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【3年A】秋季区民大会2025 予選リーグ レポート

【3年A】秋季区民大会2025 予選リーグ レポート
コーチの渡辺です。11/3(月・祝)富ヶ谷3年Aチームが参加する秋季大会予選Cリーグが開催されました。

当日は曇りがちで肌寒い一日でした。怪我や体調不良で一時は8名での出場が危ぶまれましたが、アサヒが怪我から復帰し、2年生のリョウを補強選手に迎え、10名で予選リーグに臨みました。ベストコンディションではない選手も多く、最後まで体力が持つか心配でしたが、選手たちは全力を尽くし、全勝で予選リーグ1位通過を果たしてくれました。

vs セントラルA 3-2
得点:アサヒ(PK)、ガク、ケイヒル
アシスト:ケイヒル

vs 美竹B 2-0
得点:エイタ、アサヒ(PK)
アシスト:なし

vs 千駄ヶ谷C 2-0
得点:エイタ×2
アシスト:ケイヒル、タツイチ

vs セントラルD 9-1
得点: エイタ×5、ガク、ケイヒル、アサヒ、コウノスケ
アシスト:エイタ×3、ケイヒル×2、タツ、コウノスケ

今回の予選の大一番は、初戦のセントラルA戦でした。実力は拮抗していますが、総合力では相手の方が上回っていたと思います。前半は守備的に守りを固める布陣で臨みましたが、攻撃に枚数をかけられず、相手に自由を与えすぎてしまい、先制を許してしまったため、後半は敢えて攻撃的なフォーメーションに変更しました。2点を先制される厳しい流れではありましたが、その後の展開は素晴らしかったです。

シュウのダイレクトパスを起点にエイタが相手のスペースの裏に抜け出しペナルティエリアで倒されPKをもらうと、アサヒがこれを冷静に決めて反撃を開始しました。その後、再びシュウが起点となり、相手の裏のスペースにフィード、サイドラインギリギリでエイタがこれを拾うと、中央に切り返しケイヒルにパス、さらにケイヒルがファーサイドのガクに繋げ、ガクが値千金のゴールを押し込み、同点に追いつきました。最後は慌てた相手のクリアミスをインターセプトしたケイヒルがペナルティエリア外から鮮やかなロングシュートを放ち逆転に成功しました。ディフェンスでは、タツ、コウノスケ、カイを中心に最後まで全員でよく守り見事に逆転勝利をおさめてくれました。0-2と追い込まれた状況から冷静に粘り強くプレーを続け、逆点に成功した選手たちの精神力に敬意を表したいと思います。

第二試合の美竹B戦では2-0と勝利しましたが、内容としては、どの選手も一様に、攻撃を焦ってボールをつなぐことを忘れ、バラバラに個人プレーに走ってしまい、簡単に攻撃を潰されてしまう場面が目立ちました。また、攻撃を焦り前のめりになっていたことで、中盤がぽっかり空いてしまい、簡単にカウンターを受けてピンチを招くなど、反省の多い内容だったと思います。

第三戦では、これらの反省点についてインターバルで話し合ってから試合に臨みました。スコアは変わりませんが、内容は大きく改善しました。仲間との連携で、シンプルにボールをつなぎ相手を崩す展開が増え、結果的にアサヒからパスを受けたケイヒルがサイドを駆け上がり、早いタイミングで中央のエイタにスルーパスを出し、そこに抜け出したエイタがドリブルで持ち込みゴール。2点目は高い位置でボールを奪ったタツイチが前線にボールをフィードし、再びエイタがこれに合わせて裏に抜け出して2-0としました。その後は追加点こそなりませんでしたが、ケイヒルを中心にアサヒ、シュウ、ガク、エイタなど前衛の選手がしっかりボールをつなぎ相手を崩すサッカーを何度となく展開してくれました。タツやコウノスケもディフェンスラインを高く保ち、ボール奪取からの前方への展開も良かったと思います。相手のディフェンスが高い位置を保つ中で、その裏のスペースを有効に活用できていたと思います。

最終戦はスコアこそ9-1となりましたが、相手が引いて守る中で、再び攻め急ぎ、プレッシャーもないのに大きく蹴り出してしまったり、相手を崩しきる前に無理にシュートしてゴールを大きく外れてしまうようなシーンが散見されました。また、失点シーンはボランチが高い位置を取りすぎたために空いたスペースを利用されての失点でした。相手が守りに入り、プレシャーが弱い時こそ、焦らずしっかり落ち着いてボールを回して相手を崩していくことで、より簡単に攻撃を進めることができるはずです。そのような遅攻を身につけることで、よりプレッシャーの強い相手に対しても落ち着いてプレーできるようになるので、今後も意識して欲しいと思います。一方で、得点シーンを振り返ると9得点に対して、しっかり7アシストがついており、多くの得点で、しっかり崩す形が作れていたことは良かったと思います。

このように、今回はなんとか1位通過を果たすことができましたが、決勝トーナメントでは簡単に勝てる相手は1チームもありません。

強度の高いチームと対戦していく上で、ディフェンス面では、しっかりプレッシングをかけていくこと、ラインを突破されてもしっかりプレスバックして戻り相手にプレッシャーを与え続けて最後まで相手に攻撃の自由を与えないことが重要になります。練習を通じてこの意識をチームに浸透ささて行きたいと思います。オフェンス面では今回芽が出始めた、つないで崩すサッカーをさらに伸ばしていくことで、1人の活躍で勝つサッカーではなく、チームメンバーが協力し、総合力で押し切る力強いサッカーを展開し、活路を開いていきたいと思います。

勝ち負けや結果とは関係なく選手の成長にフォーカスする指導を心がけていますが、こういった真剣勝負を通じて選手が成長するところは大きいです。リーグ戦に所属していない富ヶ谷にとって区民大会は真剣勝負ができる唯一の貴重な場です。やるからには高い目標を持って決勝トーナメントに臨みたいと思います。ハードルは非常に高いですが、優勝目指して共に頑張りましょう!

各選手へのコメント

エイタ
今回も攻撃の要として最後まで全力を尽くして頑張ってくれました。セントラルA戦での両サイドでのドリブル突破はチームに勇気を与えてくれる素晴らしいプレーでした。富ヶ谷のほとんど全ての得点に絡む活躍も見事でした。後は抜かれた後のプレスバックを徹底してくれると良いと思います。決勝トーナメントでもいつものように、コーチや仲間、応援してくれるサポーターを驚かせるような活躍を見せてくれることを期待しています!

ケイヒル
今回の大会で大きな成長を見せてくれた選手の一人です。1得点4アシストと、チーム最多のアシストを記録してくれました。仲間を信頼してボールを預け、マークを外して再びボールを受け、ラストパスを送る――シンプルですが攻撃の理想形だと思います。個人技で打開するのもサッカーの楽しさですが、仲間と連携して相手を崩すことこそサッカーの醍醐味だと思います。ケイヒルはこの大会を通じて、その「仲間と崩す楽しさ」に目覚めて、予選を通じて、プレーの質がどんどん向上していきました。決勝トーナメントでもさらなる進化を期待しています。ディフェンス面では、抜かれた後にしっかりプレスバックする事と、逆サイドが攻められた時に、大裏のカバーなどのために、サイドバックの位置まで戻る事、の2点を意識して欲しいと思います。

シュウ
今回体調が万全ではなかったものの、大一番のセントラルA戦では2得点に絡む見事な活躍を見せてくれました。1点目も2点目も、攻撃の起点はシュウのダイレクトパスから生まれました。セントラルが優勢に試合を進める中、流れを変える大胆なダイレクトプレーで状況を一変させたのは本当に素晴らしかったです。トーナメントはぜひ体調を整えて臨んでください。左サイド、ボランチ、ゴール前で今回のように決定的な仕事をしてくれることを期待しています。他の選手と同様、抜かれた後のプレスバックの徹底も意識して欲しいと思います。

アサヒ
足の怪我からの回復直後で出場が心配されましたが、怪我を感じさせない活躍で全試合に出場し、2本のPKを決めるなど決定的な仕事をしてくれました。冷静で正確なPKも見事でしたが、今回はボランチとしてケイヒルとの連携が特に光りました。サイドでパスを受けて前方へスルーパスを出したり、ケイヒルが詰まった際にフォローに入りサイドへ展開する動きも素晴らしかったです。決勝トーナメントでもぜひ、力を発揮して欲しいと思います。他の選手と同様、抜かれた後のプレスバックも徹底していきましょう。

ガク
ガクも体調が万全ではない中、セントラル戦での値千金の同点ゴールなどチームの勝利に大きく貢献してくれました。サイドハーフとして攻撃だけでなく、守備でも長い距離を戻ってシュートブロックするなど、何度もチームを救ってくれました。失点はディフェンスやキーパーだけでなく、誰しもが走って戻りシュートを防ぐべきですが、ガクはそれをしっかり体現してくれました。決勝トーナメントでは体調を整え、予選で見せたプレーを継続してほしいと思います。プレスバックも引き続き徹底していきましょう。

コウノスケ
コウノスケは視野が広く、足元の技術やキックも上手で、センターのポジションに向いている選手です。これまでは本人の希望も踏まえてボランチやフォワードで起用してきましたが、今回は急遽センターバックを担当してもらいましたが、慣れない中でもしっかり役割を果たしてくれました。以前はポジションが上がり過ぎたり下がり過ぎたりする傾向がありましたが、今回はラインを保ちながら、サイドのスペースを埋めるスライドにもよく対応できていました。スピードのある相手には苦戦もありましたが、多くの場面でデュエルに勝ち、コーナーの守備でもマンマークを徹底し、相手の体に触れながら位置を確認して追い続ける姿勢が見られました。決勝トーナメントでもセンターバックでの起用となると思います。今回の経験に自信を持って臨んでください。

タツイチ
ディフェンスの要として勝利に大きく貢献してくれました。タツイチの武器は詰めの速さと、相手に物怖じしないプレスです。以前はキックが課題でしたが、今では強くて正確なパスを出せるようになりました。ボールを奪った後に前線へつなぐプレーが増え、千駄ヶ谷戦で初アシスト、セントラルD戦でもアシストを決め、予選で2アシストを記録しました。トーナメントでも守備の要として期待しています。素早いプレス、プレスバックの意識を持ち続け、クリアは強く前へ蹴り出すことを意識しましょう。

ソウジ
ソウジも体調が万全ではありませんでしたが、美竹戦・千駄ヶ谷戦・セントラルD戦で活躍してくれました。課題は相手へのプレスの部分です。ディフェンスでは相手との距離を保つのではなく、しっかり詰めて体を当てながらボールを奪い、抜かれてもプレスバックすることが基本です。チャレンジ&カバーは2人だけでなく、1人目が抜かれたら2人目がセカンドチャレンジャーとして当たり、3人目がカバーに入るイメージを持つと良いでしょう。最終ラインで抜かれる事を考えると怖いと感じるかもしれませんが、そう言う時には中盤の選手も戻って守るべきで、守備は全員の責任です。勇気を持って積極的にチャレンジしてほしいと思います。今回の試合でも力強いアタックでボールを奪う場面がありました。決勝トーナメントでもその姿勢を続けて欲しいと思います。

カイ
今回も主にキーパーとして活躍し、ゴールをしっかり守ってくれました。ルーズボール時の飛び出しも判断よく素早く対応できるようになり、安心して見ていられます。1対1ではゴール位置を確認して間合いを詰める動きも様になってきました。ボールが遠い時も、背中が常にゴールの中心を向くよう意識してポジション修正できると、急な1対1にも対応しやすくなると思います。パントキックの精度も高く、攻撃の起点になっていますが、学年が上がるにつれて、パントをヘッドなどで跳ね返される場面が増えてくるので、チームで対策を考えていければと思います。ゴールキックも同様に狙われる場面が増えていますが、ここでもチームとして対策していけたらと思います。トーナメントに向けてセットプレーの練習も増やしていきますので、集中を高めていきましょう!

リョウ
怪我人や欠席で8人での出場が危ぶまれる中、バックアップとして急遽参加してくれたリョウに感謝です。3年Aチームに混じっての大会は緊張したと思いますが、出場機会が限られる中で、最後まで試合に出たい気持ちを示してくれて立派でした。試合出場に向けて、相手のパスコースを予測し、パスが出される先にプレスをかけるよう意識してもらいましたが、実際にプレスがはまり相手からボールを奪う場面もあったのは素晴らしかったと思います。相手ゴール前でゴールに絡めそうな惜しいシーンもありました。肩の力を抜き、スピードに緩急をつけて走れるようになるとさらに活躍の幅が広がると思います。トラップやキックなど基礎練習に取り組むと良いと思います。