戻り、カウンターを阻止するなど何度もピンチを救ってくれました。周囲の状況もよく見え、空いたスペースに移動しチャンスメイクに一役買うなど練習の成果が出ていましたね。

セリナ:第2戦では、ワクへの縦パスを成功させ、ドリブルで抜け出てサイドを駆け上がる姿もあり、技術面での成長を感じました。GKとしても、失点を何度も防いでくれましたね。

ソウジ:ポジションやチームの課題を明確に理解し、まさにチームの頭脳的な存在でした。カウンターを受け、ピンチの場面では、DFとして相手選手との間合いを意識しつつ、上手に対処する様子に新たな成長を感じました。

チハヤ:ボールがコートから出るまで最後まで諦めませんでした。ピンチの場面でも、GKを助けようと積極的に相手選手へ向かっていき守り切りました。

リン:持ち前のキック力を遺憾なく発揮していました。サイドを駆け上がる積極性も印象的でした。ベンチでは戦術の理解度の高さが印象的でした。

ワク:一対一の場面で相手をドリブルでかわし、確実に得点するなど躍動しました。相手選手とボールの間に身体をうまくいれてボールを奪うなど、新たなステージに向かう予感があります。