【4年A】春季区民大会 順位決定リーグ 総括
コーチの三村です。(今年からアシスタントを外れコーチに加えていただいてます。あらためましてよろしくお願いします。)
6/18(土)4年生春季大会の順位決定トーナメントが行われました。
試合前のミーティングで、まず厳しい結果になった予選リーグを振り返りました。
前回は、劣勢になると足が止まり持ち前のボールへの積極性がなくなってしまいました。心技体でいうところの、心の強さがないと持っている技術と体力を出しきれません。なので、いつもの「1対1の守備でしっかり対応すること」に加えて、「ピッチの中で声をかけ合うこと。とくにチームが苦しい時にどんな声を出せるか」をこの日のテーマにしました。
さらに、試合前に円陣を組んで顔を見合わせ、このメンバーで勝つという気持ちを一つに。一度大きい声を出すことで気持ちのスイッチが入り、気合に満ちたいい表情で初戦に入れました。
1試合目
vs 猿楽 2-2(PK0−2)
前半 5分ふうかの縦パスから抜け出したりくが見事なシュートを決め先制。
13分 前がかりになったところをスピードで右サイドを突破され失点。
いつもなら気落ちをする場面ですが、この日は選手たちからいろんな声が聞こえ誰も下を向きません。
とくに、そうやの「ドンマイ、ドンマイ!」キャプテンりくの「まだ大丈夫だぞ!」との力強い声がありました。その効果もあったのか、練習していた ”ミサイル作戦” が見事に成功します。
14分 キックオフからわくの相手DFの頭を越すロングパス。はおりが抜け出しボールキープし中央にパス。
りくのシュートは弾かれましたが、詰めていたそうやがキーパーの頭を越すシュートを決めました。
作戦を共有した選手たちが次々にゴール前になだれ込む見事なゴールでした。
強いチームほどピッチに出ている選手が判断し、やるべきプレーを選択します。ここでチャレンジしてみることをそうやとわくがキックオフ前に決めたそうです。失点直後に弱気になることなく、すぐさま取り返したこの得点からはチームの成長が見えました。
守備の意識をしっかり持って後半へ。 今日の守備陣はこのメンバーでした。
右MFのはおりは上下の運動量に優れ、急な交代選手の穴を埋めることができるポリバレントな選手です。
しっかり周りを見てプレーができて、どのポジションでも役割をこなせるのでこの日も何度も助けられました。
右DFのこうたろうは前ではね返す力があります。今日は前線へのパスでも何度かチャンスを作りました。
ドリブルの上手い相手には飛び込まず、体を寄せる守備ができるとさらに強さのあるストッパーになりそうです。
左DFに左利きのかずきがいることで前へスムーズにつながります。キープ力もあるので前が詰まった時の受け皿としてもいい効果がありました。
キーパーのりくとも持ち前のコーチングでチームに指示を出してくれます。前よりパントキックをしっかり蹴れるようになったので安心感が増しました。
DF中央にはスピードとサッカーセンスのあるふうかが入ります。
この試合の終盤14分、相手に最終ラインを突破されピンチを迎えた時、持ち前のスピードで追いつき外に蹴り出すファインプレーがありました。 彼にこのポジションで期待している通りの素晴らしいカバーリングでした。
しかし、猿楽も最後まであきらめないいいチームでした。我慢強く粘ったものの終了まであと1分のところでコーナーキックから失点。勝敗はPK戦へ。
選手たちには伝えましたが、PK戦はジャンケンみたいなもの。惜しくも負けましたがどっちに転んでも仕方なしです。「PKを外せるのは蹴る勇気を持った選手だけ」というロベルト・バッジョの言葉で健闘をたたえました。
体格もよく、ボールコントロールが上手な選手が多い相手に互角以上の戦いでした。人任せにせず、チームが一体感をもってやればこれだけの勝負ができます。
次はギリギリの勝利をつかめるようにがんばりましょう。
涙を流す選手もいましたが、それだけ悔しい思いをしたことは後々にきっと生きるはずです。
2試合目
vs 富ヶ谷B 6-0
涙の1戦目から一転、試合前には「まあ普通にやれば勝てるだろう」という油断を感じました。。
ここがこのチームの面白いところなのですが、何かの気づきになればとあえて静観したまま前半へ。
富ヶ谷Bの躍動感とボールへのアプローチの早さはわかっていたので苦戦を覚悟のうえでした。
ようやく13分にふうかのパスからかずきの得点で1点リードしたものの「こんなはずでは」という空気でハーフタイムに。あらためて今日のテーマと「どうしたら自分たちらしいサッカーができるか」を考えてもらいました。
りくが「トップいきます!」と言ったのを皮切りにポジションが自発的に決まっていき、キーパーの3年生しんのすけと休ませた選手以外はほぼ1戦目と同じ布陣に。
しんのすけは2戦目フル、3戦目後半にゴールマウスを守ってくれましたが、上級生の中でも物怖じせず頼りになります。押し込む時間が長く守備機会は多くはありませんでしたがしっかり集中してやってくれました。
1分 りくがDFからボールを奪いそのままゴール
4分 そうやのドリブル突破からパスを受けたりくのゴール
8分 そうやのドリブルからのゴール
13分 左サイドからパスをつなぎ右サイドを抜け出しただんぺいからパス。中央の混戦のこぼれ球をわくがゴール。
14分 ふうかの守備からりくとが前線のスペースにパス。そうやがスピードで追いつき折り返しをわくがゴール。
明らかに前半とは球際の強さが違いました。
あらためてこの年代のメンタルコントロールの大切さを感じた貴重な1戦でした。自分たちでもう一度今日やるべきサッカーを再確認して3戦目に臨みます。
しっかり勝って終わろうとモチベーションが高く試合前の円陣でもこの日一番の大きな声が出ました。
3試合目
vs 美竹 4-0
前半
7分 相手のゴールキックを中央でインターセプトしたりくのゴール。
これは独力でのゴールに見えますが、前線の選手がしっかり他のパスコースを切ったことで生まれたチームのゴールでした。
11分 はおりの守備から前線のりくへのパスがつながりゴール。
14分 前線まで上がったかずきのスルーパスをそうやがシュート。ポストに弾かれたこぼれ球をわくがゴール。
後半
8分 相手のゴールキックをだんぺいがプレス、こぼれ球からのりくのゴール。少々体勢が悪くても決めきるりくは生粋のストライカーです。
他にもこの試合では今までに見られなかったいいプレーが多く出ました。
高いDFラインの背後ににこぼれた危険なボールをキーパーりくとが前に出て余裕を持って弾き返します。
前からのゴロにはしっかり浮き玉を蹴れるようになったので、バックパスも安心して出せます。
左サイドでDFのかずきがMFを追い越してパスを受け攻撃に関わるシーンが幾度となくありました。
右サイドのだんぺいが前のスペースに抜けた時に迷うことなく中央に折り返すことでシュートチャンスが増え、味方につながらなくてもこちらのコーナーキックが増えました。
さらにスルーパスに抜け出しただんぺいがキーパーをドリブルで交わすシーンがありました。惜しくもゴールにはならなかったですが細かいボールタッチがずいぶん上手になりました。
わくは逆サイドでのチャンスの時にゴール前にしっかり走り込めるようになったので、シュートチャンスが増え得点も増えました。
そうやのドリブルで相手を2人3人を引きつけ、フリーになった選手への効果的なラストパスも何度も見られました。
プレースキックがまだ得意でない選手がコーナーキックを蹴るときに、ふうかが自分の判断でショートコーナーをもらいに寄って行きました。気の利いた彼らしいアイデアでした。
試合後にピッチから応援してくれた保護者のみなさんにあいさつしようということに。次の試合のために場所を空けないといけないので、笛が鳴ってから20秒で行って戻れるならと伝えました。
タイムアップ直後にそうやが大声でみんなを集めて無事にお礼が言えました。こちらはベンチの片付けで加われませんでしたが、みんながいい顔をしていたのではないでしょうか。
個人的には、フル出場したりく、ふうか、中心で走り回ったそうやにはリーダーとしてチームを引っ張ってもらうことを期待しています。この日はそのかけらがあちこちに見えました。
予選とこの日を通じて、感情の振り幅の大きい春季大会でしたが最後は笑って終われてよかったです。
こうしてサッカーを通じて一歩ずつ成長していく姿を見るのが楽しみでなりません。
保護者のみなさま、あたたかい応援と手厚いサポートをありがとうございました。
6/18(土)4年生春季大会の順位決定トーナメントが行われました。
試合前のミーティングで、まず厳しい結果になった予選リーグを振り返りました。
前回は、劣勢になると足が止まり持ち前のボールへの積極性がなくなってしまいました。心技体でいうところの、心の強さがないと持っている技術と体力を出しきれません。なので、いつもの「1対1の守備でしっかり対応すること」に加えて、「ピッチの中で声をかけ合うこと。とくにチームが苦しい時にどんな声を出せるか」をこの日のテーマにしました。
さらに、試合前に円陣を組んで顔を見合わせ、このメンバーで勝つという気持ちを一つに。一度大きい声を出すことで気持ちのスイッチが入り、気合に満ちたいい表情で初戦に入れました。
1試合目
vs 猿楽 2-2(PK0−2)
前半 5分ふうかの縦パスから抜け出したりくが見事なシュートを決め先制。
13分 前がかりになったところをスピードで右サイドを突破され失点。
いつもなら気落ちをする場面ですが、この日は選手たちからいろんな声が聞こえ誰も下を向きません。
とくに、そうやの「ドンマイ、ドンマイ!」キャプテンりくの「まだ大丈夫だぞ!」との力強い声がありました。その効果もあったのか、練習していた ”ミサイル作戦” が見事に成功します。
14分 キックオフからわくの相手DFの頭を越すロングパス。はおりが抜け出しボールキープし中央にパス。
りくのシュートは弾かれましたが、詰めていたそうやがキーパーの頭を越すシュートを決めました。
作戦を共有した選手たちが次々にゴール前になだれ込む見事なゴールでした。
強いチームほどピッチに出ている選手が判断し、やるべきプレーを選択します。ここでチャレンジしてみることをそうやとわくがキックオフ前に決めたそうです。失点直後に弱気になることなく、すぐさま取り返したこの得点からはチームの成長が見えました。
守備の意識をしっかり持って後半へ。 今日の守備陣はこのメンバーでした。
右MFのはおりは上下の運動量に優れ、急な交代選手の穴を埋めることができるポリバレントな選手です。
しっかり周りを見てプレーができて、どのポジションでも役割をこなせるのでこの日も何度も助けられました。
右DFのこうたろうは前ではね返す力があります。今日は前線へのパスでも何度かチャンスを作りました。
ドリブルの上手い相手には飛び込まず、体を寄せる守備ができるとさらに強さのあるストッパーになりそうです。
左DFに左利きのかずきがいることで前へスムーズにつながります。キープ力もあるので前が詰まった時の受け皿としてもいい効果がありました。
キーパーのりくとも持ち前のコーチングでチームに指示を出してくれます。前よりパントキックをしっかり蹴れるようになったので安心感が増しました。
DF中央にはスピードとサッカーセンスのあるふうかが入ります。
この試合の終盤14分、相手に最終ラインを突破されピンチを迎えた時、持ち前のスピードで追いつき外に蹴り出すファインプレーがありました。 彼にこのポジションで期待している通りの素晴らしいカバーリングでした。
しかし、猿楽も最後まであきらめないいいチームでした。我慢強く粘ったものの終了まであと1分のところでコーナーキックから失点。勝敗はPK戦へ。
選手たちには伝えましたが、PK戦はジャンケンみたいなもの。惜しくも負けましたがどっちに転んでも仕方なしです。「PKを外せるのは蹴る勇気を持った選手だけ」というロベルト・バッジョの言葉で健闘をたたえました。
体格もよく、ボールコントロールが上手な選手が多い相手に互角以上の戦いでした。人任せにせず、チームが一体感をもってやればこれだけの勝負ができます。
次はギリギリの勝利をつかめるようにがんばりましょう。
涙を流す選手もいましたが、それだけ悔しい思いをしたことは後々にきっと生きるはずです。
2試合目
vs 富ヶ谷B 6-0
涙の1戦目から一転、試合前には「まあ普通にやれば勝てるだろう」という油断を感じました。。
ここがこのチームの面白いところなのですが、何かの気づきになればとあえて静観したまま前半へ。
富ヶ谷Bの躍動感とボールへのアプローチの早さはわかっていたので苦戦を覚悟のうえでした。
ようやく13分にふうかのパスからかずきの得点で1点リードしたものの「こんなはずでは」という空気でハーフタイムに。あらためて今日のテーマと「どうしたら自分たちらしいサッカーができるか」を考えてもらいました。
りくが「トップいきます!」と言ったのを皮切りにポジションが自発的に決まっていき、キーパーの3年生しんのすけと休ませた選手以外はほぼ1戦目と同じ布陣に。
しんのすけは2戦目フル、3戦目後半にゴールマウスを守ってくれましたが、上級生の中でも物怖じせず頼りになります。押し込む時間が長く守備機会は多くはありませんでしたがしっかり集中してやってくれました。
1分 りくがDFからボールを奪いそのままゴール
4分 そうやのドリブル突破からパスを受けたりくのゴール
8分 そうやのドリブルからのゴール
13分 左サイドからパスをつなぎ右サイドを抜け出しただんぺいからパス。中央の混戦のこぼれ球をわくがゴール。
14分 ふうかの守備からりくとが前線のスペースにパス。そうやがスピードで追いつき折り返しをわくがゴール。
明らかに前半とは球際の強さが違いました。
あらためてこの年代のメンタルコントロールの大切さを感じた貴重な1戦でした。自分たちでもう一度今日やるべきサッカーを再確認して3戦目に臨みます。
しっかり勝って終わろうとモチベーションが高く試合前の円陣でもこの日一番の大きな声が出ました。
3試合目
vs 美竹 4-0
前半
7分 相手のゴールキックを中央でインターセプトしたりくのゴール。
これは独力でのゴールに見えますが、前線の選手がしっかり他のパスコースを切ったことで生まれたチームのゴールでした。
11分 はおりの守備から前線のりくへのパスがつながりゴール。
14分 前線まで上がったかずきのスルーパスをそうやがシュート。ポストに弾かれたこぼれ球をわくがゴール。
後半
8分 相手のゴールキックをだんぺいがプレス、こぼれ球からのりくのゴール。少々体勢が悪くても決めきるりくは生粋のストライカーです。
他にもこの試合では今までに見られなかったいいプレーが多く出ました。
高いDFラインの背後ににこぼれた危険なボールをキーパーりくとが前に出て余裕を持って弾き返します。
前からのゴロにはしっかり浮き玉を蹴れるようになったので、バックパスも安心して出せます。
左サイドでDFのかずきがMFを追い越してパスを受け攻撃に関わるシーンが幾度となくありました。
右サイドのだんぺいが前のスペースに抜けた時に迷うことなく中央に折り返すことでシュートチャンスが増え、味方につながらなくてもこちらのコーナーキックが増えました。
さらにスルーパスに抜け出しただんぺいがキーパーをドリブルで交わすシーンがありました。惜しくもゴールにはならなかったですが細かいボールタッチがずいぶん上手になりました。
わくは逆サイドでのチャンスの時にゴール前にしっかり走り込めるようになったので、シュートチャンスが増え得点も増えました。
そうやのドリブルで相手を2人3人を引きつけ、フリーになった選手への効果的なラストパスも何度も見られました。
プレースキックがまだ得意でない選手がコーナーキックを蹴るときに、ふうかが自分の判断でショートコーナーをもらいに寄って行きました。気の利いた彼らしいアイデアでした。
試合後にピッチから応援してくれた保護者のみなさんにあいさつしようということに。次の試合のために場所を空けないといけないので、笛が鳴ってから20秒で行って戻れるならと伝えました。
タイムアップ直後にそうやが大声でみんなを集めて無事にお礼が言えました。こちらはベンチの片付けで加われませんでしたが、みんながいい顔をしていたのではないでしょうか。
個人的には、フル出場したりく、ふうか、中心で走り回ったそうやにはリーダーとしてチームを引っ張ってもらうことを期待しています。この日はそのかけらがあちこちに見えました。
予選とこの日を通じて、感情の振り幅の大きい春季大会でしたが最後は笑って終われてよかったです。
こうしてサッカーを通じて一歩ずつ成長していく姿を見るのが楽しみでなりません。
保護者のみなさま、あたたかい応援と手厚いサポートをありがとうございました。