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【3年生B】春季区民大会 順位決定トーナメント 総括

【3年生B】春季区民大会 順位決定トーナメント 総括
コーチの吉野です。
予選リーグ以降に加入した新戦力を含めた10人で臨んだ
3年生Bチーム春季区民大会順位決定リーグの総括です。
(体調不良により残念ながらカンタは欠場。)
06/04(日)渋谷区スポーツセンター 14時28分kickoff。

参加選手:アラタ・グエン・ケイシ・シン・ナナセ(新加入)・ニア(新加入)・
フミヒト・ムネヒサ・レンタロウ・ユウヤ

予選リーグでベンチに入っていただいた内藤監督に大会以降の練習も
引き続き指導してもらい、選手達はポジション・フォーメーションの重要性を
理解し始めてくれたことと思います。
大会毎に試合前、選手達に意気込みを聞いておりますが、「ハットトリックしたい!」
「全勝したい!」「とにかく攻めていきたい」という声が多かったので
この日は、明確な役割を個々が行うという前回コンセプトを踏襲しつつ、
得点を狙うことに、より重きをおいて挑みました。


○第1試合 vs本町B
試合結果 1-5

新加入の2名には公式戦の雰囲気を肌で感じてもらうため、そして試合の全体の流れを
客観的に見てもらうためベンチスタートとしました。
グラウンドの8人は予選での雪辱を晴らすべく開始直後からハードワークを展開。
自分のポジションの範囲を守ろうとする選手、首を振り状況把握を自主的にする選手も
チラホラ見受けられ、団子サッカーから少しずつ脱却できているかなと感じました。
そんな彼らに、いきなり最大のチャンスが!
相手のバックパスがずれたところに、高いポジションを取り続けていたシンが飛び出し
俊足を生かし相手DFより早くボールに追いつくと、見事ゴールネットに突き刺しました。
まさに予選リーグから意識してきた狙いが実現できた瞬間でした。
見事、本日の目標を前半でクリアし波に乗るかと思いましたが、追いつかれ後半へ。
更なる目標、勝利を目指しましたが、ゴールキックを奪われて失点する展開が続き
惜しくも敗戦を喫すことに。

得点者:シン


○第2試合 vs千駄ヶ谷B
試合結果 0-3

ミーティングにてゴールキック対策と、前線へのボールの供給を増やすことを再確認し
臨んだ2戦目。
1試合目より戦術理解度が高い相手でしたので、ポゼッションがどうしても低くなり、
なかなか相手陣内へ攻め上がることができませんでした。
が、チームの成長も見られました。
これまで、このような相手との対戦時は確実に団子サッカーになっていたところ、
自分のポジション・役割を守ろうとする選手が出てきたことです。
また、グラウンド内で声を掛け合うという”コーチング”で仲間と連携する選手が
増えてきたことも大きな前進だと思います。



○第3試合 vsセントラルC
試合結果 0-4

試合前、「もう1点とりたい」「最後くらい勝ちたい」と話していた選手達。
その言葉通り、ひたむきに得点を狙う彼らに、何度も観客席から大きな声援が送られました。
この日、一番ゴールに近づく回数が多かった試合ですが、あと一歩及ばず。
結果、この日全敗となりましたが、ベンチを離れグラウンドを去る際、
「まだまだ試合したい」「次は絶対に勝ちたい」「ゴールキーパーに挑戦してみたい」
等、顔を上気させポジティブな言葉を発していた選手が多かったのが印象的でした。


○選手評
アラタ:
広くなったグラウンドでも相手に走り負けない走力・体力は素晴らしかったです。また、ミーティング時におしゃべりをする仲間に注意喚起できたり、練習メニューを黙々とこなすようになったりと、精神的にも大きく成長しているように感じます。そのフィジカルと精神面をさらに磨き上げ中盤を支配できる選手を目指して欲しいです。

グエン:
常に自陣最終ラインを意識し、相手のカウンターや仲間が抜かれた際のカバーをしてくれました。失点の匂いがしても「またグエンがいてくれた!」という場面がとても多く、10点くらいは防いでくれたのではないでしょうか。試合中、木村コーチと「超攻撃的なAチームに、このタイプのプレーヤーがいたら安心ですね。」と、話すほどでした。キックやパスの精度を磨けば、Aチーム入りに最も近い選手だと思います。

ケイシ:
本日ゲームキャプテンを務めてもらいました。練習への取り組みとAチーム入りを目指す意欲は非常に高く、常に全力で努力しています。その結果、フィールドからキーパーまで前ポジションをこなせる選手に成長しています。様々なポジションを経験することは必ず結果に現れるので、これからもチャレンジして欲しいです。また、キャプテンとしての自覚からか、本人はフィールドで出たがっていた時も、GKをする人がいないとわかると、「俺がやる!」と名乗りを上げてくれました。


シン:
ミーティング時、以前はふざけてしまうことが多かったと記憶していますが、この日は僕の目を真剣な眼差しで見つめ、じっと話を聞いていました。仲間への声かけもポジティブなものが多く、随分と頼もしくなったなと感心してました。そんな成長をお祝いするかのような1試合目のゴール。相手のバックパスへの反応は見事でした。負けん気の強さと闘志に精神力も加わったシンは仲間からも熱い信頼を寄せられていました。

ナナセ:
チームに加入後、間もない公式戦出場でしたが、堂々と相手と渡り合っていたと思います。その大きな体格、タフな精神力で相手攻撃を物ともせず跳ね返していました。練習機会が少ないので仕方のないことですが、頭の中でイメージするプレーを体現できないギャップにもどかしさを感じていると思います。家の中でボールを触る等の自主練から始めて足元の技術をつけていけば、イメージを体現できるようになり、きっと大きな成長につながると思います。

ニア:
同じくチームに加入して間もない新人選手でしたが、試合におけるパフォーマンスは注目に値するものでした。試合中、転んでしまう自分に自信をなくしてしまい、「出たくない」と話す瞬間もありましたが、いざ出場すると笑顔で走りまわっていた姿が印象的でした。基礎的なプレーにおいては今後の練習にて磨き上げていく必要がありますが、今持てる武器(手を使い相手をブロックする、強いキックで相手陣内へ蹴り込む)など、現時点での最善のパフォーマンスを見せてくれました。

フミヒト:
最初はFWとして前線に残ることが多かったですが、試合状況を見てDFに下がるなど状況判断が素晴らしかったです。オフザボール時に首振りをして周囲を確認することを忘れなかった成果だと思います。その後、DFをする機会が多かったですが、ゴールを目指す気迫とひたむきさは素晴らしいものでした。チャンスが訪れるたびに果敢に攻め上がり、相手ゴールを目指す姿勢が明確に感じられました。最終戦後半、グエンとのDFラインはとても安心してみられました。

ムネヒサ:
試合においても走り負けせず、自身の能力を最大限に活かすための努力を惜しまない姿勢は称賛に値します。FWを任せた時も、ゲーム内容から自分で判断しDF・MFに下がったりするなど、フミヒト同様、状況判断が素晴らしかったです。着実に自主練の成果が合わられていると思います。是非、今後も励んでください!

レンタロウ:
シンと共にFWを任せましたが、なかなか前線までボールが届かないので足の早いシンをFWとして残し、キープ力があるレンタロウには DFからのクリアボールをシンに繋げる中継役をお願いしました。その意識を常に持ち続けてくれたおかげで、2試合目以降、前線へボールが出る機会を増やしてくれました。キック力・パスの精度を磨いて、チームの司令塔を目指すのも良いかと思いました。


ユウヤ:
守備に、攻撃に積極的に顔を出せていたと思います。守備時は相手選手に対する寄せも早く、攻撃の芽をつめていました。またカウンター時は相手陣内の深いところまで攻め込むことが数度できていました。堅実でミスの少ないプレーは。きちんと練習を重ねてきた証だと思います。

カンタ:
直前まで体調を回復しようと努力していたと聞きます。「チームの皆と闘いたい、そのためには何をすれば良いか」を、きちんと考え行動に移せたことは非常に立派だと思います。今回は残念でしたが、次回に向けしっかりと練習をして皆で良い結果をつかみとりましょう。


大会を振り返り、Bチームのメンバーは走力・体つき・運動神経・戦術理解度等では決して劣っていない、むしろ相手を凌駕している部分もある選手が多いと思いました。
では、なぜ勝ちきれなかったかというと、「ボールを止めて蹴る」という基礎的な部分が
足りず、頭で分かっていてもプレーで表現しきれなかったからだと思います。
チーム練習でも基礎練習は取り入れていますが、時間的制限等でどうしても十分な時間をさくことができないのが現状です。
次回、「勝利の喜び」を味わうためにも、是非ご自宅・外遊びで、ボールと触れ合う時間を増やしていただければと思います。