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【6年生A】秋季区民大会 順位決定リーグ 総括

【6年生A】秋季区民大会 順位決定リーグ 総括
※この記事は2023年度の試合の総括です。

コーチの岩崎です。
6年生の最後の区大会となる秋季大会が3/9に予選リーグ、3/20に順位決定リーグがありました。
大会の結果は以下の通りです。

3/9 予選リーグ リーグ3位/3チーム
・出場選手(11名)
けい、かろ、ゆうき、てとら、りょう、そうすけ、はるた、はるき、あおい、せいた、そう
・試合結果
1試合目 vsトリプレッタA 0vs6(負け)
2試合目 vs本町 0vs1(負け)

3/20 順位決定リーグ リーグ1位/5チーム
・出場選手(12名)
けい、かろ、ゆうき、てとら、りょう、そうすけ、はるた、はるき、あおい、せいた、そう、はると
・試合結果
1試合目 vs富ヶ谷B 1-1(引き分け)
2試合目 vs美竹 4vs0(勝ち)
3試合目 vsセントラルB 6vs0(勝ち)
4試合目 vs渋谷東部B 4vs1(勝ち)
※順位決定リーグは多くの得点を取ることが出来ましたが、得点はチームで取ったものとして扱うべく、あえて得点者の名前は記載しません。

予選リーグ突破は出来なかったものの順位決定リーグで1位になったので、順位をつけるなら全体では9位という成績で最後の大会を終えました。この学年がずっと目標に掲げていたメダル獲得は叶いませんでしたが、最後も6年生らしさを存分に発揮できた大会だったので、個人的にはこれで良かったのだと思っています。
最後の大会ですし、試合における評価や反省点等については特段言及せず、少しこれまでを振り返っての総括をしたいと思います。

先ほど“6年生らしさ“と書きましたが、”6年生らしさ“とは何か?
私も6年間一緒にサッカーをしてきましたが明確な答えがあるわけではないですが、おそらく「個の集まり」なのだと思っています。

サッカーはチームスポーツです。チームワークがとても重要です。
6年生はそれぞれ個人が集まり、仲間として富ヶ谷SCでサッカーを楽しむという観点でのチームワークはとても良好だと思います。が、サッカーにおいてチームワークを感じたことは残念ながらこれまでほとんどありませんでした。

チームワークとは・・・集団に属しているメンバーが同じ目標を達成するために行う作業、協力、意識、行動など
と、インターネットで検索すると出てきます。

ラグビーではよく「自己犠牲」という言葉が使われますが、私はあまりこの言葉が好きではありません。誰かのために自分が犠牲になるといった指導もしていませんので、ここでは「他者貢献」という言葉に置き換えたいと思いますが、やはり6年生の中には「仲間を助けるために自己満足なプレーはやめよう」だとか「仲間を信じてボールを託そう」というチームワークを意識したプレーが出来る選手は最後まで少なかったように思いますので、“6年生らしさ”が最後の最後まで出たという印象です。

6年生のサッカーを長年見ていて、ほとんどの選手が、チームとして勝つというよりは、自分がどれほどボールに触れられるか、自分がどれだけ満足するプレーができるかということが優先されているなぁと思うことがあります。よく見る代表的なプレーは、シンプルに仲間にパスをしてボールを捌くだけで良いのに、1タッチも2タッチも余計にボールを保持して結局ボールを取られてしまうことです。おそらく彼らの中では自分にきたボールをトラップしてパスするという行為が、基礎的で簡単なプレーだという認識が強いのだと思います。特に試合ではもっと自分は凄いプレーが出来るのだという自己表現の場になっていたので、これが練習よりもミスが多くなる要因で、特にそれが如実に表れたのが順位決定リーグ初戦の富ヶ谷Bとの対戦だったと思います。

私は6年間、基礎を重要視して練習をしていました。基礎的なプレーをチームで連続できることが一番サッカーにおいて難しいことだと認識していますし、それが出来ることが一番強いチームになれると考えているからです。相手にボールを取られないパスワークが出来れば最強ですよね?バルサもレアルもマンCもアーセナルもリバプールもその他世界のトップクラブのパスワークは凄いですが、その中で余計なボールタッチを挟む選手は誰一人としておらず、みんな1トラップしてパスしているだけです。ただ、その単純で基礎的なプレーの中に、トラップする前に周囲を見て状況を把握する、次のプレーを予測してトラップしたボールを置く場所を決めておく、トラップして自分が決めた場所にボールをコントロールする、相手のプレスより先にしっかりと仲間にパスするという要素がぎっしり詰まっていて、体格的にも体力的にも差が無くなってくる中学生以降のサッカーにおいて、それが出来るかどうかということがサッカーレベルの差に繋がってくるので、今後もサッカーを続ける選手においては、基礎を疎かにしないということを改めて認識してもらいたいと思います。

 少しマイナスなことを書きましたが、もっとマイナスなことを書こうと思えば書けるわけで、、、
サッカーに向き合う姿勢も異なれば、様々な個性が集結した学年。チーム内で喧嘩や揉め事は日常茶飯事、コーチの話は聞かない、練習の片づけは遅い、集合を掛けてもぺちゃくちゃ喋って行動も遅い、そんな下級生の見本になれるところがほとんど無い学年でした。これは選手たちも自覚しているはずです。
 
 そんな学年でも、富ヶ谷SCの仲間と一緒に楽しく仲良くサッカーが出来たのは、人の成長を見守るということが富ヶ谷SCのポリシーだったからということを忘れないで欲しいと思います。

 中学生になると、これまで以上に色んな人とコミュニケーションを取り円滑に物事を進めていく能力が必要になってきます。また、自分のことを優先するのではなく、相手のために自分は何が出来るのかという「他者貢献」の姿勢というのも非常に大切になってきます。この学年の選手たちの多くは前述の通りですので、最初はおそらく上手くいかず、戸惑い、壁にぶつかるのではないかと思っています。もし上手くいかないな、苦しいな、嫌だな〜と思った時には、富ヶ谷SCの6年生の仲間に相談してみてください。きっと自分だけじゃないと思えるでしょうし、一緒に乗り越えてくれる仲間もそこにはいると思います。

 次の大会があればそれに向けた改善策を最後に書くところですが、残念ながら次の大会はありませんので、中学生に向けての最後に一つだけアドバイスをするならば、
「人の話はちゃんと聞こう」
でしょうか。笑 
まぁまた1年生に戻りますし、この学年の選手たちには本当に一番必要なことだと思っています。

富ヶ谷SCのこの学年の選手たちが、これからもずっと大切な仲間として、ともに成長しあっていくことを祈っています。そしていつの日かOBとして富ヶ谷SCに貢献できるような立派な姿が見られることを楽しみにしています。