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【幼児】秋季区民大会予選リーグ レポート

【幼児】秋季区民大会予選リーグ レポート
内藤です。
小雨がときおり降る肌寒い曇天の下、幼児の秋季区民大会の予選リーグが開催されました。

春季区民大会同様、テクニカルなことにふれる総括というより、後年のための記録ということで以下の通りレポートさせていただきます。

■出場選手

イッセイ
セリナ
エイタ
アサヒ
シュウヘイ
ゲン
ナオヨシ
ケイヒル
シュウ
ルナ
リン

■第1試合
vs トリプレッタA
結果 負け 1-6

■第2試合
vs セントラルA
結果 負け 1-5

■第3試合
vs 千駄谷B
結果 負け 0-3

■第4試合
vs 渋谷東部A
結果 引き分け 2-2

【ふりかえり】

大会前にお伝えしていたとおり、勝敗にこだわるサッカーというコンセプトはまだ掲げておりません。たとえ幼児だとしても、大人が工夫すればいくらでも勝率を上げることはできます。しかし、富ヶ谷SCではあえてそのプランを取りません。そうした大人の介入は、子どもたちにとってサッカーを窮屈なものに変えてしまうからです。
サッカーがいかに自由であるか。自分の意志で仲間と走ることが、どれだけ楽しいものか。
大人によって演出された勝利という一過性の喜びよりも大切なこと。これからのサッカーライフのベースとなる、特別な気持ちを体いっぱいに実感してもらうこと。それをめあてに、この大会に挑んでもらいました。

試合結果に勝利はありませんでしたが、この一日は、一指導者として大変満足のいくものでした。

他チームの保護者の様子もご覧になったと思います。皆が皆ではありませんが、その中にはピッチの外から怒声や指示を大声で出している方もチラチラといたと思います。チームによっては、ピッチの中の指導者からも同様のことがあったと思います。

戦っているのは子どもたち。
彼らのゲーム中の判断を奪わないようにすること、サッカーが自由かつクリエイティブであること、決して大人に怒られるためにやっているわけではないということ。
そのことを保護者の皆さんの心においていただくことが、富ヶ谷SCの大切なチームカラーです。その意味で、保護者の皆さんの当日の応援スタイルも満点だったと思います。引き続きどうぞ、よろしくお願いいたします。

さて、、、そんなわけなので、低学年のうちは富ヶ谷SCは負けが多くなります。そのために、他のチームの選手やその保護者たちも、「富ヶ谷SCは弱い」と言う認識が拡がるようになります。
毎年のことですが、この展開、・・・とてもワクワクします(笑)。
選手自身がサッカーの楽しさと自由を知り、自発性が芽生えることでこれからグングン後伸びしていきます。

この数年後、自分で判断できる、クリエイティブなサッカーで、渋谷区内を席巻していく。
この痛快な逆転劇が実現するときに、富ヶ谷SCの保護者の皆さんから上がるそれはそれは大きな歓声を、内藤は知っています。

他のクラブでは学年が進む毎に選手の人数が減っていくのに対し、むしろ増え続け、仲間の絆を深めていく富ヶ谷SC。
このクラブは、マンガの主役のチームみたいだといつも思います。

今はひたすらにかわいさのかたまり。そんな彼ら彼女らが、どんなカッコいいサッカーをするようになるのか、今から楽しみでなりません。

【選手別レポート】

イッセイ・・・セントラル戦で決めた鮮やかなゴール。チャンスをよくたぐり寄せ、そして決めきってくれました。俊敏でプレースタイルに華があるので、将来とても目立つ選手になりそうです。

セリナ・・・すすんでゴールキーパーを担当する強いハートを見せます。加えて、攻撃の際にボールによらずサイドで幅を取る大人なポジショニングを見せてくれました。

エイタ・・・狭いピッチの中で(味方含めた)たくさんの選手の密集に苦労し、持ち前の得点力が発揮できず不完全燃焼だったかもしれません。でも、強力なキック力と、明確な意志のあるプレーで、チームの勢いを高めてくれてました。

アサヒ・・・エイタ同様、この日は密集サッカーに苦労して、持ち前の決定力は爆発しませんでした。ただ、時折見せたキック力に、審判の方も「おぉ、ナイスキック!」と驚いてました。決勝リーグでの得点を期待します。

シュウヘイ・・・ゴールキーパーとしてボールをキャッチした後、足元にボールを置く。それを相手選手に蹴り込まれてしまうという、伝統行事を彼がしっかりパフォーマンスしてくれました。本人はショックで大泣きしてしまいましたが、最終試合ではコーナーキックから見事な得点。泣いて笑って大忙しでしたね。

ゲン・・・相手選手やボールの動きを予測して先回りするなど、サッカーIQの高さを見せてくれました。攻守の切り替えも早く、ピッチ上で大人びた振る舞いを見せていました。

ナオヨシ・・・ゲーム中自分がどこにいたらいいか、自分なりに考えているのがわかりました。大人から見たら、そこじゃない・・・という場所にいたとしても、何となくそこにいたのではなく、自分なりに意図があってそうしているようだったので、とても頼もしいなと思いました。

ケイヒル・・・お団子サッカーの中からしっかり飛び出して、ドリブル独走からゴールを奪うことに成功。この日は2得点でチーム得点王、見事でした。転んでもすぐ立ち上がるなど、ガッツあふれるプレーも印象的でした。

シュウ・・・ゴールキーパーとしてナイスセーブを連発。フィールドプレーヤーとしても、攻められたらしっかり走って戻って守備をするなど、ピッチをたくさん走っていました。

ルナ・・・試合中、セリナとおしゃべりをするお茶目なシーンもありましたが、6月の春季区民大会と比べると、ゲーム中の集中力が随分と高くなっているのがわかります。ゲームの時間外でも、仲間とたくさんコミュニケーションを取り、5ヶ月前よりずっと楽しそうに見えました。良くないことをした子をたしなめるなどの一幕もあリ、未来のキャプテン候補かもしれないと思いました。

リン・・・本人の希望もあり、この日はほぼゴールキーパーとして出場。何度も見せるナイスセーブと、その後の特大パントキック。冷静さもあるので、仲間がそのパントの落下点に先回りできるようになれば、大量得点の起点となっていきそうです。