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【2年生】春季区民大会 決勝リーグ総括

【2年生】春季区民大会 決勝リーグ総括
内藤です。
猛暑の3連休の真ん中、7月16日(日)に2年生の春季区民大会 決勝S3リーグが開催されました。照りつける太陽の中、4試合を戦い抜いた選手たちの試合について以下の通りレポートさせていただきます。

■出場選手
シンノスケ
ハル
ユウ
サエ
ダイチ
ヒロト
ナツ
ハルフミ

■第1試合 vs トリプレッタA
1-4 負け
得点者:ハル(アシスト:ダイチ)

初戦から強豪チームとの対決。ひとつひとつの力で圧倒され、試合を支配され続けました。例えばこちらがドリブルをしてもすぐにボールを奪われ、パスを出してもすぐに相手選手にカットされてしまいます。そのため、ずっと相手の攻撃が続きました。それでも4失点ですんだのは、ディフェンスのヒロトの守備力の高さのおかげです。無得点で終わりそうなこの試合に値千金の得点をもたらしたのはハル。ダイチのパントキックを相手陣内でつかまえて、ぐんぐん加速して強烈なシュート。素晴らしい得点でした。

■第2試合 vs 美竹
1-0 勝ち
得点者:ユウ(アシスト:ダイチ)

猛暑のためか、美竹の選手が2名ダウンしてしまい、選手が4名しか出場できませんでした。6名のこちらが優勢になるのは当然ですので、コーチとしてはこの勝利はノーカウントにしています。ダイチ、ナツもシュートの機会がありましたが、この試合の得点はユウが決めました。第1試合同様、ダイチのパントキックを、今度はユウが走り込んでつかまえて見事なシュート。このチームの得点パターンと言えそうですね。

■第3試合 vs 千駄谷B
0-1 負け
実力的には互角の相手でした。結果として負けてしまいましたが、素晴らしいプレーも見られました。カウンター攻撃(守ってボールを奪って、一気に攻めるスピード攻撃)をしかけてきた相手選手にいち早く反応し、ボールを取り返したヒロト。やはり守備能力がチームで頭一つ抜けています。ダイチのゴールキックは右サイドのハルへ。そのハルがゴール前にスルーパス。そのボールに追いついたユウがゴール前まで運びました。この連携は偶然の要素もあったと思いますが、そのようなプレーができたというのは事実です。ぜひ、今後同じようなプレーを再現できるよう、連携を強めてほしいです。

■第4試合 vs 本町A
1-1 引き分け
3位決定戦となったこの試合。富ヶ谷は3位になるためには勝利が必要でした。ハルがぐんぐん引き離すドリブルからシュートを放ち、得点を決めます。しかし相手にも1点を奪われ、残念ながらドローで3位を逃しました。ダイチは、相手ボールを遠くまで拾いに行ったことでレフェリーからグリーンカードをもらいました。とてもよい行動ですね。

■選手別総括

シンノスケ
・・・せっかくのキック力(特にインサイドキック)をいかすためには、ボールが来てから次の動きを考えるのではまにあいません。常に「今自分のところにボールが来たら何をしようか?」ということ考えて準備するくせをつけてみてください。それと、きっと新しい感覚が手に入ると思うので、この夏はリフティングを10回できるようにがんばってみませんか?

ハル
・・・ドリブル、シュート、ともに光るものがあります。トラップもとても上手です。しかしそれらはどちらも、自分ひとりの力です。今後さらに成長するためには、他の選手との連携を学んでいくことが大事です。パスを出す、パスを引き出す。この2つをテーマにがんばってください。おすすめの練習は、上級生とのロンドやミニゲームです。

ユウ
・・・ドリブル中にフェイントを使えるようになると、もっと簡単に相手を抜くことができるので、ぜひ自主練のテーマに加えてみて下さい。あと、ドリブルしながら左サイドに流れるくせがあります。その事自体は問題ないですが、その後に右足でシュートしようとボールを持ち替えるのはあまり良くありません(時間がかかり、せっかく抜いた相手に追いつかれるから)。左足でシュートするか、右にカットインするか、改良をしてみてください。

サエ
・・・キャプテン、おつかれさまでした。立派なあいさつでした。勝ちたいという強い気持ちを、プレーで表現する。そのために必要なことは、基本を大事にする、ということだと思います。思ったようなプレーができるととても楽しい反面、そうでないと逆の気持ちになるはずです。簡単じゃないと思いますが、この夏休みはリフティングを10回できるように頑張ってみてはどうでしょう。サエ本来の力を引き出すもっとも早い方法だと思います。

ダイチ
・・・4試合中3試合でゴールキーパーとしてがんばり、自身でシュートも打ち、2アシストの大活躍。次のレベルを目指すために、必要なことを伝えます。正面に来たシュートはとても得意だと思うので、動いて、さらに手を伸ばさないと取れないシュートをセーブできるよう練習してみて下さい。それと、サエと同じですが、まだ本当の力を眠らせています。この夏休みは、リフティングを10回できるよう頑張ってみませんか?もちろんノーバウンドです。

ヒロト
・・・ボールをもった相手との1対1の勝負(デュエル)については、ヒロトはチームで一番上手です。次のステップを目指してトライしてほしいことは2つです。ひとつは、一度抜かれてしまった後に、しつこくもう一度勝負をしに行くこと。もうひとつは、ボールを奪った後のパスです。キック自体に苦手意識があるようなので、この夏はリフティングを10回できるようにがんばってみましょう。

ナツ
・・・どの試合も、攻撃中のポジショニング(いばしょ)がとてもよいです。今回、惜しいシュートがありましたね。ナツのポジショニングのよさが、そのシュートのチャンスを引き寄せました。これからもシュートの機会が増えると思います。そのときのために、今のうちにキック力を伸ばすと良いと思います。この夏休み、リフティングを10回できるようにがんばってみて下さい。


ハルフミ
・・・監督の見るかぎりでは、決勝の4試合ではハルフミらしいプレーはなかなかできていなかったように感じます。ハルフミのシュートもドリブルも、とてもレベルが高いです。ぜひ自信を持って、強気のプレーを見せて下さい。監督はそんなに詳しくないのですが、ブルーロックという漫画はハルフミの参考になるかもしれません。サッカーの試合や動画をたくさん見ることもおすすめです。


■最後に

得点は嬉しいものですが、そのすべてがカウンターやドリブル突破による得点であったことはチームとして注意が必要です。みんなにパスの大切さを実感してもらえるよう、秋の大会に向けて指導をしていきたいと思います。
テクニカルな総括は以上です。

さて、今回のめあては、予選に引き続き、「チームになること」でした。ダイチがヒロトに、「ヒロトは一番守備がうまいから」と嬉しそうに言ったり、(打ち上げに行かないと言っているヒロトに)「ヒロト、打ち上げ、行くよな?」としつこく迫ったりするのを見て、うれしくなりました。今回の大会は、間違いなくみんなを一つのチームにするための大切な時間になったと思います。そしてなにより、保護者の皆さんで打ち上げをされた、ということがとてもうれしかったです。当日もお伝えしましたが、これからも大会後などのを見つけては打ち上げをしていただき、チームワークの強化をしていただけると幸いです。