【大会総括】3年生区民大会予選リーグ(Bチーム)
内藤です。
まもなく11月です。毎年、11月になるとあっという間に年末になってしまう気がします。
年末にかけてイベント事が多いからなのかもしれませんが、今年はCOVID19もあり少し変わるのかもしれませんね。
さて、少し気の早い話をしてしまいました。
時を戻して10月下旬。
3年生チームが区民大会予選リーグに挑みました。
人数の多い3年生は、今回もAチームとBチームの2チーム編成でエントリーしました。
両チームをあわせた3年生のチーフコーチは岩崎コーチとなります。ABあわせた全体的な総括などは別途岩崎コーチよりいただけるかもしれないので、内藤はベンチを担当したBチームについて、総括をまとめさせていただきます。
予選リーグのグループ内のチームは以下の通りでした。
・トリプレッタC
・渋谷東部B
・富ヶ谷A
・富ヶ谷B
そう。ちょうど1年ほど前の、2019年度の区長杯大会に続き、この学年は今回もABチームでの直接対決がありました。
このグループリーグの結果としては、トリプレッタCが3勝0敗で断トツの1位突破。
それ以外の3チームは、いずれも1勝2敗で勝ち点が並びました。得失点差で富ヶ谷Bは4位となりましたが、2位突破の渋谷東部Bには勝利しているわけで、まさに肉薄した戦いだったと言えます。
■第1試合 vs 富ヶ谷A
● 1-3
初戦から富ヶ谷ダービー(同じクラブなのでダービーではないですが)。今回のAB編成をざっと説明すると、個の力に特徴のある選手を集めたAチームと、パスワークを活用することに長けた選手を集めたBチーム、という構図になります。
そのBチーム、序盤から持ち前のパスワークで高いポゼッションを発揮し、ボールを支配し続けました。相手陣内でのシュートも何発かお見舞いしますが、いずれも決定力を欠き、1点の遠い展開となりました。とはいえ、このペースで行けばいずれ得点が入るだろうという期待感のあるゲーム展開。
フォーメーションが崩れて選手同士の距離が短くなるAチーム。それに対し、Bチームはそれぞれのポジションを意識し、グラウンドを広く使えていました。
しかし前半終盤で、Aチームのナオフミからカミソリのようなカウンターシュートを浴び失点。
なんとなくですが、ここからBチームの選手たちの集中力に乱れが生じてしまったような気がします。ハーフタイムに「戦い方は間違ってない、その調子で行こう」と伝えましたが、頑張ってボールをキープしたのに得点できてない上に失点したことがハートにこたえたのか、選手たちの表情に戸惑いや不安の色を感じました。
自信を持つということが、今後の課題の一つだと思います。
【評価選手】
ユキヤ(GK)
相手から受けたカウンターの本数は決して少なくありませんでした。それらの多くを、ユキヤの飛び出しや判断力で回避できていたことは称賛に値します。当日、あまりゴールキーパーをやりたくないと本人が言っていたので、ゴールキーパーとしての出場はこの1試合にとどまりましたが、高い才能を感じさせる活躍を見せてくれたと思います。
■第2試合 vs トリプレッタC
● 0-10
二戦目の相手は、グループリーグを全勝で1位突破したチームです。
さすがに、すべての面において上をいかれてしまいました。パスもできる、単独突破もできる。声掛けもあるし、全選手が即時プレスを仕掛けてくる。このチームを相手に、パスワークでボールキープすることはできませんでした。そうなると、切り裂かれたフォーメーションの間を縫うような相手の攻撃が止むことはなく、防戦一方の展開。大きく分けるとこちらもあちらも本質的に同じ、パスでつなぎ攻撃をビルドする戦術をとっていたと言えます。この場合は、実力差がはっきりとでやすいものです。
現段階で、どうにかなるゲームではないと思いましたので、諦めずサッカーを続けられるかどうかを見守っていました。
自陣のゴールキックから失点するという、小学生世代のあるあるな展開も散見されたので、そこだけは修正を求めました。ゴールキックの際にもサイドから小さくつないでいくことで、ピンチを減らせることを実感できたのではないかと思います。
【評価選手】
この試合は、こちらの良いところを出せずじまいでした。
それでも心を折ることなく最後までしっかりと相手に挑み続けた全選手を評価したいと思います。
■第3試合 vs 渋谷東部B
○ 1-0
直前の試合で富ヶ谷Aを3-0で破った渋谷東部B。対戦相手のその情報を知って、ベンチ内の気持ちがしぼんでいくような感じがありました。彼らのサッカースタイルにはとても明るい未来があると思っています(もちろん、まだまだ不足していることはたくさんありますが、それらのすべてが伸びしろであり好材料がたくさんあるということです)。内藤としては、それだけに、そのスタイルで1勝もできないという思いは与えたくない、というのが正直なところでした。でも、彼らは自分たちのサッカースタイルが決して間違っていないという証拠を、自分たちでもぎ取ってきました。いまだかつてない、充実した勝利だと思います。
ゲームは終始富ヶ谷Bチームのペースだったと思います。多くの時間を相手陣内でプレーすることができていました。パスワークはしっかりと発揮され、なにより強固で組織的なディフェンスが相手チームのチャンスをことごとく摘んでいました。その原動力となったのが、ユキヤとリョウというCB(センターバック)のスペシャリスト、そしてその背後にいたGKのカズオキです。
【得点者】
リョウ(アシスト:コウシロウ)
相手ゴール前でのチャンス。少しゴールから離れた位置で得点を狙うリョウがいました。そこに、コウシロウから本人曰く「このパスで決まると思った」という最高のパスが。ボールを受けたリョウはあざやかな振り返りざまの強烈なシュートを叩き込み、決勝点をつかみ取りました。守備の要として大活躍したCBの彼がしっかりと押し上げた結果、そこにいたんです。チーム戦術、個人戦術への高い理解力、そして実行力があると思います。
【評価選手】
カズオキ(GK)
この試合にはどうしても勝ってほしい。ここまでのところ、0-0とはいえ、展開もとてもいい。そんな試合に限って、無情なPKが相手に与えられてしまう。サッカーにはそういう不運があるものです。その悲劇的な展開で、GKのカズオキは相手のPKを完璧に防ぎました。この活躍がなければ、ゲームはドローで終わっています。あるいは、得点の流れにつながらなかったかもしれません。まぶしい勝ち星を引き寄せたのはカズオキだったといって間違いないと思います。
この日、一番声を出していたのも彼でした。CBの二人にしっかりとマーク相手の指示を行い、後半終盤で相手に攻め込まれている時間帯には、フィールドのはじまでしっかりと聞こえる大声で、「絶対守り切るぞー!」と勇ましい声かけを発していました。
彼はこの日、持ち前の得点力を発揮したかったと思います。だから、GKをあまりやりたくないと言っていました。けれど、チームみんなの期待に応えGKとして最高の仕事を見せてくれました。
次は、決勝リーグでたくさんの得点をもぎ取ってくれると信じています。
まもなく11月です。毎年、11月になるとあっという間に年末になってしまう気がします。
年末にかけてイベント事が多いからなのかもしれませんが、今年はCOVID19もあり少し変わるのかもしれませんね。
さて、少し気の早い話をしてしまいました。
時を戻して10月下旬。
3年生チームが区民大会予選リーグに挑みました。
人数の多い3年生は、今回もAチームとBチームの2チーム編成でエントリーしました。
両チームをあわせた3年生のチーフコーチは岩崎コーチとなります。ABあわせた全体的な総括などは別途岩崎コーチよりいただけるかもしれないので、内藤はベンチを担当したBチームについて、総括をまとめさせていただきます。
予選リーグのグループ内のチームは以下の通りでした。
・トリプレッタC
・渋谷東部B
・富ヶ谷A
・富ヶ谷B
そう。ちょうど1年ほど前の、2019年度の区長杯大会に続き、この学年は今回もABチームでの直接対決がありました。
このグループリーグの結果としては、トリプレッタCが3勝0敗で断トツの1位突破。
それ以外の3チームは、いずれも1勝2敗で勝ち点が並びました。得失点差で富ヶ谷Bは4位となりましたが、2位突破の渋谷東部Bには勝利しているわけで、まさに肉薄した戦いだったと言えます。
■第1試合 vs 富ヶ谷A
● 1-3
初戦から富ヶ谷ダービー(同じクラブなのでダービーではないですが)。今回のAB編成をざっと説明すると、個の力に特徴のある選手を集めたAチームと、パスワークを活用することに長けた選手を集めたBチーム、という構図になります。
そのBチーム、序盤から持ち前のパスワークで高いポゼッションを発揮し、ボールを支配し続けました。相手陣内でのシュートも何発かお見舞いしますが、いずれも決定力を欠き、1点の遠い展開となりました。とはいえ、このペースで行けばいずれ得点が入るだろうという期待感のあるゲーム展開。
フォーメーションが崩れて選手同士の距離が短くなるAチーム。それに対し、Bチームはそれぞれのポジションを意識し、グラウンドを広く使えていました。
しかし前半終盤で、Aチームのナオフミからカミソリのようなカウンターシュートを浴び失点。
なんとなくですが、ここからBチームの選手たちの集中力に乱れが生じてしまったような気がします。ハーフタイムに「戦い方は間違ってない、その調子で行こう」と伝えましたが、頑張ってボールをキープしたのに得点できてない上に失点したことがハートにこたえたのか、選手たちの表情に戸惑いや不安の色を感じました。
自信を持つということが、今後の課題の一つだと思います。
【評価選手】
ユキヤ(GK)
相手から受けたカウンターの本数は決して少なくありませんでした。それらの多くを、ユキヤの飛び出しや判断力で回避できていたことは称賛に値します。当日、あまりゴールキーパーをやりたくないと本人が言っていたので、ゴールキーパーとしての出場はこの1試合にとどまりましたが、高い才能を感じさせる活躍を見せてくれたと思います。
■第2試合 vs トリプレッタC
● 0-10
二戦目の相手は、グループリーグを全勝で1位突破したチームです。
さすがに、すべての面において上をいかれてしまいました。パスもできる、単独突破もできる。声掛けもあるし、全選手が即時プレスを仕掛けてくる。このチームを相手に、パスワークでボールキープすることはできませんでした。そうなると、切り裂かれたフォーメーションの間を縫うような相手の攻撃が止むことはなく、防戦一方の展開。大きく分けるとこちらもあちらも本質的に同じ、パスでつなぎ攻撃をビルドする戦術をとっていたと言えます。この場合は、実力差がはっきりとでやすいものです。
現段階で、どうにかなるゲームではないと思いましたので、諦めずサッカーを続けられるかどうかを見守っていました。
自陣のゴールキックから失点するという、小学生世代のあるあるな展開も散見されたので、そこだけは修正を求めました。ゴールキックの際にもサイドから小さくつないでいくことで、ピンチを減らせることを実感できたのではないかと思います。
【評価選手】
この試合は、こちらの良いところを出せずじまいでした。
それでも心を折ることなく最後までしっかりと相手に挑み続けた全選手を評価したいと思います。
■第3試合 vs 渋谷東部B
○ 1-0
直前の試合で富ヶ谷Aを3-0で破った渋谷東部B。対戦相手のその情報を知って、ベンチ内の気持ちがしぼんでいくような感じがありました。彼らのサッカースタイルにはとても明るい未来があると思っています(もちろん、まだまだ不足していることはたくさんありますが、それらのすべてが伸びしろであり好材料がたくさんあるということです)。内藤としては、それだけに、そのスタイルで1勝もできないという思いは与えたくない、というのが正直なところでした。でも、彼らは自分たちのサッカースタイルが決して間違っていないという証拠を、自分たちでもぎ取ってきました。いまだかつてない、充実した勝利だと思います。
ゲームは終始富ヶ谷Bチームのペースだったと思います。多くの時間を相手陣内でプレーすることができていました。パスワークはしっかりと発揮され、なにより強固で組織的なディフェンスが相手チームのチャンスをことごとく摘んでいました。その原動力となったのが、ユキヤとリョウというCB(センターバック)のスペシャリスト、そしてその背後にいたGKのカズオキです。
【得点者】
リョウ(アシスト:コウシロウ)
相手ゴール前でのチャンス。少しゴールから離れた位置で得点を狙うリョウがいました。そこに、コウシロウから本人曰く「このパスで決まると思った」という最高のパスが。ボールを受けたリョウはあざやかな振り返りざまの強烈なシュートを叩き込み、決勝点をつかみ取りました。守備の要として大活躍したCBの彼がしっかりと押し上げた結果、そこにいたんです。チーム戦術、個人戦術への高い理解力、そして実行力があると思います。
【評価選手】
カズオキ(GK)
この試合にはどうしても勝ってほしい。ここまでのところ、0-0とはいえ、展開もとてもいい。そんな試合に限って、無情なPKが相手に与えられてしまう。サッカーにはそういう不運があるものです。その悲劇的な展開で、GKのカズオキは相手のPKを完璧に防ぎました。この活躍がなければ、ゲームはドローで終わっています。あるいは、得点の流れにつながらなかったかもしれません。まぶしい勝ち星を引き寄せたのはカズオキだったといって間違いないと思います。
この日、一番声を出していたのも彼でした。CBの二人にしっかりとマーク相手の指示を行い、後半終盤で相手に攻め込まれている時間帯には、フィールドのはじまでしっかりと聞こえる大声で、「絶対守り切るぞー!」と勇ましい声かけを発していました。
彼はこの日、持ち前の得点力を発揮したかったと思います。だから、GKをあまりやりたくないと言っていました。けれど、チームみんなの期待に応えGKとして最高の仕事を見せてくれました。
次は、決勝リーグでたくさんの得点をもぎ取ってくれると信じています。