【5年A】春季区民大会 決勝トーナメント 総括
コーチの岩崎です。
強豪ひしめく予選リーグを見事2位突破した5年生Aチームの上位トーナメントが5月3日に開催されました。結果は5位と初戦こそ負けはしたものの、残りの2戦は接戦をものにし、見事な結果を納めることが出来ました。
以下、各試合を振り返ります。
【1試合目】
vsトリプレッタA 結果:0vs4(●)
上位トーナメント初戦は勝てば4位以上、負ければ5位以下が確定する大事な試合。その対戦相手は、予選リーグを2試合合計26得点で1位突破してきたトリプレッタAチーム。予選リーグの結果から見ても優勝候補の筆頭と言って良い相手との対戦でした。
試合前、選手達には予選リーグの約束事3つ(DFの絞り、球離れの良さ、サイドハーフの攻守の切り替え)に加え、相手は攻撃的に来るはずだから、前半はしっかりと守備して失点を防ぎ、トップのなおふみにパスを繋いでカウンターを狙い、相手の守備ラインを下げていけるよう意識統一を図りました。
試合開始直後、キックオフゴールが決まってしまいました。ハーフラインからの見事なシュートでしたが、仕方がないと気持ちを切り替えて試合にすぐに集中することができていたのは成長を感じました。
圧倒的にボールを支配される中でも、DFリーダーのゆうきの声掛けやGKれいのスーパーセーブもあり2失点で前半を終えました。試合内容は悪くありませんでしたが、けいをトップにしてポストプレーをしてもらい、サイドに展開するよう戦術変更をしました。
後半に入っても選手達は自分たちの実力を発揮していましたが、やはり戦術云々ではなく相手が一枚も二枚も上手なのか、終始ボールを支配され後半も2失点を喫し4失点で終了となります。負けはしましたが4失点という結果、選手も自分たちの実力を発揮した結果ではあるので手応えを感じていました。
では、富ヶ谷AチームとトリプレッタAチームの差は何か。相手が優れていた点、自分たちに足りない点について、試合後に各選手から意見が出てきたので自分が考える点については各自の課題としてレベルアップしてもらいたいと思います。
(選手は試合後に自分が出した意見を思い出してしっかりと課題にしてください!)
【2試合目】
vs千駄谷 結果:1vs0(○) 得点者:けい
予選リーグで富ヶ谷Bチームが大敗を喫した相手との対戦。とはいえ実力的には富ヶ谷Aチームとほぼ互角と思われる相手でしたので、まずは自分たちの実力をしっかりと発揮することを目標にしました。
試合開始直後、けいの右サイド突破からのセンタリングが幸運にもそのままゴールになりラッキーな形で先制をすることが出来ました。
が、その後は相手の巧みなドリブルやパスワークもあり、何度か危ない場面がありましたが、ゆうき、りょう、ゆきやのDF陣を中心とした強固な守備とれいのスーパーセーブもあり失点を許しません。一方で、てとら、そうすけ、かろ、けい、なおふみの攻撃陣も巧みなパスワークで何度も相手ゴールに迫るもネットを揺らすには至らずそのまま1vs0で終了し、見事5・6位決定戦へ進むことになります。
この試合では守備ブロックの形成がしっかり出来ることが選手達も分かったと思いますが、攻撃時に1〜2タッチ増えてしまうことでチャンスが作れないことが多々ありましたので、そこをしっかり改善することで、このレベルの相手にも安定して勝てる実力がつくものと考えています。
【3試合目】
vs本町 結果:0vs0 PK:3vs2(○)
予選の結果だけ見れば、本町はトリプレッタAチームに0vs12で大敗を喫したチームということで富ヶ谷Aチームが優勢と試合前は思っていました。が、この日2試合を終え、初戦に全力投入した反動もあり体力的に厳しい選手も多く、結果的には厳しい戦いになりました。相手のベンチには5名程度サブのメンバーが居たので、体力的な余裕は相手の方があったと思います。
相手のプレスもそこまで強いわけではないものの、自分たちの動きが遅くなっていることでパスカットされたり、相手にパスを回されたりした機会が多くありました。以前から体力強化を課題に挙げてきましたが、そこは引き続き課題として認識してもらいたいと思いますが、今回は体力不足を気持ちでカバーしてなんとかスコアレスドローでPK戦に持ち込むことが出来たことは評価したいと思います。
4年秋季大会に向けて3月にPK戦の準備をした時に適性を見ていたので、最初からPK戦になったらけい・てとら・ゆうきの3人で決めていました。れいの2セーブもあり、最後は4人目のそうすけがきっちりと決めて勝利し、渋谷区5位という結果を納めることが出来ました。
試合後にゆうきが「コーチ、PK外してごめん」と言ってきましたが、ゆうきがDF陣をリーダーとしてしっかり統率してくれていたからこそPK戦まで来られたので全く気にする必要ないですし、この責任感の強さが彼の更なる成長に繋がるものとして期待しています。
【課題・改善点】
3試合を通して課題・改善点を1つだけ挙げるとすれば、やはり「イメージと予測」が出来る選手になること。トリプレッタAチームの選手との間にある差はこの「イメージと予測」が出来るかどうかだと思います。
具体的に言いますと、
・イメージ=自分がボールを持ったら次にどんなプレー(誰にパス?どちらの方向にドリブル?)をするか
・予測=相手がボールを持ったら次にどんなプレーをしてくるか
になります。
富ヶ谷Aチームの選手はまだボールを受けてから次にどんなプレーをするのかを考えてしまっています。そのためパスを受けてトラップしてから周りを見て自分のプレーを決めるので、パスをしようとしてもそのために一度トラップして置いたボールをパスが出せる場所に置くのに2タッチくらい余分な動きが出ています。ボールを受ける前に自分がどんなプレーをするのかイメージし、それに向けてトラップしてボールが置ければ余分な2タッチはなくなりプレースピードは格段に上がります。次のプレーをイメージするためには、事前に周りを見て、味方の位置、敵の位置、スペースの空いている方を把握することが重要です。
予測についても同様で、自分がボールを持っていない状況下でも常に周囲の状況を把握することで、相手がボールを持ったときにどんなプレーをしてくるのか予測することが出来ます。具体的には、敵がドリブル突破を試みようとするときに、敵の味方が居る方にはドリブルせずスペースが空いている方に突破してきますので、DFの仕方もそれに応じて山を張ることが出来ます。敵がパスを選択するにもスペースにパスを出す確率は低いので、他の味方がそのパスコースに入れば良いですし、周囲に味方がいることが把握出来ていれば、味方がパスコースに入ることを予測して相手のドリブル突破に山を張ることが出来ます。
「イメージと予測」が出来ると良いことばかりですが、それが出来るようになるためにはやはりトラップ&パス精度の向上が欠かせません。トラップ&パスの精度が上がると、試合中に余裕が出てくるので周囲を見ることが出来てくる、周囲を見ることが出来ると「イメージと予測」が出来るようになりますので、引き続き秋季大会に向けて日常練習でもパス&トラップの精度向上に努めたいと思います。
【良かった点】
トリプレッタAチームとの対戦において、かろがグリーンカードをもらいました。これは良いプレーをした選手を褒め称えるためにありますが、公式戦でグリーンカードをもらったのは初めて見ました。かろが正々堂々とプレーしたことが認められた証ですが、富ヶ谷SCの選手には人としての成長に重きを置いて日頃から指導していますので、引き続き他の選手もグリーンカードをもらえるような正々堂々とプレーする選手になることを期待しています。
強豪ひしめく予選リーグを見事2位突破した5年生Aチームの上位トーナメントが5月3日に開催されました。結果は5位と初戦こそ負けはしたものの、残りの2戦は接戦をものにし、見事な結果を納めることが出来ました。
以下、各試合を振り返ります。
【1試合目】
vsトリプレッタA 結果:0vs4(●)
上位トーナメント初戦は勝てば4位以上、負ければ5位以下が確定する大事な試合。その対戦相手は、予選リーグを2試合合計26得点で1位突破してきたトリプレッタAチーム。予選リーグの結果から見ても優勝候補の筆頭と言って良い相手との対戦でした。
試合前、選手達には予選リーグの約束事3つ(DFの絞り、球離れの良さ、サイドハーフの攻守の切り替え)に加え、相手は攻撃的に来るはずだから、前半はしっかりと守備して失点を防ぎ、トップのなおふみにパスを繋いでカウンターを狙い、相手の守備ラインを下げていけるよう意識統一を図りました。
試合開始直後、キックオフゴールが決まってしまいました。ハーフラインからの見事なシュートでしたが、仕方がないと気持ちを切り替えて試合にすぐに集中することができていたのは成長を感じました。
圧倒的にボールを支配される中でも、DFリーダーのゆうきの声掛けやGKれいのスーパーセーブもあり2失点で前半を終えました。試合内容は悪くありませんでしたが、けいをトップにしてポストプレーをしてもらい、サイドに展開するよう戦術変更をしました。
後半に入っても選手達は自分たちの実力を発揮していましたが、やはり戦術云々ではなく相手が一枚も二枚も上手なのか、終始ボールを支配され後半も2失点を喫し4失点で終了となります。負けはしましたが4失点という結果、選手も自分たちの実力を発揮した結果ではあるので手応えを感じていました。
では、富ヶ谷AチームとトリプレッタAチームの差は何か。相手が優れていた点、自分たちに足りない点について、試合後に各選手から意見が出てきたので自分が考える点については各自の課題としてレベルアップしてもらいたいと思います。
(選手は試合後に自分が出した意見を思い出してしっかりと課題にしてください!)
【2試合目】
vs千駄谷 結果:1vs0(○) 得点者:けい
予選リーグで富ヶ谷Bチームが大敗を喫した相手との対戦。とはいえ実力的には富ヶ谷Aチームとほぼ互角と思われる相手でしたので、まずは自分たちの実力をしっかりと発揮することを目標にしました。
試合開始直後、けいの右サイド突破からのセンタリングが幸運にもそのままゴールになりラッキーな形で先制をすることが出来ました。
が、その後は相手の巧みなドリブルやパスワークもあり、何度か危ない場面がありましたが、ゆうき、りょう、ゆきやのDF陣を中心とした強固な守備とれいのスーパーセーブもあり失点を許しません。一方で、てとら、そうすけ、かろ、けい、なおふみの攻撃陣も巧みなパスワークで何度も相手ゴールに迫るもネットを揺らすには至らずそのまま1vs0で終了し、見事5・6位決定戦へ進むことになります。
この試合では守備ブロックの形成がしっかり出来ることが選手達も分かったと思いますが、攻撃時に1〜2タッチ増えてしまうことでチャンスが作れないことが多々ありましたので、そこをしっかり改善することで、このレベルの相手にも安定して勝てる実力がつくものと考えています。
【3試合目】
vs本町 結果:0vs0 PK:3vs2(○)
予選の結果だけ見れば、本町はトリプレッタAチームに0vs12で大敗を喫したチームということで富ヶ谷Aチームが優勢と試合前は思っていました。が、この日2試合を終え、初戦に全力投入した反動もあり体力的に厳しい選手も多く、結果的には厳しい戦いになりました。相手のベンチには5名程度サブのメンバーが居たので、体力的な余裕は相手の方があったと思います。
相手のプレスもそこまで強いわけではないものの、自分たちの動きが遅くなっていることでパスカットされたり、相手にパスを回されたりした機会が多くありました。以前から体力強化を課題に挙げてきましたが、そこは引き続き課題として認識してもらいたいと思いますが、今回は体力不足を気持ちでカバーしてなんとかスコアレスドローでPK戦に持ち込むことが出来たことは評価したいと思います。
4年秋季大会に向けて3月にPK戦の準備をした時に適性を見ていたので、最初からPK戦になったらけい・てとら・ゆうきの3人で決めていました。れいの2セーブもあり、最後は4人目のそうすけがきっちりと決めて勝利し、渋谷区5位という結果を納めることが出来ました。
試合後にゆうきが「コーチ、PK外してごめん」と言ってきましたが、ゆうきがDF陣をリーダーとしてしっかり統率してくれていたからこそPK戦まで来られたので全く気にする必要ないですし、この責任感の強さが彼の更なる成長に繋がるものとして期待しています。
【課題・改善点】
3試合を通して課題・改善点を1つだけ挙げるとすれば、やはり「イメージと予測」が出来る選手になること。トリプレッタAチームの選手との間にある差はこの「イメージと予測」が出来るかどうかだと思います。
具体的に言いますと、
・イメージ=自分がボールを持ったら次にどんなプレー(誰にパス?どちらの方向にドリブル?)をするか
・予測=相手がボールを持ったら次にどんなプレーをしてくるか
になります。
富ヶ谷Aチームの選手はまだボールを受けてから次にどんなプレーをするのかを考えてしまっています。そのためパスを受けてトラップしてから周りを見て自分のプレーを決めるので、パスをしようとしてもそのために一度トラップして置いたボールをパスが出せる場所に置くのに2タッチくらい余分な動きが出ています。ボールを受ける前に自分がどんなプレーをするのかイメージし、それに向けてトラップしてボールが置ければ余分な2タッチはなくなりプレースピードは格段に上がります。次のプレーをイメージするためには、事前に周りを見て、味方の位置、敵の位置、スペースの空いている方を把握することが重要です。
予測についても同様で、自分がボールを持っていない状況下でも常に周囲の状況を把握することで、相手がボールを持ったときにどんなプレーをしてくるのか予測することが出来ます。具体的には、敵がドリブル突破を試みようとするときに、敵の味方が居る方にはドリブルせずスペースが空いている方に突破してきますので、DFの仕方もそれに応じて山を張ることが出来ます。敵がパスを選択するにもスペースにパスを出す確率は低いので、他の味方がそのパスコースに入れば良いですし、周囲に味方がいることが把握出来ていれば、味方がパスコースに入ることを予測して相手のドリブル突破に山を張ることが出来ます。
「イメージと予測」が出来ると良いことばかりですが、それが出来るようになるためにはやはりトラップ&パス精度の向上が欠かせません。トラップ&パスの精度が上がると、試合中に余裕が出てくるので周囲を見ることが出来てくる、周囲を見ることが出来ると「イメージと予測」が出来るようになりますので、引き続き秋季大会に向けて日常練習でもパス&トラップの精度向上に努めたいと思います。
【良かった点】
トリプレッタAチームとの対戦において、かろがグリーンカードをもらいました。これは良いプレーをした選手を褒め称えるためにありますが、公式戦でグリーンカードをもらったのは初めて見ました。かろが正々堂々とプレーしたことが認められた証ですが、富ヶ谷SCの選手には人としての成長に重きを置いて日頃から指導していますので、引き続き他の選手もグリーンカードをもらえるような正々堂々とプレーする選手になることを期待しています。