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【3年生A】秋季区民大会順位決定リーグ 総括

【3年生A】秋季区民大会順位決定リーグ 総括
コーチの吉野です。
3年生秋季区民大会順位決定リーグ・Aチームの総括です。
Bチーム同様、本格的な冬の到来を予感させる寒空の中、
11/25(土)渋谷区スポーツセンターにて開催。前試合の遅延により20分遅れの14時41分kickoff。

【Aチーム/選手】
Aチーム:
アラタ・トモカズ・アサユキ(C)・アツト・レンタロウ・ケイシ・ムネヒサ・グエン・ナナセ・トウゴ
※シン 怪我のため欠場

今回は木村コーチの【総括】と【選手へのコメント】から始めさせていただきます。(点線下部に吉野のコメントと試合評があります。)

【木村コーチ総括】
Aチームの選手の皆さん、秋季区民大会お疲れ様でした。

このチームでは、メンバー全員が自分の得意とする武器を理解し、サッカーをもっと大好きになってほしいという願いを込めて、チーム誕生から大会当日までメンバー同士での話し合いを取り入れて、お互いの理解と結束を深めてきました。
また、チームメンバーのサッカー経験のバラツキが大きいことから、説明する際は専門用語を使うことは避け、できるだけ初めての人が聞いてもわかる言葉を使うことを心がけて一緒の時間を過ごしてきました。
この日の試合前の話し合いでは、結束が深まる印象的な場面がありました。アラタの『勝ちたい、元Bチームのメンバーからも誰かゴールを決めてもらいたい』、アツトの『旧Aも旧Bも力を合わせて闘い、みんな笑顔で終わりたい』という言葉でした。
この言葉をチームの目標として闘い、結果当日メンバー10名中7名がゴール、トモカズ、アツトに加え、記念すべき初ゴールを大会初参加のナナセ、元Bチームメンバーだったムネ、ケイシ、レンタロウ、アラタが奪い、チーム全員の力でリーグ1位、笑顔で大会を終えることができました。
初ゴールを決めた選手たちは共通して『仲間のおかげでゴールできた』と感謝の想いを皆に伝えていたことも特筆すべきことだったと思います。
これからもサッカーを続けている限り、ゴールは、相手の攻撃を防いでくれたキーパーや守備の選手、ボールを奪ってつないでくれた選手、パスでゴールをアシストしてくれた選手、それぞれ仲間のプレイがつながっているチーム全員のゴールだという気持ちをこれからも大事にしていってほしいと願っています。


【選手へのコメント】
アサユキ 
キャプテンとしてチームを見事にまとめ責任感の強さが表れた大会となりました。
体調不良が心配された中でしたが、強い気持ちで出場し、最後の試合の終了間際のピンチも必死に走ってゴールに戻り、ギリギリで追いついてクリアしたシーンは象徴的なプレイでした。
相手からのボール奪取と最終ラインのコントロールを行う守備の要であることを改めて確信させる素晴らしい活躍でした。
今回キャプテンとしての経験を通して、多くの気づきがあったことと思います。この経験で得たことを大事にしながら、今後も仲間との連携を深め、チームをまとめて牽引してくれる選手として活躍してくれることと期待しています。 

ムネ 
左サイドバックとしてのポジショニング、身体の入れ方がピカイチで足も速いので、特に相手エースが多いサイドでの攻撃を食い止める目覚ましい活躍でした。
また、初戦で元Bチームメンバーとして最初のゴールを決め、チームに勢いをつけてくれました。
家や公園での自主練など取り組んできた成果が確実に結果にも現れていました。
今後ますます飛躍してくれる選手になることと期待しています。

アラタ 
副キャプテンとしてチームの目標をわかりやすい言葉で伝えてくれ、他のメンバーの目標に対しても『いいですね、それ、やりましょう!』と言って、みんなの共通の目標をはっきりさせたシーンは忘れられない名場面でした。
試合では、チームの合言葉『通行止め』の達人として攻撃を食い止めるだけでなく、攻撃的なポジションでも出場してもらいました。
ハイライトはこの日最後の試合で、元Bチームメンバーのゴールを願っていたアラタ本人が、途中交代で出場してゴールを決めたことでした。
アラタのゴールで、この日のAチームのストーリーが最高のハッピーエンドとなりました。

トウゴ 
オールラウンドプレイヤーとして守備では近い選手と協力してチームで守り、攻撃ではゴールに迫るシュートも積極的に放ち、試合で得た手応えは大きかったはずです。
良く動く、遠慮せずにボールに絡む、味方への声かけ、などトウゴの武器はチームをすごく助けていました。
また、チームのためにキーパーとしても出場してくれたフォアザチームの精神、素晴らしい心意気でした。

グエン 
相手の攻撃をおくらせることが得意なグエンは、試合前に『おじゃま虫を頑張る』と意気込みをみんなに伝え、4試合を通して相手のボールに早く近づき、相手の攻撃を遅らせること(チームの共通用語『おじゃま虫』)を成功させていました。
自信を持ってやり続け、味方ボールにするきっかけをいっぱい作って、ピンチになる手前で防げていたのは、グエンのがんばりもあったからでした。
これからも楽しくサッカーを続けていき、得意な『おじゃま虫』でチームを助けてあげてください。

ナナセ 
今大会では初めてのフル出場、初ゴール、さらにキーパーでの出場と大活躍でした。
身体の大きさを活かして相手に連続で3回プレッシャーをかけてミスを誘い、チームでボールを奪うこともうまく機能していました。ぜひ自分の武器として、さらに伸ばしていってほしいと感じました。
そして、初ゴールでみせた思い切りの良いシュート、素晴らしかったです。
パワーがあるので、これからもシュートを打てる距離からはどんどん狙っていきましょう。

アツト 
この日トップ下として、数多くのゴールをアシストし、改めて司令塔としての力を見せてくれました。
ゴール、アシスト以外にも多くみせていたフリーになってチャンスを伺う動きは、強豪相手のときに必ず意味が出てくるはずです。
セーフティリードの試合で前半の途中に交代してもらうことがありましたが、ベンチからポジティブに味方を応援し、みんなが笑顔で大会を終えるための役割も果たしてくれたことも印象的でした。

ケイシ
オールラウンドプレイヤーとしてキーパーからディフェンス、ミッドフィールダー、フォワードと全ポジションで出場し、初ゴールも決めて大活躍でした。
攻撃のときにはウラを狙うポジショニングをとることが多いので、そこにパスを呼び込めたら富ヶ谷にとって大きな武器となります。
真面目で技術もあり、がんばり屋さんでもあるので、スター選手の動きなどを見て自分の動きのヒントにしながら、仲間とのコンビネーションを磨いてみてください。期待しています。

レンタロウ 
これまでのフォアザチームの振舞いから、みんなが応援したくなるレンタロウの待望の初ゴールで、チームメンバー全員の喜びが爆発しました。
初ゴール、一生忘れない大事な瞬間ですので、そのときに感じた想いを大切にして、これからも頑張ってほしいと願っています。
今回、『かくれんぼ作戦』と名づけた相手の背後に入るポジショニングで何度もチャンスを引き寄せることができていたので、シュートをイメージした練習を積み重ねて次のチャンスに備えていきましょう。

トモカズ 
この日は10ゴールの大爆発、常に仲間のパスを信じてフリーで前に走り込み、フィニッシュまで持ち込む姿はいずれも素晴らしいものでした。
何より目を引いたのはドリブルのときのパワーとスピードで、誰も止められない迫力でした。
これまではまっすぐに突撃してそのままラインをわることもあったドリブルでしたが、中に切れ込んでシュート、パスも多く出してチャンスを作り、チームプレイヤーとしてもお手本のようなプレイぶりでした。
この大会をきっかけにエースストライカーとして、さらなる飛躍へと繋げていってくれることを期待しています。

シン
予選ではAチームの主力メンバーとして活躍してくれたシンが骨折で出場ができないという結果となりましたが、その想いを受け継ぎ、仲間が頑張ってくれました。
またボールが蹴れるようになって、みんなとサッカーしてくれる日を待っています。

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これまでアツトにキャプテンをお願いしてきましたが、今回は様々な”チャレンジ”に取り組む一環として、これまでキャプテンを務めてない選手をBチーム共々任命してみました。今回Aチームのキャプテンを任せたのはアサユキです。
予選では体調不良にも関わらず、皆を鼓舞するかのようにフィールドを駆け回り、キャプテンとしての職責を果たそうと努めてくれました。この日も午前中まで体調不良に見舞われていたようですが、病み上がりの中、予選時同様、練習はもちろん集合時の声かけも率先して行うなど、ピッチの内外で立派にチームをまとめあげてくれ、立派にキャプテンを務めてくれました。
また周りの選手もそんな彼と思いを共にしてくれたのか、皆 コーチの話の理解も早く、練習時間もしっかりと取れたので、初戦からチーム状態よく望めたことが「リーグ1位」の結果を生み出せた大きな理由だと思います。

【試合評】
1戦目:セントラルC
Aチームは(トモカズーアツトーアサユキ)縦軸が魅力のチームです。アサユキが相手の攻撃を封じ、アツトに繋ぎ前線のスペースにフィードすることでトモカズが得点を生み出す。これが基本勝ちパターンかなと思って組み分けしておりました。
この日は、このラインが最初から非常に効いていました。
OPゴールは得意の右サイドを駆け上がったトモカズ。このゴールで試合の主導権を握ることができ、チームは波に乗ることができました。圧倒的なボール支配率で試合を進め、司令塔のアツトからは数多くの得点チャンスが生まれました。
そして、この試合で早くも一つ、目標を達成しました!それは「元B選手の得点」。
圧倒的なポゼッションで再三ゴールに詰め寄る中、ゴール前にこぼれてきた球にいち早く反応できたのはムネヒサ。ミーティングでゴールへの意識を強めたからでしょう。最近キックの練習を重ねているからか、シュートは見事にゴールネットを揺らし、公式戦初ゴール!
試合後、木村コーチが感想を聞いたところ「みんながシュートをいっぱい打ってくれたおかげ!」とコメントしていたように、チーム全員が「皆で得点をとろう!」と意識してプレーできたからこそのゴールだったと思います。
さらに、後半にはもう一人!強力なキック力を誇るナナセがペナルティーエリア付近から豪快に振り抜き、公式戦初ゴール!「ボールが来た時にトモカズが”シュート!”と言ってくれたから打てた」と言うように、こちらもまさにチームメイトが支え合った結果生まれた、素晴らしいゴールでした。
守備ではグエン・トウゴが相手攻撃の芽をことごとく潰してくれ、クリーンシートで初戦を終えることがきました。

得点者 :トモカズ・ムネヒサ・トモカズ・アツト・ナナセ 
試合結果:5-0


2戦目:セントラルB
カウンターから先制点を奪われ、「嫌なムードが漂うかな?」と不安がよぎりましたが、ピッチ上の選手たちは誰一人としてそんな表情をしておらず、むしろ、すぐ取り返してやるといった闘志が溢れているように見受けられました。
実際、トモカズのアシストからアツトのゴールですぐに追いつくと、今度はアツトからのフィードでトモカズがゴールして逆転。そして更に、相手のクリアが中に入ったところを、ケイシが反応し、見事3人目の元Bゴールを決めました。この日、かなり遠い場所からでもシュートを打ち続けていたケイシの頑張りが報われた瞬間でした。
しかし後半。ゴール前でクリアをもたつくところを奪われ、ミドルシュートを決められ失点。更に、PKで追いつかれて同点で試合を終えました。リーグ1位を目指すためには勝ち切りたかったところですが、守備時、ゴール前にボールがある状態が危ないというのを選手たちに再認識してもらえたらのなら、良い勉強になったのかなと気持ちを切り替えて次戦に臨みました。

得点者 :アツト・トモカズ・ケイシ
試合結果:3-3


3戦目:本町A
このリーグで1番の強敵かなと想定していたので、空き時間に行われた他チームとの試合を全員で見て、しっかりと対策をして臨みました。相手は おそらくGKが本職ではなく、かつDF時サイドにスペースが出来がちだったので、結果、トモカズーアツトのホットラインが大暴れして大量得点。アツトが空きスペースにフィードすると必ずトモカズが追いつく。ということは、この時、トモカズとアツトはピッチ上のほんの僅かな未来の映像を頭の中で共有できていたのでしょう。サッカーをする上で、プレーしている人はもちろん見ている人もワクワクするような瞬間が幾度もありました。

得点者 :トモカズ・トモカズ・トモカズ・トモカズ
試合結果:4-0


4戦目:セントラルD
2勝1分けで迎えた最終戦。引き分けでも総得点量で圧倒していたので1位は ほぼ確定していましたが、選手たちにはそれを伝えず、むしろ「負けたら1位はない」ように伝えハッパをかけました。それが効いたのかわかりませんが、前半6得点!中でも右サイドのアツトからのセンタリングを中央で待ち受けていたレンタロウが決めたゴールは印象的でした。(元B4人目のゴール!)
また、後半唯一の得点は、アラタ!(元B5人目!)最終戦まで得点への意識を切らさずにいた粘り強いチャレンジが生み出したゴールでした。
相手のカウンターから無人のゴールにシュートを打たれ あわや失点というシーンもありましたが、ペナルティーエリア外から必死に戻ってクリアしたのはキャプテン・アサユキ!
クリーンシートで最終戦を終え、見事有終の美を飾ることができました。

得点者 :トモカズ・トモカズ・レンタロウ・アツト・トモカズ・アツト・アラタ
試合結果:7-0


【大会結果】
(1)セントラルC 5-0 (2)セントラルB 3-3 (3)本町A 4-0 (4)セントラルD 7-0
リーグ1位


目標を達成するべく全力を出し切り頑張った彼らには、最後、とても大きなご褒美が!
それは、スポーツセンターの出入り口で出迎えてくれた大勢の保護者の方々、さらに練習後 応援にかけつけてくれたBチームの選手たちから贈られた鳴り止まんばかりの拍手!(寒空の下、長時間の観戦と応援、ありがとうございました。)
最後尾にてその様子をながめていましたが、選手たちの背中が、
(とても自信に満ち溢れていたのでしょう)とても大きく見えました。
きっとこの日の経験は、今後のサッカー人生へ良い影響を与えてくれるものと思います。

3年生での大会は、少し早いですがこれで終了となります。
今回、木村・松崎両コーチには大変な役割を快く引き受けていただき、非常に感謝をしております。木村コーチのスタイルを「静」とするなら、松崎コーチは「動」。対照的なお二人のベンチワークを間近で拝見させていただき、私自身、非常に勉強になるところがありました。是非、今後の指導方針にフィードバックさせていこうと思っております。
また、今回元A・B選手が混じり合って大会に臨むことで、大きな飛躍を遂げた選手が数多くいました。次回の大会でも大きな喜びを得られるよう練習に励みましょう!