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【2年A】秋季区民大会予選 総括

【2年A】秋季区民大会予選 総括
内藤です。
楽しい夏休みが終わり、9月最初の週末。
2022年度秋季渋谷区民大会の戦いの火蓋が切って落とされました。

その先陣を切るのは2年生。
Aチーム、Bチームの2チーム編成で予選を挑んでまいりました。

内藤の帯同したAチームについて、以下総括をさせていただきます。

■出場メンバー

アツト   
アサユキ
カノト   
キョウイチ
ケイ
ソウタ
タイチ   
トウマ
トモカズ

■予選全体を通して

2年生チームは今年の春季区民大会から、習熟度や理解度、サッカーとの距離感、性格や目的意識を考慮したAB編成を採用しています。今回の秋季区民大会でも同様のコンセプトでAB編成を行いました。
今季のAチームの目標は、メダルを獲ること(渋谷区ベスト3に入ること)。
そのためには、この予選は1位で通過する必要があることを、みんなにしっかり説明しました。
また、体力、そして精神面での疲労があった場合はどんどんメンバー交代させること、状況を見ながらメンバー編成やポジションを変えていくこと、結果として出場時間は公平にならないことも、予め説明しました。

結果としては、3戦全勝の文句なしの1位突破。素晴らしい活躍を見せてくれました。

以下、各試合ごとのレビューです。

■第1試合 vs 本町B

勝ち 5-0

春季大会はケントがディフェンスとして最後列を守っていました。そのケントがいない今大会、アサユキにその役割を任せました。春の大会では試合中に集中力を切らしてしまうこともあった彼ですが、この秋のアサユキは明らかに違いました。相手に背後を取らせない適切なポジショニング(位置取り)をつねに維持し、高い集中力でタイミングよく相手のボールを奪う活躍を何度も見せ、富ヶ谷の守備の安定の要となっていました。
そのアサユキに背後を任せる形で、同じくDFのソウタには少し前にポジショニングを取ってもらい、相手のカウンター(こちらの攻撃を跳ね返して一気に襲い掛かる戦術)の出鼻をくじきつつ、こちらの攻撃の起点となるクリアを担当してもらいました。序盤こそ、DFラインとMFラインの距離が開いてしまう(こちらが攻めにくく、相手が攻めやすくなる危険な状態)シーンが何度かありましたが、ベンチからの声掛けでしっかりと修正できる戦術理解力を見せました。
オープニングゴールはアツト。その後、同じくアツトが追加点を決め都合2得点、カノトが3得点と、大差の勝利となりました。
相手のゴールキックを奪ってのゴールもいくつかありました。Aチームとして今後のことを考えるとあまり満足してはいけないゴールだと思っています(相手のミスによる得点のため)。
しかし、キョウイチからの見事なロングパスを流し込んだカノトのゴール。この一連のプレーは、二人の連動を感じる、すばらしいシーンでした。
また、カノトの直接フリーキック。ゴールに向かって放たれたそのシュートを、トモカズがヘッドでスラす(ちょっと触って軌道を変えること)スーパープレイも。おしくもバーに当たってしまいましたが、会場が一気に盛り上がった瞬間でした。

■第2試合 vs セントラルB

勝ち 2-0

このブロックでの勝ち点3同士の直接対決となりました。トリプレッタDを下したチームということもあり、事実上の決勝戦となるかも、とみんなに話をして、しっかり気合を入れて望めたと思います。
しかし、前半はスコアレスドロー。終始相手陣内に押し込みましたが、得点には結びつきません。数こそ少ないものの、相手のカウンター攻撃を何度か受けヒヤッとます。シュートに持ち込まれたシーンもありましたが、いずれもGKのタイチがすべて完璧にセーブ。相手選手には、ゴールの中のタイチがとても大きく見えたことでしょう。
後半は、2-2-1のフォーメーション(左から、DF、MF、FWの数)を1-2-2にして、キョウイチとカノトの2トップに。攻撃重視のスタイルに切り替えました。相手GKのパントキックに飛び込んだカノトが、背中でボールを押し込み、先制点。きれいなゴールではないかもしれませんが、待望の得点にチームが喜びを爆発させます。その後も、左サイドからキョウイチがライナー性のセンタリング(相手ゴール近くで、サイドから中央にボールを入れること)を供給すると、アツトの足がそのボールを完璧にとらえ、決定打となる追加点。自分たちのサッカーを出し切り、見事勝ち点6で暫定首位に躍り出ます。

■第3試合 vs トリプレッタD

勝ち 2-0

トリプレッタDとセントラルBの試合を見れなかったので、トリプレッタDというチームがどんなサッカーをするチームかわかりませんでした。両チームの試合結果は0-1で、これもなんとも判断しづらい結果。このようにスタイルのわからない相手だったので、皆に、前半は少し守備を固めて様子を見よう、と提案しました。慎重すぎるかもしれませんが、トリプレッタというチームには、どうしても警戒を高めざるを得ません。
選択したフォーメーションは3-1-1。DFを3枚にして、中央をアサユキ、その左右をトウマとケイに固めてもらいました。左右と言っても、サイドでプレーするのではなく、中央の守りを固める仕事だよ、絞って3人で守るのが大切だよと伝えると、ゲーム中もしっかりとその役割を理解してこなし、堅固な守備を形成してくれました。このように守備を固めるこちらのサッカーの攻撃方法のねらいは、リスクを抑えた1トップのカウンター。1トップのトモカズの走破力を活かすプランを選択しました。運良くこのねらいはあたり、守備陣が守ったボールをしっかりと活かして、トモカズがカウンター一閃。持ち前の独走から強力なシュートで先制点をもぎ取ります。
相手のスタイルも見えてきた後半、更にひと勝負を打つことを皆に説明しました。フォーメーションを従来の2-2-1に戻して、攻守バランス良くサッカーしてもらうことにしました。この後半、相手を押し込みつつも、なかなか得点が遠かったのですが、終盤、アツトの見事なコーナーキックをトモカズが直接ボレーシュート。これが相手ゴールのネットを揺らし、勝ち点9をマークしました。
試合後、主審の方が、ナイスゲーム!と言いながら親指を立ててくれました。このブロックの首位に相応しいゲームができたのだと思います。

■決勝に向けて

通常、選手交代は運動量の多い中盤や攻撃陣を中心に行うことが多いのですが、この超攻撃的チームにおいては、その逆で、守備陣を入れ替えながらの3ゲームになりました。

このチームの守備陣に求めるポイントは、 守備における1vs1の強さ(球際/デュエル)。そして、攻撃を意識した前線への展開力です。今回交代が多くなってしまった選手には、是非決勝リーグまでに練習でスキルアップを図ってきてもらいたいと思っています。決まりごとの多い守備では、早い段階から思考力が求められます。わからないことがあったらどんどんコーチたちに質問してもらいたいです。

一方、攻撃陣については、全体的に球離れの悪い(パスをせずボールを持ちすぎること)シーンが多かったので、パスで崩すことの楽しさを追求してもらいたいな、と思います。ドリブルと一言で言っても、運ぶドリブル、仕掛けるドリブルという2種類があります。この2つは明確に使い分けが必要です。運ぶ、パスする、仕掛ける。この3つをそれぞれどの場所で、どんなときに使うとよいのか、理解をしておくことがとても大切です。

決勝リーグは5チームでの総当たり戦の4試合。
どの試合もタフなものになると思います。

限られた時間ではありますが、サッカーを好きだという気持ちをエネルギーに変えて、当日までしっかりとトレーニングしていきましょう。