【3年生B】秋季区民大会2025 予選リーグ レポート

コーチの渡辺です。10/26(日)富ヶ谷3年Bチームが参加する秋季大会予選Aリーグが開催されました。富ヶ谷Bチームの3年の登録は3名だけとなったため、2年から7名の助っ人の力を借りて大会に臨みました。生憎の雨模様となりましたが、選手達は最期まで気迫のこもったプレーを見せてくれました。
今回の富ヶ谷Bチームは、人数構成的には2年生主体のチームということもあり、大差で負けるゲームやリーグ最下位も覚悟して試合に臨みましたが、蓋を開けてみると、1勝1分2敗の堂々3位となり、期待を大きく上回る結果を残してくれました。
vs トリプレッタB 0-3
vs セントラルE 4-0
得点:カイ、ナオヤ、ケイタ、シュウヘイ
vs セントラルC 2-2
得点:ケイタ、セン
vs 美竹A 0-6
3年のシュウヘイ、リン、ゲンは、それぞれ今まで見せた事がないくらいの気迫あるプレーで攻守に活躍し、先輩の立場に恥じないプレーを見せてくれました。2年生の頼もしい助っ人達も期待を遥かに超える素晴らしいプレーでチームの勝利に貢献してくれました。
今回、攻撃面は2年生が担ってくれましたが、三村コーチが目指している「人に指示されて動くマーチングバンドではなく、自ら考えて動く鳥の群れ」を体現してくれるような多彩な攻撃を見せてくれました。2年生はテクニックに優れた選手もいますが、ワンマンプレーに走る事なく、仲間を活かして全体が連動しながら相手のディフェンスを崩していく攻撃スタイルが魅力で、見ていてとても楽しいサッカーを展開してくれました。ワンマンプレーに走りがちな3年生も見習っていきたいと思います。
この2、3年の合同チームを指揮するのは今回が初めてでしたが、攻撃面は2年生の攻撃スタイルを信頼して選手達に任せる事にして、今回は特に守備にフォーカスして選手たちと確認を行いました。守備面ではラインを意識して前線、中盤、終盤でラインを保つこと、ライン間をコンパクトに保つこと、守備時にはライン上でポジションを絞って相手に攻撃のスペースを与えない事、ラインの役割は相手を縦に進ませないこと、これによってボールを横に展開させて、そのタイミングでプレスをかけてボールを奪うこと、突破されても追いかけて戻り次のラインのプレスに加わることなど守備面の基本的な動きを確認しました。これを踏まえて、試合の間のインターバルでは、ディフェンスの基本となるプレスの動きについて繰り返し練習しました。
実際には、結局だんだんとラインが崩れて中盤のラインがフォワードやディフェンスに吸収されてしまい、間伸びしてしまう場面も度々見られましたが、何度も練習した相手へのプレッシングは、それなりに試合の中で実践してくれたのではないかと思います。
特にディフェンスのプレッシングや抜かれた後に諦めずに戻って追いかけるプレー、相手のシュートに対してギリギリまで距離を詰めてシュートブロックするプレーなどは、選手の体力や、身体能力に依る部分もありますが、最後はやっぱり気持ちなのだと思います。今回の富ヶ谷Bチームはどの試合でも気持ちで負けている試合は一つもなく、選手達が最後まで気迫溢れるプレーを見せてくれたと思います。次回の順位決定リーグは、今回以上に厳しいリーグになりそうですが、このチームであれば最期まで楽しいサッカーを見せてくれるのではないかと思います。ゴールキックを拾われてからの失点や攻め込まれるシーンが多かったので、次回までにこの辺りを改善できたら良いと思います。また、この勢いで、富ヶ谷Aチームも気迫のこもったプレーができるように頑張りたいと思います!
各選手へのコメント
シュウヘイ
今回キャプテンとして立派に最期まで走り抜き、相手にプレスをかけ続けてくれました。特にサイドバックでのディフェンスでは、何度も相手の攻撃の芽を摘み取ってくれるなど、とても頼りになるキャプテンでした。最終戦の終盤には力を使い果たして、富ヶ谷3年最速のスピードは見る影もありませんでしたが、それでも最後まで気力を振り絞って必死にボールを追いかける姿に心を打たれました。コーナーキックからの初得点は頑張ったシュウヘイへのご褒美でしたね。
リン
今回、フォワード、キーパーとして活躍してくれました。後輩たちが参加する中で、フォワードで出たい気持ちを抑えて前線のポジションを後輩に譲り、チームのためにキーパーを引き受けてくれたリンには感謝の気持ちで一杯です。キーパーではしっかりと気持ちを切り替えて、何度もファインセーブを連発して、チームの危機を救ってくれました。とても頼りになる富ヶ谷の守護神でした。フォワードで出場した際も、これまで3年チームで取り組んできた前からのプレスや夏合宿で練習したキックの成果を見せてくれました。ゴールには届きませんでしたが、キック力を活かして遠目からでもシュートを狙っていく姿勢がとても素晴らしかったと思います。
ゲン
今回特にディフェンダーとして起用が多かったですが、気迫溢れるプレーで何度もゴールを救ってくれました。首を振って背後のフォワードに気づいてディフェンスしたり、サイドバックの2年生に対して、大きな声でポジション修正の声がけをしたり、随所に3年生らしい経験値の高いプレーも見せてくれました。特にセントラルC戦で見せた値千金のシュートブロックは素晴らしかったです。シュートブロックをした後に高らかに天に向かって拳を突き上げたゲンのガッツポーズをコーチは忘れることはないでしょう。
シュウヘイ、リン、ゲン、ともに気持ちのこもった素晴らしいプレーが多かったです。それだけにやっぱり、キックやトラップなど、基礎的な技術が伴ってくるともっと良いプレイヤーになってくれるだろうと思います。また、今回不慮の反則でいくつか間接フリーキックを与えてしまいましたが、ルールについての理解も深められたのではないかと思います。なかなか普段の練習で指導が行き届いておらず申し訳ないですが、今後も練習試合などを通じてこういった細かいルールも学んでいけたらと思います!
カイ
今回は病み上がりということもあり、本調子ではなかったですが、そんな状態でも高学年相手に1得点できたことはすごい事だと思います。また、サイドでのボールキープからのセンタリングで何度もチャンスを作ってくれました。得点に繋がったセントラルC戦でのナオヤへのセンタリングも素晴らしかったです。もちろんカイの実力はまだまだこんなものではない事は知っていますので、今回思うように動けず、悔しい気持ちはあったと思いますが、体調が悪くても通用した部分があった事に目を向けて、自信を持って次のリーグに臨んでもらえたらと思います!アドバイスとしては、相手へのプレッシング、ボールを奪われた後に追いかけるディフェンスが強化できると良いと思います。それができるようになると、仲間からボールをもらうのを待つだけではなく、自らディフェンスしてボールを奪ってからのショートカウンターという武器を増やせると思います。
セン
2年のエースとして、攻守に躍動してくれました。センはドリブルで勝負して自ら得点することも、仲間を活かしてスペースに走らせるパスもできて、どちらを選択するかの判断もとても良いです。センを経由する事でチームが生き生きと動き出す富ヶ谷2年の司令塔のような存在だと思います。敢えてアドバイスするならボールを受ける際に裏を狙うだけではなく相手ディフェンダーの間に顔を出してボールを受けるプレーも増やせると良いと思います。また、ボールを奪われた時、相手に抜かれた時、後ろの仲間に任せるだけじゃなく、自分で取り返す姿勢を強化できたら上手いだけじゃなく上手くて強い選手になれるのではないかと思います。
ナオヤ
富ヶ谷2年で一番体力のある選手だと思います。その運動量を活かして、サイドやボランチで攻守に大活躍してくれました。攻撃参加も守備への戻りもコーチが指示する前に自分の判断で上がり下がりできてたのも素晴らしかったと思います。本人は相当疲れたのではないかと思いますが、ケロッと涼しい顔をしているのも頼もしかったです。セントラルC戦でのセンへのラストパスは2年のフニーニョ魂を感じさせる素晴らしいプレーでした。サイドバックながら長い距離を走ってゴールを決めてくれたシーンも素晴らしかったです。今後も富ヶ谷2年のダイナモとしてチームを引っ張ってくれることを期待しています!
ケイタ
今回期待を大きく上回る素晴らしいプレーで攻撃の要となってくれました。今回予選リーグの1番のサプライズだったかもしれません。いつも練習後に遅くまでグラウンドの隅でシュート練習をしているのは知っていましたが、今回、シュート以外にも様々なプレーができることを示してくれました。小さな体でも力強いプレッシング、ドリブル突破、そして見事な2ゴールを見せてくれました!前線でのプレッシングは体力的にも相当きつかったと思いますが、最後まで粘り強く前線でプレスをかけ続けてくれたお陰で、中盤やディフェンスへの負担をかなり減らすことができました。ボールを受ける際のターンやトラップも鮮やかでした。前を向くだけではなく、左右の裏のスペースにボールを展開するポストプレーも素晴らしかったです。ぜひ、このまま突き進んで欲しいです!
ヨウ
守備の要として、センターバック、ボランチで活躍してくれました。ヨウは、ディフェンスのカバリングのセンスが卓越していると思います。仲間が抜かれた後にセカンドチャレンジャーとして、しっかり相手にアプローチして、ボールを刈り取ったり、シュートをブロックして富ヶ谷ゴールを何度も守ってくれました。たまに見せるオーバーラップも推進力があって素晴らしかったです。ボールを保持している時にもう少し顔を上げてプレーできるようになると、ドリブルから次の選手につなぐプレーであったり、ボール奪取時にクリアする以外の選択肢が増えて良いと思います。センターバックやボランチが向いていると思いますが、センターの選手には左右ウィングや、ボランチ、サイドバックへの正確なボールフィード、広いサイドに展開する判断力が求められます。キック力の強化や、相手からプレスをかけられても落ち着いてプレーする力を身につけられると良いと思います。顔を上げながらボールタッチをする練習や、相手がプレスしてきた時に、ボールを蹴るふりして相手の動きを止めるキックフェイントなど、練習すると良いと思います。
ヒナタ
今回、サイドバックやボランチとして活躍してくれました。体の大きさに比べてとても力強いキックの蹴れる選手だと思います。サイドでボールを奪った際のクリアなど、しっかり遠くまで飛ばしてくれるので、とても助かりました。また、これは、ヒナタに限ったことではないですが、せっかく強いキック力があるので、闇雲に前に蹴るのではなく、次の展開を予測して、意図を持って狙った場所に蹴れるようになると良いと思いました。例えば、ヒナタのクリアやパスが、同サイドのフォワードの裏のスペースに出された際に、フォワードへのスルーパスとなって大きなチャンスとなる場面がありましたが、足元へのパスなのか、裏のスペースへのスルーパスなのか、単なるクリアなのか、意図的に判断してプレーできるようになると良いと思います。そのためにはボールを受ける前、もしくは保持した際にしっかり顔を上げて周囲の状況を認知できるようになると良いと思います。普段からボールに触れる際に顔を上げるように意識しておくと良いと思います。
コウセイ
主にサイドバック、ボランチで活躍してくれました。コウセイも体力があり、思い切りの良いプレーができるので、相手へのプレッシングが強くボール奪取やシュートブロックなど、特に守備面で活躍してくれたと思います。前線でも前からプレスして押し込んで、カイの得点に繋がる場面がありました。キックやトラップなど、基礎技術が身につくと、将来大きな成長を見せてくれそうな期待を持たせてくれるポテンシャルの高い選手だと思います!基礎はいざという時に自分を助けてくれます!コウセイに限りませんが、インサイドキック、インステップキック、ロングキック、トラップやターン、顔を上げた状態でのドリブルなど、基礎練習はやるだけ上手になれますので、ぜひ練習してみてください!次回の三位リーグでレベルアップした姿をみせてくれることを期待しています!
