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【3年生】秋季区民大会 予選リーグ総括

【3年生】秋季区民大会 予選リーグ総括
コーチの吉野です。
10/28(土)渋谷区スポーツセンターにて開催された
3年生秋季区民大会予選リーグの総括です。

今回もA・B2チームのエントリーでしたが、抽選の結果 同グループになりました。
普段 練習を共にする仲間達と対戦することになるので、
勝っても負けても複雑な気持ちになりがちですが、
チーム成長のための良い機会とし、選手・コーチ陣共に様々なチャレンジを試みました。

チーム分けは、いわゆる「均等分け」に。
前回Aチームだった選手等にリーダーシップをとってもらい、他選手等に強度のあるプレー・規律ある行動を要求してもらうことで潜在能力を引き上げ、3年生全体の底上げすることにチャレンジしてもらいました。
またキャプテン・副キャプテンもこれまで担当していなかった選手に任せるなどして、我々の想像を超える化学変化を期待しました。

コーチ陣のチャレンジとしては、Aチームを木村コーチ、Bチームを松崎コーチにメインで担当していただきました。
今夏の合宿にて お二人が非常に熱のこもった愛情溢れるご指導で、とても良い雰囲気のチームを作られていたのを拝見したので、是非ともチャレンジしていただきたく お願いしました。
ミーティング・練習メニュー・選手出場時間の調整等、細部まで考案していただき、また試合中も大声を張り上げてピッチ上の選手等を鼓舞していただいた結果、四試合という長丁場にも関わらず、選手等は最後まで気持ちを切らすことなく、普段以上の実力を発揮してくれました。


【A・Bチーム選手/試合結果】
Aチーム:
アサユキ(C)・アツト・アラタ・ケイシ・シン・トウゴ・トモカズ・ナナセ・ムネヒサ・レンタロウ(グエン:欠席)
※(C)はキャプテン
対戦結果:
(1)富ヶ谷B 0-1 (2)トリプレッタA 0-6 (3)千駄谷C 0-3 (4)千駄谷A 0-8

Bチーム:
カノト・カンタ・キョウイチ(C)・ケイ・シュンタロウ・ソウスケ・タイチ・トウマ・ニア・フミヒト・ユウヤ
対戦結果:
(1)富ヶ谷A 1-0 (2)千駄谷A 0-0 (3)トリプレッタA 0-10 (4)千駄谷C 2-2


富ヶ谷対決で敗北を喫したAチームが、トリプ戦では富ヶ谷Bより善戦。また千駄谷A戦で勝利に値する引分け試合をしたBチームが、2年生の入った千駄谷C相手に、あわや敗戦となる展開。
単純な算数の計算のようにはいかないサッカーの面白さ・妙を感じた大会でもありました。

次回は順位決定リーグとなります。準備時間は少ないですが今回の反省・修正点を改善し、勝利の喜びを一つでも多くの味わいましょう!

以下、今回メインで担当して頂いた、A木村コーチ・B松崎コーチからの総評です!

【木村コーチ Aチーム総評】
昨年 銅メダルを獲得したメンバーからアサユキ・アツト・トモカズが本Aチームで闘ってくれました。本人たちにとっては数少ない大会でメダルを目指した3年春季大会のリベンジの機会ではありましたが、秋季予選リーグでは3名にくやし涙を流させてしまう結果となり、ベンチにいながら力になることができずに申し訳ない思いでいっぱいです。
この一ヵ月間、練習の時間からキャプテンとしてチームを引っ張り、当日も果敢にボール奪取に奔走したアサユキの活躍はチームメンバーにも心にくるものがありました。これまでのチームでは超攻撃型チームの司令塔としてトップ下で多くのチャンスやゴールに絡んできたアツトはこのチームでは試合コントロールのためセンターバックとして相手から数多くのオフサイドを奪いチームに自信と安心を与え、トモカズも同様に志願して守備を中心に出場しながらグラウンドいっぱいを駆け回り、ゴール目指した全力プレイでチームに勇気を与えてくれました。今大会をこのチームで参加した意味をもたらすために3名が個だけでなくチームプレイヤーとしての立ち振る舞い、試合後のくやし涙の裏にあるこれまでの努力や試合にかける想いをメンバー全員が感じ取り、ここから先のサッカーとの向き合い方を自分なりに考えてもらうきっかけにしてほしいと思います。
残り7名のメンバーについては、それぞれの個性を発揮して今持てる力の限り頑張ってくれ、個々に成長を感じた部分もあったのではないでしょうか。

レンタロウはフォワードで直前の練習でも結果の出たポジショニングに加え、キーパーとしてもナイスセーブ、ナイスキックを連発してくれました。いつでもどこでもチームのために考え行動し、メンバーも認める欠かすことのできない存在となっていました。
ケイシは病み上がりながら体力の続く限り相手エースを徹底マークする責任感の強さが素晴らしかったです。
ムネは左サイドバックとして相手を再三ストップするだけでなく味方のカバーリングもどんどん意識が上がってきて頼りになりました。また、センターバックでの出場が多かったアツトが高めのライン設定でオフサイドをとる守備をしたことで安定感が増すことをみんなで経験したので、次戦はアサユキ、アラタ、ムネなどのメンバーでも引き続きチャレンジしてみてもらえたらと思います。
朝練、練習参加などサッカーをしている時間が多いアラタにはいくつかの重要ポジションにトライしてもらいました。今後、それぞれのポジションでどこにいたらチームにとってメリットがあるか試行錯誤しながら自分の最高の居場所を見つけだせるよう練習時にもこだわってやっていきましょう。
練習参加がやや不定期でチームで意識して一緒に練習する機会が少なかった3名のうちシンは体を張った守備、ナナセは疲れたら交代を約束して走り回って相手に圧をかけるタスク、トウゴは左右のポジションで相手を前に行かせない守備など具体的な役割をお願いし、途中交代をが多いなかで皆頑張って走り回ってくれました。
結果、5チーム中5位となり、次は4位リーグが戦いの場となります。次こそはみんなの共通目標としていたチームの勝利とエースであるトモカズがゴールを奪うことを目指して気持ちを切り替えて頑張りましょう!


【松崎コーチ Bチーム総評】
(1)富ヶ谷B対富ヶ谷A(1一0):勝利
・得点者:カノト
初戦は相手のことを知り尽くした同門対決。
それゆえ布陣は、比較的オフェンシブなオーソドックスな作戦で立ち向かう事にしました。
展開は想定した通り 正に一進一退。どちらにも沢山チャンスが生まれ、どちらにも同等にピンチが訪れる展開となりました。
一生懸命頑張っていた選手達には、この言葉でまとめてしまうのは失礼かもしれませんが、本当にBチームが勝ったのはある意味“運”であったとも思えます。しかしその運を呼び込んだのは紛れもなく選手達。試合前に想定していた展開の中で、想定していた通りの動きを忠実に守り行動してくれた事がその結果を呼び込んだのだと思っています。本当に勝利は紙一重。
得点者はカノト1人でしたが、この一点はBチーム全員で何とかもぎ取った1点であると確信しています。この1試合でチームの結束力が更に高まったと感じました。
この試合で特に光ったのが、センターバックを任せたケイの声かけ。様々なシーンで、相手の嫌がるプレーでボールを止め、前向きな声掛けで何度もチームを鼓舞してチームをまとめあげていました。他の選手達も、しっかりと自分のポジションを意識し活躍。勝利に貢献してくれました。

(2)富ヶ谷B対千駄ヶ谷A(0一0):引き分け
このチームとは、1週間前に練習試合で対戦(対戦したのは富ヶ谷Aでしたが)していた為、その強さは身に染みて感じていました。千駄ヶ谷Aは、しっかりとポジョニングが出来てパスも回せる、とても良いチームです。
そこで、この試合では前の試合とはポジションをガラリと変更。ディフェンシブな形で布陣をし、とにかく“失点を無くして少ないチャンスで点を取る!作戦”を決行。
作戦は見事にはまり、あれだけ強いチームから一点も奪われる事なくゼロ失点で試合を終える事が出来ました。しかし同時に得点も上げる事が出来ず結果はドロー(引き分け)に。
結果こそ引き分けでしたが、試合後の選手達の顔からは自信に満ち満ちた表情が伺えました。一生懸命戦って、満足のいく引き分けだったに違いありません。
この相手にしてこの布陣。とてもバランス良く皆んなが動いていて、あれだけ強いと感じた相手が攻め切る事が出来なかったんですから。展開を変えたくなく、このまま戦いたかった為、本来途中交代を予定していた選手達にも話をし、チームの勝利を目指す為に交代を遅らせてもらいました。
正にチーム全体で引き分けを“勝ち取った!”、値千金の引き分けでした。
この試合で特に目を引いたのが何と言ってもフミヒトのドリブル。強豪チームが相手だなんて関係ありません。全力でボールを追いかけ、果敢にドリブルで相手ゴールに迫る姿に感動すら覚えました。得点まであと一歩!本当に勝利に近い引き分けだったと思います。

(3)富ヶ谷B対トリプレッタA(0一10):負け
いやはや。トリプレッタAはとにかく強かったです。手も足も出ないとはこの事か、と思うほどに相手に好きにプレーをさせてしまっていました。
パス回しが早く、コートを広く使われ、右からも左からも中央からもどこからでも攻めてくる相手に、いつしか自分のポジションを忘れほぼ全員がボールを見てしまう形となり、気付くと昔のお団子サッカーに戻ってしまって、空いたスペースにパスを通され簡単に失点。そんな展開の繰り返しになり、その頃にはもう外からのコーチのアドバイスは耳に入ってこなくなってしまっていまい、修正不能な程に相手にやられてしまいました。
しかしこの試合の前に選手達に伝えていた、「気持ちで負けるな」という言葉、きっと伝わっていたんだと思います。そんな展開にも関わらず、試合中もハーフタイム中でも下を向いて弱音を吐く選手は1人もいませんでした。どうしたらこの状況を変えられるのか?そればかりを考えて目をギラつかせながら戦っている姿は本当にたくましかったです!何とか一点取らせてあげたかったですが、勝負の世界はそんなに甘くはなかったです。
良い勉強と捉えて次に生かすしかありません。
結果は大敗でしたが、選手達も納得の大敗でした。


(4)富ヶ谷B対千駄ヶ谷C(2一2):引き分け
得点者:タイチ・キョウイチ
この試合の結果は引き分けでしたが、決して簡単な引き分けではありませんでした。
全選手の試合出場時間の調整などのバランスも考慮しスターテングメンバーからキョウイチ、タイチを外す所から試合を始めました。やはり彼らの動きはチームにとって大切であると痛感。決して勝てない相手ではなかったはずですが、前半で2点の失点を許し苦しい展開に。
キョウイチはポジション度外視で殆ど全ての局面に顔を出し、攻撃に守りに貢献してくれる選手。タイチは試合の展開を読み、仲間の動きに合わせて動き、そして自らも前に前に向かえる器用な選手。そんな2人を欠いてでも、前半何度も得点のチャンスを作り出し相手ゴールに攻め入る事が出来ていましたが、惜しくも得点に繋げる事は出来ませんでした。
(この時点で0一2)
しかし今の富ヶ谷Bのチームワークは、そんな事くらいでは決して崩れません!後半に向かう為の選手交代の話し合いの中で、後半交代の予定であったカノトから(出場時間の調整の為交代予定でした)、絶対に交代したくない!という、強いメッセージがありました。そんな熱い気持ちに応えたのがユウヤ。カノトの代わりに自ら交代を志願しチームにエネルギーを注いでくれたんです。あの局面でそんな言葉が出せる選手は正直中々いません。これぞ正しくチームワーク。おかげで良い雰囲気で後半を迎える事が出来ました。
後半は、段々と迫る時間とも戦いながら、ワンプレーワンプレーを大切に戦い、ついに一点を返す事が出来ると、試合終了間際にも更に一点を返し、同点にまで追いつきました!
最後まで逆転を信じ走り続けた選手達。そして何よりベンチから勝利を信じ、誰よりも大きな声で応援し続けていた選手達。最後までチーム一丸となって勝利を目指しましたが、くしくも試合はそこで終了。
惜しくも勝つ事は出来ませんでしたが、選手達全員は本当に良く頑張ってくれたと思います。
この試合も、勝利に値する引き分けだったと思っています。
もし勝てなかった責任があるとするならば、それは選手ではなく、采配を決めた私の責任だと自覚しています。
勝ちにこだわってはいましたが、選手たちをなるべく均等に起用したいという部分に私が固執しなければ、もしかするとこの試合は勝てたのかもしれません。
ですが、上手い子ばかりを起用し続け勝利するのでは、せっかくのこの様なチーム編成なのに、得られるものは少ないのではないかと感じた為、そこは敢えて貫かせてもらいました。
選手達には、勝利よりも大切なものを持ち帰ってもらいたかったし、その大切な物を胸に大人への階段を登って欲しかったからです。
全試合終了の時の選手達のあの笑顔。
きっと勝利だけでは味わえない充実感を体感し理解したからこその笑顔だったのだと思っています。
彼らは試合を通してまた一つ大人になりました。
やっぱり“仲間”は大切なものです。
本当に本当に いい顔で全試合を終える事が出来ました。


〈個人総評〉
キョウイチ:コート上を縦横無尽に走り回りピンチにもチャンスにも必ずキョウイチの姿あり!とにかくこのチームをプレイでキャプテンとして引っ張っていく姿、とても頼りになる男でした。
カノト:とにかく技術面では群を抜く存在。途中のキーパー起用の際も何度も何度もチームを救ってくれました。気分屋さんな所もありますが、今回はその気分屋の心に炎が灯り、チーム全体に熱い情熱を注いでくれていました。
タイチ:タイチは何でも出来る器用なサッカープレイヤー。タイチが居るとスペースができてチャンスが広がります。つまり周りが見えてるんでしょうね。暴走列車の回りにタイチが居ると、ボールが安定するんです笑。キーパーの控えとしてタイチが必ずグラウンドにいるのも、実は常に心強かったです。
ケイ:ケイのプレイに何度も助けられました。ケイは周りと周りを繋げる事の出来る選手。そして何よりコーチの采配を誰よりも把握してくれて、まるでコート上では監督の様な存在でした。ケイはいつも良い所で皆んなをサポートしてくれるんです。
トウマ:さすがの元Aチーム。身体能力と技はピカイチでした。そんなトウマに相手チームはとても攻めにくそうにしていました。チーム戦術に戸惑う姿も見られましたが、逆にトウマがポジョニングや戦術を物に出来たら、怖いものはありません!
フミヒト:この大会で覚醒した一人。スピードのあるドリブル突破や、勝利向けての闘争心は胸を打たれるものがありました。とにかくそのガッツが難局の場面を何度も救っていました。フミヒトにはこれからもずっと、前に前に向かっていって欲しいですね。この成長には驚かされっぱなしです。
ユウヤ:もう一人の覚醒した男がユウヤですね。練習の時に、自身でもキーパーの能力の高さに驚いていたほど、キーパーに向いていました。ユウヤがキーパーしてくれると、チームバランスがとても良くなります。しかしフィールドプレイヤーのユウヤの戦う姿勢も目を見張るものがありました。どっちでも起用できる選手がいるのは本当にチームとしては大きな財産です。
シュンタロウ:聞くところによると今回が人生初試合との事。そんな事など微塵も感じさせない程素晴らしいプレイの連続でした。そんなアグレッシブなプレイに、シュンタロウが入って来てくれて本当に良かったと純粋に思えた程です。富ヶ谷のサッカーにも慣れて来た事と思います。これからも共に仲間として頑張っていきましょう!
カンタ:今回のカンタの試合中のポジョニングは、実は誰よりも明確に出来ていると感じていました。守る時のポジション、攻めている時の逆サイドのポジションの取り方など、このカンタのポジョニングは、皆んなにも見習ってもらいたい部分が多くありました。
あとは足技にもっと自信が持てる様になると良いと思います。
ソウスケ:足も早く運動能力が高いので、積極的にボールに絡む事が出来る選手。相手の嫌がるコースに立ち塞がるのが得意なので、もっともっと積極的にあたってチームを救って欲しいです。コートが広くなりそれぞれのポジション毎に役割があるので、今後はそこも学びつつソウスケに一番合うポジションを、探して行きたいです。
ニア:とにかくいつも元気いっぱいに積極的にボールを追いかけてくれています。その積極性は、もしかしたらチームNo.1かもしれません。こういう選手は対戦相手からするととても嫌なものです。このまま積極性は失わずに、チーム戦術なども覚えていけたら良いと思います!