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【1年】春季区民大会 予選リーグ 総括

【1年】春季区民大会 予選リーグ 総括
内藤です。
小学校進学から早2ヶ月。
1年生選手14名、ほとんどのメンバーが人生初めてとなるサッカー大会に挑みました。
大会のレギュレーションにより、2年生まではオフサイドなしの6人制、ミニゴールでの試合となります。
本来この時期に間に合うようにユニフォームを購入していただいているのですが、コロナの影響で中国の工場がロックダウンし、レプリカビブスでの参戦となりました。決勝リーグには間に合うとよいのですが・・・・。

さて、この大会に臨むにあたっては、選手のみんなにはこれといった目あては伝えませんでした。
サッカーの試合というものを全身いっぱいに、仲間と一緒に体験してもらえたら、そういう気持ちでベンチからみんなを見守っていました。

フタを開けてみれば、予選リーグを1位通過ということで素晴らしい結果。
でも、この年代は結果よりももっと大切な事があると思っています。

それは、勝ったり負けたりを繰り返しながら、チームになっていくこと、です。その最初の機会として、貴重な3試合の経験になったのではないかと思います。

■第1試合 vs 猿楽
勝ち 3-1

相手チームが小柄な選手ばかりだっただけで、「相手、弱そうだぞ」と色めくベンチの子どもたち。開始早々、実は俊敏でテクニカルなプレイヤーたちだったことがわかって「てごわいぞ、すごいてごわい」と騒ぎ出していました笑。ただ、実質は富ヶ谷がボールを持っている時間帯が多く、ユウ2得点、リョウ1得点とかなり優勢に。
何度かあったピンチも、GKのキョウスケが素晴らしいセーブを連発し、失点は1にとどまり、デビュー初戦を勝利で飾ることができました。

■第2試合 vs 千駄ヶ谷B
引き分け 1-1

早い時間に相手に先制点を奪われ、どちらかというと相手チームのペースで試合が進んでいきました。1年生だと足が止まってしまう子も多いのですが、この富ヶ谷SC1年生チームは、みんな走り回っていました。苦しい展開でも、みんなでしっかり守備をして追加点を許しませんでした。

GKミナトは相手のカウンターを見事に跳ね返す。
ユウサは足が早く、攻め込んでくる相手ドリブラーを背後から追い抜いてディフェンス。攻撃でもそのスピードが光り、ショートカウンターでドリブルを始めると、相手選手をぐんぐん引き離してシュート。ゴールネットを揺らすことはできませんでしたが、今後の活躍が楽しみです。

このまま試合が終わるかな、という後半終了間際、リョウが見事な同点弾を決め、保護者の皆様の大歓声のもとで、貴重な勝ち点1を獲得。
この勝点を得たことで、予選リーグを1位通過することが決まりました。

■第3試合 vs 千駄ヶ谷A (フレンドリーマッチ)
負け 0-9

3試合目は大会のプログラム外の、フレンドリーマッチです。2試合だけだとせっかく集まった選手たちの体験が少ないため、ということで渋谷区サッカー協会の配慮により組まれたゲームです。
さて、対戦相手は2試合目で苦しめられた千駄ヶ谷SCのAチーム。
ドリブルの上手い選手が多く、ゴール前にどんどん侵入され、たくさん失点しました。サイドから中の選手にセンタリングするなどの高度なプレイも散見されたので、1年生ながら早くもレベルに応じたAB編成が行われているのかもしれません。

★選手別のふりかえり

ユウ・・・2得点の大活躍。マイペースだけど、ブレない姿勢が、ピッチのオンオフ(試合の内外)を通してチームを落ち着かせてくれている気がします。まだ背は小さいけど、存在感がとても大きいです。

キョウスケ・・・今大会では特にGKで大活躍。彼の持つ攻撃力は、きっと決勝の試合で発揮してくれるでしょう。ゲームの外での言動をみていると、正しくありたいという強い正義感があり、チームを纏めてくれる未来のキャプテン候補だと感じました。

リョウ・・・2得点の大活躍。年長の時代からリョウがボールを持つと何かが起こりそうという期待感がありましたが、ついに公式試合で得点を見ることができうれしかったです。真面目にコーチの話をしっかり聞いているので、いずれ必要となるサッカーにおける思考力も伸びていきそうだと感じました。

サエ・・・積極的で気持ちが強い。サッカーに必要なメンタルを持っていると感じました。入ったばかりなのでサッカー技術についてはこれから伸びていくと思いますが、今後の成長と活躍がとても楽しみ。まわりを冷静に見ているので、司令塔タイプかも?

ユウサ・・・目が覚めるような俊足を、ゲーム中に発動。緊張しているのか、これまでの練習でもあまり気持ちを表情に出してくれなかったのですが、この日は、奥に秘めた、サッカーを楽しむハートを伺わせるような、すてきな笑顔をのぞかせてくれました。

ダイチ・・・今はケンカっ早いけど、このクラブでチームワークを育んでいった時、とても頼りがいのある、存在感の大きい選手になりそう。まだ入ったばかりで基礎練習などはこれからですが、規格外選手になる可能性を感じています。ちなみに、この日一番多く言葉をかわしたのはダイチだったかも。

ツルエミ・・・攻撃に切り替えた際、大喜びしながら相手陣内へ駆け込む姿に、ゴールハンターとしての大きな適性を感じます。走力とキック力を高めていけば、未来のなでしこになるかも・・・?普段から練習熱心なので、これからとても楽しみです。

コウ・・・無邪気でやんちゃだけど、その分ハートが強い。今後、対人での強さを発揮してくれる気がしました。ボールタッチなどの練習を通して足元を強化し、デュエル強者になって、いずれ遠藤航選手のようなプレイを見せてくれるかも?

ヒロト・・・ケンカっ早いダイチと何度も小競り合いをするけど、自分の正義を訴える強いハートがあります。今後、試合中でも気持ちの入ったプレを見せてくれそう。まだ入ったばかりですが、早くも未来のキャプテン候補、と感じました。

ミナト・・・サッカーを楽しむことを全身で表現しつつ、素晴らしい瞬発力で目をみはる活躍。たくさん試合経験を積むことで、オリジナルのサッカーを創造してくれそうな、自由と柔軟さを言動から感じます。

カナエミ・・・他の子がふざける中、ベンチでしっかりと仲間の試合を見ていた。その姿勢に、最終試合、途中出場の機会を与えてみました。これまでずっとお兄ちゃんを応援してきたこのフィールドに、自身が立っていることをとても嬉しそうにしていました。

シンノスケ・・・練習中は、早めに休憩を取りたがるけれど、試合中は一切休むことなく走り回っていた。走力だけでなく、キック力もあるので、初得点が楽しみです。かなり早い段階でインサイドキックを習得しているので、速いドリブルで持ち上がってサイドからラストパスを供給する、チームの懐刀になるかもしれません。

アキヨシ・・・練習でも得点を決めることが多くなってきています。練習中、スペースを見つけて動いているようなシーンもあり、空間把握能力と思考力が高いのかもしれません。今回はそうしたストロングポイントをわかりやすく発揮する機会は先送りとなりましたが、実を結ぶ時期は近い気がしています。

ハル・・・この学年ではもはや古参の一人。持ち前のボール嗅覚があり、ゴール前まで何度かドリブルで持ち込むシーンを見せてくれました。ピッチ外では、新しく入った仲間たちをつなげるコミュニケーション力があり、チームを組み立てるムードメーカーになっていきそうな予感があります。


●最後に

この1年生大会を申し込んだとき、在籍人数が6人を少し上回るくらいだったので、1チームでのエントリーにしました。でも、その後の練習体験会なども通して一気に仲間が増え、14人での試合参戦(すばらしいことです。執行部を始め、保護者の皆様ありがとうございました!)。この状況に、当日までは2チームエントリーにしておけばよかったなぁ、くらいしか考えてませんでした。
毎年このシーズンを体験しているはずなのに、今回の内藤、・・・とても油断してました。

試合に6名出る、ということは試合に出てないベンチの選手は8名。試合に出ている選手をしっかりと見守りサポートしつつ、ベンチの8名が繰り広げる質問の嵐や、トイレ行きたい、お腹すいた、タッチラインのロープを引っ張る、ゲーム中のピッチに立ち入る、そしてケンカの数々のワクワク劇場・・・。
ベンチがにぎやかなのはいつものことなんですが、せいぜい2人とか3人位で繰り広げられるレベルです。8人でのそれは・・・それはもう圧巻でした笑。

試合終了後、選手のみなを荷物置き場に誘導し、帰り支度の準備をするよう伝えました。内藤は、チーム指導者としてフィールドのベンチの片付けをしないとならなかったので、長年の感覚で、2分くらいはみなの帰りの準備に時間がかかるだろう・・・と、いったん彼らをおいてフィールドのベンチの片付けに向かいました。

戻ってきて呆然としました。
荷物置き場に誰も残ってない・・・!

あとから聞いたところ、コーチが急にどこかになくなったから、みんなで移動したんだよ、と口々に。

指導者責任として「準備が終わっても移動せずここで待っててね」の一言がなかったミスは弁解のしようもありませんが、そのことよりも彼らの行動力と判断力にとてもびっくりしました。

この学年、すごいチームになりそうです。
(保護者の皆様、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした)

追伸
1年生保護者の皆様、アシスタントコーチの応募、心よりお待ちしております!