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【2年生A】春季区民大会 予選総括

【2年生A】春季区民大会 予選総括
コーチの渡辺です。

春の温かな日差しが心地良い絶好のサッカー日和となった4月13日(土)、2年生春季大会予選リーグが開催されました。富ヶ谷SCはチームをA、Bの2チームに分けて参戦しました。今回はAチームの結果についてレビューします。

前回1年生秋季リーグを3位で終えたAチームは今回も1位リーグ出場とその後のメダル獲得を目指して大会に臨みました。しかし結果は、3勝1分けとなり勝ち点10(得失点差12)を獲得しましたが、勝ち点で同率首位の渋谷東部(勝ち点10、得失点差15)に得失点差でわずかに及ばず、残念ながら予選リーグ第2位となりました。

2位の中の首位は次回決勝で1位リーグに進める可能性が残りますが、各リーグで参加チーム数が異なるため、次回決勝リーグが1位リーグとなるか、2位リーグとなるかは協会の発表を待つ必要があります。


【Aチーム】
VSセントラルC 1-0
 得点:ケイヒル×1
VS渋谷東部A 1-1
 得点:ヒロト×1
VSセントラルD 10-0
 得点:ケイヒル×4、シュウ×3、コウノスケ×2、ヒロト×1
VS本町 2-1
得点:ケイヒル×1、エイタ×1

つづいて、戦評に移りたいと思います。この日も前回大会と同様に、いくつかのプレー原則を確認しつつ試合に臨んでもらいました。

守備面では、前線からの相手を縦に進ませない守備、抜かれたら前衛の選手も戻って守備をすること、ディフェンダー二人はチャレンジ&カバーの守備で数的優位を作るという原則を確認しつつ、

攻撃面では、前回の秋季大会以降取り組んでいるパスサッカーの原則として、ボールホルダーの両サイドが開いた位置にポジショニングしてパスコースを確保することや、相手がサイドの選手に引っ張られたらその間にできるギャップ、ゲートの間を狙ってパスを出すこと、パス回しをする中で相手を引き付けてから縦にパスを通して攻撃のスイッチを入れること、サイドチェンジや裏のスペースへのスルーパスを狙って数的優位を作っていく攻撃などを意識してもらいました。

結果として、失点は渋谷東部戦と、本町戦での各1失点、合計2失点となり、おおむね守備面では自分たちの目指している守備が実現できていたと思います。渋谷東部戦での1失点はペナルティエリア外でのファウルからのフリーキックによる失点、本町戦では、引いて守る相手に対して、前がかりになっていたところカウンターを受けての失点でした。

渋谷東部戦でのファウルは最終ラインで相手に前を向かせないように守っている中で交錯してのファウルだったので仕方がなかったと思いますし、本町戦では1位リーグをかけてどうしても得点が欲しかった中であえてリスクを取って攻撃的な布陣を敷いていた中でのカウンターであったため、こちらも仕方がない部分があったと思います。

むしろカウンターの部分は、自分たちが攻め続ける状態というのが今までになかったことなので、それだけ自分たちのサッカーのレベルが上がったことで、ボールを保持し続ける中で、カウンターを警戒しながらどう攻め続けられるか、という課題が新たに生じたということだと思います。自らの成長を喜びつつ、課題への対処も考えていきたいと思います。

いずれにせよ、結果的に無敗でリーグを終え、勝ち点だけを見れば同率首位でしたので、守備面で大きな課題があったというよりは、課題はどちらかというと攻撃面の方にあったかと思います。

結果的に得失点差は+12となり、一見、良い出来に見えますが、セントラルD戦での10点を除くと、セントラルC戦で1点、渋谷東部戦で1点、本町戦で2点となり、特に押し気味だった、セントラルC戦と本町戦では合計であと4点以上取っていれば一位通過できていたことを考えると、得点できるところで確実に得点していくことが重要であることが分かります。

まず初戦のセントラルC戦では、相手チームが相手ゴールの前で守備を固める中で、富ヶ谷はパスをきれいに回しながら、左右のコーナー付近や中央のペナルティエリア付近まで何度となく迫りましたが、得点を取り切れませんでした。

この原因はいくつか考えられますが、采配のミスとして、相手が守りを固める中で、富ヶ谷は守備重視の戦略を取り続け、守備的なメンバーのままで最後まで戦い方を変えなかったため、富ヶ谷のディフェンダー1名は、自陣に残り攻撃参加しないまま、いざというときのフォローに徹していたため、攻撃時には4名のみが攻撃に当たり、4対6の数的不利のまま攻撃を続けた点は、得点力不足となった大きな要因の一つだったと思います。ここはしっかりと軌道修正して、もう一人のディフェンダーもしっかり使ってパス回しに参加して5名が攻撃に参加する形を作れたら(もっと言えば、キーパーもパス回しに入って6人でパス回しする形を作れたら)、パス回しをしている間に相手を釣り出して相手の守備を少しずらすことで突破口を見つけることができたかもしれません。

他にもいったん後ろにボールを戻したタイミングでミドルシュートを狙ったり、サイドからもっとセンタリングを上げたり、中央突破する際もただ強引に道をこじ開けるのではなく、ワンツーパスやスルーパスで抜け出したりと、いろいろなアイディアがあるはずですが、ここはこれまでの練習でそこまで想定した練習をしてこなかったので、仕方のないことかもしれません。

今回の大会で、ある程度ボールが回せるところまで来たという自信もついたので、今後はここからさらに攻撃にバリエーションを増やして、重層的な攻撃ができるチームを作っていけたらと思います。

本町戦では実際に、セントラル戦での反省を踏まえて、1位リーグに上がるための得失点差も視野に入れて「もっと点を取りに行くためにシュートをどんどん打っていこう」というテーマで試合に臨んでもらい、実際に何度もキーパーと1対1の場面を作り、何度となく本町ゴールに襲い掛かることができましたが、本町のキーパーの好セーブに阻まれ2得点にとどまりました。ただ、とても良い攻撃の形を何度も作れていたので、ここは敵のキーパーを褒めるしかないというところかと思いますが、よりコースを狙うシュートは今後課題として取り組みたいと思います。

決勝が1位リーグになるにせよ、2位リーグになるにせよ決勝リーグでは、どの試合でも厳しい戦いになることが予想されます。より守備的に戦っていくことになりますが、そのような中でも、今回の結果をしっかりと受け止めて、反省を生かして、攻撃的なサッカーを展開できるよう、決勝リーグに向けて改善していきたいと思います。

最後に一つ選手たちにメッセージです。前回の秋季大会、今回の春季大会予選で気づいたことは、当たり前といえば当たり前のことですが、選手たちの体調がプレーに与える影響が大きいということです。例えば、トウマは自らの意思で体調管理のために、試合前のお菓子を我慢していたそうです。他の選手も「お菓子を食べないようにしてください」ということではありませんが、自らの意思で体長管理を行ったトウマの姿勢には見習うべきところがあると感じました。例えば、試合前の食事で消化しやすいものを食べるよう心がけたり、試合の1週間前から風邪をひかないように、しっかり食事と睡眠をとって過ごしたり、暑くなってきたので、しっかりと水分補給できるように水筒を多めに持ってくるなど、少しの気配りでも体調を好調に保つことはできると思います。皆さんもう今年から2年生になったので、身の回りの準備や体調管理はきちんと自分たちで行えるようにぜひ意識してみましょう。悔いの残らないように準備して、決勝リーグに臨みましょう!