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【4年生A】秋季区民大会予選リーグ1stラウンド 総括

【4年生A】秋季区民大会予選リーグ1stラウンド 総括
コーチの三村です。
10月23日、4年生秋季大会の予選リーグが行われました。
富ヶ谷Aのこの日のテーマは「勝つ時は全員で勝つ、負ける時も全員で」としました。
最近の練習やTMを見ていて、味方のミスに言葉が強くなるシーンが見受けられたのでチームで戦うことの
大切さと誰か一人の力だけでは勝てないチームだと言うことをみんなで確認しました。
サッカーをやる上で主張があることはとてもいいことですが、サッカーはミスの多いスポーツです。
仲間からの言葉が強くなると、ミスを恐れてチャレンジしない消極的なプレーが増えてしまいます。
4年生は集団の中での自分の役割を意識し始める時期です。
チームにプラスになる声のかけ方をそれぞれが考えるいいタイミングだったと思います。


(1)vs 千駄ヶ谷B 1-0
課題である1試合目の入り方はこれまでで一番よかったです。最初から気合の入ったプレーで入れました。
前半はしっかり守ってスコアレスで折り返し、後半勝負に出ます。
先制点は後半4分GKテュンのパントキックから左サイドに抜け出したリクが中央に折り返し、逆サイドから詰めていたダンペイが相手キーパーより先にさわり、落としたパスを受けたソウヤがインサイドキックで空いた右隅に流し込みゴール。
「シュートはゴールへのパス」ジーコの言葉のようにゴールのスミをねらった見事なシュートでした。
最後は危ない場面も作られましたが、DF陣が声をかけあい守りきりました。
キーパーへのバックパスのルールは間接FKの守り方と合わせて、もう一度確認しましょう。

この日のソウヤは得点こそこの1得点だったものの、いつものように攻守に走り回りました。夏の合宿で練習の最後にダッシュを10本やったのですが、時間差で追いかけるコーチから最後まで逃げ切ったのはソウヤ一人だけでした。どの試合でも全力を尽くす彼の運動量にチームが助けられています。
現代サッカーではどんなにテクニックに優れた選手でも運動量と守備力が求められます。これからも続けて走り切って欲しいです。
他にも狙っていたプレーがいくつか見られました。TMで試していた中央のMFワクタロウからスペースへのスルーパス、逆サイドへの展開も何度かありました。止める蹴る技術が安定しているのでパスのさばき役として期待しています。
ダンペイのスピードは以前からこのチームの強みです。この日も何度も右サイドを突破し課題だった中へのクロスを何度も成功させました。


(2)vs セントラルB 0-2
1試合目のセントラルBDの直接対決は5−0でBが勝ちました。
おそらくこのグループで一番力があるチームとの対戦です。
「強いかもしれないけど先週の富ヶ谷5・6年よりは絶対強くない!」
一週前に胸を貸してもらった紅白戦を思い出し弱気になる選手は一人もいません。

前半は体格で勝る相手に押される展開が続くもののゴールは割らせず後半につなげます。
3試合でGKを主にやってくれたコウタロウとテュンの前への飛び出しがスムーズでした。吉野コーチによるGKを集めた練習と堀口コーチのおさらいキーパー練習のおかげです。今後もぜひ定期的にやっていただきたいです。
後半はカウンターで何度かあと一歩のチャンスを作りましたが、点を取ることは出来ませんでした。終盤こちらの足が止まってきたところで押し切られる形で2失点。惜しくも敗戦となりましたが、球際の強さで負けてなかったので技術に勝る相手にもあと一歩の惜しい試合になりました。
最後まであきらめない気持ちの強さがよく表れていて、春からの成長を感じました。
試合後のミーティングで選手に伝えたのは、攻撃面でスピードを生かしたカウンター、ドリブルで単独突破をねらうパターンだけでは、この相手より強いチームに勝つのは難しくなるということでした。
より勝てるチームを目指すなら2人3人のパスワークで攻めることにチャレンジしよう、と話しました。
チーム戦術でねらいを持ってパスを回せると、またドリブルが生きてきます。
カウンターの早さは強みとして持ちつつ次の戦術に挑戦していきましょう。


(3)vs セントラルD 4-0
勝てば2位リーグが見えてくる最終戦です。
みんないい顔をしていて気持ちの切れた選手は見当たりません。
相手はボールに集まる傾向のあるチームでした。
いわゆる団子サッカーに有効なのは攻撃時にコートを広く使うこと。
先発した3年生の助っ人タクヤは左に張って待っていてくれるのでとても効果的でした。
ボールを受けてドリブルで運ぶ、中に折り返す、期待していた得意なプレーを見せてくれました。1・2試合目が競った内容の試合だったこともあり、出番は少なかったのですが不満を言う事もなく淡々と出番を待つ姿が頼りになります。これもチームプレーヤーとして大切な点だと感じます。
前半、目を覚ましたかのように動きがよくなったリクの2得点で折り返し。ターンのスピード、シュートまで持っていく力はさすがです。フォワードとしてパス回しに参加できるとさらにいい形でシュートまで行けそうです。体の強さを生かしたポストプレーを練習しましょう。
ハーフタイムにどういう攻め方がいいかを考えてもらった結果、後半はより広く攻める意識が見て取れました。中央の選手を経由して相手の少ない逆サイドへのいい展開も何度かありました。
保護者が撮ってくれた動画に「あの子たちがパスを回しているよ。涙がでるね。」の声が入ってました。
攻め上がったフウカの縦パスにリクがワンタッチでターンからのシュートでゴール。
終始押し込む展開で相手GKのパスミスをワクタロウが拾ってエリア外からのシュートでゴール。
2試合目での経験を生かすことができ、次にチャレンジするパスをつなぐサッカーのいいスタートが切れました。
試合後にピッチから応援してくださった保護者の方々へのあいさつの後、「お父さんお母さんがいい顔してた!」とみんなが嬉しそうでした。
中でもダンペイが「パスがつながってシュートが入ったら楽しい!!」と言っていたのが印象的でした。

最後にこの日に見えた春からの成長をお伝えして終わります。
個々に上手くなっているのはもちろん、3試合を通してディフェンスラインの安定感を感じました。
中央フウカ、左カズキ、右コウタロウ・テュンの連携が素晴らしく以前より安心して観ていられました。
フウカが中でカバーしてくれるので、左右のDFが思い切ってボールに当たれそのこぼれ球を前につなぐシーンが何度もありました。どちらかのサイドに寄った時のポジション修正もよくできていました。
今まで何度も言い続けた「しぼれ!」の指示をこの日は1度も出していません。
(「しぼる」については内藤監督の作ったこちらの動画をぜひ選手とご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=yCoTSSNjEmw
同時に2人が上がらないなど、他にも伝え続けた約束事が言わなくても出来るようになりました。
中でもコウタロウの成長には驚きました。相手ボールに対する寄せのスピードはそのままに、周りを見てプレーの判断ができるようになってきました。課題だった奪ってからのパスもよくつなげました。決して器用なタイプではないですが、普段から基礎練習に黙々と取り組む姿勢が結果に出ています。
フウカのコーチングもよく声が出ていました。まさにディフェンスリーダーとして期待していたことをやってくれています。左利きで長短のパスが蹴れるカズキ、ボールホルダーにしっかり詰めれるテュンと特徴の違う3人で作る最終ラインが安定してくるとさらにレベルアップした戦術にチャレンジできます。

コーチとして子供に接すると「出来なかったことが出来るようになる」瞬間にあふれています。
ご興味のある方はぜひアシスタントコーチからご参加ください。

結果は2勝1敗。成長につながる中身の濃い3試合だったと思います。
いつもサポートしてくださる保護者の皆さん、紅白戦で高い壁として快く胸を貸してくれた5・6年生に
あらためて感謝を申し上げます。
次の予選2ndラウンドもしっかりやりましょう。