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【1年生】練習試合のレポート(vs United School of Tokyo)

【1年生】練習試合のレポート(vs United School of Tokyo)
コーチの渡辺です。1月の秋季大会に向けて経験を積むため、定期的なトレーニングマッチ(以下TM)を開催できたらと考えています、今回はその第一弾として、11月19日にUnited School of TOKYOサッカースクールとのTMを開催しました。

先方には7歳以下、6歳以下で選手を集めてもらいましたが、インターナショナルスクールで学期が異なるため、日本の学年でいうと、年長から小2までの混合チームという形のようでした。実際にプレーして見るまでは実力を測りかねる相手でしたが、蓋を開けてみれば、何人かの選手はセントラルなど外部チームに在籍している選手もいて、レベルとしては富ヶ谷とほぼ同等か2年生も含まれるため、富ヶ谷よりもやや強いくらいで、TMの相手としては申し分ない相手でした。

対する富ヶ谷は、選手たちの技術力や体力、戦術理解度、練習への参加頻度などを踏まえて、ABにチーム分けをして、7歳以下のU7チームにはAチームを、6歳以下のU6チームにはBチームを当てる形で試合に臨みました。

とは言え、先方もU7U6の混成チームを試したり、ハーフ毎にU7U6の順番が入れ替わったりしてしまったため、想定とは異なる実力差での試合も発生してしまい、特に厳しいゲームを強いられたBチームの選手たちに申し訳なかったと思います。それでも、最後まで諦めず、期待を上回る奮闘を見せてくれた選手たちに賛辞を送りたいと思います。

ゲーム内容に話を移します。

低学年ということもあり、理解度や技術面の懸念から富ヶ谷の1年生チームでは、これまで特にフォメーションやポジションを固めずに試合に臨んできましたが、ここ数ヶ月のトライアルとして、フォーメーションを導入しています。

成長過程にある選手たちの可能性を狭めないよう、色々なポジションを経験してもらい、徐々に適性を見つけられるよう心がけながら、ポジション毎の役割やプレー原則を踏まえた練習に取り組んでいます。

今回のTMでもフォーメーションとポジション毎の役割を定めて試合に臨みました。結果として、AチームBチームともにこれまでのお団子サッカーとは異なり、フィールドの幅や奥行きを広く使ったサッカーを展開してくれたと思います。

特にAチームではゴールキックから4本以上のパスを繋いで、相手から一度もボールに触れられる事なくゴールに繋げたシーンも見られました。フォメーション導入前のボールを奪ってからひたすら個人技でゴールしてきたこれまでのサッカースタイルとは一線を画す異なる次元のサッカーを見せてくれたと思います。

ちなみにAチームもBチームも同じフォメーション、同じプレー原則を同じように説明してプレーしてもらっています。それでも、ポジション毎に選手を入れ替えると、選手それぞれのプレースタイル、技術、体力、判断力、戦術理解度などの影響で、まるで違うチームのようにプレーするので改めてサッカーの面白さを感じます。

普段の練習ではチーム分けは行わず、同じフォメーション、同じプレー原則を用いて練習をしているのは、AチームもBチームもメンバーを固定する事なく、いつチームメンバーを入れ替えても、それぞれのチームのプレースタイルに迷う事なく、スムーズに合流できるようにという考えからです。

実際に3年生になると8人制のサッカーに移行するのでメンバー構成の変更は必要になってきて、メンバーの入れ替えも必要になりますが、今回のTMでは、Aチームのみならず、Bチームの中でも光るプレーを見せてくれた選手、過去と比べて大きな成長を見せてくれた選手が沢山いました!この流れをキープして、今後も1年生チーム全体としてレベルアップして行けたらと思います!

【試合結果】
1試合目 Aチーム 3-1
 得点 ケイヒル1点、エイタ2点
2試合目 Bチーム 0-5
3試合目 Aチーム 3-1
 得点 ケイヒル1点、シュウ1点、コウノスケ1点 
4試合目 Bチーム 0-5
5試合目 Aチーム 1-1
 得点 シュウ1点

(金子コーチからの追加コメント)
富ヶ谷のキックオフに明確に現れてましたが、AチームもBチームもキックオフからグラウンドを広く使おうとする意識が感じられました。また、ゴールキックの際も自然にサイドに開く動きが見られたり、開いていなければ選手間で教え合ったりと、子どもたちの中で少しずつ理解が進んでいる様子が何度もうかがえました。仲間を信じて、中(ゴール前)で待っている選手が増えたのも印象的でした。

その中で、Aチームでは、GKのリスタートから2枚のCB間でパスを繋ぎ、中央の選手に縦パス、中央の選手の見事なコントロールオリエンタードのターンから、CBがオーバーラップして得点を決めるというとても美しい展開がありました。一連の流れの中でボールに触れたのは4名でしたが、サイドの2名がそれぞれサイドに幅をとり、中央のスペースが空いたところから生まれた得点で、ボールを持っている選手もボールを持っていない選手も得点に貢献できるというチームスポーツならではの面白みが感じられる場面でした。

Bチームも全員が普段の練習とは一味違う闘う気持ちを見せてくれました。それぞれに確実な成長を感じ、チームとして嬉しい発見がたくさんありました。ゴールキックから相手に得点を許してしまう場面もありましたが、これは誰もが通る道。練習試合を通して実際に体験できたことが貴重な経験になると思います。

A、Bチームともに前がかりになりすぎて、キック力のある相手GKのゴールキック1本で裏を取られてしまう場面もありました。今まではあまりこのような形を経験したことがなかったような気がしますが、学年が上がりキック力がついてくるにつれ、今後はこのようなリスクが増えてくるかもしれません。こちらも今回の練習試合でのよい経験だったかと思います。