【6年生B】秋季区民大会決勝トーナメント 総括
コーチの岩崎です。
3月11日(土)に6年生の秋季大会でのベスト8以上の順位決定トーナメントがありました。
富ヶ谷SCのテペ(予選と同様実質5年生チーム)が富ヶ谷Bチームとして参加し指揮を執りましたので以下総括いたします。
富ヶ谷Bチームの参加メンバーは以下11名です。
ゆうき、けい、せいた、はるた、そう、そうすけ、れい、ゆきや(全試合出場)
かろ、てとら、りょう(2試合目までの出場)
予選の総括でも書きましたが、このチームの課題は初戦の入り方。この日に関してはみんな意識高く課題克服のために動けていたと思います。課題が克服できずとも、今回のように意識して動けるようになることでようやくスタートラインに立てたと思いますので、引き続き意識して来期の大会に臨んでもらいたいと思います。
さて、ベスト8からの順位決定トーナメントということで、初戦に勝てばベスト4以上が確定します。よってこの日も初戦がとても大切でした。初戦はトリプレッタC。リーグAを1位通過してきた強豪チーム。
実力は相手が格上であることが予想できた中で、普段通りのプレーができるか、相手に臆せず立ち向かえるかがポイントになると考えました。選手たちには、ミスを恐れず全力でプレーすること、気持ちで負けないように声を出すことを指示しました。試合前に心も体もしっかり整えた成果か、この日は序盤に視野が狭くなって球離れが遅くなることはほとんどなかったと思います。
が、結果的には相手のプレスがとても速くパスが回せず終始試合を支配されてしまいました。相手とは体格的には差がありましたが、相手の走力・スピードが飛び抜けて凄いかというとそうでもありません。では、なぜ相手のプレスが速かったのか。それはトリプCの選手が“予測”して動いていたからです。トリプの選手は、ある程度次のプレーを予測し、そこに先回りしてプレスを掛けることで、スピードはなくとも速いプレスが出来ていました。富ヶ谷の課題という観点の言い方だと、「相手の予測可能なプレーしかできていなかった」となるかと思います。具体的には2点。
(1)パスを出す前からこの仲間にパスを出すのだと言うオーラが出てしまって相手に読まれてしまう&パスを出すまでが遅い。
(2)パスコースを作れたとしても1つしか作れていない。
2点とも普段の練習で取り組んでいることですが、とにかくトラップしてからパスを出すまでのスピードを上げることによってプレーのレベルが数段上がります。止める・蹴るという基本はもとより、どこに止めるかを決めるために予め周囲を把握すること。これは個人で出来るレベルアップです。
次にチームとしてのレベルアップのために、パスコースを複数作れるよう連動して動ける選手を多くしていく必要があると考えています。まだまだボールを持っている選手を傍観してしまい、自分とボールを持っている仲間との間に相手選手がいる状況の選手が多いです。パスがもらえる位置に自然と移動できるようになり、常にパスコースが2つ以上作れるチームになるのが理想です。
この2点のレベルが上がると、どんなに相手のプレスが強く・速くなろうとも簡単にパスを取られることはないです。引き続き「止めて・蹴るという基本」と、「連動する動きの徹底」によるレベルアップをしていくことが重要と考えます。
2戦目の渋谷東部A戦に関しては、更なるレベルアップのために必要な観点の課題がありました。それは“相手キーマンのポジション把握”です。富ヶ谷SCで例えると、6年のハルのポジションがどこかを把握するという感じでしょうか。渋谷東部Aにもキーマンになる背番号29の選手がいました。前半はこの選手がセンターバックのポジションにいて、前線へのロングパスがメインでしたので、相手の攻撃が単調&攻撃の枚数も少ないため守備もしやすく、スコアレスドローで前半を終えることができました。後半は背番号29の選手がトップ下の位置まで上がってきました。足元のテクニックも高く、ボールをキープされることで相手攻撃陣が高い位置まで上がってくる時間ができ、キーマンからパスが供給されて人数を掛けて攻撃をされてしまうことで失点される状況に陥りました。
試合後に選手たちには、相手のキーマンが誰だったかを質問したところ全員が29番と答えました。一方で、前半と後半で29番の選手のポジションが変わったことに気づいた人が居たかを聞きましたがほとんどの選手が気づいていませんでした。
課題として挙げることは「状況把握能力の向上」です。相手選手のポジションをすべて把握することは難しいです。ただ、最低限キーマンのポジションは正確に把握し、もしそれが変わった場合は自分たちのプレーを変えた方が良いのかなど、状況を把握し考えながら試合が出来るようになると更なるレベルアップができます。ただ、かなり高いレベルでの話をしていますので、最低限キーマンのポジションを正確に把握することを意識する必要があるということを意識してもらえれば現時点ではよいと考えています。
3戦目は富ヶ谷Aチームとの直接対決になりました。実質6年生vs5年生ということで、公式戦で真剣勝負できるのはこれが最後と、6年生の思い出になるように気持ちを全面に出して全力で戦おうチームの士気を高めました。2戦目の反省を活かしてキーマンになるハルのポジションを把握し、ボールを持ったら人数を掛けて恐れずにしっかりボールを取りに行くこと、初戦・2戦目とあまり出来ていなかった見方を鼓舞する積極的な声掛けをすることの2点を約束事として送り出しました。3戦目はかろ・てとら・りょうの主力メンバー3人を欠いたこともあり、思うように自分たちのサッカーをさせてもらえませんでしたが、体力的にも厳しい中、最後まで気持ちを切らさず頑張りぬくことができたのは、最上級生としての自覚が少し芽生えたように感じましたので、コーチとしてとても嬉しく感じました。
来期は私が直接指導できる機会が非常に少なくなってしまうかと思いますが、これまでの総括に書いた課題や改善点等を個々のメンバーが意識して、自らレベルアップのために行動できるようになることを期待しています。
【試合結果】
1試合目:vsトリプレッタC 1vs5(●)得点者:てとら(かろ)
2試合目:vs渋谷東部A 0vs4
3試合目:vs富ヶ谷SC A 0vs3
3月11日(土)に6年生の秋季大会でのベスト8以上の順位決定トーナメントがありました。
富ヶ谷SCのテペ(予選と同様実質5年生チーム)が富ヶ谷Bチームとして参加し指揮を執りましたので以下総括いたします。
富ヶ谷Bチームの参加メンバーは以下11名です。
ゆうき、けい、せいた、はるた、そう、そうすけ、れい、ゆきや(全試合出場)
かろ、てとら、りょう(2試合目までの出場)
予選の総括でも書きましたが、このチームの課題は初戦の入り方。この日に関してはみんな意識高く課題克服のために動けていたと思います。課題が克服できずとも、今回のように意識して動けるようになることでようやくスタートラインに立てたと思いますので、引き続き意識して来期の大会に臨んでもらいたいと思います。
さて、ベスト8からの順位決定トーナメントということで、初戦に勝てばベスト4以上が確定します。よってこの日も初戦がとても大切でした。初戦はトリプレッタC。リーグAを1位通過してきた強豪チーム。
実力は相手が格上であることが予想できた中で、普段通りのプレーができるか、相手に臆せず立ち向かえるかがポイントになると考えました。選手たちには、ミスを恐れず全力でプレーすること、気持ちで負けないように声を出すことを指示しました。試合前に心も体もしっかり整えた成果か、この日は序盤に視野が狭くなって球離れが遅くなることはほとんどなかったと思います。
が、結果的には相手のプレスがとても速くパスが回せず終始試合を支配されてしまいました。相手とは体格的には差がありましたが、相手の走力・スピードが飛び抜けて凄いかというとそうでもありません。では、なぜ相手のプレスが速かったのか。それはトリプCの選手が“予測”して動いていたからです。トリプの選手は、ある程度次のプレーを予測し、そこに先回りしてプレスを掛けることで、スピードはなくとも速いプレスが出来ていました。富ヶ谷の課題という観点の言い方だと、「相手の予測可能なプレーしかできていなかった」となるかと思います。具体的には2点。
(1)パスを出す前からこの仲間にパスを出すのだと言うオーラが出てしまって相手に読まれてしまう&パスを出すまでが遅い。
(2)パスコースを作れたとしても1つしか作れていない。
2点とも普段の練習で取り組んでいることですが、とにかくトラップしてからパスを出すまでのスピードを上げることによってプレーのレベルが数段上がります。止める・蹴るという基本はもとより、どこに止めるかを決めるために予め周囲を把握すること。これは個人で出来るレベルアップです。
次にチームとしてのレベルアップのために、パスコースを複数作れるよう連動して動ける選手を多くしていく必要があると考えています。まだまだボールを持っている選手を傍観してしまい、自分とボールを持っている仲間との間に相手選手がいる状況の選手が多いです。パスがもらえる位置に自然と移動できるようになり、常にパスコースが2つ以上作れるチームになるのが理想です。
この2点のレベルが上がると、どんなに相手のプレスが強く・速くなろうとも簡単にパスを取られることはないです。引き続き「止めて・蹴るという基本」と、「連動する動きの徹底」によるレベルアップをしていくことが重要と考えます。
2戦目の渋谷東部A戦に関しては、更なるレベルアップのために必要な観点の課題がありました。それは“相手キーマンのポジション把握”です。富ヶ谷SCで例えると、6年のハルのポジションがどこかを把握するという感じでしょうか。渋谷東部Aにもキーマンになる背番号29の選手がいました。前半はこの選手がセンターバックのポジションにいて、前線へのロングパスがメインでしたので、相手の攻撃が単調&攻撃の枚数も少ないため守備もしやすく、スコアレスドローで前半を終えることができました。後半は背番号29の選手がトップ下の位置まで上がってきました。足元のテクニックも高く、ボールをキープされることで相手攻撃陣が高い位置まで上がってくる時間ができ、キーマンからパスが供給されて人数を掛けて攻撃をされてしまうことで失点される状況に陥りました。
試合後に選手たちには、相手のキーマンが誰だったかを質問したところ全員が29番と答えました。一方で、前半と後半で29番の選手のポジションが変わったことに気づいた人が居たかを聞きましたがほとんどの選手が気づいていませんでした。
課題として挙げることは「状況把握能力の向上」です。相手選手のポジションをすべて把握することは難しいです。ただ、最低限キーマンのポジションは正確に把握し、もしそれが変わった場合は自分たちのプレーを変えた方が良いのかなど、状況を把握し考えながら試合が出来るようになると更なるレベルアップができます。ただ、かなり高いレベルでの話をしていますので、最低限キーマンのポジションを正確に把握することを意識する必要があるということを意識してもらえれば現時点ではよいと考えています。
3戦目は富ヶ谷Aチームとの直接対決になりました。実質6年生vs5年生ということで、公式戦で真剣勝負できるのはこれが最後と、6年生の思い出になるように気持ちを全面に出して全力で戦おうチームの士気を高めました。2戦目の反省を活かしてキーマンになるハルのポジションを把握し、ボールを持ったら人数を掛けて恐れずにしっかりボールを取りに行くこと、初戦・2戦目とあまり出来ていなかった見方を鼓舞する積極的な声掛けをすることの2点を約束事として送り出しました。3戦目はかろ・てとら・りょうの主力メンバー3人を欠いたこともあり、思うように自分たちのサッカーをさせてもらえませんでしたが、体力的にも厳しい中、最後まで気持ちを切らさず頑張りぬくことができたのは、最上級生としての自覚が少し芽生えたように感じましたので、コーチとしてとても嬉しく感じました。
来期は私が直接指導できる機会が非常に少なくなってしまうかと思いますが、これまでの総括に書いた課題や改善点等を個々のメンバーが意識して、自らレベルアップのために行動できるようになることを期待しています。
【試合結果】
1試合目:vsトリプレッタC 1vs5(●)得点者:てとら(かろ)
2試合目:vs渋谷東部A 0vs4
3試合目:vs富ヶ谷SC A 0vs3