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【3年生】秋季区民大会 順位決定トーナメント(1) 総括

【3年生】秋季区民大会 順位決定トーナメント(1) 総括
監督の内藤です。
12月だというのに、例年より暖かい日々が続いていますね。とはいってもこのところは急激に冷え込んできて、日陰では動いていないと身にしみる寒さになってきました。そんな気候の12月15日の日曜日、3年生の順位決定トーナメントが開催されました。

予選リーグを3位で通過した3年生チームは、順位決定トーナメントの初戦となる1回戦で、別の予選リーグで4位だったチームとあたりました。そのチームは本町スポーツ少年団。そのゲームに勝てば、順位決定トーナメントのベスト4が決定します。

選手たちにもそのことを十分に理解してもらってから、ゲームに挑んでもらいましたが、さて・・・。

■1回戦  vs 本町

前半開始からしばらくの間、富ヶ谷SCが相手を押し込む時間が続きました。しっかりとボールを保持し、短いパスでボールを動かしていきます。しかし、ボールは持てているけどシュートを打つところまではいけませんでした。そのうち、本町がこの試合のファーストシュート。立て続けにくり出される本町のカウンターに、富ヶ谷の守備が対応できなくなってきました。そこに加えて、最近みんなで共有している「ディフェンスラインで中に戻すのは危険」という約束事が守られないシーンがあり、それがそのまま失点に繋がりました。前半だけで3失点。それも、エイタのナイスセーブがなければ6点以上失点していてもおかしくありませんでした。なかなか厳しい展開でハーフタイムを迎えます。

ハーフタイムでは主に守備の話をしました。
・サイドバックのボールを中に戻すのはやめよう
・ディフェンスラインをしっかりとそろえて、上げ下げしよう
・ミッドフィルダーは、相手のカウンターの際、しっかりと自陣ゴール前まで走って戻ろう
・サイドバックは、ゴールキックを確実に受け取れるよう距離を取りすぎないよう注意

後半になると、守備が固くなり、相手のカウンターをうけてもなんとか失点を防ぐことができました。そして、抜け出したエイタが見事に得点を決めて、後半だけ見ると1-0と押し勝ちました。

とはいっても、前後半でみれば 1-3 という負け試合になりました。ベスト4はかなわず、ここからは5位を目指す戦いに切り替えました。

負け 1-3

■第2試合 vs 渋谷東部A

拮抗したゲームになりました。富ヶ谷のパスもよく回っていましたが、やはりなかなかシュートまでたどり着けません。
PK戦になるかも・・・と思った後半の終盤、立て続けに2失点。あいにく、本日は勝利なしの1日になりました。

負け 0-2

■次の試合に向けて

チームのコンセプトはしっかりと言葉で言えるレベルになっているし、試合中にそれが実行され、選手間で共有されていることも感じます。なので、ここから先は、選手個別の成長と工夫が、勝利に必要な段階になってきています。
今年の最後の公式戦は、今週の日曜日の順位決定トーナメント7位決定戦です。
気持ちもとっても大切ですが、気持ちだけで勝てるものでもありません。時間は少ないですが、勝利のために各選手に一言ずつ。

シンノスケ・・・バランスよくゲームに関わることができています。ゴールキックのとき、もう少し位置取りを工夫できると思います。また、コーナーキックや、相手を押し込んでいるときは、積極的にゴールを狙ってください。君のキック力であればネットを揺らすことができるはず。

ダイチ・・・ゲームの中で、一番多くボールに触れてゲームに関われていると思います。でも、守備に関しては約束事があります。(試合中、その後にも伝えましたが、)ディフェンスラインより下がって守るのはやめておこう。その理由は説明したけれど、よくわからなければもういちど監督に聞いて下さい。あと、トラップしてからシュートまでの時間をもっと短くできるはずです。そのために、ぜひ自分なりの工夫をしてみてください(右側からゴールに向かっていても、左足でシュートが打てるようアウトサイドを身につけたのと同じように・・・!)。

ミドリ・・・ボールが回ってきたときの安定感が、夏前と比べて見違えるほど強くなりました。相手との1対1も積極的に挑めています。一方で、ゴールキックが自分ところに来る回数が少なかったことに気づきましたか?ゴールキックのとき、ゴールキーパーが安心してパスをしてもらえるよう、相手選手が近くにいないかよく見てみましょう。相手選手が近くにいたら、離れていくことが大切です。

ナツ・・・ポジショニングも、ボールタッチも、ラン(走ること)もよくできています。先週の練習、そして試合間でも伝えましたが、トラップの一工夫をするだけで、サッカーはもっと楽で、楽しくなります。サイドバックからボールが渡ってきたとき、そのサイドバックの方に体を向けて足元に止めるのは、ナツからボールを奪おうと考えている相手選手にとってはラッキーなことです。大抵の人はそうするからです。予想通りだから取りに行きやすいのです。だからこそ、遠い方の足で前を向きながら、トラップをコントロールして少し離れた位置にボールを転がす。それだけで、相手選手を出し抜くことができます。試合中、2回ほど成功しましたね。これからもチャレンジしてください。

コウ・・・普段の2年生の試合には存在しないオフサイドというルールに少し戸惑っているかもしれません。でも、うまくオフサイドラインを利用すれば、コウのドリブル突破力とパスセンスが最大限に発揮されると思います。少し後ろにいる味方の選手がボールを持ったあと、そこからパスが自分もしくは自分の前のスペースに来るとき。どういうコースを走ってどうやってオフサイドラインを抜け出すとよいか、いろいろ考えてみましょう。紙とペンを使ってもよいかもしれません。

ガク・・・相手のカウンターのとき、誰よりも早く、そしてそのカウンターよりも速いスピードで自陣に戻る姿がとてもかっこいいです。シュートの決定力もあります。あとは、他の選手からパスを引き出すための工夫ができれば、ボールを持てる時間がぐっと増え、ゴールやアシストの数がすごく増えると思います。また、体を使って相手の動きを邪魔するなど、まだまだたくさんのびしろがあるので、さらにレベルアップしていきましょう。

エイタ・・・ゴールキーパーとしてもストライカーとしても、その存在感は3年生の試合の中でも抜群です。強いて言えば、ポストプレーのような、新しい仕掛けを身につけるのも良いかな、と感じました。自分のところにボールが来たら積極的に前を向いて、ゴールに迫ろうとする姿勢はとてもよいことです。でも、実際に体験したと思いますが、そのエリアは相手の守備が最も厳しいところです。相手の足は早く、人数も多い。一人では厳しいときが多いのです。だから、味方を待って連携するために、一旦相手を背負って、自陣ゴール側を向いてボールキープしてみましょう。顔をしっかり上げれば、エイタならその景色からいろんなアイデアが浮かぶはずです。

サエ・・・他の習い事もあり、大会まで少し練習に参加できない期間がありましたね。その間に、チームはいくつかの約束事の理解を進めていました。サエも、今回の試合を通して、たとえば「ディフェンスラインでサイドから中に戻さない」などの約束事にふれ、理解する機会を持つことができたと思います。だからこそ、試合後にサエはこう言えたんだと思います。「負けたけど、いつものサッカーより全然楽しかった。パスもできたし。」
他のメンバーと約束事を共有して、同じゴールを守り勝利を目指す。これからもその楽しさを一緒に体験していきましょう。

ヒロト・・・本当に1対1に強いですね。相手をドリブルで抜くことはなくても、誰も自分を抜かせはしない。そんな、圧倒的な勝負の強さを感じます。センターバックとしてその強みをますます伸ばしてもらいながら、新しい役割もお願いしたいと思っています。それは、ワンタッチでのロングシュートの名手となることです。味方のコーナーキックや、ハーフの選手からの落とし(バックパス)、あるいは相手選手のクリアボール。相手陣内の中央、少し後ろにいるセンターバックのヒロトだからこそ、そのボールをダイレクトでロングシュートする機会があるのです。ぜひ、自分の方に転がってきたボールをダイレクトでロングシュートする練習を積んでください。


さぁ、今年最後の試合がやってきます。
後悔のない、満足のいくゲームを目指しましょう!